カスタマーハラスメントにどう対処するべきか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

「ハラスメント」という言葉が日本社会で市民権を得たのは、1980年代後半から1990年代にかけてといわれています。最初に流行したのは「セクハラ(セクシャルハラスメント)」でした。

続いて「パワハラ(パワーハラスメント)」、「モラハラ(モラルハラスメント)」が有名になり、2000年代以降は職場環境の改善やメンタルヘルスの観点からも各種のハラスメントが重要視されるようになっています。

ちなみに、どんなハラスメントがあるか調べてみると、上記以外に「マタハラ(マタニティハラスメント)=妊娠、出産、育児に関する嫌がらせ」、「アカハラ(アカデミックハラスメント)=大学や研究機関で教員や指導者が学生や研究者に対して行う不適切な行為」、「アルハラ(アルコールハラスメント)=アルコールの強要や飲酒に関連する嫌がらせ」、「エイハラ(エイジハラスメント)=年齢に基づく差別や嫌がらせ」、「カスハラ(カスタマーハラスメント)=顧客や利用者からの過剰な要求や理不尽なクレームによる嫌がらせ」、「ジェンダーハラスメント=性別や性自認、性的指向に基づく差別的な発言や行動」、「テクハラ(テクノロジーハラスメント)=デジタルデバイスやオンラインツールを使った嫌がらせ」、「スメハラ(スメルハラスメント)=匂いに関する嫌がらせ」、「ソーハラ(ソーシャルハラスメント)=社会的な関係や行事に関する嫌がらせ」などが見つかります。

職場や社会生活において深刻な問題を引き起こすこれらのハラスメントに対しては、法的な整備も進められており、これからどんどん摘発する方向になると予想されます。

これらのハラスメントの中で、みなさんが最も関心を持っているのは「カスハラ」ではないでしょうか。今回の「オススメ参考書」では、その関連本を取り上げます。

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

ネクストグリーンマーケット
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皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。ご利用いただいたショップさまにも見やすくなった、商品を探しやすくなった、綺麗でおしゃれなデザインに感動した!など、大変満足いただいております。
おちゃのこネットのデザイナーが作成しますので、HTML、CSSで高度なデザインカスタマイズが可能です。
綺麗なだけでなくユーザー利用目線で商品を売るための導線とデザインで作成します。

デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

カスタマーハラスメント撃退の教科書

加藤義樹・著/Clover出版・刊

1,870円(キンドル版・税込)/1,870円(紙版・税込)

電子版と紙版が同額ですが、今のところキンドル・アンリミテッドに登録されているので、入っている人ならすぐに無料で読むことができます。気になった本をとりあえずさらっと読んでみるにはいいですね。

版元であるClover出版は、2014年創業の若い出版社です。特徴は書籍の発行にとどまらず、ひとりのクリエイターから最大10パターンの商品やサービスをリリースしていることです。

一例を挙げると、書籍、オンライン教材、オンラインサロン、セミナー、講演会、物販、リトリート企画などのさまざまな形のプロダクトがあります。

創業者で会長の小川泰文氏は自身のnoteで、自社を「本の売り上げに依存しない経営体質」と説明しています。出版不況が叫ばれる中で、新しい出版事業の方向性を目指しているようです。

著者の加藤義樹氏はオフィス・エーゲ代表のクレームコンサルタントです。1972年名古屋市生まれで、建築・飲食業、携帯電話業界などのさまざまな職業を経験してきました。携帯電話業界では、大手一次代理店運営のキャリアショップにて窓口スタッフから店長、統括までを経験。特にクレームなどのトラブル対応を得意とし、2,500件以上の問題を解決しました。その後、クレームコンサルタントとしての活動を開始し、トラブル予防のための「先を読む接客術」「トラブル発生時の対応術」「クレーマー・カスタマーハラスメント対応&撃退法」のスペシャリストとして名を広めています。

