活字では歯が立たない本をマンガで読む?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

毎日暑いですね~。日によっては命の危機さえ感じます。

連日こんな状態だと、「エアコンのない時代はどうやって生きていたのか」と不思議ですが、それには諸説あるようです。

まずは「昔はこんなに暑くなかった」説。地球温暖化や異常気象で今がおかしいのだという話です。

そして「昔の人は丈夫だった」説。打ち水や簾で暑さをしのぐ工夫をしつつ、身体を動かしながら夏に耐えていたという話です。

どちらにしても、異常な暑さが続いているのは事実です。それに加えて過密都市でエアコンを使用することによる「ヒートアイランド現象」が酷暑に拍車をかけています。これからは暑さで死なないようにする意識をさらに高めていく必要がありますね。

暑さとはまったく関係がありませんが、今回の「オススメ参考書」では、超難解といわれた哲学書をやさしく読むためのマンガ入門書を紹介します。冷房の効いた部屋でお読みください。

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

皆さん、こんにちは。
大変ご好評をいただいているおちゃのこネットデザイン作成プランに、ご利用いただいたショップさまの作成事例を追加しました。
ご利用いただいたショップさまにも大変満足いただいております。
ショップテンプレートを作成したデザイナーがカスタマイズしますので、高度なHTMLやCSSの技術が必要な独自デザインのショップ作成が可能です。
是非この機会にデザインプランをご検討ください!

デザインプランの詳細、事例は下記ページよりご覧ください。
https://www.ocnk.net/design/list.php

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

まんが!100分de名著 ハイデガー存在と時間

佐々木昭后・イラスト 戸谷洋志・監修/扶桑社・刊

1,359円(キンドル版・税込)/1,430円(紙版・税込)

難解な文学作品や哲学書、経済学の本などをコミックにして理解しやすくするという手法は以前から多数試みられています。本書を含むシリーズの特徴は、NHKの人気番組「100分de名著」を下敷きに、それをコミック化しているところにあります。

ハイデガー(ハイデッガーとも表記されます)は20世紀ドイツの哲学者で、本を読んだことがない、その人となりを知らない人でも、どこかで名前だけは耳にしたことがあるはずです。

本書の原作である『存在と時間』は、ハイデガーの代表作で、難解なものが多い哲学書の中にあって、特に難解と言われる作品です。どんな内容のものなのかを一言で要約すると、「人間はどのように存在しているか」ですが、それだけ聞いてもよくわかりませんね。

そんな本がどのようにコミカライズされているのか。まずそこに興味が湧きますが、本書ではごく当たり前の商店街を舞台に、38歳のサラリーマンの男性を主人公に物語が展開します。

よくあるコミカライズでは「先生」的な立場の専門家が登場して、いろいろと教えてくれるのですが、本書では喫茶店の女性オーナーがその立場にいるため、説教臭さがありません。

第1章では、「もえぎ商店街」の外れにある「もえぎ広場」と、そこに立っている「オオグスさん」という大木が紹介されます。そして商店街の精肉店で主人公がコロッケとハムカツ、メンチを買っています。奥さんが急な残業で帰りが遅くなったので、娘と自分の夕食の調達です。

その娘が帰宅するなり、主人公にこう問いかけます。「お父さん、『私』って何だと思う?」

学校で、みんなと話しているときの自分と先生と話しているときの自分が「違う人みたい」に見えたという級友たちの話から、「私って何?」と考え始めたというのです。

帰宅した妻とそのことについて話し合ううちに、「要領がいい」ことで先生たちから気に入られ、そのことで友達からやっかまれているのではないかという心配が出てきました。

翌日、商店街の喫茶店「パレット」で、主人公は幼なじみの電気屋2代目と金物屋3代目に会います。夏祭りの盆踊りをどう運営するかという話です。その話の合間に、主人公は喫茶店オーナーのマリコに娘の話をします。

