ダメコンサルを見分ける方法、知りたいですよね?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

今でこそ「コンサルタントに相談してみます」という言葉は当たり前に聞かれるようになりましたが、ほんの50年前は「コンサルタント? 何それ」という感じでした。

もともとコンサルタントという仕事は1856年生まれのアメリカ人、フレデリック・テイラーが創始者と言われていて、彼が科学的管理法を労働現場に適応して効果を挙げたことからスタートしています。

19世紀後半には世界最古のコンサルティング会社である「アーサー・D・リトル」が誕生し、20世紀に入ると「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が産声を上げます。

日本では長らく、企業経営を外部に相談する風土がありませんでしたが、アメリカから最新の経営手法として優秀なコンサルタントを参謀に迎えるやり方が入ってくると、大前研一、堀紘一、一倉定といった名前が知られるようになりました。

そして現在、さすがに「石を投げればコンサルに当たる」というほどではありませんが、コンサルタントという職業はごく当たり前のものとなり、あいうえお順でコンサルタント業界を調べてみても、「あ」はITコンサルタントから、「わ」は和装コンサルタントまで、ありとあらゆる分野にコンサルタントが存在します。

ではそんな星の数ほどいるコンサルタントから「本物」を選び、わが社の参謀になってもらうにはどうすればいいのか。今回の「オススメ参考書」は、そんなコンサル選びのための本を紹介します。

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いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く「10の質問」

長谷部智也・著/日本経済新聞出版・刊

970円(キンドル版・税込)/1,180円(紙版・税込)

タイトルの「すごいコンサル」については解説の必要はないと思いますが、「いたいコンサル」は現代でなければ通用しない表現でしょう。

少し前に「痛車」というものがありました。愛車にアニメキャラなどを派手にペインティングしたものを指す言葉で、「いたしゃ」と発音しました。「イタ車=イタリア車」との語呂合わせと思われます。

ここで使われる「いたい」という表現は、「はたから見ていて、もし自分だったら恥ずかしくて耐えられない状況にいる人または物」を表します。年齢にふさわしくない格好を喜々として楽しんでいる人、クサいセリフを真面目に口にしてしまう人、笑えないおやじギャグを連発する人などが相当します。

ということは、本書のタイトルに出てくる「いたいコンサル」とは、「能力が不足しているのに自分ではそのことに気がつかず、表面的に格好良く振る舞っているコンサルタント」ということになるのでしょう。

冒頭でも触れたように、現代の日本社会ではコンサルタントという商売は珍しいものではなくなりました。その結果、玉石混淆、つまり個人の能力差がとても大きくなってしまい、クライアントはそこを見抜かないと望む結果が得られないどころか、被害を受けてしまう可能性もあるという状況になりました。

本書はそんなクライアントのために、簡単な「10の質問」で目の前のコンサルタントが信頼するに値する人物なのかどうかを調べることができるというものです。

著者の略歴は以下のようになっています。北海道札幌市生まれ。東京工業大学大学院修了、ミシガン大学ビジネススクール修了(MBA Essentials for Executive Education)。三井住友銀行を経て、コンサルティング業界に転じ、A.T.カーニー、べイン・アンド・カンパニーで16年に及ぶコンサルティングを経験。べインでは日本支社のパートナーとして、金融プラクティス、業績改善プラクティスをリード。ベイン退社後、国内大手総合アパレルの株式会社TSIホールディングス上席執行役員を経て、同社特別顧問。2016年からクレジットカード国際ブランド企業の経営職に就く。著書に『企業価値4倍のマネジメント』(共著、日本経済新聞出版社)、ビジネス誌(ハーバードビジネスレビュー他)、金融業界誌(金融財政事情、金融ジャーナル他)への寄稿多数。経済同友会会員、IMA(国際経営者協会)理事。

「はじめに」で著者は、本書執筆の動機を次のように書いています。
***
見た目が格好良く、仕立ての良いスーツを身にまとい、話がやたらとうまく、実年齢よりも年上に見られるように髭を生やしていたり、「人間的な奥深さ」を演出するために、文化や歴史に造詣が深く、教養豊かであったりするコンサルタントには注意が必要である。コンサルタントの表面的な格好良さに惑わされると、痛い目にあってしまう「交通事故リスク」が、昔よりもかなり高くなっている。
その一方で、私のコンサルタントとしての経験と、事業会社でコンサルタントを実際に起用する側の経験、その両方を通じて実感するのは、腕が確かな「本物」のコンサルタントを賢く起用すれば、財務的な成果を出す上で大きな助けになる。(中略)
本書は、企業で経営戦略を立案する立場の方で、戦略の構築に外資系コンサルティング会社を初めて起用してみようとお考えの方、すでにコンサルティング会社を何度か起用し、実はもっと「結果の出せる」コンサルティング会社やコンサルタントに巡り合うことができたのではないだろうか、と漠然とした疑問をお持ちの方のお役に立てると考えている。
***