それでは、目次を紹介していきましょう。
・はじめに
・chapter 0 プロローグ
~「クレームはチャンス!」はキレイゴト??
・chapter 1 クレームゼロは不可能です!
【基本と前提】
・chapter 2 クレーマーを見極める!
【お客さま8タイプ】
・chapter 3 「出るとこ出るぞ!」と言われたら?
【実践!状況別対応法】
・chapter 4 あなたはもはやお客さまではありません!
【実践!クレーマー撃退法】
・chapter 5 ストレスゼロも不可能です!
【クレームに負けない体質づくり】
・chapter 6 事件は現場で起きている!
【実録!トラブル事件簿】
・chapter 7 「何かあったら謝ればいい」は危険!
【クレーム予防・7つの基本】
・chapter 8 クレームは予防が8割!
【クレーム予防の3要素】
・chapter 9 エピローグ
~AIにクレーム対応は不可能!?
・おわりに
・【巻末付録(1)(2)】
「究極のテクニック実践シート」フォーマット・記載例
・【巻末付録(3)】
トラブらないために! 危険なワード10選

「はじめに」に次のような興味深い文章がありました。
***
問題はこの「正当なクレーム」と「クレーマー・カスタマーハラスメント(カスハラ)」との境界線はどこで、その見極めはどうしたらいいのか? ということです。これを見誤って大炎上、というケースも多いのです。そして忘れてはならないのが、現場のスタッフさんにとってこうしたクレームの対応をすることは、それも仕事の一つとはいえ、肉体的にも精神的にもかなりの負担になるということです。
***

著者はその結論として「対応する側(会社・お店・スタッフさん)のスキルを上げるしかない」と言い切っています。そして本書がその手伝いであると語っています。

「悪いのは言いがかりを付けてくる客の方なのに、こちらに負担がかかるのか」と理不尽に思う気持ちもわかりますが、不特定多数の相手にいちいち手間をかけてケンカをするわけにもいきません。それによって損をするのはこちらの方なのですから。

著者は組織の大小に関係なく、「クレームなどのトラブルに強い組織づくり」が必須であると言います。そしてそのスタートは現場ではなく、「経営層のマインドと中間管理職のスキルアップ」から始まると指摘しています。それができていなければ、現場スタッフさんたちに「クレームを起こすな!」「現場で解決しろ!」と命じても意味がないからです。

なお、本書のタイトルは「撃退の教科書」ですが、著者は最初から「撃退」することを推奨しているわけではありません。その手前に「予防」「発生した場合の適切な対応」「正当かそうでないかの見極め」「解決のために全力を尽くす」という段階があります。本書のテーマのひとつは、その段階のスキルアップでもあります。

本書を読んだ方々がスキルアップを果たすことにより、クレーマーやカスタマーハラスメントによる事件が減ることこそが、タイトルで謳われている「撃退」の根本的なあり方であると著者は説明しています。

ではchapter1から順に見ていくことにしましょう。

1-2で、著者は「クレームゼロは不可能と腹を括る」と述べています。ここでの著者のアドバイスは次の3点です。
(1)クレームは絶対になくならない
(2)常に最悪を想定しつつ最善を望むスタンスでいる
(3)クレーム予防&対応の必殺技はない

上記の3点、特に「必殺技はない」と突き放されると、目の前が暗くなってしまいますが、それは「近道はない」と言っているにすぎません。大事なのは実体験でも本を読んでの疑似体験でもいいので、知識と経験と努力を積み重ねることでスキルを磨き、自分独自のスタイルを身につけることだと著者は言います。

chapter 2では、「クレーマーを見極める」と題して、クレーマーを8つのタイプに分類して解説しています。

まず大分類として「理屈型」「感情型」「純粋型」の3タイプに分けます。そして「理屈型」を「理論型」「世直し型」「権力型」の3タイプに、「感情型」を「シアター型」「自己都合型」「激情型」「不安定型」の4タイプに分けます。これで合計8タイプの分類ができました。