すると、マリコは「だったらこの本なんてどうかしら」とハイデガーの『存在と時間』を取り出します。「え? 哲学書」と戸惑う主人公。娘の問いは哲学的な問題なのかと気づきます。

そして、みんなと別れてから、主人公は再びパレットを訪れます。『存在と時間』について尋ねるためです。

そこでマリコは『存在と時間』の内容を説明します。「ハイデガーはこの本の中で『存在の意味とは何か?』という問いを中心に、それまでの哲学史をひっくり返すような議論を展開したの」

「まず彼はこう考えたわ。『存在とは何か』を明らかにするには、『存在の意味』を問わずにいられない『人間』に注目すべきだと」

「そして、人間の存在を分析すべき理由をこう述べたの。存在の意味を問うことは生きている人間にしかできない。だから人間を『現存在(ダーザイン)』と呼んで、どのように存在しているかを分析しようとしたわけ」

話し合いが進む中で主人公は「人間って自由な意思を持っているものじゃないんですか?」とマリコに問います。

マリコは「人間には過去や記憶があり、未来への期待や不安もあるわ。そこでハイデガーは存在を『時間』との関係の中で問い直そうと考えたの。抽象的な概念だけ使って考えても空論になってしまうから、『現存在』が日々の生活の中でどのように存在しているかを描き出し、分析を深めようとしたのよ」と答えます。

「ハイデガーはこの方法を『現象学』と呼んだのだけど、そこが『存在と時間』の画期的な点よ」とマリコは重ねて言います。

そして主人公に「なぜあなたは一度店を出た後で再び戻ってきたのか」と聞きます。主人公は「えーと、『俺ら哲学なんてガラじゃないよな~』って空気になったから……」と答えます。

「つまり、空気を読んだのね」とマリコは結論づけます。主人公は「はあ」と返事をします。

「あなただけじゃない。私たちは自然と空気を読んでしまう生き物よ。『みんながこうしているから』という社会通念に従って生きている」

「確かに、ボクは我が道を行くってタイプじゃないしなあ」

「『我が道を行く』タイプだって、『世人に飲みこまれている』と言えるのよ。世間に迎合せず『我が道を行く』と考えた時点で、『世間』的な価値観にとらわれているってことじゃないかしら」

「でも、空気を読むって悪いことじゃないですよね?」

「そうとも言い切れないわ。ハイデガーは『常に空気を読むことで生じる大きな問題点』を指摘しているの」

「大きな問題点?」「それは宿題にしましょう。自身で考えることも必要だから」

主人公は喫茶店を出て歩きながら考えます。「空気を読むことで、何か悪いことでもあるのかなあ」

ここで第1章は終わり、「ハイデガーってどんな人?」という少し長めのコラムが入ります。

第2章のタイトルは「いつの間にか加害者に……」です。日曜日に集会所で開かれた町内会の定例会の様子が描かれます。その帰りに友人たちと立ち寄ったパレットで、広場にスーパーを誘致しようという計画があり、オオグスさんが切られてしまうという話があることを聞かされます。

そして家に帰ると、妻から娘がいじめに遭っているという報告が。主人公はこう考えます。「それにしても昔から、いじめや仲間はずれってなくならないな。俺なら絶対、加害者にならないのに」

次の町内会の集会で、スーパー誘致の問題が議論になりました。いろいろな立場から賛否両論が飛び交う中、主人公はつい弾みで「ま、いいんじゃないかな」と答えてしまい、級友の1人を敵に回してしまいます。

オオグスさんが真っ赤な血を流している夢を見て飛び起きる主人公。「自分だけは加害者にならないと思っていたのに、友達を傷つけてしまった」と落ち込んでパレットに向かいます。

マリコは主人公に聞きます。「みんなに同調して、その輪の中にいれば安心できると思っていたの?」

それが前回マリコから出された宿題、「常に空気を読む事で起きる弊害」の答えであると気づいた主人公に対して、マリコはこう告げます。

「空気を読んで同調ばかりしていると、自分で考え判断する機会を失ってしまうわ。そこで生じる大きな問題が『責任の不在』よ。『みんながやっているから』が行動の規範になると、その責任を問われたとき、責任の所在が『私』から『みんな』へスライドしてしまうの」