通常ならここで本書の目次を紹介し、それに沿って内容を見ていくのですが、本書は通常の書籍のような「章立て」がありません。コンサルティング業界の歴史をさらっと紹介する「序章」の次は、いきなり「10の質問」が続き、これが本書の大部分を占めています。最後に「コンサルティング業界の内憂外患」という章で、コンサルティング業界の内実を赤裸々に紹介しています。

「序章」で著者は、日本のコンサルティング業界を4つの時代に分けて説明しています。
・第1世代(1980年~)
・第2世代(1990年~)
・第3世代(2000年~)
・第4世代(2010年~)

第1世代はアメリカ流の分析技術と論理的思考法、欧米の先進事例を日本企業に持ち込んだ「異分子」の時代です。まだ「コンサルタント」という職業が知名度を得ておらず、「変わり者だがすごい人」という扱いを受けていました。

第2世代は企業経営者に刺激的な面白い話をしてくれる「一流企業出身の異分子」の時代です。コンサルタントとしては起業家的な立場の人たちで、自身の能力が企業の枠に合わずに飛び出してきた人が多かったようです。

第3世代はコンサルタントがエリートの立場を得ていく時代です。実際に高学歴を誇り、クライアントに論理的正解と財務的成果をもたらす救世主として待望されました。

第4世代は、コンサルタント大衆化の時代です。本物のエリートだけでなく、エセエリートやハリボテコンサルなど有象無象が口先八丁で跋扈しだします。それに伴って、クライアント側もコンサルタントを「参謀」から「下請け業者」として見始めます。

コンサルタント大衆化の時代になって、どんなことが起きているのか、著者はいくつか例を挙げています。
***
さまざまなテーマのプロジェクトが社内の各所で走りすぎて、起用者であるクライアント企業の社長が、そのコンサルティング会社に年間総額いくら支払っているか、もはや認識していないような場合もある。
***

***
IT系や会計系のコンサルティング会社の報告書と、戦略系コンサルティング会社の報告書を見比べても、コンサルティング会社の「社名」を隠されると、提言の質の違いが判別不能なこともある。
実際、腕が確かな会計系コンサルティング会社の戦略構築プロジェクトの報告書の方が、「いたい」戦略系コンサルティング会社の報告書よりも質が良かったりする、いわば逆転現象も起こっている。
***

***
一方、戦略系とIT系、会計系でコンサルティングの報酬水準には依然2~3倍の開きがある。戦略系とIT系、会計系の提供サービスが「同質化」してしまった環境下、戦略系コンサルティング会社は、そのブランドや看板、シニアパートナーがCEOと大所高所の視点で対話できるといった提供価値で、価格プレミアムを何とか説明しようと懸命である。
***

そうしたコンサルタント大衆化の時代にあって、クライアントの悩みは「いかに優秀なコンサルタントを見極めるか」につきます。コンサルタントは会計士、税理士、弁護士などの「士業」と違い、必要な国家資格がありません。そのためコンサルタント会社の知名度くらいしか判断材料がないことになります。

「友人、知人の紹介」というのもコンサルタント起用のきっかけになりますが、コンサルタントはもともとマッチングの要素が大きく、紹介元で成果を挙げたからといって、こちらで同様に成果を挙げられるかは未知数です。また個人のスキル差も大きいため、同じコンサルタント会社でも担当者によっては「ハズレ」となることもあり得ます。

そして、終了したプロジェクトの効果検証も簡単ではありません。戦略構築のプロジェクトで財務的成果が十分に出なかったとしても、その原因がどこにあるかを切り分けるのは容易ではないからです。提言された戦略が間違っていたのか、方向がずれていたのか、外部環境が想定以上に変わってしまったのか、社内事情で提言された施策が十分に実行できなかったのか、それらの要素が複雑に絡み合ったのか。

著者はそうしたコンサル選びの難しさを十分に知っていたことから、クライアントの立場で誰もが目の前のコンサルタントを審査できる「10の質問」をまとめました。以下、紹介していきます。

【質問1】
「わが社の属する業界の歴史と構造変化をどう見ていますか?」
→「業界構造」に精通しているか?

