世界史の基礎知識、頭に入っていますか?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

ウクライナが世界地図のどのあたりに位置するかは、もうたいていの人が知っていると思いますが、ロシアが攻め込む前はどうだったでしょうか。

南米のコロンビア、エクアドル、ペルーの位置関係を正確に覚えている人も、それほど多くはないかもしれません。

私たちの「世界」に関する知識は、じつは相当かたよっています。毎日のニュースで情報や地図が頭に入ってくる国のことは詳しくなっても、そうでない国や地方のことには疎くなってしまうものです。

世界史や世界地理の基礎知識は、持っていて損なものではありません。ただ、学生時代に「暗記」を強要されたことでその教科が嫌いになってしまい、基礎知識が薄い人が出てきているわけです。

しかし、できればその方面の基礎知識を持っていたいというのは、誰にも共通の思いでしょう。楽しみながらそういう知識が得られればいいわけです。

今回の「オススメ参考書」では、人気YouTuberでもある高校教師が教える、年号を使わない世界史の勉強法を取り上げます。

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2024年8月26日、ファイルアップロード時の1ファイルのサイズ制限を緩和しました。より高画質な画像のアップロード可能となっています。
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた

山﨑圭一・著/SBクリエイティブ・刊

1,617円(キンドル版・税込)/1,650円(紙版・税込)

kindle unlimitedのメンバーは無料で読めるので、まずは入手して閲覧してみることをおすすめします。

著者の山﨑圭一氏は福岡県立高校の現役教師です。早稲田大学教育学部を卒業後、埼玉県立の高校教師を経て現職となりました。YouTuberになったきっかけは、昔の教え子から「もう一度、先生の世界史の授業を受けたい」と言われたことだそうです。

そしてYouTubeでの授業の動画配信を決意し、2016年から200回にわたる「世界史20話プロジェクト」の配信を開始しました。現在では世界史だけでなく、日本史や地理の授業動画も公開しており、これまでに配信した動画は500本以上だそうです。

そんな山﨑先生の世界史授業の特徴は、「年号や年代をいっさい使わないこと」。歴史の授業といえば、日本史、世界史を問わず「年号の暗記」に苦しめられた経験のある人が多いと思いますが、この先生はエピソードをつないで説明することで、年号を使わない世界史の流れを説明しています。

「そっちを先に見たい」という方は、YouTubeで「ムンディ先生こと山﨑圭一」で検索していただけばいいですが、こちらは本書の紹介を続けます。

本書の特徴はほかにもあります。難しい概念や制度を理解しやすくするために、たくさんの図解が掲載されています。多国間の関係が図解によりひと目でわかります。

もちろん、世界史の本ですから地図もたくさん載っています。これにより、世界史の予備知識がほとんどない人にでも、その当時の世界情勢が手に取るように理解できます。

そして、ともすれば客観的な描写に終始しがちな世界史本とは違い、「主語」を明確にして解説しています。そこの説明ではどこの地域が主役なのかをはっきりさせて、理解がスムーズになるようにしています。

ちなみに、本書はシリーズ化されており、「経済」や「宗教」で語った世界史の本や、日本史の本もあります。シリーズ累計で100万部を突破しているそうです。

それでは本書の目次を紹介します。

・はじめに
・ホームルーム(1)
・ホームルーム(2)
・ホームルーム(3)
・ホームルーム(4)
・序章 人類の出現・文明の誕生
・第1章 ヨーロッパの歴史
・第2章 中東の歴史
・第3章 インドの歴史
・第4章 中国の歴史
・第5章 一体化する世界の時代
・第6章 革命の時代
・第7章 帝国主義と世界大戦の時代
・第8章 近代の中東・インド
・第9章 近代の中国
・第10章 現代の世界
・おわりに
・巻末付録
・教養としておさえておきたい文化史
・年号も覚えておきたい人のための世界史年表

「はじめに」の冒頭で、著者はYouTube授業を始めたきっかけを披瀝しています。そして850万回にのぼる総再生回数を数えた社会科教科全般の動画のうちで、「世界史」がダントツの人気であったと語っています。

なぜそうなったかについて、著者は「世界史の一般的な教科書はわかりにくい」と指摘しています。それにより、世界史の「あらすじ」が語れない人が続出しているというのです。