「確かに!! 『自分だけが悪いんじゃない』となってしまう」

「そう。無責任な状態に陥ってしまうわ。これが他者への暴力と結びつくと大変よ。学校や職場で起きるいじめはその典型ね。攻撃対象を作り出すと『みんな』に一時的な連帯感が生まれる。そしてそこに加担している人は、自分の暴力性に無自覚になってしまうの」

「……本当は俺もオオグスさんが切られてしまうのは嫌なんです」

「じゃあ、みんなに同調することをやめてみたら? 誰にも同調せずに1人で人生を切り拓いていくところを想像してみて」

「なんとも心許ない気分です」

「それが『不安』の正体よ。『私』がこの世に存在しているというだけで、不安は生まれてくるの。人間は不安の源泉ね。だから人間は世人に従属しようとする。そこにいれば不安から目を背けることができるものね」

そう言って、マリコはハイデガーによる世人の生き方3タイプを説明します。それらをまとめてハイデガーは「頽落(たいらく)」と呼んでいるそうです。

・世間話
みんなが考えていることをみんなと同じように語る。空気を読んだコミュニケーションゆえに、内容は薄くなりがち。

・好奇心
みんなが何に関心を持っているかに常に振り回され、次から次へと関心が移っていく。そのため、ものごとをじっくり掘り下げて考えない。

・曖昧さ
世間話ばかりしつつ、まわりに合わせてころころ興味・関心を変えるので、自分自身の考えや立場がはっきり表明されることがない。

ここで第2章は終わり、第3章の「『本来的な生き方』を取り戻す!」に入ります。スーパー誘致の話を主人公から聞いた娘が行動を起こし、たくさんの嘆願書を提出してきました。

それをきっかけに大人たちも自分自身の考えを口にするようになり、オオグスさんを切らずにスーパーを建設する案がまとまりました。主人公たちはパレットに集まり、マリコから『存在と時間』に出会ったきっかけを聞きます。そこで「同調ばかりする人生から逃れるには、死に直面するしかない」という言葉と、ハイデガーの示したキーワードである「良心の呼び声」を与えられて物語は終わります。

難解な哲学書のマンガ版ですが、現代社会に蔓延している「同調圧力」の正体に気づくことができる本でもあります。ぜひ読んでみてください。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

長年多くのショップさんのお手伝いをしてきて感じてきたことがあります。
それは、売れるお店の店長さんは「想像力が豊か」ということです。

どんなお店であっても、お客様はすべて店長さんと同じ性別、同じ年齢、同じような趣味嗜好であるわけはありません。

異性だったり世代が違ったり、生活環境や金銭感覚、好みやセンス、感覚などが違って当たり前ですよね。

それでも、その「違い」を乗り越えてお客様の好みや欲しいだろうものや値ごろ感などを想像し、商品開発や品揃えや値付けや提案をして、より多くのお客様とマッチさせることが上手なお店が、「売れる店」なのだと思います。

例えば誰かにプレゼントをするものをネットショップで探すとしたら?

相手が3歳の女の子なら、喜びそうなものは?
ぬいぐるみ、お人形、お絵描きグッズ…?

