複雑なことをひと言で表現できる技術、身につけたいですねえ号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

EC仙人太田さんが体調を崩されて入院していたため、配信が遅くなりました。回復され、原稿が届きましたので無事配信することができました。

連日猛暑が続いていますが、みなさまお元気にしておられますか?

私は事務所も車も家もエアコンがんがんで、そのために風邪気味です。とはいっても、エアコンなしの生活などまったく考えられないのですが。

暑いので下がりっぱなしの仕事の能率をなんとかしたいのですが、いい案が思いつきません。あればとっくに実行しているはずと、心の中でもう一人の自分が苦笑しています。

いい知恵といえば、複雑なこと、曖昧なものをさらっとひと言でまとめられる人って時々いますよね。そんな人に出会うと「頭がいい人っているんだなあ」と感心してしまいます。

今回のオススメ参考書は、そんな人に近づくためのヒントが満載の本です。

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。ご利用いただいたショップさまにも見やすくなった、商品を探しやすくなった、感動した!など、大変満足いただいております。
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デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ

勝浦雅彦・著/アスコム・刊

1,617円(キンドル版・税込)/1,650円(紙版・税込)

自己啓発書や健康書、ビジネス書がお得意のアスコムの本です。この出版社はテレビを使ったメディア戦略がお得意で、そのための担当者がいるくらいです。本の出版前からテレビのディレクターと接触して、番組に著者を出させたりして本の宣伝を巧みに行っています。まだ原稿が1文字も出来上がっていない企画段階での折衝なので、成立する確率が高いのだそうです。

著者は電通のコピーライターで、ほかに法政大学特別講師と宣伝会議講師という肩書があります。読売広告社、電通九州、電通東日本、と広告代理店を渡り歩き、現在は電通のコピーライター、クリエイティブディレクターとして活躍中です。著書に『つながるための言葉』(光文社)があります。

巻末の「おわりに」に、本書の発刊につながる著者の体験談が載っていました。18歳の高校生のころの出来事です。著者は暑い夏の夜、日課のランニングで自宅近くを走っている時、電柱に衝突して大破している乗用車を目撃します。運転席では血だらけの男性がわずかに体を動かしていました。

「早くしないとこの人が死んでしまう!」と著者は慌てましたが、周囲には民家はなく、公衆電話も見つかりません。とっさに著者は来た道を全速力で走り、自宅に駆け込みました。自宅の電話で救急車を呼ぶのが一番早いと判断したからです。

著者はその時の自宅への道のりを、今でもはっきり覚えているといいます。不思議なことに息を切らすこともなく、体中に見えないオーラのようなものをまとい、夜の空気を切り裂きながら走っているような気がしたそうです。

極限までの緊張の中で、著者は冷静に次のことを考えていました。「119番して、事故の状況を確実に、正確に、短い言葉で説明しなければならない。そうしないとあの人は死んでしまう」と。

著者は119をダイヤルすると、次の内容を話しました。「事故です。○○町○○の貯水槽東側の道路で、1台の車が電柱に突っ込んで破損しています。運転席で負傷した運転手が血を流しています。体を揺らしていたので生きていると思います。僕は○○町の勝浦雅彦です。ランニング中に事故を発見し、自宅に戻ってこの電話をかけています」

自分でも驚くくらい、すらすらと言葉が出たと著者は言います。全速力で駆け抜けた時間の中で、どうやって伝えたら場所と事故の状況が間違いなく伝わるかを考え続けていたからかもしれません。

事故現場に戻った著者は、警察官から事情聴取されたあとで、褒められました。
「通報、ありがとうございました。この場所、説明しづらかったでしょうに、よくその年で冷静に話せましたね。おかげで迅速に対応できました。運転手の方も命に別状はないようですよ」

著者が言うには、これが人生において「ひと言でまとめる」ということの重要性に初めて気づいた瞬間だったそうです。正確に、簡潔に言いたいことをまとめるという技術は、人の命を救うこともあるわけです。