そこで著者は「1つのストーリーに基づいて世界史を解説する」というやり方を試みました。それが動画の視聴数になって表れたわけです。

ここで著者は、先にふれた本書の特徴でもある自身の教え方についてまとめています。
***
(1)一般的な教科書とは違い、すべてを数珠つなぎにして「1つのストーリー」にしている
(2)「主語」が変わるのを最小限におさえている
(3)年号を使わない
***

「序章」の前には4つの「ホームルーム」と名づけられた解説があります。最初のホームルーム(1)では、なぜ一般の世界史教科書がわかりにくいかについて説いています。

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次の図をみてください。高校で使われる、一般的な『世界史B』の教科書を前から順に読んだときの項目の流れです。(図版)縦に年代、横に地域を並べ、「学ぶ順番」を矢印で表しています。図から明らかなとおり、矢印があっちこっちに飛んでいるため、教科書をはじめから読んでも“全体像”がいっこうに頭に浮かびません。(中略)何を学んでいるのかさっぱりわからなくなって、その結果「覚える」ことが学習の中心となり、「世界史はつまらない暗記科目だ」という印象が身についてしまうことになっているのです。
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ホームルーム(2)では、世界史を“数珠つなぎ”で学ぶことを力説しています。
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(図版)さきほどの図と違って、矢印が、ヨーロッパから始まり、中東、インド、中国、大航海時代、近代、現代まで、“数珠つなぎ”になっているのがおわかりいただけると思います。(中略)簡潔に説明するとすれば、「最初にヨーロッパ、中東、インド、中国の4つの地域の歴史を個別に学んだあとに、大航海時代を通じて4つの地域が1つに合流。次に近代、現代を通じてヨーロッパ世界がアジアを中心とした世界に影響力を強めていく過程を学ぶ」ということになります。
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また、本書での工夫として、地域または王朝、国家などの「主役」の変化を最小限に留めて話を進めていくということがあります。
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一般的な世界史の教科書を一度でも読んだことのある人ならおわかりいただけると思いますが、文中で、めまぐるしく主語が変わります。あるページではヨーロッパの国々が「主語」になって語られ、数ページ進むと、今度は主語が中国になり、さらに数ページ進むと、いつのまにか中東の王朝が主語になっていたりします。(中略)地域や王朝などの「主語」があまりにも頻繁に変わってしまうと、「主語」を把握するだけで大きな負担がかかり、内容に集中しづらくなってしまいます。そのため、教科書をいくら読んでも、内容が頭に残らないのです。
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ホームルーム(3)では、本書で年号を一切使わない理由が語られています。
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なぜ私が年号を使わないかというと、“数珠つなぎ”にするときに年号はノイズ(雑音)になってしまうからです。私の授業では、学生たちによく昔ばなしの「桃太郎」を例に出して説明します。「桃太郎」は「おじいさん」「おばあさん」「柴刈り」「洗濯」「桃」「きび団子」「キジ」など、50ぐらいの用語で構成されています。日時や年号は出てきません。それでも、多くの人が、子供のときに読んだ桃太郎の話を大人になっても覚えていますよね。昔ばなしのように、数珠つなぎにされたシンプルなストーリーは、頭に残りやすいのです。
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著者は実際に、高校の学生たちにまず年号なしで世界史を学ばせ、大学受験の2か月前くらいに、本書の巻末付録に掲載している「センター試験に必要な84の年号」を覚えさせているそうです。

なんと、ほとんどの生徒が4、5日くらいで年号を完璧に覚えてしまうといいます。すべての知識を数珠つなぎに身につけたあとであれば、年号を頭に入れるのは簡単な作業になるわけです。

世界史を理解する時に問題になるのは、ヨーロッパと中東、中国の歴史をばらばらに覚えるために、どの年代に何が起こったかを全世界的に把握することがむずかしくなることです。

それについて著者は「中東を軸に整理すれば、年代は理解しやすくなる」といいます。中東が世界史の中で脇役になることが多く、地理的にヨーロッパと中国の間に位置するからです。それについての図も付記されています。

ホームルームの最後にあたる(4)では、本書の構成についての解説がなされています。本書は第5章を境に大きく前半と後半に分かれること、大航海時代以降、4つの地域が1つに合流することなどが示されます。その構成についても、ひと目でわかる図が掲載されています。