まだ個性や趣味嗜好が確立されていない年齢の相手なら、ある程度想像しやすいかもしれません。

では、ターゲットが14歳の野球少年だったら?
バットやグローブ、一流プロ選手のグッズなどでしょう。

同じ14歳でも 鉄道好きの少年ならば?
欲しいと思うものはまったく変わってくるでしょう。

では、20歳の女性の欲しいアイテムは? と考える場合は…
都会の会社に電車で通う事務職の女性なのか?
地方・郊外で自動車通勤している営業職の女性なのか?
地方都市で大学に自転車で通う体育会系の学生さんなのか?
専業主婦なのか、夜職のギャルか、介護職か、どんな生活環境か、インドア派かアウトドア派か、食に興味が強いか弱いか、環境問題への関心の有無、所得の多少などなど…

同じ年齢・性別であっても環境や境遇や趣味などによって、それぞれの置かれた状況によっても、欲しいものや喜ばれるものが変わってくることが想像できますよね。

ウチのこの商品がどんな環境のどんな人に求められているだろうか?
どんな人に喜んでもらえるだろうか?
どんなシチュエーションなら買いたくなるだろうか?
などを考える想像力が豊かな店長さんのお店には、それに合わせた品揃え(商品企画力・開発力・調達力)と提案力(仕様だけじゃなく用途提案・活用提案)があり、結果としてよく売れるお店になっているのだと思います。

こうした想像力には天性のものもありますが、意識して、訓練して、いろいろな立場の人の目線になって自店や自店の商品を見るクセをつけることで養われていきます。

逆に想像力のないお店は、自分の視点、思い込みや決めつけが強く、状況や環境の違うお客様のマインドの想像ができていないお店だといえます。

リアルに対面で多くのお客様と接することができないオンラインショップでは、常に意識的にいろいろなタイプのお客様を想定して、それぞれのお客様の目からはどう見えているだろうか? と想像するクセを付けておきましょう。

さて、今回のお店も新たな想像力が必要なようです。

信州は長野県諏訪郡にある農園と焼き菓子工房のお店です。

それでは「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
みれっとファーム

ショップ名 :
みれっとファームさん

サイトURL:https://milletfarm.ocnk.net/

ショップの現状、お悩みの点など
動物性、添加物を使わずできる限りオーガニックの材料を使用した焼き菓子をメインに販売しています。元々マーケットが小さいことに加え、大手が参入してきて全盛期から売り上げが半減しております。
店舗への卸をメインに営業してまいりましたが、今後個人のお客様への直販に力を入れたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

第一印象:改革リニューアル中の焼き菓子専門店…

実は「みれっとファーム」さん、今回の「ダメ出し!道場」のインタビュー前までは、おちゃのこネットの旧テンプレート(スマホ非対応)で作られたお店だったのですが…

インタビュー時に、「まずはスマホ対応のテンプレに変えていきましょう」と申し上げたところ、ここ数日でレスポンシブ対応のテンプレートに切り替えられた様子で、現在リニューアル中になっており、この原稿を書いている今現在はトップページにはオススメ商品など商品の一覧がまったく展示されていない状況になっております。

インタビューの感想など書いていただいているようですが…(^^;)(ありがとうございます)
お客様には関係ないことですので、早めに更新なさってください。

これから随時整理されて、オススメ商品や特集などが作りこまれていくことと思います。

とりあえず現時点での第一印象ダメ出しは、「みれっとファームとはどんなお店なのか?」が伝わりにくいことです。

「みれっとファームとはどんなお店なのか?」
「どんな人がどんな思いで、どんなコダワリやコンセプトでどんな商品をどう作ったり仕入れたり売ったりしているのか?」
「どんなお客様を想定して買っていただきたいのか?」

など、まずはお店の自己紹介を1つのページにまとめて「みれっとファームとは?」として作ってみましょう。

できれば文字だけでなく、農園の写真や工房での製造風景各種素材や商品の盛り付けやアレンジのイメージカットなどの写真やショート動画も織り交ぜて1ページにまとめると、初来店のお客様がそのページを見るだけでみれっとファームの特徴を感じてもらえるようになると思います。

まずはA4用紙1~2枚に 「みれっとファームとは?」というチラシを作るイメージで書いてみてください。

ある程度まとまったら、それをページに作りこんでメニューの最上部に載せましょう。

------------------------------
商品の第一印象(全商品一覧より)
https://milletfarm.ocnk.net/product-list

