人類がAIを味方につける方法とは号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

ChatGPTが最新型の「4o(オムニ)」になって、ますます生成型AIの話題に加速がついてきました。そう遠くないうちに「5」も発表されるとの予想もあり、いまやAIを語らずしてビジネスが語れない様相です。

いよいよSFの世界のお話だと思っていた「シンギュラリティ」が実現しそうだということで、さっそくChatGPT4oに聞いてみました。ちなみに、シンギュラリティとはAIが自己学習と自律的進化を飛躍的に進め、ついに人間の知能を上回ることで、その特異点のことを言います。質問は「シンギュラリティが到来したと仮定すると、人類の進化はそこで止まってしまわないか」です。

【ChatGPT4o】
シンギュラリティが到来したと仮定した場合、人類の進化が止まってしまうかどうかについては、いくつかの視点から考える必要があります。シンギュラリティはAIが人間の知能を超える技術的特異点とされますが、その結果として人類の進化がどうなるかは、さまざまな要因に依存します。

●可能性とシナリオ
1. 協調的進化:
   - AIと人間の共進化:
     - シンギュラリティ到来後も、人間とAIが協力し合うことで、共に進化する可能性があります。人間はAIの助けを借りて自分たちの知識や能力を拡張し、健康や寿命を向上させることができるかもしれません。例えば、ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)を通じて、直接脳に情報を取り込んだり、新しい能力を獲得したりすることが考えられます。

2. 技術的進化の加速:
   - トランスヒューマニズム:
     - シンギュラリティによって人類が技術的に進化するトランスヒューマニズムの方向に進む可能性があります。これには、遺伝子編集、サイボーグ技術、ナノテクノロジーなどが含まれます。これらの技術を活用することで、人類は生物学的限界を超え、進化を続けることができるでしょう。

3. 人類の停滞または退行:
   - 依存と退化:
     - 逆に、AIに過度に依存することで、人類が進化を停滞させる可能性もあります。AIがすべての問題を解決するようになれば、人間の創造力や問題解決能力が退化するリスクがあります。これは「ユビキタスAI」のシナリオで、すべての作業がAIに任されることで、人間が怠惰になり、進化が止まる可能性を示唆します。

●人類の役割と選択
1. AIの管理と制御:
   - ガバナンスと倫理:
     - 人類がAIをどのように管理し、制御するかによって未来が大きく変わります。適切なガバナンスと倫理的な指針があれば、AIと人類が共存し、相互に進化を促進することができます。逆に、管理が不十分であれば、AIが人類に対して脅威となる可能性があります。

2. 教育と適応:
   - 教育システムの進化:
     - 人類が新しい技術に適応するための教育が重要です。新しいスキルや知識を学び続けることで、技術の進化に伴って人類も進化を続けることができます。AIが教育を補助し、個別化された学習プログラムを提供することで、人類の知識と能力がさらに高まるでしょう。

●結論
シンギュラリティが到来した場合、人類の進化が止まるかどうかは、一概に言えません。シンギュラリティは人類にとって巨大な転換点となる可能性がありますが、それが進化を止めるか、むしろ加速させるかは、私たちの選択と対応にかかっています。AIと共存し、協力し、倫理的に管理することで、人類は新たな進化の道を切り開くことができるでしょう。

…ということで、人類の未来はAIとどのように協調していけるかにかかっているようです。そんなわけで、今回の「オススメ参考書」はAIと人間との協調をテーマにしている本を取り上げてみました。

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。ご利用いただいたショップさまにも見やすくなった、商品を探しやすくなった、感動した!など、大変満足いただいております。
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

HUMAN+MACHINE 人間+マシン―AI時代の8つの融合スキル

ポール・R・ドーアティ H・ジェームズ・ウィルソン・著/小林啓倫・訳/保科学世・監修/東洋経済新報社・刊

2,156円(キンドル版・税込)/2,200円(紙版・税込)

昨年からの生成AIブームで、出版界でも「あやかり本」が多数出現しています。しかしそれらの多くは単なる使用説明に留まるものばかりで、「AIを使いこなすとどう仕事は変わるか」「AIと人間が協調して働く仕事のあり方はどのようなものか」といった本質的な内容のものはなかなか見かけません。