なお、本書にはアフリカと東南アジア、朝鮮半島、日本などの地域は取り上げられていません。それは、本書をできるだけコンパクトにまとめたいと意図した結果、ページ数が不足したためであると著者は述べています。

そしていよいよ本文に入ります。序章は「人類の出現・文明の誕生」です。といっても序章は扉ページを入れてもわずか5ページで、小見出しは「世界中で波紋を呼んだ! 南アフリカの化石」「人類の起源を一気にさかのぼらせた『猿人』」「アフリカから各地に『原人』が広がる」「人間“らしさ”を持ち始めた『旧人』」「『現在の私たち』とほぼ同じ姿の『新人』」「現代のライフスタイルの『出発地点』」「『最適ではない土地』だからこそ文明が発達」となります。

ここでは超スピードで700万年前の「猿人」、240万年前の「原人」、60万年前の「旧人」、20万年前の「新人」という人類の起源が語られます。

そして、1万年前に地球が温暖化して現在とほぼ同じ気候になったことにより、人類のライフスタイルがスタートします。狩猟・採集などの獲得経済、食料を自分で作って食べる生産経済が始まるのがこの時期です。

地球の温暖化により、中緯度地域は乾燥地が生まれ、人々は農業のために大河のほとりに密集します。その結果、都市が生まれ、古代文明の起点が誕生します。

次の第1章からは、「章のあらすじ」というまとめページが章扉のすぐ次におかれています。以下、各章のあらすじを見ていくことにします。

第1章 ヨーロッパの歴史のあらすじは、「『多様』と『統一』という相反する“顔”を持つヨーロッパ」です。

***
ヨーロッパは、温暖な気候と高い生産力を持ち、古くから人口密集地域であることが特徴です。世界に大きな影響を与える大国が数多く出現し、国家や民族の激しい興亡が続いたことから、多様な言語や文化が生まれることになります。一方で、ヨーロッパは“共同体”という側面もあります。(中略)このように、ヨーロッパの歴史は、常に「多様」と「統一」という相反する2つの“顔”を交互に覗かせるのです。
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第2章 中東の歴史のあらすじは、「ヨーロッパのライバルとなる“超”広域国家が数多く誕生した中東」です。

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複数の民族が統合されて新しい国家ができては滅ぼされる、という歴史を繰り返す中で強大化する国が生まれ、移動路を使って瞬く間に領土を拡大することで、「超」がつくほど広大な国家へと成長します。(中略)中東で生まれた「超」広域国家は、しばしばヨーロッパ世界と衝突し、ヨーロッパ世界の「最大のライバル」になります。
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第3章 インドの歴史のあらすじは、「多様な民族、宗教、言語などをバラバラなままに包み込むインド」です。

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インドの最大の特徴は、「多様性をバラバラなままに包み込む」という価値観です。インドの気候は(中略)じつに多様で、また、民族、宗教、言語、生活習慣もバラバラです。そのため、身分階層をつくったヴァルナ制や、雑多な神々や儀礼を取り込んだヒンドゥー教、様々な宗教を統治に用いたインドの王朝など、常に「多様性」がインドの歴史を紐解くカギになるのです。
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第4章 中国の歴史のあらすじは、「皇帝の人間性に大きく左右されてきた中国の歴史」です。

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中国史の最重要キーワードは、「皇帝の人間性」です。広大な領域と膨大な人口を誇る中国では、ひとりの権力者に権力が集中しやすく、皇帝の人間性が統治にダイレクトに反映される場合が多いのです。そのため、優れた皇帝のもとでは中国の統治は安定し、反対に、愚かな皇帝であれば国が衰えるという歴史を繰り返します。
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第5章 一体化する世界の時代のあらすじは、「ヨーロッパ、中東、インド、中国が一体化する時代の幕開け」です。

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ここから、ヨーロッパ、中東、インド、中国の4つの地域が1つにつながり、お互いに影響を与え合う「世界史」が始まります。ヨーロッパ諸国が、我先にと争うように大西洋に飛び出し、植民地獲得争いや貿易を盛んに行うようになります。
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第6章 革命の時代のあらすじは、「『王の国家』から『人の国家』へ。国民が国を動かす時代の到来」です。