最初に「理論型」です。これは感情的にならずに落ち着いた様子で淡々と理屈で攻めてくるタイプです。要求や主張も理論的で、相手にも理論的な説明を求める傾向が強いです。

このタイプは悪意がなければ丁寧な話し合いで比較的スムーズに解決できることが多いそうですが、悪意がある場合はこちらの説明の矛盾点を突いてきたり、カタログの隅の小さな文字までいちいち説明を求めたりと面倒な展開になることがあります。

次に「世直し型」です。「理論型」に似ていますが、「○○のためを思って言ってるんだ」というキーワードが出てくるところが特徴です。ある意味正義感の強いタイプで、ナルシシズムを感じることも多いようです。

このタイプも悪意がある場合には厄介で、言い方や態度が気に入らないと、そこに突っ込んでくる傾向があります。

続いて「権力型」です。このタイプはさらに「権力タイプ」と「マウントタイプ」の2つに分かれます。

「権力タイプ」は役職や立場を固辞してくるタイプで、「株主だ」「有名企業勤務だ」「警察署長を知っているぞ」などがよくある言い方です。

「マウントタイプ」は知識や経験をひけらかしてくるタイプで、「知っているぞオーラ」を出して威嚇してきます。両方のタイプに共通して、優越感を感じることや特別扱いを求めてくることが特徴です。

次の「シアター型」は、ネットの世界に多く見られる傾向がある自己陶酔型のタイプです。特徴は自分が主人公であることで、主語が一人称であることが多く、話の内容のほとんどを「感情」が占めています。

ある出来事に関して、「私が」どう感じたか、どう思ったか、どれだけつらい思いをしたかをストーリー仕立てにして長々と語ってきます。

多くの場合、「話が長い」「ナルシストタイプが多い」「ネガティブ思考の人が多い」「実は本当の意味での解決を求めていない」といった特徴・傾向があります。

次は「自己都合型」で、これは別名「サイコパス型」「責任転嫁型」とも言います。自己中心的である点では「シアター型」と似ていますが、自分に関係のないと思うことや他人のことを軽視・無視することが多く、自分に都合の悪いことについても「無視・知らないふり・責任転嫁」するというたちの悪さを感じることも多いようです。

例としては「シャツのボタンが取れていた。忙しいから家まで届けろ」といった、相手のことなどまったく考えていないかのような言い方をしてくる傾向があります。「自分のせいではないから、自分が店に行く必要はない」と妄想のような流れを頭の中で作って押しつけてきます。

続いて「激情型」です。これは文字通り「感情が激しいタイプ」です。大きな声で怒鳴ってくる人は、多くがこのタイプです。このタイプの場合、「声が大きいだけで悪意があるわけではない人」と「悪意のあるタイプ」に分かれますから、見極めが大切になります。

悪意があるかないかの見極めは、こちらのミスを認めて「お取り替え・返金」などの対応策を提案した際に、それを受け入れてくれるか、それ以上の要求にエスカレートさせるかで判断できます。常識外の行動をとる相手も多いので、その場合は冷静に判断します。

次は「不安定型」です。別名「支離滅裂型」とも言います。「情緒不安定」と思える言動や、理論が破綻している言動が見られるのが特徴で、このタイプはあまり多くはありません。

いきなり大声を出したり、急に冷静になったり、かと思えば泣き出したりで、対面したことがなければ「本当にそんな人いるの?」と思うかもしれません。著者は30代前半くらいの女性客にいきなり目の前で泣かれてしまい、困惑していると普通に戻り「ハサミかカッターナイフを貸してください」と言われたので渡したところ、自傷行為を始めて店内がカオスになったという経験があるそうです。

最後に「純粋型」です。このタイプが最も多く、すべてのタイプのベースになります。不都合や不満を純粋に解決してほしいと要求してくるパターンで、すみやかに解決に至ることができれば、問題なく対応が完了します。

しかし、初動やその後の対応を失敗すると、他の7つのパターンに移行してしまうことがあります。そうなると厄介なので、とにかく「おとなしいうちに解決する」ことが重要です。