そんな中、本書は2018年の出版で6年前の「古い本」なのですが、到来しつつあるAI革命の時代を真正面から見据えた、人間とAIが協調して働く時代を勝ち抜くための本といえます。AIと協調して働くためには今の業務プロセスを根本的に変えなければならないという本書の主張には、大いに賛同できるものがあります。

本書の位置づけについては、監修者による「日本語版への序文」を読むと明確になります。

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日本はアジア各国に先駆けて少子高齢化時代を迎え、2018年時点でも労働集約産業を中心に労働力不足が顕在化している。この労働力不足が加速する日本において、人手不足を解消し、経済成長を維持するには、AI(人工知能)やロボティクス技術(マシン)の活用は必須である。

(中略)本書は「人間とAIとの協働」を主軸に、製造、サプライチェーン、会計、R&D、営業、マーケティングというそれぞれの部署でAIとどのように協働できるか、協働するために必要な8つの融合スキルを示したものである。

各産業、各分野での導入方法や活用術、実践について述べられたものは今までもあったが、会社全体の「経営」という観点から、幅広い領域で俯瞰的に述べたものは稀であるように思う。
***

それでは本書の著者・監修者・翻訳者を紹介します。
著者のポール・R・ドーアティはアクセンチュアの最高技術責任者(CTO)兼最高イノベーション責任者(CIO)です。アクセンチュアにおいて、長年にわたりAI、研究開発部門のリーダーとしてAI関連の研究・ビジネスの立ち上げに携わってきました。先端技術開発、エコシステム部門も統括しています。

もう1人の著者H・ジェームズ・ウィルソンはアクセンチュア・リサーチのマネジング・ディレクター。アクセンチュアのIT、ビジネスリサーチ部門のリーダーとして活躍しています。

監修者の保科学世はアクセンチュアアプライド・インテリジェンス日本統括でアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京の共同統括でもあるマネジング・ディレクターです。AIハブプラットフォームや需要予測・在庫補充最適化サービスなどの開発を手がけるとともに、アナリティクスやAI技術を活用した業務改革を数多く実現してきました。『データサイエンス超入門』(共著・日経BP社)、『データ・アナリティクス実践講座』(監修・翔泳社)などの著書があります。

訳者の小林啓倫は筑波大学大学院修士課程修了後、システムエンジニアとしてキャリアを積み、米バブソン大学でMBAを取得してから外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー企業などで活動している人物です。著書に『FinTechが変える!金融×テクノロジーが生みだす新たなビジネス』『IoTビジネスモデル革命』(ともに朝日新聞出版)、訳書に『FinTech大全 今、世界で起きている金融革命』(日経BP社)、『プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法』(朝日新聞出版)などがあります。

先ほど紹介した「日本語版への序文」では、本書は翻訳作業にあたってAIを最大限活用したと書かれています。

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人とマシンの協働をテーマとする本書を出版するにあたって、この出版プロセスの中でも、「協働作業」を取り入れてみた。本書は、英語版の原著を日本語に翻訳・加筆して出版した書籍であるが、AIによってなくなる職業として挙げられることも多い「翻訳」という作業を、翻訳者の協力のもと、最大限AI技術を活用して行ったのである。
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注記によれば、翻訳に使用されたAIはNTTコミュニケーションズのAI翻訳プラットフォームサービス「COTOHA Translator」であるとのことです。現在でもサービスが提供されている定額サービスです。

使った結果、監修者・翻訳者は「しっかり翻訳エンジンを使いこなすことで、プロの翻訳家の作業をも十分サポート可能」とわかり、翻訳工数を大幅に削減することができたと報告しています。

ただし、この「使いこなせば」という部分がクセモノで、そこが本書のテーマと深く関わることがわかったそうです。翻訳エンジンの特性を見きわめた上での人間との役割分担や、単語レベルのチューニングを含む「機械を育てる」ことの重要性が痛感されたからです。

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本書全体を通したテーマであるが、人間か、機械かの二者択一ではなく、AIが得意なところ、人間がやらねばならないところを見きわめた上でそれぞれの強みを活かし、何よりマシンが人をサポートすることが重要である。人間がAIを育てることで、ビジネスにおけるパフォーマンスを大きく改善することが可能になることを、この本の出版の過程でも体験することができた。
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それでは、この300ページを超える本の目次を紹介します。
・日本語版への序文
・イントロダクション AI時代における人間の役割とは
・Part 1 「人間+マシン」の未来を現在から考える
・第1章 自己認識する工場
・第2章 会計業務をするロボット
・第3章 究極のイノベーション・マシン
・第4章 フロントオフィスにボットがやってくる