現状はほとんど 袋詰めされた茶色系統の焼き菓子の一覧ですので、品名とラベルが違うことくらいしかわかりません。

また商品名が「三郎君」「太郎君」「花子さん」など名前だけなので、中身がどんな素材のどんなお菓子なのか? 甘いのかしょっぱいのか? 甘じょっぱいのか? 洋風なのか和風なのかさえわからず、ひとつずつクリックして商品ページの詳細を見ないと何も伝わりません。

時間があって好奇心が強い気長なお客様でないと、ひとつずつ見てくれません。まずは商品名を見ただけで特長がわかり、興味が沸くような素材名などキーワードを埋め込んで欲しいですね。

インタビューで浮き彫りになったこと

2代目の現店長、吉田匠未さんにお電話でインタビューしました。
みれっとファームおちゃのこ店は2014年1月~で現在10年目ですが、創業は1988年、先代である匠未さんのお父様とお母さまが福島県で開業。最初はネットショップはなく、地元の日曜市などマルシェ出店でお弁当などの製造販売からのスタートだったとか。

その後オーガニックの食品加工業を立ち上げましたが、2011年の東日本大震災で原発25Km圏内からの避難を余儀なくされ、現在の長野県諏訪郡の八ヶ岳山麓へ移住し農地と家と工房を手に入れ再スタート。2014年におちゃのこ出店しネット販売も始めました。

2017年にお父様は食品加工業を引退し農業に専念。息子の匠未さんが2代目店長として食品製造加工と販売を引き継ぎ、現在はスタッフ1名と2人で奮闘中です。

コロナ禍やオーガニック食品市場の成長などもあって、大手メーカーなどの参入でオーガニック加工品の競合商品が増え、一般のスーパーやコンビニでもオーガニック食品が入手しやすくなったり、ライバルネットショップの増加など逆風が強くなり苦戦中とのこと。

先代店長が長年独学で構築してきた自社サイトやブログ、関連ホームページもありますが、現店長はHTMLなどページ制作スキルは持たず、おちゃのこ以外のサイトは閉鎖の方向です。

おちゃのこショップもまだ思うように更新できず、お悩み中という状況とのことです。

ただ、若い新店長は、新商品開発や、商品パッケージ含め商品のリニューアルなど改革・改善には意欲的で、今後に期待できそうです。

長年築いてきたリアルの小売店さん、特に東京方面の自然食品ショップさんなどへの卸売りルートがあるそうなので、リアルの都市部の市場のニーズは入ってくるようです。

具体的なダメ出し&改善策

トップページのテキストを読んでいくと…
「砂糖、卵、乳製品(牛乳、バター)、保存料、着色料、化学調味料を一切使用せず、できる限り安心して食べることができる材料にこだわった食品の製造と販売」

がコンセプト・特長 だとわかるのですが、まずはこれを大きく目立つように入れた看板画像にして欲しいところです。

「できる限り安心して食べることができる材料」に関しては、1ページ設けて、多くの商品に共通して使われているものだけでもひとつずつ箇条書きで説明して欲しいです。

例…
小麦粉や全粒粉:どんな品種や産地からどんな基準で選んでいるかなど複数あっても良い。逆にどんな小麦は決して使わないなど、もっと良さのアピールできる情報が欲しいです。もったいない。

塩:自然塩とはどこ産のどんな製法の塩なのかなど、固有名称は出さなくてもお客様が安心できるようなもう少し詳しい情報が欲しいです。

麦芽米飴:麦芽水飴とはそもそも何なのか? どこ産でどんな製法でとか精製砂糖の代わりに使っているとか、砂糖を使わない理由とか、肝心のこだわりの部分の説明がなく、良さが伝わっていません。

菜種油:抽出ではなく熱をかけないコールドプレス圧搾など、せっかくのこだわりの説明がなく、良さが伝わっていません。

カレンズ:干しブドウの一種のことのようですが、カレンズという言葉は一般人にはなじみがないので補足説明が必要です。レーズンとの違いや産地、製法の情報も欲しいところです。