【質問2】
「今回お願いするプロジェクトの最終提言の仮説は何ですか?」
→最終提言を「第0日に30秒」で語れるか?

【質問3】
「わが社の中期経営計画で鍵となる施策とその利益効果の根拠は何ですか?」
→どんな数字も「自由自在に」つくれるか?

【質問4】
「わが社が競合に勝つために取るべき最も重要なアクションは何ですか?」
→能書きではなく「アクション」至上主義か?

【質問5】
「わが社の周辺事業への展開についてどうお考えですか?」
→すらすらと「定石」が出てくるか?

【質問6】
「現在のわが社の戦略で誤っている点、見逃している点は何ですか?」
→「直言」できるか?

【質問7】
「わが社の『意思決定プロセスの特徴』をどう見ていますか?」
→組織の「空気感」が分かるか?

【質問8】
「今回のプロジェクトは成功報酬でお支払いしてもよろしいですか?」
→「成功報酬」を歓迎するか?

【質問9】
「過去のプロジェクトで最長のもの、最大の効果を出したものは何ですか?」
→「長いプロジェクト」経験が多いか?

【質問10】
「今回のプロジェクトにあなた自身は、どれだけの時間を使ってもらえますか?」
→「パートナー」がしっかりと時間を使うか?

これらの質問は、起用を検討しているコンサルタントに適切なタイミングで尋ねることで効果が得られます。以下に各質問に対する著者が考えた答えのポイントを列記します。

【質問1】
「わが社の属する業界の歴史と構造変化をどう見ていますか?」

最初にこの質問をするのは、業界構造変化の理解なしにコンサルティングは不可能だからです。コンサルタントは事実関係の調査、情報収集、現場のインタビュー、定量分析のデザイン、初期仮説の構築、仮説の進化、提言の導出、コミュニケーションのための資料作成、プレゼンテーションといった方法論を身につけ、それをクライアントの業界に適用して価値を提供する仕事です。

コンサルティング黎明期は、この方法論自体が新鮮であったため、クライアント業界の知識が大してなくても、方法論だけで価値を出せていた部分もありました。しかし現在では、クライアント業界の歴史や構造変化に対する深い理解なくして「正しい答え」を導くことはできなくなっています。

さらに追い討ちをかける質問として、著者は次のことを用意しています。
「うちの業界の業態寿命についてどうお考えですか? 国内外での業界の歴史や業界構造の変化、その中でのわが社の立ち位置など、わが社が戦略を構築するにあたり、外部環境変化について何を考慮すべきだとお考えですか?」

この質問に対しての答えをチェックするポイントは、「市場シェア対利益率で見た競合上のポジショニングなどの考え方を駆使し、分析的な視点で語れるか。また、プロフィットプール、バリューチェーンの変遷、業界の歴史的な動きを正しく理解し、その変化がなぜ起こったのかについて自分なりの見解を持っているかどうか」です。

自分で勉強せず、目先のプロジェクトの作業だけにあくせくしているようなコンサルタントの場合、言葉に窮してしまうだろうと著者は見ています。

【質問2】
「今回お願いするプロジェクトの最終提言の仮説は何ですか?」

次の質問は「エレベータートークができるか?」のテストです。エレベータートークとは、クライアントの社長と偶然エレベーターで乗り合わせた時、「わが社の課題と解決策は何かね?」と問われて30秒で大事なポイントを語れるかというもので、コンサルタントの重要な資質を問うものです。

これができるためには、「コンサルタントとして常に仮説を持ち、それが簡潔に頭の中で整理されており、いつでも即答できる。さらにその仮説を日々のプロジェクトの事実収集とともに進化させていく」というコンサルタントの基本動作が必要です。

この質問の答えに対する評価ポイントは「まあこんな感じかなあ。一般論ではなく業界の事情をよく分かっているなあ」と思えるかどうかです。そういう納得感のある答えが簡潔に出てくれば、そのコンサルタントは有望といえます。

逆に業界の一般論に終始したり、話があちらこちらに飛んだり、事実や知識の羅列に過ぎなかったり、聞いただけで自社では到底アクションが取れなさそうな現実感のないことばかりを並べ立てるコンサルタントの起用は、避けるべきだと著者は言っています。