・Part 2 ミッシング・ミドル
・第5章 アルゴリズムを正しく設計する
・第6章 普通の人々が素晴らしい結果を生み出す
・第7章 業務プロセスを再設計する
・第8章 人間とマシンのコラボレーションを発展させる

・結論 人間+マシン時代を生き残るために
・解説 日本語版監修によせて、日本と日本企業が取り組むべきこと

「イントロダクション」には副題の「AI時代における人間の役割とは」がついていて、次の6つの見出しに分かれています。
・メカニックからオーガニックへ
・第3の波
・ウェイズのように考える
・「ミッシング・ミドル」に注目する
・誰が勝者となるのか――本書で解説する内容
・5つの重要な原則

本書を読み解くためには、このイントロダクションの理解が重要だと思われましたので、詳しく見ていくことにしましょう。

イントロダクション冒頭の舞台はドイツ南部の町ディンゴルフィングです。そこにあるBMWの自動車工場で話がスタートします。そこでは人間の作業者とロボットが協力してトランスミッションを製造しています。

人間がギアケーシングを準備すると、ロボットアームが5kg以上のギアを拾い上げてケーシングの中に正確に置きます。それが終わると、ロボットアームは別のギアをピックアップするために離れていきます。このロボットは軽量で、周囲の空間を認識することが可能です。

工場の別の区画では、先ほどとは異なるロボットアームが、自動車ガラスの端に接着剤を均等に塗布しています。人間はその区画の間を歩き回り、ロボットアームのノズルを拭いたり、ウインドウガラスを運び去ったりしています。著者はその光景を「まるで人間とロボットが巧みに振り付けられたダンスを踊っているかのようだ」と評しています。

そこで次の文が続きます。
***
近年におけるAI(人工知能)の発展により、私たちは今、ビジネスにおける大きな変革の最前線に立っている。組織運営の基本ルールが毎日書き換えられるような、新しい時代に入ったのだ。AIシステムは多くのプロセスを自動化するだけでなく、より効率的な処理を可能にしている。そして彼らは、人間とマシンが斬新な方法で協力することを可能にしている。それにより仕事の本質は変わろうとしており、私たちは業務と従業員をこれまでとまったく違った形で管理する必要がある。
***

これまで、ロボットが稼働する工場の現場は、人間の作業者から隔離されてロボットが置かれていました。ロボットの仕事は特定のタスクのみで、他のタスクは人間が行っていました。しかしそのような従来の工場とは対照的な新しい工場が出現しているというのです。そこではロボットは従来よりもはるかに小さくて柔軟で、人間と一緒に働くことができます。

そのロボットにはセンサーが内蔵され、高度なAIアルゴリズムが使われています。その結果、周囲の環境を認識し、理解し、行動し、学習する能力が備わっています。これにより、作業プロセスを自己最適化させることが可能になりました。従来の知性がなく融通が利かない産業用ロボットとは違い、目の前の状況に臨機応変に対応することができる「人間とチームを組むことのできるマシン」に変わったのです。

このような変化が製造現場だけでなく、セールスやマーケティング、カスタマーサービス、R&Dの現場でも起きていると著者は言います。

「メカニックからオーガニックへ」の見出しの後で、著者は次のように言っています。
***
AIが持つ「ビジネスを変革させる力」は、かつてないほど大きなものだ。しかしそれは同時に問題も抱えており、その緊急度と深刻度は増す一方となっている。企業は今、AI活用に関して岐路に立たされている。私たちはAIを、「認識、理解、行動、学習を通じて、人間の能力を拡張するシステム」と定義している。企業がそのようなシステムを導入すると、短期的にある程度の生産性向上が達成される場合もある。しかしそうした成果は最終的に失速してしまうのだ。一方でゲームのルールを変えるようなイノベーションを起こし、生産性向上にブレークスルーをもたらすことに成功する企業も存在する。この違いを生み出すものはいったい何だろうか?
***