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本章では、産業革命、アメリカ独立革命、フランス革命、七月革命、二月革命、三月革命など、多くの「革命」が登場します。(中略)ヨーロッパの国々の世界進出が加速し、この時代の利害の対立がのちの世界大戦の“伏線”になるのです。
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第7章 帝国主義と世界大戦の時代のあらすじは、「なぜ、2つの世界大戦は起きてしまったのか?」です。

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本章のメインは、世界中を巻き込んだ2つの世界大戦です。大航海時代以来続いていた世界の一体化の動きが、帝国主義の登場により、さらに加速します。そして、産業革命を経て作られた資本主義経済体制は、あくなき市場獲得のための植民地獲得競争へと発展します。この競争の行き着く先には、第一次世界大戦、第二次世界大戦という人類史上未曾有の悲劇が待っていました。
***

第8章 近代の中東・インドのあらすじは、「イギリスとロシアの争いに巻き込まれていった中東・インド」です。

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中東とインドは、近代において、ヨーロッパの列強に“支配される側”に回ることになります。(中略)南下を図るロシアに対し、エジプトやインド、中国などの支配を固めて、ロシアの南下阻止を図るイギリスとの間で勃発した植民地獲得競争に中東・インドが否応なく巻き込まれていきます。
***

第9章 近代の中国のあらすじは「清王朝が衰退して新たな革命勢力が台頭」です。

***
本章の主役は、中国最後の王朝となった清王朝と、清が倒されて成立した中華民国です。(中略)清の内部から何度も改革運動が起きますが、皇帝による支配という根本的な部分が変わらず、すべて中途半端に終わってしまいます。そして、最終的に清王朝の打倒と近代化、民主主義化を唱えた革命勢力が台頭し、新たな中国が誕生するのです。
***

第10章 現代の世界のあらすじは、「世界を二分したアメリカとソ連のにらみ合い」です。

***
いよいよ最終章は、第二次世界大戦後の世界です。主役は、アメリカとソ連です。(中略)第二次世界大戦以降、アメリカが資本主義、ソ連が社会主義をそれぞれ代表して、核兵器を持ってにらみ合い、「冷戦」といわれる世界を二分するほどの激しい対立を繰り広げるようになります。冷戦構造が終結すると、世界は多様化に向かいますが、冷戦の最中には見えなかった民族対立や新たな難問に世界が直面することになります。
***

と、駆け足で紹介しましたが、「一度、世界史の知識を自分の中で整理しておきたい」と思うなら、ぜひおすすめの1冊です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

みなさんこんにちは、食いしん坊の太田です。(^^;)

さて、世界三大料理ってご存じですか?
フランス料理、中華料理はすぐに出てくるかと思いますが、あとの一つは!?

ヒントは親日国でも有名なあの国…そう、トルコ料理です!
私はトルコ料理が大好きで、関西にあるトルコ料理レストランは、パッと思い出すだけで10店は行ってます。

コロナなどですでになくなったお店もありますが、時々ふと思い出してはどこかのトルコ料理店に食べに行っています。

トルコのグルメといえば、ケバブサンドや伸びるアイスクリームなど屋台系のものを思い出す方も多いかもしれませんが、世界三大料理といわれるゆえんは、オスマン帝国時代からの宮廷料理です。

当時のトルコはヨーロッパから北アフリカ、アジアに至るまでの広大な帝国を築いていたため、各地から食材や料理人を集め、新しい料理が研究されて発展したそうです。

現代のトルコ料理にも、インド、ネパール、中華料理にも通じるマントゥと呼ばれる肉まんや、皮の厚い餃子に似た料理があったり、北アフリカ・アラブ料理にも見られる豆や焼きナスのペーストがあったり、ラフマージュンと呼ばれる小麦粉を練って薄く伸ばした生地の上にトマトソースベースでお肉や野菜を盛り付けたイタリアのピザに似た料理があったり(ラフマージュンにはチーズは使わない)と、東西南の広い範囲の国々の料理と通じ、影響を与え合った形跡を感じることができます。

イスラム教の影響で豚肉は使いませんが、羊肉、牛肉、鶏肉、魚介、ヨーグルト、チーズなど乳製品を使ったレシピも豊富にあります!