【質問3】
わが社の中期経営計画で鍵となる施策とその利益効果の根拠は何ですか?」

著者の言う「コンサルタントがクライアントに提言をする上での思考の第一歩」は、物事をシンプルな四則演算で因数分解することです。因数分解ができたら、次はその各要素について具体的な改善アクションを考えていきます。

したがってこの質問に続けて「わが社の中期経営計画で3年後に達成を掲げている営業利益×億円を、直近の営業利益○億円を発射台にして、仮説でいいので施策の効果の積み上げを概算してもらえますか?」と尋ねれば、そのコンサルタントの因数分解の方法や個々の施策の効果試算の積み上げ方法がわかります。

【質問4】
「わが社が競合に勝つために取るべき最も重要なアクションは何ですか?」

コンサルタントはプレゼンテーションに気合いを入れて臨む傾向があります。あたかも自身の「作品発表会」のように捉えて綿密に準備をする場合もあります。

しかし、クライアントに強いインパクトを与えたいと考えるあまりに、プレゼンテーション自体が目的化していることがあります。また、合宿で参加メンバーを「洗脳」してしまうようなプレゼンテーションも散見されます。

財務的成果につながるアクションの提言ができるコンサルタントかどうかを見極めるには「わが社として、明日の朝からでもすぐに取るべき最も重要なアクションは何ですか?」と尋ねてみることです。本当にクライアントのことを考え抜いているコンサルタントであれば、シンプルなアクションを即答できるはずであると著者は言います。

以下、まだまだ質問とポイントの解説は続きますが、くわしく知りたい方はぜひ本書でお確かめください。コンサルタント側にとっても、クライアント側にとっても、いろいろと勉強になる1冊です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

大型の台風が日本を縦断しようとしています! 皆様お気をつけください!

私は過去に台風の強風で自宅損壊したことがあったり、小さな子供を連れての旅行先で台風直撃に遭い、宿のガラスサッシが風圧で割れ、建物の天井が流れ込んできた風圧で悉く抜け落ち、他のお客さん達と共に柱の多い狭いトイレに一晩中避難をして翌朝まで助けを待ったりというような経験があるので、今回もかなりビビっています(汗)

皆さまもしっかりと準備をして、くれぐれもお気をつけください。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

さて、中小企業、中小オンラインショップ経営をしていると、自店の行い以外にも、台風と同じように外からさまざまな波風が押し寄せてきます。

会社やお店、店主やスタッフは、日々変わらずコツコツと頑張って商売をしています。

運良く、その業種や商品が変わらずに求められ続けていれば、売れ行きは好調を続け、利益も出続けるでしょう。

でも、自社や自店は変わらずとも、世の中の流行やトレンド、政治や文化の変化、為替の変動、原油高による運賃の上昇や原材料・資材の高騰、物価高、時にはコロナのような世界的なパンデミックや温暖化・猛暑・厳寒、台風や大雨、豪雪など自然災害といった様々な外的要因で、お店を取り巻く経済環境や景気の変化という強風や荒波は容赦なく押し寄せ、小さな小舟(お店)は揉まれ続けています。

運良く波の少ない入江や池にいて、穏やかな水面で落ち着いていられる小舟もあるでしょう。

小さな小舟なら大海に漕ぎ出すより静かで豊かな入江や湖、池で漁をする方が漁は少なくとも安全かも知れません

でも、魚(顧客)の群れを求めて大海に漕ぎ出せば、大風や大波にさらされたり、大クジラや巨大サメ、見たこともないような魔物に出会ってしまうかも知れず、リスクも高まります。

そんな時も小さな小舟よりは大きな船の方が燃料(資金)や人員労力も多いので、難破や転覆のリスクは少なく漁獲量も期待できます。(だから企業は大きくなろうとする)

また、中には小さいながらも船団を組み、支店や姉妹店を増やしたり、他店とコラボして送客し合ったりして魚を獲り易くして漁獲量を増やしたり難破転覆し難くする舟(店)もあるでしょう。

一方で、小さな湖や池で荒波や嵐を避けて細々と漁をしているお店は安全でリスクは少ないかもしれませんが、日照りや景気の悪化(水位の低下)といった大きな変化で、池全体が干上がったり魚が消えてジリ貧でお手上げになっていくことも有り得ます。(特定市場の衰退・消滅)

そうなる前に池の出口を見つけて、外へ移動することも必要でしょう。まったく違う手段で小舟を捨てて他の海や池に移動し、違う船で違う魚を獲るようにする(業種変更)なんてこともしないと生き残れなくなるかも知れません。