その他フルーツ類:産地や加工法、製法などできる範囲で説明が欲しいです。

オーガニックや無添加を謳う際は、できるだけ詳しい情報があればあるほどお店の信頼性は高まります。

国内で製造または加工されるすべての加工食品に原材料の原産地の表示を義務付ける「新たな加工食品の原料原産地表示制度」が平成29年(2017年)9月からスタートしており、既に2022年3月までの経過措置期間も終了して、現時点では義務化されていますので、早めの対応をしていきましょう。

参考:政府広報オンラインより
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201709/1.html

------------------------------

商品名について:現状は商品名が「三郎君」「太郎君」「花子さん」など名前だけなので、中身がどんな素材のどんなお菓子なのか、甘いのかしょっぱいのかさえわからず、ネットショップでは興味を引きにくい状況です。

まずは商品名を「三郎君 野ぶどうクラッカー」とか、「太郎君 有機カレンズ入りクッキー」とか、「花子さん 有機アーモンドクッキー」のように、中身と特徴がわかるキーワードを入れた名前に変更していきましょう。(1日でできる改善!)

これは商品ページの検索対策にもなると思います。

また、一覧の時点で 中身の姿形がわかるように、サムネイル画像はパッケージのみではなく、半分がパッケージで半分は中身のような画像に変えたり、クッキー、クラッカー、タルト、かりんとう など文字入れして味や食感がイメージしやすくするような改善があると、初見のお客様にもイメージしやすくなると思います。

また、大容量で割安なお買い得パッケージや、10袋とか20袋とか箱買い数量割引のような商品登録もあると、リピーター様の大口注文による客単価アップも期待できると思います。

食品ショップの場合、購入総額に対して送料比率が高いと損した気分になったり、注文をためらうことにもなりかねないので、おまとめ注文で総額を高めて送料比率を下げたり、6,000円以上とか8,000円以上送料無料など、少し頑張ればなんとか超えたくなるような送料無料ラインの最適化で、客単価UP、利益UPにつながります。

原稿では5,400円以上送料無料となっていますが、昨今の運送会社の運賃UPなども考慮して適正なラインを見直す機会かもしれません。

------------------------------
あっぷるぱい フルサイズ
https://milletfarm.ocnk.net/product/25
↑↑↑↑↑だけ箱の写真なのですが、茶色い箱だけ見せられても「美味しそう!」とか「食べたい!」とか感じられませんよね。

商品名を「あっぷるぱい 箱入り 21cm ホールフルサイズ」にして、商品写真は皿にホールで載せてナイフで切り分けているシーンにするなど工夫が欲しいところです。ギフト向きなどの表示も入れたいですね。

食品店である以上「買いたい!」の前に「美味しそう!」「食べたい!」と感じさせることが肝要です。

また、このあっぷるぱいは、よく見ると箱に「要冷蔵」の青いシールが貼ってありますが、この商品は「クール便」発送ではないですか?

ご利用案内ページに特にクール便について送料別料金などの説明はないようですが、大丈夫ですか?
今後クール便の商品が増えることを想定して、早めに対応をしておきましょう。

------------------------------
私が作っています のページ
https://milletfarm.ocnk.net/profile
名前と星座だけではかえって怪しいです(^^;)

お客様が安心できるような自己紹介、経歴や、特技や、食や商品開発へのこだわりや、なんらかの「宣言」とか「思い」や「メッセージ」など、ぜひ個性をしっかりとアピールしてください。

顔写真は出したくなければ出さずとも良いですが、商品を作っている白衣の後姿や農作業している畑での顔はわからないくらいの遠景など、地元の風景なども踏まえてイメージカットがあると、印象が良くなると思います。