その答えは「AIがもたらす影響の本質を理解できるか否か」であると著者は断言します。従来のように特定の業務だけを自動化するために機械を使うのではなく、人間と高度なAIシステムがチームを組んで業務プロセスをより流動的で適応力のあるものにできるかどうかがカギであるということです。

続く「第3の波」という見出しの後で、著者はこのように説いています。
***
AIが現在、そして未来に与える影響を正しく理解するには、それが業務プロセスにどのような変革をもたらすのかに注目しなければならない。さまざまな産業において、AIシステムが人間の仕事を奪うという誤解が蔓延している。(中略)しかし私たちの研究によって、AIが特定の機能を自動化するために導入されたとしても、その真価は人間の能力を補完・拡張する点にあることが明らかになっている。(中略)つまりマシンは、彼らが得意とする作業を担当しているのだ。それは繰り返しの作業や大量データの処理、定型化された作業などである。
***

ここで著者は「ビジネス変革の3つの波」を説明しています。
1つめの波は「プロセスの標準化」がもたらした、ヘンリー・フォードによる流れ作業の組み立てラインです。自動車の製造工程を再構築することにより、大幅な生産性向上が実現しました。

2つめの波は「プロセスの自動化」です。IT技術の発展により、ビジネス・プロセス・リエンジニアリングが流行し、ウォルマートのような大手小売業者が世界をリードする存在になりました。

3つめの波は「適応力のあるプロセス」によってもたらされます。これまでの2つの波を土台としながらも、標準化もパターン化もされていないにもかかわらず、カスタマイズされた製品やサービスを提供しながら、利益を拡大することが可能になります。

その一例として、「Waze(ウェイズ)」というモバイル地図アプリが挙げられています。リアルタイムのユーザーデータを活用しながら、瞬間的に完璧な地図を生みだし、必要に応じて最適なルート再設定が行うことのできるものです。

これはGPSを使ったデジタル地図によるカーナビゲーションとは違い、AIアルゴリズムとリアルタイムデータを融合させることにより、動的で常に最適化される地図が実現されています。

著者はAIと人間が協働する世界を「ミッシング・ミドル(失われた中間領域)」と呼んでいます。失われた中間領域とは、人間だけの活動領域とマシンだけの活動領域の間にある「人間とマシンのハイブリッド活動領域」を意味します。

人間だけの活動領域には、「判断」「創造」「共感」「主導」といった要素があります。またマシンだけの活動領域には、「適応」「予測」「反復」「トランザクション」といった要素があります。

それに対してミッシング・ミドルである人間とマシンのハイブリッド活動領域には、「具現化」「相互作用」「増幅」「維持」「説明」「訓練」といった要素が考えられます。現在、この領域を埋めようとしている企業は、ごくわずかしか存在しないと著者は指摘しています。

ミッシング・ミドルでは、人間とマシンが協力して作業しますが、人間が担当するのはたとえばAIアプリケーションの開発やトレーニング、管理などです。マシンはそれに対して無数のソースから大量のデータを取得し、リアルタイムで処理・分析するなどのスーパーパワーを与えて人間の能力を拡張します。

このミッシング・ミドルの恩恵を受けるのは、デジタル企業に留まりません。たとえばグローバルな鉱業コングロマリットであるリオ・ティント社は、AIを使って中央管理施設から自動ドリルや掘削機、ブルドーザーなど膨大なマシンを管理しています。これにより、人間の作業者は危険な環境で働く必要がなくなりました。

イントロダクションに続くPart 1では、企業におけるAIの現状が解説されています。工場や小売店舗、バックオフィス、R&D、マーケティング、セールスなどの部門において、さまざまな企業がAIをどのように活用しているかが紹介されます。

Part 2では、ミッシング・ミドルについて探っていきます。同時に、伝統的な仕事の概念を見直し、再考するための具体的なガイドも提供されます。AIが持つ力をフル活用するためには、この見直しと再考が欠かせないからです。

著者たちの調査では、第3の波に乗っていた企業は、調査した1100社のうち9%でした。そのリーディングカンパニーに共通しているのは、組織のマインドセット、実験、リーダーシップ、データ、スキルの5つの原則でした。