いずれにせよ、自店・自社の思惑や都合だけではなく、あらゆる外的要因・環境変化にひとつずつ対応しながら、なんとか舟と乗員(スタッフ)の安全と食い扶持を維持していくのが船長である店主の役目です。

そこで今回は、具体的にいくつかの事例をあげて、こうした環境変化や行き詰まりへの対応方法を考えてみましょう。(私どもの関わった過去の事例や経験の中から…)

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例1) 人手不足・労力不足・日常業務への埋没の解消

とにもかくにも店長と奥様だけで、日々の受注対応~梱包出荷、仕入れ発注、入荷~検品、入金回収管理に追われ疲労困憊。奥さまは家事・育児もあり、仕事もなかなか捗らず。

そんな状況なので、新しい商品開発やお店のリニューアルなど次のステップに踏み出せなかったご夫婦だけで経営のお店。
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まずは、仕事を「店長しかできない仕事」と、「店長でなくてもできそうな作業」に仕分けして、「店長でなくてもできそうな作業」をこなしてくれるアルバイトさんを雇った。夫婦以外の第三者を雇うのが初めてなのでなかなか踏み出せなかった。

でも、それにより「店長でなくてもできる作業」をしていた時間が空き、「店長しかできない仕事」(商品企画やお店のリニューアルなど創造的な仕事)が進み始め、売上・収益が向上。

また「後払い」を思い切って止めて、代金回収確認の業務をなくし効率化。後払いをなくすと注文が減るかもという懸念もほとんど影響なく、未回収のリスクも減り、会計業務が健全化。経理担当の奥様の負担も減り、よりプラスの仕事に時間を使えるようになった。

個人経営、家族経営のお店は暗黙の信頼感や他人に人件費はかけたくないといった心理的ブレーキがあって、なかなか従業員の雇用に踏み出せず、それによって店主が雑務に埋没し、プラスを生む仕事に時間と労力を割けずに停滞・頭打ちになっているケースが多いです。

今は、正社員やフルタイムバイトの雇用だけでなく、隙間バイトや派遣、外注などいろいろな労働力の確保方法がありますので、自店に合った手段でできることから小さく早く利用してみるのが良いでしょう。

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例2) 資金不足下での販促

集客(アクセス)の伸び悩みはどこのお店にもあることですが、資金に余裕があれば、
・GoogleやYahooのリスティング広告
・Instagram広告
・インフルエンサー広告
など低予算からでもトライできる広告でお金をかけて早く効果を上げる方法もあります。

使える広告費がほとんどない、前もっての販促費がない場合、例えば試作品、モニター販売の募集の場合。

【Instagramのリール動画投稿】
→新規フォロワーを少しずつ獲得
いいねやコメントしてくれた人へDMでお礼を兼ねて自己紹介、気軽に問い合わせをしてくださいと案内し、1人ずつに自店や商品を知ってもらい、まずお話をする機会を作る。

波長の合うお客様なら、コアなファンになる可能性もあるし、フォロワーの多いお客様なら、インフルエンサーになってもらえるかも知れない。(お礼や報酬は個別交渉)

SNSはあれこれ手を広げて中途半端になるくらいなら、とにかくInstagram だけに絞って積極的に活用し突破口を見つける。

【プレスリリース(新商品や新サービスの告知)】
話題性のあるネタ、新商品、新サービスのモニター募集案を考えて1人でも多くの目に止まるよう動く。(モニター募集は記事として比較的取り上げられやすい)

プレスリリースサイトは無料のものもあるが、多少費用(数万円)をかけても有料のサービスの方が効果的。一度だけであきらめず、何度かリリース内容を変えながらトライする。日本初、業界初、エリア初のようなネタはリリース先記者から取材や掲載されやすい。いずれにせよリリースの中身の作り方が重要。

【クラウドファンディング】
(新商品や新サービスの企画、試作して量産のための資金を募る形で予約販売)

予約注文を受けてから製造出荷できるので、資金難でも実行しやすい。ただしリードタイムは1か月以上は必要なので早めに取り組む。

クラファン=資金集めのイメージですが、物販においてはクラファン=先行予約販売 の実態が多いです。

リターン(予約購入特典)を数パターンに分けてお得感を出すのがポイントですが、やはり本質は商品の魅力なので、付加価値の高い商品企画を行いましょう。

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例3)新商品開発ががなかなかできない

0→1 の世の中になかった新商品を考えるのではなく、1+1=2 を3に、1+1+1=3 を4や5にするような既存商品や仕入れ商品の組み合わせで新たな付加価値を作るような、柔軟な新商品開発の考え方をする