「おわりに」にはこのエピソードに続けて、次のような著者の言葉が綴られています。
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この本を手に取ったあなたは、「人前に出ると何を話していいかわからない」とか、「うまく考えがまとまらない」とか、「ダラダラと長く要領を得ない話をしてしまう」とか、そんな悩みを持っている方だったはずです。でも、それが人の生き死ににまで影響するなんて、考えたこともなかったのでは? 確かに私の体験は極端な例ですが、一方、心から本気にならないと、人はなかなか学ぼうとしないというのも変わらない習性だと思います。私は本書を「本気に、ひと言で伝えたい人」のために書きました。
***

それでは、本書の目次を紹介します。
・この本を手に取ったあなたに知っておいてほしいこと
・第1章 なぜあなたはひと言でまとめたいのか?
・第2章 ひと言でまとめるために、捨てる
・第3章 ひと言でまとめるための思考と法則
・第4章 さあ、ひと言でまとめよう
・おわりに

本書は「まえがき」の代わりに「この本を手に取ったあなたに知っておいてほしいこと」というタイトルの前説が8ページほどありますが、その前に「プロローグ」というか、「この本のまとめ」的なものがさらに8ページついています。そのため、目次に到達するまでにかなりのページがあるというのが第一印象です。これは、アスコムの本によくある形式です。

最初のまとめページは、こんな内容です。8ページを凝縮してご紹介します。
***
「あなたは人からこんな指摘をされたことがありませんか……?」
話している相手から「何が言いたいのかわからない」と言われてしまった。
メールの文章が長すぎて、肝心な要件が伝わっていなかった。
取引先の要望がありすぎて、どれを上司に伝えればいいのか……
先日の打ち合わせではAに決まったけど、自分はBのほうがいいと思ってるんだけど……
うちの会社の売りは低価格だと思うんだけど、機能性も伝えたほうがいいかも……
頭のなかにあることを、うまくまとめて伝えられたらいいのに……
でも、「ひと言でまとめる技術」を習得すれば……?
1 捨てる
2 まとめる
3 伝える
仕事はスムーズになり効率も大幅に改善。何より「伝わらない」がなくなる!
まずは「どれを残し」「何を捨てるのか」を判断するコツを手に入れましょう。
そのための方法をこれからお伝えしていきます。
***

著者が本書で言いたいことの大筋がつかめたかと思います。要するに、「ひと言でまとめる技術」とは、「捨てる」「まとめる」「伝える」の3つがカギであるということです。

次の前書き部分から、太字になっている部分を含む文章を抜き書きしてみます。
***
私は本書を、「言いたいことはあるけれど、言葉がうまくまとまらない人」のために書きました。

「ひと言でまとめる技術」とはずばり、言葉を「短く」し、「要約した状態」で相手に伝える技術です。

のちの章でも解説しますが、物事をわかりやすく説明するためには、小学校までに習った言葉で十分なのです。

ある研究によれば、現代社会にあふれている「情報」の量は、インターネットの登場を機に爆発的に増加し、江戸時代の1年分、平安時代の一生分の情報が、現代社会のたった1日で生まれ、消費されているそうです。

大量の情報におぼれないために、「伝えるべき情報は何かを自分の頭で考え、ひと言にまとめていく練習」が必要です。

私はベンチャー企業のお手伝いもしていますが、優れた技術やあっと驚く特許を持っていても、自分たちのよさをうまく伝えられていないケースがとても多いです。なぜなら、企業も人間と同じで自分のことを客観的に見るのは苦手だからです。
***

ここで、著者は自分たちのようなコピーライターの仕事を次のように簡潔にまとめています。

客観的に

その技術によって幸せになる人の目線に立ち

誰もが理解できるかたちで

ひと言でまとめて、世に打ち出していく

著者は「本当に伝えたいことは、ひと言でまとめられる」と断言しています。たとえば朝礼の訓示の受けが悪いと相談してきた社長に、著者は「5分限定でひとつの話題しか話さない」という縛りをかけることをアドバイスしました。すると、社員の受けがよくなり、社長の話をしっかり覚えてもらえるようになったとのことです。

さて、いよいよ本文に入ります。本書は目次が非常に細かくて、各章の中見出し、小見出しまでが掲載されています。それを拾い読みするだけでも、その章で著者の言いたいことが大体見えてきます。第1章はこんな感じです。