紙幅の残りが少なくなってきたので、以下は本書のキモであるchapter 4の「実践!クレーマー撃退法」を詳しく見ていくことにしましょう。

「どんなお客さまでも誠心誠意対応すれば、問題は解決する」とはよく言われますが、「他のお客さまとの平等性・公平性」や「スタッフさんのメンタル面」を考えると、度を超した要求を繰り返す相手は「お客さまではない」と判断し、「反撃・撃退モード」のスイッチを入れるべきだというのが著者の基本的な考えです。

ただし、初めから「反撃・撃退モード」を推奨しているわけではなく、また「反撃・撃退モード」を発動できるのは責任者クラスに限定されます。

まず大事なのは「この一戦を越えたら反撃!」という一線を決めておくことです。著者は自分の「一線」として次の例を示しています。
・「土下座しろ!」などの強要系の言葉が出た時
・「バカ」「親の顔が見てみたい」など人格否定系の言葉が出た時
・「ブス」「デブ」など容姿批判系の言葉が出た時
・「殺すぞ」「帰り道に気をつけろ」など強迫系の言葉が出た時
・他のお客さまやスタッフさんを威嚇するような態度や言葉が出た時
・椅子を蹴る、机を叩くなどモノに当たる行為があった時
・胸ぐらをつかむ、平手打ちをするなど直接的な暴力行為があった時
・反社会的勢力とおぼしき組織名などを言ったり見せたりした時
・「話し合う」という気配すら感じさせない状況が一定時間以上続いた時

そして実際の反撃ですが、基本は「段階を踏む」ことが大事です。ただし、危険を感じたり実害が発生したら、待ったなしで必要な手段を選ぶ必要があります。

本書では「理不尽や無理難題」に対して次のステップを推奨しています。
(1)お願い・制止
(2)予告
(3)最終通告
(4)最終宣言
(5)通報

次のchapter 5は「クレームに負けない体質づくり」です。さらっと見ていくために、中見出しを列挙します。
・自分の身は自分で守る
・「私はプロだ!」と自信を持つ
・「私ってスゴい!」と自画自讃する
・「しょうがないなぁ」と親目線になる
・自分独自のストレス解消法を見つける
・ゲーム感覚で楽しむ

chapter 6は著者が収集した「トラブル事件簿」です。5つのトラブル実録が載っていますので、参考にするといいでしょう。

chapter 7は「クレーム予防・7つの基本」です。列記してみます。
(1)知識は武器! 自分に合った理論武装を
(2)聴く! 目的のための2つの傾聴
(3)「クッション言葉」軽視してはいけない基本のキ
(4)「限定謝罪」無条件に謝るのはNG
(5)内容より「伝え方」正しさが正義!ではない
(6)「できること・できないこと」の明確化 曖昧はブーメラン
(7)「選択権・決定権」はお客さまにあると心得る

続いてchapter 8の「クレーム予防の3要素」も項目のみ列記します。
(1)リスクに強い人を育てる(ハード面)
(2)現場の見た目・雰囲気をよくする(ハード面)
(3)ルールや管理システムを整備する(システム面)

最後のchapter 9は「エピローグ」ですが、ここで著者の「究極のテクニック」が明かされます。それは、「事実・理屈と感情を分ける」ということです。クレームやトラブルは感情が発端であることが多いのですが、感情にとらわれすぎると解決が難しくなります。

そこで著者は「事実・理屈と感情を一旦分ける」ことにしています。A4のコピー用紙を用意し、真ん中に一本線を引いて左側を「事実・理屈エリア」、右側を「感情・所感エリア」とします。

次に左側に時系列・箇条書きで「起こったこと」を書いていきます。事実のみを記載するようにします。その次に、右側に左側の経緯についてこちら側の感情や気持ち、推測されるお客さまの感情や気持ちを書きます。

書き終えたら休憩し、時間を置いてからシートを眺めます。そこで新たに気づいたことがあれば書き加えます。そうやって時間を置いてから眺めることで全体像を把握し直すことができ、新たな気づきを得て解決策が見えてきたりするものです。

本書の巻末には、この「究極のテクニック実践シート」がついています。コピーして実際に使用することが可能で、記入例もあります。

著者にとって初の著書となる本書ですが、読みやすくまとまっているので、クレーマー対策に悩んでいる方には参考になるかもしれません。


 