甘い物がお好きな方には「世界一甘い」といわれるヴァクラバというデザートをトルコチャイ(紅茶)でいただくのもオススメ!(^-^)

味付けや油脂も控え目で、理屈抜きにトルコ料理は野菜も豊富でカラフルでヘルシーでバリエーションも多く、とにかく美味しいんです!

召し上がったことがない方は、ぜひお近くの「トルコ料理」のお店を探して行ってみてください!

さてさて、今回のお店はトルコ料理のお店ではありませんが(^^;)、トルコは世界遺産で有名なカッパドキア在住の日本人店長さんが経営する、トルコの伝統工芸であるOYAというレース編みのスカーフやストール、アクセサリーなどをデザインから製造販売する専門店さんです。

それでは、「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
AYTURK

ショップ名 :
AYTURKさん

サイトURL:
https://www.ayturk.biz/

ショップの現状、お悩みの点など

SEO対策ができていないのか、アクセスが伸び悩みです

第一印象:第一印象とインタビューで分かった事のギャップ

何が強み・特徴でどこのどんなお店なのかがよくわかりません。

実は、電話インタビューをさせていただいてわずか数日なのですが、気の早い店長さんが私のダメ出しを元にすでにサイトを修正・リニューアルされていまして…(^^;)

ダメ出し前の状態が一部見られなくなっています。

数日前は看板画像が「AYTURK」の店名だけでしたし、メニューの「About us はじめまして」もなくて、どこの何のお店で何をウリにしているのかも曖昧でした。

店長さんにとってはトルコのカッパドキア在住で、伝統工芸OYAレースの技法を使って自店デザインのオリジナルで製造~販売していることは「当たり前」の日常なのですが、初見・初来店のお客様には、すでに削除されていますがトルコの伝統工芸品のランプや刺繍品など単純仕入れ商品のカテゴリーバナーもあったので、漠然とトルコの雑貨やアクセサリーを売っている(仕入れ販売?)お店として見える状況でした。

ブログやSNSからすでにお店のことや店長のライフスタイルをある程度知っているお客様だけが来店するお店、という意識が強かったようですが…

トルコ雑貨、トルコ工芸品、トルコ土産などのキーワードで集客したいわけではなく、「オヤレース」というレース編みの手芸工芸技術を用いていますし、伝統的なスタンダードデザインのモチーフも使っていますが、あくまで商品としてはすべて店長自らのオリジナルのデザインと現地のプロのオヤレース職人さんたちの手によるプロダクトだそうです。

そして、店長は、「伝統工芸品」を押して売りたいのではなく、OYAレースの精緻な技術と美しさをベースにしつつも、あくまで自らの感性でデザインした現代の日本や(トルコ外の海外)で通じるファッションアイテムとしてアクセサリーや服飾雑貨を販売したいという思いでAYTURKを運営しているとのことです。

インタビューで浮き彫りになったこと

店長の高木尚子さんは、かつては日本の大手旅行会社の添乗員として世界中を訪れておられました。縁があってトルコの有名な世界遺産の町カッパドキアのホテルに転職。観光の目玉である気球体験に携わるものの、気球ツアーは朝だけなので、それ以外の時間に何かしたいと考えていた矢先、元々ハンドメイド好きであった高木さんが出会ったのがOYAレースというトルコの伝統的なレース編みの工芸でした。

自らも習う中、先生であった方のお店のネット販売を担当してビジネスをスタートし、先生は高齢で引退されましたが、そのお弟子さんやお仲間たちを作り手の職人さんとして、高木さんがデザイン・企画・マーケティング・販売を行い、現地に法人も設立して、日本やアジア、欧米もターゲットとして、それぞれに向けてネットショップやモール、マーケットプレイスに出店・出品して販売されているとのことです。

高木さんのデジタル(パソコン)で作るデザインを、パソコンなどほとんど使えない職人さんたちに製作してもらうコミュニケーションやノウハウは、独自に共に創り出した手法なので、容易に他社は真似できません。

伝統工芸品から脱却したオリジナルデザインのオヤレースは、正にオンリーワンのプロダクトであるようです。

おちゃのこショップは基店・メインサイトとして考えてはいるものの、実際の販売は他のハンドメイドサイトなどの方が売れており、おちゃのこサイトへの集客や販売方法に悩んでいるというのが現状。