著者はイントロダクションを次の言葉で締めくくっています。
***
AI革命は「これから到来しようとしている」のではない――既に起きているのだ。そしてそれは、この技術が持つ「人間の能力を拡張する」という力を最大限に活用するために、企業のあらゆる部門において、業務プロセスを根本的に変えることを意味する。本書はこの新しい時代を理解し、勝ち抜くためのガイドとなろう。
***

AIを活用して飛躍するための「考え方」が学べる本です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

先日、米国ニューヨークタイムズの報道で、こんなニュースを見て驚きました。

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Googleが米国で5月から提供を始めた生成AIを活用した新たな検索サービス「AIオーバービュー」で、かなりヤバイ? 情報が表示されたとか。

「AIオーバービュー」に「ピザにチーズがくっつかない」と尋ねたところ、「ソースに接着剤を使うこと」と勧めたり、「ガソリンでパスタの調理が早くなるか?」と質問したところ、「早くはならないが、ガソリンによって辛い味付けになる」
などと回答したとか。

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AI目線では間違ってはいない回答なのかもしれませんが、人間目線ではちょっと「ヤバイ」回答ですよね(^^;)
接着剤入りのピザも、ガソリン味のパスタも食べたくはありません(^^;)

これを鵜呑みにして料理する人はいないとは思いますが、料理ロボットが調理するレストランがこのAIを採用していたら!?

まして、現状、こんな回答をしかねないAIに、車や飛行機の完全自動運転や、完全自動手術など人命に関わるようなことはまだまだ任せられませんね。

問題は、誤った回答そのものよりも、今の生成AIは平気でウソを、自信満々に、さも本当であるかのように回答してしまうので、人間側がAIの回答を盲信してしまいやすくなることと、その回答の正否や真偽を人間側が容易に判断できないケースが増えていくことだと思います。

ピザに接着剤、パスタにガソリン はすぐにNGだと、普通の知識レベルの人間でも気づきますが…

例えば医療AIが、組み合わせては危険な薬をセットで処方してしまったり、料理レシピAIが毒性を生じるような食品や添加物の組み合わせ、食べ合わせを提案してしまったりしても、専門家ではない普通の知識レベルの一般人にはすぐに気付けないかもしれません。

結果が人間の安全や健康に関わる可能性のある答えの場合には、人間の専門家への相談や、別のロジックを持つAIにも確認するなど、二重、三重の安全策が必要でしょう。

言い換えれば、AI自身が自分の回答を疑って「裏を取る」機能を標準搭載することが必要だと思います。(優秀な人間の科学者ならそうするはず)

ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

さてさて、こんなハイテクで最先端の技術やテーマはネット通販を営むオンラインショップの経営者にはまだ無縁のようにも思いますが、顧客の購入履歴や閲覧履歴、属性などからオススメ商品を提案するようなレコメンデーションの機能が既にAIによって実現されているショッピングサイトもありますし、ショップのSEOや集客のキーワード、キャッチコピーをChatGPTなどの生成AIで創り出しているショップも出てきています。

画像生成AIで作ったであろう広告画像もよく見かけるようになりました。

チャットボットである程度のQ&Aやナビゲーションができる保険や不動産、金融などのECサイトも珍しくなくなってきました。

現在はまだそれらのAI技術を取り込んで使いこなすには自社にITやAIスキルに長けた人材が必要ですが、それもじきに、容易に使いこなせるツールやサービスが登場するでしょう。

過去に、私たちが電気や電話や自動車や電卓やFAXやパソコンやインターネットやスマホをいつのまにか専門知識やスキルなしに使えるようになってきたように、AIも自然にビジネスや生活に溶け込んで使えるようになってくるでしょう。

取り残されることなく、世間並み人並みには使えるよう変化は見守りましょう。そして一歩先を行ける有能な方ならチャンスをモノにしてください。

かつて、電気をいち早く使って製造機械を動かして大量生産を始めたり、自動車をいち早く輸送や交通の手段として使ってビジネスにしたり、パソコンやネットでいち早くネット販売を始めたりしたのと同様に、AIをいち早く使いこなしてビジネスを優位にもできるショップや企業はどんどん出てくることでしょう。

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でも、流行に無理して付いていかなくても良い!
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しかしすべてのお店や企業、経営者やビジネスマンがこうした技術の進化や世の中の変化についていけるわけではありません。消費者も同様です。