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第1章 なぜあなたはひと言でまとめたいのか?
■ひと言でまとめる前に、まずは自分を知り、相手を知る
・ひと言でまとめるための「8つのプロセス」を知る
・「観察力」と「洞察力」の違い
・プロセス8
・人間関係を発展させる
・人間関係の「発展」と「崩壊」には5段階ある
***

「8つのプロセス」について、今すぐ知りたい方もおられるでしょうから、ネタバレになりますが紹介しておきましょう。
(1)勇気(言う気)を持つ
(2)自分を知る
(3)伝えたい相手を知る
(4)目的地を明確化する
(5)「コア」を探す
(6)ばっさり捨てる
(7)相手がどう動いたかを観察する
(8)人間関係を発展させる

ここで著者からのクイズが出題されます。「伝える」と「伝わる」の違いとは? が問題です。

答えは、「伝える」が行為であるのに対して、「伝わる」は状態であるというものです。英語にすれば、伝えるはTELL、伝わるはGETとなります。相手がゲットしなければ、伝わったことにならないわけです。

第2章の中見出しと小見出しは次のようになっています。
***
第2章 ひと言でまとめるために、捨てる
■「捨てる技術」を身につけて伝え方をアップデートする
・「捨てる」と「残す」を見極める
・捨てる技術その1 「解釈」を捨てる
・捨てる技術その2 「感情」を捨てる
・捨てる技術その3 「自分だけ得するトーク」を捨てる
・捨てる技術その4 「個人的な意見」を捨てる
・捨てる技術その5 「曖昧なゴール」を捨てる
・捨てる技術その6 「ぼやけた全体像」を捨てる
・捨てる技術その7 「曖昧な返答」を捨てる
・捨てる技術その8 「抽象的な説明」を捨てる
・捨てる技術その9 「難解な専門用語」を捨てる
・捨てる技術その10 「言い訳」を捨てる
・捨てる技術その11 「完全無欠なプラン」を捨てる
・捨てる技術その12 「問い詰める質問」を捨てる
・捨てる技術その13 「事実の羅列」を捨てる
***

「解釈」を捨てるとは、どういうことでしょうか。物事には「事実」があり、「それをどのように受け止めたか」という「解釈」がありますが、個人の感想である「解釈」は相手に伝えないということです。

たとえば、「雨が降っている」は事実ですが、「今日は天気が悪い」は解釈です。物事をわかりやすく簡潔に伝えるためには、まず自分の思い込みである「解釈」を排除しなければなりません。

「自分だけ得するトーク」とは、相手が言ってほしいことを言わずに、自分の言いたいことばかり言うことです。言葉を発する前に相手をよく見ることで、自分も相手も得をするトークが形成できます。

「曖昧なゴール」とは、政治家がよく使う「永田町用語」のような難解で意味のわかりづらい言葉を使うのではなく、自分の意思を明確に伝えるためのわかりやすい言葉を使うべきだという話です。

「スピード感を持って改善」「極めて遺憾」「注視」などはよく使われますが、具体的にどんな行動が伴うのかはわかりません。責任を取りたくない、謝罪したくない、ごまかしたいという気持ちが透けて見えることは、避けるべきです。

相手に伝わりやすい話の流れは、「全体像の提示」「具体的な提示」の順に話すことです。そのためには、最初に提示される全体像が明確なものでなければなりません。もしも「ぼやけた全体像」が話の中に入っているのであれば、明快な全体像と差し替えることで改善できます。

「難解な専門用語」を捨てるとは、一部の専門知識を有する人にしかわからない言葉を使わないということです。ここで著者は「世の中の9割は素人である」という格言を引き合いにして、わかりやすい説明を心がけることの大事さを強調しています。

「問い詰める質問」を捨てるでは、著者から「選択肢を与えない質問はしない」という提案がなされます。「選択肢のない状況に対して、人は判断できないことが多い」からです。

第3章の中見出しと小見出しは次のようになっています。
***
第3章 ひと言でまとめるための思考と法則
■ひと言でまとめるために必要な「適切な物の考え方」とは?
その1 「つまり」思考法
その2 20文字の法則
その3 W問いかけ法
その4 KISS思考法
その5 三感法
その6 スパイシーサンド法
その7 ポジティブ変換法
その8 アスリート式伝達法
その9 瞬間最大描写法
その10 ネーミングの法則
その11 たとえ思考法
***