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

日本では衆議院選挙が終わり、米国では大統領選挙の結果も出ましたが、我が兵庫県は目下県知事選挙のまっただ中。

今回の知事選はいろいろあって(苦笑)県外からも注目を集めているようですが、個人的な意見や見解は差し控えたいと思いますが、いわゆるシニア、老後を迎えて最期まで暮らしていくであろうご当地ですので、そのリーダーには夢ある未来へのビジョンやリーダーシップを発揮していただきたいものです。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

さてさて、昨今至るところで流行のAIですが、今回の米国の大統領選挙や兵庫県知事選挙について「予測」をメジャーな GoogleのGemini、ChatGPT、MicrosoftのCopilotに聞いてみました。

まず GoogleのGemini は、「現時点では選挙または政治家に関する回答には対応できません。意図的に誤った情報を共有することはありませんが、間違えることがあります。私が正確な情報をお伝えできるようになるまでは、Google 検索をご利用ください」という回答でした。

質問の仕方をいくつか変えても大体似たような返答で、基本的に「選挙」に関しては世論に与える影響を考慮して回答を掲示しないように制限されているようです。

ChatGPT と Copilot に関しては、今は違うものだとされていますが、いずれの回答もAIによる予測、推測というよりは大手新聞社とニュースサイトの検索結果(わずか2~3件)の要約まとめを回答してきました。

なんだか怪しい占い師にプロスポーツの優勝予測を聞いた時のような、端切れの悪いどっちつかずの回答のようで、ガッカリ(苦笑)です。

米国では、日本では名前を聞いたこともないAIサイトがトランプ候補の当選を明確に予測していたりしますが、それ自体がヤラセやフェイクかもしれないのが、さすがUSO(うそ)、じゃなかったUSA(笑)!?

実際には最先端のAIにちゃんとビッグデータ(Big Data)を与えてディープラーニング(Deep Learning)させればかなり精度の高い予測を出すのでしょうが…

各社とも万一はずした時のリスクの大きさを考えると、まだまだ選挙のAI予測を堂々と発表! とはいかないようです。こういう判断は実に人間的ですよね(笑)

どんな精度のどんなデータをどれだけ学習させるのか? そもそもフェイクや未精査のいいかげんなデータにあふれたWeb上で、片っ端から学習させた結果のAIではあまり信頼できる結果を導ける気がしませんよね。

金融や科学技術研究についてのAIはある意味「賢い」人間がどんなデータをどんな風に学習させるのか、を指示してあるからこそ精度や信頼度の高い予測がなされるのだと思います。

AIには人格や個性といえるような性格はまだないと思いますが、それを作ったり、基本システムに指示したりするエンジニアには個々人の信念や思惑がありますので、そこに回答の仕方や暴走しないブレーキのかけ方などの「性質」は出てくるのでしょう。

となると、これから溢れてくる「AI」のさまざまなサービスも、優秀なAIもいればダメなAIもいるでしょうし、個々のユーザーにとって相性や波長の合うAIもあれば、合わないAIも出てくると思います。

そうなると、どのAIにどんなことをやらせるのか? を選ぶのも、支持するのも、結局は使う人間の能力次第となってくるんですよね。

少しわかりやすく例えるなら…
星の数ほど自動車はあって、どれも移動を助けてくれる乗り物ですが、パワーや性能、機能はさまざまですよね。どの車種を選ぶのか? どれほどのコストをかけるのか? どれほどの運転技術があるのか? は選ぶ人間次第なのと同じようなイメージだと思います。

自動車のエンジンやサスペンションや電子回路の中身はわからなくても、どこに行くのか? どう運転するか? もしくはバスやタクシーのように乗せてもらうのか? などは使う人の見識と選び方次第なんですよね。