50点
総評

直接お電話でお話を聞けば明確なお店の特徴「オーガニック、動物性の原材料や添加物を使わない、ナチュラルで安心の原材料」はあるのに、その最大の強みやこだわりを端的にアピールするページやバナーがないことが、今回の最優先のダメ出しです。初来店のお客様の目線の想像力を持って、お店のページを準備しましょう。

こだわりの食品ショップ においては、何をおいてもまずはそこのアピールからです。

厳格なベジタリアンやビーガンというような少数派の方から見れば、まだまだゆるいお店かもしれませんが、一般的な無添加、オーガニック、減農薬、マクロビなどいわゆる自然食品志向の多数派の方を広く取り込む上で必要最小限の素材や原産地や製法などの説明は必須です。

それがあってこそ、スーパーで売っている普通のクッキーやパンや焼き菓子よりお値段の高いみれっとファームさんの食品を買う理由になるのです。

原点に立ち返り、お店トータルで必要な説明アピールと、個々の商品に必要な説明アピールを整理して、リニューアルしていきましょう。

ページ作成、更新については何がなんでも自前で独学でやろうとせず、うまくフリーランスの外注デザイナーさんを見つけて依頼したりしながら、費用を抑えつつも時間も節約して、早めに優先度の高いことからリニューアルしていきましょう。

撮影と画像加工や簡単な動画撮影や編集、バナー作りなどは、SNS発信も含めて店長の仕事ですので、少しずつ勉強して覚えていきましょう。

その辺りも含めて、今後の具体的な改善計画をお気軽にご相談いただければと思います。

------------------------------
また、店長も感じられている世の中のオーガニック食品の普及で、ネットショップで買いたい物(特別感)も変化してきていると思います。より付加価値の高い近所のスーパーでは買えないような新商品開発は必須だと思います。

長野や諏訪という自然あふれる地域性ブランドを活かして、地元のフルーツや野菜、キノコや木の実などを上手く活用した新商品開発や話題作りも重要だと思います。

農業に専念された先代社長の作る新たな農作物(素材)やそれを使った新たな加工品などにも期待したいところです。
あんこ、ハチミツ、ハーブなど量や種類を増やしていきたいですね。

もろもろのアイデア出し・ブレスト・壁打ちなど必要でしたら、お気軽にご相談ください。

以上。「ダメ出し!道場」でした!

──────────────────────────────

皆さん、いよいよコロナ禍から抜け出せそうな気配ですが、円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風も強いです。
マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!
↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 11,000円(税込)
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、トップページの商品一覧下のもっと見るボタンの文言を変更する方法をご紹介します。管理画面から簡単に設定可能です。
タイトル設定では他にも各箇所の文言を変更可能です。






管理画面で設定する

管理画面→デザイン管理→タイトル設定から文言を設定することができます。
※タイトル設定ではその他、各箇所のタイトルを設定できます。

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

上手に商品の魅力を伝える創意工夫と技術

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「上手に商品の魅力を伝える創意工夫と技術」について説明させて頂きます。

■決め手となる商品写真

ECサイトのようなインターネットを通した買い物をする場合、上手に商品の魅力を伝えることが非常に大切です。

細かい情報を伝えるには文章が必須となりますが、雰囲気など文字では伝えられないものをアピールするには上手な写真が必要となります。

では、商品を買ってもらうにはどのような写真が必要になるのかという話ですが、肝心なのは見せ方です。

極端な例ですが飲食店のハンバーグをイメージしてもらうと、ハンバーグが一品お皿の上に乗っている写真と、ブロッコリーやコーン、にんじんやポテトなどが周りに添えられたハンバーグですと、明らかに後者のほうが美味しそうに見えるはずです。

どのような商品の写真を撮るにしても、メインとなるものをどのようにしてよく見せるのかが大切なポイントになります。

今はハンバーグを例にしましたが、例えば腕時計の写真を撮るにしても、背景やテーブル、周りに小物を添えるだけで雰囲気はかなり変わってきます。

売りたい商品を際立たせるための工夫を施すのが写真撮影に大切になってくるので、周りの装飾に拘らず写真を撮ったり、逆に周りのものが目立ちすぎていたりするような写真にならないようにしたりするなど、細部にこだわって撮影していくよう心がけましょう。