「つまり」思考法とは、上手に概念をまとめられない人に著者がおすすめしている考え方です。「つまり、それってどういうこと?」という問いかけを自分自身に繰り返すことで、「ひと言でまとめる」プロセスを実現してしまいます。

自分の伝えたいことを紙に書き、それに「つまりどういうこと?」と問いかけます。出てきた答えがひと言になるまで、それを繰り返します。著者自身は、こうやって広告コピーを案出しているそうです。

「20文字の法則」は、過去の名キャッチコピーがほとんど20文字以内で構成されていることにヒントを得て著者が考えたものです。
「お口の恋人」(ロッテ)
「おしりだって、洗ってほしい。」(TOTO)
「目の付けどころがシャープでしょ。」(シャープ)
などが好例です。

「W問いかけ法」は、「つまり」思考法の発展形です。最初に「誰に、何を、なぜ伝えたいか」を問いかけ、次に「つまりこういう言葉なら伝わるはずだ」とアイデアを練ります。

「KISS思考法」はKISS=Keep It Simple, Stupid(シンプルに、愚鈍にせよ)という言葉を前面に出して、簡潔にわかりやすい提案を作り上げる考え方です。

「三感法」とは、「共感」「実感」「快感」の3つを連続して相手に与え、気持ちよくわかってもらうようにする方法です。
「スパイシーサンド法」とは、「強烈な提示」+「なぜそうなったのか」+「結論」の三層構造のことです。記号にすると「!」「?」「。」となります。この順序で話を組み立てると、内容が伝わりやすくなります。

「ポジティブ変換法」とは、すべての物事をいいように捉えるものの見方です。一見ネガティブな事実でも、視点を変えれば相手を楽しませる言い方ができるはずです。

「アスリート式伝達法」は、伝え方をスポーツだと思って取り組むやり方です。頭で考えるだけでなく、体を使って言葉を絞り出すイメージでトレーニングします。

「瞬間最大描写法」は、相手の頭に映像が浮かぶように伝える方法です。最も伝えたい部分をワンシーンとして絵が浮かぶように話し、相手に印象づけます。

「ネーミングの法則」は、複雑な状況やまとめづらい状態に名前を付けて、理解しやすくする方法です。コピーライターが最も得意とする手法です。

「たとえ思考法」は、たとえ話で理解を得る方法です。相手が理解しづらいものを違う言葉でたとえることにより、記憶に残りやすくします。

第4章はひと言でまとめるための実践編ですが、ここまで読んで興味を持った方は、ぜひ本書でご確認ください。コピーライターがどんなふうに伝わりやすい情報を加工しているのか、その一端がわかる本です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

皆さん、うなぎ食べました?
先日の土用の丑の日に鰻を食べ損ね、すっかり夏バテで夏風邪を引き、発熱でしばらく寝込んでおりました。

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

うんざりするほどの暑い日が続いていますが、暑さで食欲も落ちるこの季節に「土用の丑の日」を設け、鰻の蒲焼を食べて精を付け、暑気払いする。

江戸時代に、夏場に売れなくなったうなぎ屋の主人が蘭学者の平賀源内に相談したところ、「土用の丑の日」の張り紙とともに栄養のある鰻を食べて暑気払いするキャンペーンを行い、大繁盛したため他のうなぎ屋も真似するようになって定着したとの説が有名です。

確かにこの暑さの中でも炭で焼かれたうなぎの蒲焼の煙の匂いが漂ってくると、食欲も刺激され「うなぎ、食べた~い!」となりますよね(^^;)

でも、私が学生の頃は1,000円も出せばうな丼、1,500円も出せばうな重が食べられたものですが、今や3~5倍は当たり前の「高級料理」になってしまいましたね~(汗)
なかなか外食では行きにくいですが、スーパーで鰻の蒲焼を買って、家でチンしてご飯に乗っけてセルフうな丼か、刻んでご飯にまぶして セルフひつまぶしか。

ふと、深夜のテレビ通販番組などで、真空パックのうなぎの蒲焼が20パックで1万円! なんていうのをタレントさんが美味しそうに食べているのを見ると、つい衝動的にネットで検索して注文! なんてことも(^^;)

テレビ通販もネット通販もまだ残念ながら人間の「五感」(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)中では「視覚」と「聴覚」しか伝えられないはずなのですが、注文してしまう私の中では、明らかに「視覚」「聴覚」に加え「嗅覚」「味覚」も刺激されて、あの香ばしく焼ける鰻の匂いと甘辛いタレの味が呼び起こされています。ハイテクを超える想像力!(^^;)

これは、通販会社とCMディレクターと出演しているタレントさん、撮影しているカメラマンさんたち、プロの表現力のなせる技!