作る方のスタッフは10名程度いますが、ネットの運営やSNS、ページ制作、マーケティングは高木さんお一人なので、優先順位や労力不足にも悩んでおられるご様子です。

ほとんどは個人客への小売通販とのことですが、海外のセレクトショップさんからセミオーダー、カスタマイズ、オリジナルなど、卸売りのまとまったオーダーもあるそうで、この成功体験は今後のB to Bへのきっかけ、ヒントにつながりそうです。(総評でコメントします)

具体的なダメ出し&改善策

まずはお店の自己紹介。すでに看板画像に「伝統伎で作る、AYTURKのオヤレース。トルコのカッパドキアからお届けします」と入れたり、メニューに「About us はじめまして」を用意されて、お店の概要は作り始められてはおられますが…

初見のお客様目線で見てみると、「AYTURKって何て読むの? どんな意味?」から始まって、オヤについての説明はありますが、客観的な事実だけで面白味もなく、お客様の興味や関心が湧くような内容ではありません。

「店主でありデザイナーである高木尚子とはどんな人間なのか?」「なぜカッパドキアに暮らすことになったのか?」「どんなきっかけでオヤレースに関わったのか?」「オヤのどんなところに魅力を感じて惚れ込んだのか?」「伝統工芸を伝えたいのか? それとも自分のデザインしたアクセや雑貨を世界中の人に使って欲しいのか?」などなど、今までの経緯やお店・店主の経験や歴史、オヤや職人さんとの出会いに関するストーリーやエピソード、お客様方に知ってほしい、伝えたいメッセージ(思いや意思)がありません。

生活必需品であればこうしたものも不要ですが、趣味・嗜好・アートやファッションなど思考や思想、「好き!」という動機が買い物に影響する商品の場合は、店主の思いやライフスタイルから発せられるメッセージ性が重要です。それらに「共感」「共鳴」したお客様が「共有」=「購入」したくなることが受注・売上につながります。

実店舗への来店で接客すれば、なんとなくの感覚(右脳)でそれらを感じて、衝動買いも起きやすいのですが、左脳で冷静な判断をされがちなネット通販では、事実や理屈と価格だけではお客様の心・気持ちをなかなか動かせません。

ぜひ、ご自分の言葉で「思い」を伝えてお客様の「心」や「感性」に感じさせてあげてください。

これはお店の自己紹介でもそうですが、店長やスタッフ、職人の紹介にも有効で、知れば知るほど親近感や信頼感も湧きますし、商品そのものの外観やスペックだけでなく、作り手の意思や思いを知った方がよりその商品への思いも強く(欲しく)なるものです。

何の説明もない絵画や美術品よりも、作り手のプロフィールや生い立ち、ストーリー、思いなどを知れば、高額な作品も売れるようになるのと同様です。

AYTURK は単に小売店のとして「店名」ではなく、Oya lace fashion items designed by Naoko Takagi の「ブランド名」であると思います。

「ブランド」には物語やメッセージが重要です。

そこを今一度考えて、自己紹介に盛り込んでいきましょう。

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●質感の見せ方

ネックレス、ラリエット、ブレスレット、ストール、スカーフなどある程度大きくて、身に着ける過程や、付けていても動きのあるものはその「動き」や「質感」を伝える工夫も大事です。

現状は静止画の写真ばかりですが、どんな生地感、糸の質感、柔らかさ、固さ、ハリやコシ、揺れ感、ドレープ感であるかを数秒でよいので短い動画も使って商品ページで見せることで購入確率(転換率)を高めることができると思います。

Instagram でもぜひリール動画を使って質感を見せつつ、新規フォロワーを増やしていきましょう。

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ブランドサイト として進めていく際にはイメージ作りも重要です。
現状は置き撮りやマネキン撮りだけですが、モデルさんの装着イメージカットも必要です。

いろいろな服装とのコーディネート提案や事例で、対象となる流通小売店の幅も変わってきます。(いろいろな年齢層やファッションタイプ)