皆が皆パソコンやネットが使いこなせるようになったわけではありません。スマホでSNSやネットショッピングができるようになったわけでもありません。いまだにアナログなショッピングだけで十分だというシニア消費者もたくさんいます。むしろそこを狙った雑誌やチラシ通販、テレビ通販事業者や宅配事業者にも成長企業はたくさんありますよね。

最先端の技術についていけるならいけば良いですが、無理して付いていけないのであれば、「発想の転換」で、同じように「ついていけない客層」を狙え!
むしろ「こなれた技術」で「浸透・定着してきた業態」の中の新市場や新商品を狙え! という発想もありということです。

こなれた中の浸透定着してきた新市場の例
テレビ通販(インフォマーシャル):地上波CM枠(大市場) →BSやCS、CATVなどのCM枠(中市場) →Tver、Youtube広告などのCM枠(小市場)。
昔ながらの人がプレゼンする通販は媒体(ニッチ市場)が増えている。しかも細分化され小規模化されたので広告費は少額から取り組める。

こなれた商品の中の新商品新市場の例
筆記用具…毛筆と墨や万年筆とインクは一般の筆記用具としては廃れてきているが、一方で →書道愛好家や書道家には高級化、限定化でプレミアム品には高い需要があり活況。万年筆インクはカラー化で筆記用具から画用具へと進化も、など新たな市場が生まれている

ハイテクに無理して取り組むよりもローテクの中のニッチを狙え! ということです。

ただし、ついていけない客層は十分にいるか?(商売になる程度の市場規模はあるか?)は客観的に調べてみましょう。ニッチすぎて年に数件しか買う人がいないのでは経営が成り立ちませんから。

それなりに(経営が成り立つくらいにいるなら)そこを狙えばニッチ市場を拾えます。

ニッチとは、日本では「隙間」というように解釈されていますが、本来の語源は「居心地の良い小さな場所」というニュアンスの言葉だそうです。

スモールオンラインショップにとっては、自店にとって居心地の良い小さな市場を見つけることができたなら、競合も少なく、過剰な注文や出荷で心や体をすり減らすことなく、ちょうどよく売れてちょうど良い加減に儲かって幸せな経営状態が作れると思います。

もちろん、「すり減るくらいに多忙になりたい!」というお店は、もっと頑張ってたくさん売るなり、ニッチをたくさん増やして儲けるなりしていってください(^^;)

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さて、ここからは私事なのですが、最近の私の生活の中から商売のヒントを。

AIだのVRだのロボット工学だメカトロニクスだとハイテク進化が目まぐるしい世の中ですが、一方で、身の回りの日常の中にはまだまだ解決しきれていないローテクな問題も山積みです。

実はここ2年、田舎で一人暮らししていた母が高齢になり、認知症が進行したりでケガや事故のリスクも増したので、最後の親孝行を! と家に引き取って在宅介護をしています。最近、耳もまったく聞こえなくなり、目も緑内障の進行でついに両目とも失明してしまったため、先月まではかろうじて自分で歩いてトイレも行けていたのが、独力ではトイレに行けなくなってしまい、おむつのお世話に。

毎朝、毎夕、ヘルパーさんが来てくれておむつ交換や身体清掃などは介護してもらって助かっています。が、しかし、いろいろな種類の紙おむつや尿漏れパッドなどを相談しながら試行錯誤しているのですが、それでもその日の体調や姿勢や寝返りによって尿や便が漏れ出しては頻繁に服や布団を汚してしまいます。

昼夜関係なく、「出るもの時を選ばず…」(汗)
また布団の中だけとは限らず動き回って家中至るところを汚してしまいます(汗)

食事は、私が、高齢者でも食べやすいものを料理したり、食べさせたりで時間もとられ、それなりに大変なのですが、それよりも、転倒によるケガのリスクへの心配と、糞尿との闘いが在宅介護の中では最も心をすり減らす事柄で気が休まる暇がありません。(この原稿を書いている間にも何度もトラブルで中断(汗))

「施設に入れたら?」と言う方もおられるのですが、高齢の親と離れて暮らしていると「あと何日? あと何時間? 親と一緒に過ごせるのだろうか?」とふと思ってしまい、母の人生の最後くらいは家族として一緒に過ごしてあげたい&親孝行したいと思ったのです。