(うなぎ好きな)日本人の記憶の中にはきっとある「鰻の蒲焼」の香りと味。それを音と映像と演者の表情とセリフで刺激するという「演出力」で、あの味を感じさせることができているんですよね~

ただ、商品のパッケージ外観と値段と文字だけを無音で静止画だけでWeb掲載するのでは、消費者の心と記憶の中のうなぎの蒲焼は蘇らないでしょう。

炭火でいぶされてじゅ~と焼けるタレ、煙が出て香るさま、それを熱々のご飯の上に乗せて、タレントさんたちの歓声と口いっぱいに頬張って「ウ~ン」と唸りながら食べる様子…

こうした映像・音声は視覚と聴覚だけを刺激しているのに、嗅覚、味覚、口の中の触覚までもが動き出してしまうのです。

通販業界においては、こうした映像と音声による商品説明や演出を「インフォマーシャル」と呼び、インターネットのはるか前からテレビ通販として確立されていました。

ネット通販が始まってからも、当初は回線スピードやパソコンの性能が高画質の動画再生にまではなかなか至らなかったのですが、高速回線の普及、スマホの進化・普及、動画再生の質の向上、動画視聴の日常化で、ようやく中小オンラインショップでも「インフォマーシャル」動画コンテンツの制作が技術的には十分できる時代になってきました。

ただ、残念ながらまだまだネットショップさんではなかなか動画を使っての商品説明や販売が「当たり前」にはなっていません。

これは、タレントさんのような演技力やカメラ慣れができていないこともありますが、大きな課題は「動画の構成、シナリオや演出力」など動画番組制作力の不足にあると思います。

静止画通販の時代には、お手本となる写真の撮り方や誌面の作り方は「雑誌」や「紙カタログ」などプロの制作物がお手本として簡単に手に入りますし、真似しやすかったのですが、こと動画となると、カメラ割り、照明、シナリオ構成、演出、演技、音声、編集、テロップなど動画映像制作ならではのスキルが求められ、これらは静止画よりもはるかに真似るのが難しく、また消費者も最高レベルの映像をテレビ視聴者として見慣れている(目が肥えている)ので、素人映像が見劣りしてしまうため、お店も容易に動画制作→掲載がしにくいのだと思います。

素人モデルでも写真に黙って写ることは容易でも、動画に出演して演じる、話すのはなかなかハードルが高く難しいのです。

でもだからこそ、(他店がなかなかやらない、できないからこそ)ここができるようになったお店は1段上のステージに行けるのです。

店長やスタッフでは難しければ、演劇や演技、表現を学んでいる学生さんや役者の卵、動画出演や投稿に慣れているインフルエンサーさんなどに安価なギャラで出演してもらうなども検討してみましょう。

顔を出さず、手と商品と音声だけでも写真だけよりはましです。少しでも表現力豊かに、商品の質感や食感、使用感などを伝える具体策を研究して「表現」してみましょう。

機材は高級カメラやプロ用照明器具など不要です。

新し目のカメラ性能の良いスマホと、明るめのLED照明スタンドを2~3本、余裕があればスマホに接続できるマイクを用意すると、音声が明瞭になります。

画像編集も高性能パソコンや高級動画編集ソフトは不要。

スマホ用、動画編集アプリ(VLLO がオススメ)があれば切り貼り、テロップ入れ、BGM入れなどは容易にできます。

Google Android 版 VLLO

Apple iOs 版 VLLO

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スモールショップは「抽象的」を「具体化」して尖っていこう!