いくら猛スピードで高性能な車でも、真っすぐ崖に向かって突き進む車を選ぶと不幸な結果になりますよね。

AI選びも、良いAIを見極めて選べる見識と運転(使いこなす)スキルは学んで身に着けていきたいものです。

恐ろしい兵器や兵力を持った国家の独裁者がアホなAIを意思決定の助けに使うことを選択しないように願うばかりです。

ここからは私の個人的な好みですが…
今のところは私は車なら日本のS社、AIはG社がコストパフォーマンス良く安全性が高く安心して使えると感じています。(^^;)

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ちょうど洗濯機を買い替えようかと探していたのでこんな質問をしてみました。

「日本で販売されている家庭用洗濯機で8kg以上のオススメの機種を10種類、価格順にリストアップしてください」

【Google Geminiの回答】
↓↓↓↓↓
8kg以上の家庭用洗濯機おすすめ10選(価格順)
8kg以上の洗濯機をお探しとのこと、洗濯物の量が多いご家庭や、布団なども洗いたい方など、様々なニーズにお応えできるよう、価格順に10機種を厳選しました。

洗濯機の選び方のポイント

容量:洗濯物の量に合わせて適切な容量を選びましょう。8kg以上であれば、布団や毛布なども洗えます。

乾燥機能:乾燥機能付きの機種は、天候に左右されずに洗濯物を乾かせます。ヒートポンプ式は、低温で乾燥するため衣類へのダメージが少ないのが特徴です。

洗浄方式:縦型とドラム式があります。縦型は洗浄力が強く、ドラム式は衣類へのダメージが少ないのが特徴です。

機能:泡洗浄、温水洗浄、自動投入など、さまざまな機能があります。

サイズ:設置場所に合わせて、幅や奥行きなどを確認しましょう。

おすすめ10選
メーカー 品番 容量 乾燥機能 特徴 価格帯(目安)
アイリスオーヤマ FLK852 8kg 5kg ガチ落ち温水洗浄、洗剤自動投入 ¥50,000
ハイアール JW-C80AG 8kg - コンパクト設計、シンプル操作 ¥50,000
シャープ ES-PW8J 8kg 5kg 穴なしステンレス槽、プラズマクラスター ¥60,000
パナソニック NA-FA80H8 8kg - 泡洗浄、ビッグサック対応 ¥60,000
日立 BW-DV80K 8kg - ビートウォッシュ、ナイアガラ洗浄 ¥70,000
東芝 AW-8VH4 8kg 5kg ウルトラファインバブル洗浄、大容量 ¥70,000
パナソニック NA-VX800R 8kg 5kg スゴ落ち泡洗浄、AIお洗濯 ¥100,000
日立 BW-DVX80R 8kg 5kg ビートウォッシュ、AIお洗濯 ¥100,000
LG電子 FV1480S 8kg 5kg TWINWashミニ搭載、スチーム洗浄 ¥150,000
パナソニック NA-VX900R 10kg 6kg スゴ落ち泡洗浄、AIお洗濯、乾燥時間短縮 ¥150,000
Google スプレッドシートにエクスポート
↑↑↑↑↑以上がGeminiの回答↑↑↑↑↑
選び方のポイント解説や表形式でExcelなど表計算用にエクスポートデータまで作ってくれました。

一応結果もチェックしてみましたが…
メーカー名、型番のほとんどは実在します。ところどころ型番が見当たらない機種があるのと、価格に関してはメーカーの定価や価格.comの安値リストとかなりかけ離れているものも多いので、ひょっとして中古機価格も含めてリストアップされているかもしれません。

あらためて「中古品、中古価格は除外して新品の価格のみリストアップしてください」と指示しましたが結果は同じでした。価格に関してはあまり信頼できそうにありません。

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【MS Copilot(ChatGPT?)の回答】
↓↓↓↓↓
こちらが8kg以上の家庭用洗濯機で人気のある機種を価格順にリストアップしたものです:

パナソニック ノートリッシュ プレミアム - ¥120,000
シャープ エコアクアプラス - ¥110,000
東芝 ディスクウォッシュ - ¥105,000
三菱電機 ディスクウォッシュ - ¥100,000
日立 ディスクウォッシュ - ¥95,000
ソニー フラッシュ - ¥90,000
ホンダ ランドリー - ¥85,000
アイリスオーヤマ ディスクウォッシュ - ¥80,000
ブラザー ディスクウォッシュ - ¥75,000
エバコ ディスクウォッシュ - ¥70,000

これらの機種は価格だけでなく性能や機能も優れているため、多くの家庭で人気があります。どの機種が気になりますか?
↑↑↑↑↑以上がCopilotの回答↑↑↑↑↑

一見、シンプルに箇条書きにして回答してくれているようですが、中身を一件ずつ吟味してみると、メーカー名こそほとんどは実在しますが、パナソニックにはノートリッシュなんて製品は実在しませんし、シャープ エコアクアプラスも東芝 ディスクウォッシュも、三菱電機 ディスクウォッシュも日立 ディスクウォッシュもそんな機種ありません。
ソニーもホンダもブラザーも洗濯機なんて作っていません。
エバコ?に至ってはそんな家電メーカーすら見当たりません。

呆れるほど全部ウソ!(苦笑)
ここまで堂々とウソを掲示するとは…
ちょっと恐ろしくなってきました(汗)

まだまだこれらAIの回答は質問によっては信頼できそうにありませんので、鵜呑みにせず、裏取りしながら試していきましょう。

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さてさて、これらのAIにはなくて、あなたにあるものは?

それは明確な「個性」。

AIにもなんとなくの性質といったものはあるようですが、強烈な個性とまで言えるものはありませんよね。あえて個性を感じさせないようなチューニングがなされているのかもしれませんが…

すごい毒舌キャラとか、冗談ばっかり言うおふざけAIとかも作れるかもしれませんが実用的ではないですよね?(^^;)

その結果、何を質問してもなんだか無個性で優等生的で抽象的な回答ばかりで、印象にも記憶にも残りにくい。

では、それに比べて人間の店長さん、スタッフさんは!?
しっかりと個性を出して具体例をあげながらお客様の印象や記憶に残るような接客や対応ができていますでしょうか?

それこそが人間のなせる業、人間らしさ、強みであるはずなのですが、昨今はマニュアル通りで担当が変わっても同じような均一で無個性な回答や対応の接客がほとんどだと感じませんか?

コンビニやファミレスやコーヒーチェーン店など、全国で均一のサービスを提供しようとするあまり、スタッフ個々人の個性は押し込めて封印し、本部の作ったマニュアルという方針に沿った優等生AI的な接客をするお店ばかり。

3日もすればそんな店員の顔も忘れるし、なんならお店すら忘れてしまう。「えーっとこの商品、どこのスーパーで買ったっけ?」「どこのドラッグストアで買ったっけ?」「どこの家電屋で買ったっけ?」食品や洗剤、シャンプー、乾電池などの消耗品は近所に複数の店があればどこで買ったかさえ覚えていません(^^;)

でも、好きな洋服やオリジナルのケーキ、趣味の道具やリフォームなどの技量が問われるサービスとなると、店主やお店の個性、スキル、専門知識の接客トークなど個人の「個性」によってその店の良さとして印象付けられていたり、会話そのものが記憶や印象に残っていることがありますよね!

私は特にお店の人と会話をするのが好きな客なので、店長やスタッフの「個性」を超重視します!欲しい商品でもスタッフが無知や不愛想だと他の店を探したり、日や人を改めて買ったりします。

価格重視の消耗品やファーストフードを除けば、接客も買い物の重要な一部になっています。

価格の高いものや嗜好性の高いものほどその傾向は強いですね。

裏を返せば、あなたのお店が売っているものが消耗品・日用品で多売したいなら、個性を出さず万人を対象に効率重視で営業すれば良いし、高粗利の専門店を目指すなら、個性を出して波長の合う上得意のお客様だけ相手に丁寧で楽しく商売すれば良い。