■魅力が半減する写真

ECサイトは商品の写真が、ユーザーに与える大きな情報となります。

ユーザーにとっては商品画像が情報や決め手となる全てではありませんが、その多くを占めているといって過言ではありません。

そのため運営者としては、商品写真にはかなりこだわりを持つ必要があり、少なくとも魅力が半減してしまうような写真は避けるべきです。

具体的に魅力が半減する商品写真の特徴として、まず暗い写真はNGです。

どれだけいい写真であったとしても、逆光や室内が暗いといった原因で写真が暗いと、ユーザーの目には全然いいものに映りません。

次に背景や装飾が物足りない写真です。前述したとおり、メインとなる商品を際立たせるには背景や装飾がとても重要となります。小物を揃えるなどして、環境を整えることをお勧めします。

最後に写真の枚数が少ないのはNGです。

ユーザーは写真と文章からしか商品の情報を得ることができません。

特に視覚的に情報を得られる写真は、ユーザーにとって重要視するもののため、たった1枚や2枚程度だと、全く足りません。

全ての角度を網羅したり、利用シーンに合わせて写真を撮ったりするなど、バリエーションを持たせるとユーザーはイメージを掴みやすくなります。

写真撮影に手間はかかってしまいますが、枚数を稼ぐことも非常に大切なことなのです。

■写真はしっかり区別を

商品の写真はただ闇雲に撮ればいい訳ではありません。

大きく分けるとイメージを与える画像と商品がわかる詳細な画像です。

イメージ画像はどちらかというとお洒落に撮影するもので、映り方にこだわる必要があります。背景や明るさ、周りの飾りなど、商品そのものをよく見せるために撮り、「いいな」と思わせるのが目的です。

対して詳細に撮るべき商品画像は、例えば全ての角度から撮影した写真や、実際に使用している写真、中身がわかる写真といったように、文字だけでは伝えることができないものを画像で伝えるのが目的です。

いずれの写真を撮影するにしても「画質」にはこだわるのが大切です。

どれだけオシャレな写真でどれだけ商品の良さが伝えるものであったとしても、画質が悪いだけでユーザーに与える印象も悪くなってしまいます。撮影する機材によって変わってくるものでもありますが、可能な限り高画質な写真を撮れる環境を整えてみてはいかがでしょうか。

★POINT
・商品写真は売れるかどうかの決め手になる
・画像の枚数や背景、画質にはこだわりを

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

スウェルキャッチ

激安SEOサービスのスウェルキャッチ
初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

7月14日、宮崎駿監督の新作を見に行ってきました。今回の作品は観客の評価が極端に分かれているのが特徴のようですが、それだけ話題になるということは、やはり大監督ならではということのようですね。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、よくあるご質問も参照ください。(https://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しております。(https://www.ocnk.net/webmanual/

■おちゃのこネット公式ブログ
https://blog.ocnk.net/blog/

■おちゃのこネットFacebook
https://www.facebook.com/ocnk.net

■おちゃのこネット公式twitter
https://twitter.com/ocnknet

■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【おちゃのこさいさい】https://www.ocnk.me/
【オートステップメール】https://www.autostepmail.com/

■受信の停止は、最末尾のURLをクリックしてください。

■お問い合わせ
ご質問・ご意見・ご感想等のある方は下記フォームからお願い致します。(https://www.ocnk.net/contact/index.php

■個人情報の取り扱いについてはプライバシーポリシーをご覧ください。(https://www.ocnk.net/company/privacy.php

発行:おちゃのこネット株式会社

お手軽ネットショップ開設・開業、ネットショップ作成

〒651-0096 神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸14F

mail:info@ocnk.net

Copyright (C) 2004-2023 OCHANOKO-NET All Rights Reserved.