従来通りの自社でプロのモデルを雇い撮影という方法も有りですが、地元への旅行客や留学生を着ている服ごとスポットで安く雇うとか、Instagramで自撮りの上手なモデルさんを見つけてオファー・契約し、商品を送って、リモートで撮影してもらうなども検討の価値ありです。(いろいろなタイプ、ファッション傾向のモデルさんを数人契約)

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SNSに関しては Instagram をメインに発信していくのが良いと思いますが、リール動画投稿をメインに新規フォロワーを増やす。個人だけでなくファッション業界のバイヤーの目を意識した投稿内容やハッシュタグを付ける。英語、中国語(台湾語)のハッシュタグや投稿文もできるだけ添える。バイヤーやテレビ局、ファッション雑誌などからの取材や相談DMをwelcome と毎回アピールするなどの工夫も必要です。ハッシュタグや説明文に手を抜いた投稿は無意味です。

65点
総評

プロダクトのデザイン洗練度、精緻な作りの商品のクオリティは本当に高いと思います。トラディショナルだけどデザインは古臭くて工芸品の域を出ない作品ではなく、リアルな現代のファッションシーンの中での実用にかなうアイテムだと思います。

なので自らがハンドメイドの工芸品としての検索キーワード対策や個人向けマーケットでの小売りに留まることなく、おちゃのこサイトはブランドサイトとして小売よりもコンセプトやストーリーやメッセージを優先し、服飾雑貨・アクセサリーブランド・メーカーとして小売り店や流通業のバイヤーさん向けを意識して、直売小売りは別商号で各国向けの外部モールやマーケットプレイスでされるのが良いかと思います。

商品そのもののアピールはモチロンですが、「私たちAYTURKにできること」「何が得意か」「なにができるか」オリジナル、色変などカスタマイズやアレンジ、モチーフ製作・変更、小ロット複数バリエーション対応など、できるだけ具体的に事例なども含めてアピールしていきましょう。

価格帯に関しても、もっと強気に高価格シフトしてハイブランド化し、卸売りでも自社も卸先も十分に利益の出るようにしていく必要があると思います。(ショップ経営者やバイヤーはデザインは好きでも儲からない商品は扱いたくないもの)

低価格で個人向け通販を一人で行うのは、すぐに労力的な限界が訪れてしまいます。十分な量を小売販売するには、人的資源や物流投資が必要ですが、B to B製造卸へのシフトであれば、今の製造キャパでも販売は高木さん一人体制でも数倍の売上規模にはできると思います。

得意な部分(企画、デザイン、営業)を活かすにもB to Bに力を入れてアピール、アプローチされてみるのが良いと思います。

特に日本市場に力を入れたい場合は、帰国の頻度を増やして営業するか、日本国内で動いてく入れる営業マンを雇うか、いっそ代理店を募集・面談して任せられるパートナーを見つけるなども一案だと思います。

いずれにせよ、メーカー・ブランドとしてとてもポテンシャルの高さを感じます。Instagram でコラボ先やインフルエンサーを募集してみるのも一案かも知れませんね。(契約内容、方法は十分慎重に吟味してください)

その他具体案、具体策でお悩みの場合はまたお気軽にご相談ください。

以上「ダメ出し!道場」でした!

さてさて、週末はトルコ料理を食べに行こうかな! っと(^^;)

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毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

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サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

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以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースした記事コンテンツのご紹介です。
最新情報や店長日記と同じように、写真と記事で表示できるコンテンツです。

利用例としては、アパレルショップのコーディネイト紹介やハンドメイドショップのユーザー作品事例、食品飲料ならレビュー、ユーザーの商品利用事例などです。

また既に、最新情報と店長日記をご利用いただいている方でも新たに記事コンテンツを追加することができます。更新が簡単なコンテンツはネットショップにとっても重要です。
是非ご活用ください。






管理画面から登録する

コンテンツ管理→記事コンテンツから設定できます。
What's New・店長日記と同様に記事を作成することができます。
※レスポンシブ、HTML5テンプレートのみ。

詳しくは以下のFAQをご確認ください。
https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1747
https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1749

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

病み上がりは、台風10号の行方を気にしながらの地方取材が続きました。青森への空路、関西への陸路では、かつてないほど天気のニュースに敏感になったものです。なんとか無事にすべての取材を終えることができました。
(おちゃのこ山崎)

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