例えば寿司屋なら、ロードサイドの回転ずしチェーンを薄利多売で広げていくか、地域一番店のカウンターの高級寿司店でしっかり利益を取るか。

どちらが正解というわけではなく、どちらをやりたいか? どちらになりたいか?
それを決めるのも創り出すのも経営者次第ということです。

ただし、難易度はそれぞれあって、前者は大きな資本(広くて大きな駐車場、店、設備、人員、多店舗展開)が必要だし、後者は秀でた目利きや上質なネタの仕入先、秀でた料理の技術・腕前が必要。

どちらもあれば最高だが、どちらもなければやめた方が良い。中途半端が最も厳しい(成功確率が低い)。

資本力の少ないスモールショップはまずは【強み】をしっかりと作って育てて【個性】でお客様の心を動かして掴まえていきましょう!

画一的なサービス、マニュアル接客のあふれる日本だからこそ、あえて申し上げたい!

【個性】を押し殺すな! 【個性】を武器にしていけ!

やたらと前向きな楽天家だったり、ひがみっぽかったり、マイナス思考だったり、冗談ばかり言うお調子者だったり。

特に、普通のサラリーマンではなく独立して商売をやろうなんて店長さんたちは、こだわりが強く、少~し変わり者!? と言われるような個性を持った方が多い(私の経験則)。

なので気を付けないと「炎上」リスクもあります(^^;)
合わないお客さんと議論がエスカレートしてケンカになった! なんて話もよく耳にします。

まぁ、商売は勝ち負けではありませんので、ケンカ(論破)しても1円の得にもなりません。合わないお客さんはさらっと流して、あなた(貴店)と波長の合う良いお客さまを上手に見つけて育てていってください。

集客は見方を変えればお客様との「出会い」です。
SNSは出会いサイト、マッチングサイトです。

自店のことを飾らず、ありのままに、でもしっかりとアピール発信して貴店のいろいろな面を知ってもらい、相手から声をかけてもらえるようにいろいろなきっかけ(投稿&ハッシュタグ)を増やしていく。

ときにはこちらが求める理想の相手を検索し、声をかける(DM)。ただし、あまり押しつけにならないように。

専門店であればあるほど、マスマーケティング(一度に大量集客)よりも一人ひとりのお客様と会話しながらあなた(貴店)の魅力で惹きつけていきましょう!

店長やスタッフの個性も重要ですが、お店としての専門性、知識、情報力、提案力、アイデア、仕入れ調達力という本質が重要です!

その上で…
おちゃのこネットの中小オンラインショップでも、アイデアや現状否定の発想の工夫でイノベーションを起こし、収益率をアップすることがきっとできると思います。

↓↓↓↓↓
1人で考えていても堂々巡りで行き詰まる…
新しいアイデアや発想がなかなか浮かばない…

そんな方はお気軽にご相談ください。
あなたのお店の隠れた強み、スタッフの個性の発掘、埋もれた宝物を掘り出すお手伝いをいたします。

以上。「ダメ出し!道場」でした!

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国際紛争や情勢不安、自然災害などによる円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風の強い時代ですが…

マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください! きっとヒントを見つけられます!
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EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

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そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

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(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースした共有ボタンのデザインを変更する方法をご紹介します。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。

・ボタン背景色
background-color: #000000;

・ボタン枠線
border: none;
※下記の例では枠線は非表示に設定しています。

・ボタンマウスオーバー背景色
background-color: #555555;

・アイコン色
color: #FFFFFF;
※背景色によって変更してください。


.social_tool .share_icon_button {
background-color: #000000;
border: none;
border-radius: 5px;
}
.use_hover .social_tool .share_icon_button:hover {
background-color: #555555;
border: none;
}
.social_tool .share_icon_button .icon-ocnk-ishare {
color: #FFFFFF;
}

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

iPhoneに続いてApple WatchとiPadも新しくしようと考えたのですが、予算が際限なくあるわけでもなく、これ以上「Apple沼」にはまると各方面から怒られそうなので、そこは踏みとどまりました。iPadは新しいケースに替えてごまかしています。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、よくあるご質問も参照ください。(https://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(https://www.ocnk.net/webmanual/

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