例えば…
大福+いちごで いちご大福
牛丼+うな丼 で うな牛
テント+タープ+寝袋+BBQコンロ+炭+入門書のセット販売で初心者向けキャンプスタートセット

まったく別の付加価値の商品を生み出すことはそれほど難しくない。

それぞれの単品のセレクトと組み合わせ、個々の低価格での仕入れにより高い利益率も得られる。

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例4)B to C→B to Bを検討

個人客相手の商品・サービスを法人客、団体・大口向けにできないか検討→客単価を上げ、仕入れや製造効率を上げ、受注~出荷の効率を上げる。

目安→1受注で5万円の商品企画。
法人でも5万円程度なら現場の係長や課長の決裁で発注可能なので、現場発注担当者が注文しやすい。(部長や社長に稟議を上げるような発注は難易度が高まる)

自社商品を法人向けの名入れ、オーダーメイド品にできないか検討。名入れ品は法人ギフト、イベント記念品、販促品などで需要が常にある。→個人客から法人・団体客へと市場が広がり客単価が上がる。

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昨今、「イノベーション」という言葉がもてはやされていますが、考えの浅いメディアではこれを「技術革新」と訳したり説明しています。

でも、実はイノベーションは必ずしも「技術」の面に注目した「革新」ではなく、むしろまったく異質なものを結合させて新たな価値を生み出すような手段の「革新」を意味する言葉なんです。

製品だけでなく、サービスや市場、組織、などのビジネスの構造や仕組みも含めた「革新」がイノベーションなのです。

テスラのような新しい電気自動車を開発して市場に売り出すのもイノベーションですが、トヨタのKINTOのように、車を所有せずサブスクで利用するようなサービスもイノベーションといえるでしょう。

昔は個々の飲食店が独自で無料で行っていた「出前」を、有料化してそこだけに特化したフードデリバリー(UberEATS や出前館)などもイノベーションでしょうし、逆にデリバリーが当たり前だったピザを店に取りに来たら大幅値引きしてデリバリー人員や機材コストなどを低減して収益率を上げたピザ屋などもイノベーションでしょう。

1日展示して鮮度の落ちた生鮮品を自店調理の惣菜に利用して廃棄フードロスを減らし、惣菜で利益率を上げ新たな客層を増やしたスーパーマーケットのデリカ惣菜販売は、今やどこでもやっている当たり前のことですが、こうしたイノベーションは売上・収益率を上げるのです。

どれも「技術的」には既存のレベルの組み合わせですが、全体の手段、発想、仕組み化 がイノベーションなのです。

おちゃのこネットの中小オンラインショップでも、ちょっとしたアイデアや現状否定の発想の工夫でイノベーションを起こし、収益率をアップすることがきっとできると思います。
↓↓↓↓↓
1人で考えてても堂々巡りで行き詰まる…
新しいアイデアや発想がなかなか浮かばない…

そんな方はお気軽にご相談ください。
あなたのお店の隠れた強み、埋もれた宝物を掘り出すお手伝いをいたします。

以上。「ダメ出し!道場」でした!

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国際紛争や情勢不安、自然災害などによる円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風の強い時代ですが…

マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください! きっとヒントを見つけられます!
↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 11,000円(税込)
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
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(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



ダメ出し道場登場ショップ募集中
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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、オーダーメイド機能のラジオボタンデザインを変更する方法をご紹介します。ボタンのようなデザインに変更できます。
今号でご紹介しているデザインプラン作成事例のLuck chuckさんのサイトでも採用していますので、是非ご参考にご覧ください。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
#E0DFE3は、ラジオボタンとラベルを囲む枠線の色となります。
#F5F5F5は、ラジオボタンをチェック時の背景色指定となります。
変更される場合は、カラーコードを変更してください。


.order_item .order_checklist {
border: 1px solid #E0DFE3;
border-radius: 5px;
padding: 5px;
margin: 5px;
}

.order_item .order_checklist_box .order_checklist:has(input[type="radio"]:checked) {
background-color: #F5F5F5;
}

 

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編集後記

夏風邪をこじらせてしまい、お盆休みをずっと寝て過ごしました。こんなに寝たきりだったのは久しぶりです。あらためて健康のありがたさを実感しました。
(おちゃのこ山崎)

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