初心者店舗さん、売れない店舗さんにありがちなこととして、お店紹介にしろ、商品説明にしろ、万人受けするキレイな文章にまとめようとして表現が「抽象的」になってしまい、その結果誰にも伝わらない、誰にも刺さらないお店や商品になっているケースをよく目にします。(そういう店は商品企画も中途半端)

例1)国産養殖ウナギ 蒲焼 中サイズ
国内の安全、衛生的な池で養殖し蒲焼まで一貫生産。炭に近い波長の遠赤外線ヒーターで焼きあげました。
→ありきたり、これといってウリがない、無難だが魅力もない。

例2)国産特大うなぎ蒲焼 うなぎ専門店の2倍の特大サイズ!
価格は高いが満足度も高い! 出荷前に清流でドロ抜きクサみなし!
本醸造醤油と厳選砂糖で秘伝のタレ。備長炭で職人が丁寧に焼き上げた極上・贅沢な一品です!
→高いけど特別、高級品、高品質。

例3)鰻の蒲焼、ワケあり特売品!
焼き工程で出てくる細切れ型崩れうなぎをひつまぶし専用に詰め込みました! 正規品の半額のお買い得品! 見た目より味と重視・育ち盛りのお子様にお腹一杯の鰻を!
→訳あり品だけど安いはお得感、買い物満足度が高い。

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例2)の極上品、例3)のお買い得品は客層ターゲットも明確で分かれますが、それに比べて例1)は無難な品で特長も少なく、スーパーでならそこそこ売れる品ですがネットでは誰にも刺さらず、売れません。

商品企画も、商品説明も、中途半端が最もよくありません。
意識して振り切りましょう。

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スモールショップは業種、商材、ジャンルを絞り込め!
広く浅くは大企業の戦略

例)地方の町のスポーツ用品店「〇〇スポーツ」さん。
そのままネットで「〇〇スポーツ」としていろいろなスポーツ用品を扱っていても、特に安いわけでもなく、ブランド力があるわけでもなく売れませんが…

例えば珍しいスポーツの用具に特化して、「モルック専門店 〇〇」とか「ディスクゴルフ専門店〇〇」「高齢者スポーツ専門店〇〇」のように種目やターゲットを絞った専門店としてネットショップを品揃えすると、SEO対策もしやすく、集客も効率よくなり得ます。

同様に、家電店が「LED照明専門店」とか、おもちゃ屋さんが「ボードゲーム専門店」、総合釣具店が「フライフィッシング専門店」のように絞り込んで特長、強みを出すというようなパターンもよく見かける成功事例です。(ただし、絞り込み過ぎて市場が小さすぎると事業として成り立たないので要注意)

広く浅くは資本力がないとできませんが、狭く深くは中小企業でも可能な戦略で、「より深く」「より尖って」を極めればNo.1ショップも夢ではありません。

商品企画も、説明コンテンツも、とにかく、「抽象的で無難」をやめ、「なにごともできるだけ具体的に落とし込む」を習慣づけ、演出力、表現力をUPしていきましょう!

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ちなみに次の 土用の丑の日は8月5日だそうです。
前回食べ損ねた方は、ぜひ鰻を召し上がって夏バテ改善しましょう!

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以上。「ダメ出し!道場」でした!

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国際紛争や情勢不安、自然災害などによる円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風の強い時代ですが…

マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください! きっとヒントを見つけられます!
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EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 11,000円(税込)
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
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(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースした商品詳細に関連グループを表示する方法をご紹介します。
管理画面で設定するだけで表示可能です。

これまで、グループ一覧ページから商品詳細ページに遷移した際、グループ一覧ページへ戻るリンクを設置することができませんでした。
HTMLタグでのメニュー挿入などでご対応いただいていた方も多いと思います。
今回の改良で管理画面の設定のみで簡単に表示可能になりましたので、是非設定されることをおすすめします。






管理画面で設定する

商品詳細ページ設定にて設定を行うことで、商品詳細ページに、商品のグループを一覧で表示できるようになります。
※レスポンシブ、HTML5テンプレートのみ。

詳しくは以下のFAQをご確認ください。
https://www.ocnk.net/faq/index.php?action=faq&id=1740

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

編集後記

先日、若い人たちに交じって「今自分が読んでいる本」についてスピーチする機会がありました。「ラノベ(ライトノベル)」について語ったところ、思わぬ反響がありました。おっさんとラノベのミスマッチが面白かったのでしょう。
(おちゃのこ山崎)

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