でも、家族と同居の場合は介護保険では家事サービス(掃除や洗濯)は受けられないなど、介護保険制度の制約(問題点?)もあったり、こんなにもハイテクが進んだ21世紀の日本においても、介護老人の排尿・排便を絶対に漏らさない紙おむつさえできていないのです。

部屋や廊下やトイレも排尿や排便での汚染を想定して作られていませんので、掃除も大変です。部屋にも介護用の水洗トイレや簡易シャワー、床も水洗い→排水できるような設備、寝たまま使えるシャワー付きベッドなど、現実的なリーズナブルな価格での解決手段は容易ではありません。(トイレ、シャワー、上下水道工事まですれば数百万円~、うちではできません)

また、母もそうですが、寒がりな高齢者は多く、皆さん重ね着しているがゆえ、排便で汚される際には、1回で肌着、シャツ、上着、スパッツ、ズボン、靴下、防水シーツ、タオルケット、毛布と何枚も洗濯物が出て、1日に何度洗濯機を回すことか(汗)

1枚で温かく快適でかつ防水性も高い寝たきり高齢者用の「全身紙おむつ」的なウェアはできないものか? 環境のことを考えれば使い捨てではなく洗濯できるウェアが望ましいですし、1枚で快適なウェアならば重ね着不要で汚しても洗濯物は1枚なので家族も地球環境(電気、水道など)も助かります。

人類が始まって以来、少なくとも寿命が延びて、多くの人間が介護が必要な年齢まで生きるようになってから、かなりの年数が経っていると思うのですが、日本中、いや世界中で同じようなことを多くの人々が繰り返し対応しているはずなのに、劇的な解決策はいまだ生まれていません。

日本だけでなく中国や欧米でも高齢化が著しい国は多く、その対象者(要介護者)は世界全体なら数億人~10億人を超える時代。

AIやロボットやVRも良いですが、高齢者や病人など要介護者と家族を助けるローテク・ローコストグッズの開発は相当に求められていると思います。

母を見ていると、内臓が健康で長生きしていても、目や耳などの部位が先に老化したり、手足や指などが不自由になったり、認知症が進んで状況判断もできなくなったりすると、「障害」を持ちながら長生きすることになり、それは高齢者の場合治療しても改善や治癒することはなく、確実に衰えていくことになります。

「長く生きられる幸せ」と「不自由な身体で生きる苦労」が共存することになり、そういった人口がどんどん増えていく世界になっていくんですねぇ。ヘルパーさんやケアマネージャーさんたちと、そんな会話を繰り返す今日この頃(^^;)

でも、私も当事者(介護する人)になってみてわかったこと、気づいたことばかり(まだ2年弱)ですが、そこにはビジネスチャンス(必要な商品やサービス)が山ほどあると感じています。(ただ、今は介護の疲弊でそんな商品やビジネス開発をする余裕はまったくありません(汗))

ハイテク開発には卓越した才能や頭脳、設備や環境、資金が必要ですが、ローテクでの問題解決にはふとしたヒントと閃き、少しの資金や協力者とコツコツとした努力があれば、個人でも小規模事業者にでもできる可能性はあるはずです。

もちろん、資金も人材も豊富な大企業や研究開発機関にも高齢化や介護の様々な問題解決に積極的に取り組んでいただきたいと思いますが。

当事者としての体験談&アイデアは山ほどあります。介護商品やサービスを開発したい! というお店や事業者さんがいらしたら、ぜひコラボしましょう(^^;) お気軽にご連絡ください。

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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、商品一覧画像を商品一覧枠の横幅100%に拡大表示する方法をご紹介します。
デフォルトでは、列数設定によって一覧枠よりも小さいサイズに設定されていますが、その表示を拡大します。






スタイルシートを編集する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。


.responsive #container .layout_photo .item_list .slide_item_cell :is(.list_item_photo, .list_item_photo .item_image),
.responsive #container .item_list .tiled_list .wrapped_item :is(.list_item_photo, .list_item_photo .item_image) {
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}
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}

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

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編集後記

このメルマガの原稿を書き上げると、いつも「読み上げ機能」を使って誤記や文章の流れをチェックしています。おかげで目の負担も減り、校正が楽になりました。
(おちゃのこ山崎)

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