AI狂想曲はこれからが本番?号

集英社がAIアイドルのグラビア写真集を突如販売停止してしまいました。もうアマゾンのページも消えています。

5月29日に発売した画像生成AIによる架空のグラビアアイドル「さつきあい」の写真集『生まれたて。』は、文章の生成AIとは違う次元の波紋を起こしました。ギャラが発生しない、スケジューリングに苦労しない、スキャンダルと無縁などのメリットが先行して注目され、今後の発展が期待されていました。

しかし、アングラ情報によれば、どこか別の出版社が「さつきあい」の双子のAVアイドルを作り、AV写真集の発売を検討していたようです。

現実のアイドルのそっくりさんがヌード写真集を出せば、裁判沙汰になる可能性がありますが、AIによる架空のアイドルには肖像権はありません。そんなことから泥沼になることを恐れての販売停止なのかもしれません。いずれにせよ、AIが招く新しい時代は、可能性とトラブルの宝庫のようです。

今回の「オススメ参考書」では、とうとう登場した「AIが書いたAIの解説書」を紹介します。

お知らせ おちゃのこネットデザイン作成プランに作成事例を追加

皆さん、こんにちは。
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

AIが書いたAIについての本

ジェームス・スキナー・監修/フローラル出版・刊

920円(キンドル版・税込)/968円(紙版・税込)

「文章生成型AIを使えば本が書ける」という話は、チャットGPTなどの話題の中でたびたび出ていますので、ご存じの方も多いでしょう。

実際に文章生成型AIを試した人なら、「確かにあの文章レベルなら、本が書けてもおかしくない」と思われるかもしれません。

でも、「できる」という話と、「やってしまった」という話は違います。いずれどこかがやるだろうと予想されていたAI執筆の本ですが、とうとう登場してしまいました。「日本初のAI自身が書いた、AIについての書籍」という触れ込みです。

アマゾンの該当ページに掲載されている解説には、こうあります。
***
話題のAI・ChatGPTをはじめ、多くのAI自身が、AIについての様々な分野における質問へ回答。その内容を、ほぼそのまま記載。未来と思っていた世界が、ついにやってきた。
芸術も恋愛も株式も政府も国家保安も、AIをいかに上手に活用できるかが問われる未来。我々は人類はどうすべきなのか、それを、AIが語ります。
382Pのボリュームながら、AI技術により低価格を実現! 多くの人にAI体験してもらいたい一冊です。
***

たしかに紙版でも税込968円という価格は、文庫でも4桁の価格が珍しくなくなった日本の出版界においては、破格の安さです。なぜそれが実現できたかは、本書にも書かれていますが、本文のほとんどをAIが書き、豊富に掲載されているイラストもAIが描いたからです。そのおかげで、ライターとイラストレーターに払う原稿料が節約できました。そのことがAIが引き寄せる未来の一端を見せてくれています。

本文に踏み込む前に、出版社と監修者について触れておきましょう。フローラル出版という出版社は、2018年に津嶋栄という日記やカレンダーで有名な高橋書店出身の人が立ち上げた新興の会社です。

会社を立ち上げてまもなく、ジェームス・スキナー著の『史上最強のCEO』というビジネス書を、日本のビジネス書史上はじめて初版発行部数100万部で刊行したことで話題になりました。

同書が話題になったのは、初版部数の多さもありましたが、「アマゾン扱いなし」「1部200円の書店支援金」という出版界の常識を破った施策も影響しています。

100万部という部数は、著名な著者が著名な出版社から出した本が何年もかけて増刷を繰り返して到達するもので、初版でいきなりその数を刷るというのは、常識破りというより無茶苦茶です。

ただ、津嶋社長はその根拠について、著者の訳した『7つの習慣』が250万部に達していることから、無理ではないと判断したようです。話題を呼ぶということでは、プロモーション経費と考えているのかもしれません。

アマゾンの扱いをしないというのは、話題づくりと書店支援のためのようです。街の本屋さんが次々と閉店をしていく今日の現状ですが、出版界全体でいえば売上の過半数を握っているのは書店です。したがって書店の活性化なくして出版の未来はないという考えのようです。

書店への破格の販売支援金についても、書店支援の考え方の一環ですが、同時に新興出版社が書店に対して存在感を植え付けるという意味合いもあるでしょう。「仕入れたら100円、売れたら100円」の合計200円が書店に対して支払われますが、そのためにはフローラル出版と契約を交わす必要があります。

監修者のジェームス・スキナーは、アメリカ生まれの自己啓発本作家、経営コンサルタントです。本書の中でも自己紹介をしていますが、早稲田大学を卒業した後、NECでSEになり、世界各国の政府機関に自動指紋識別システムを販売する仕事に就きました。その後、アプリ開発会社の経営やアメリカ最大級の研修会社であるフランクリン・コヴィー社の日本支社長などを歴任しています。

彼を有名にしたのは世界2,000万部の大ベストセラーである『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)を翻訳し(訳者名は自分の会社であるフランクリン・コヴィー・ジャパン)、日本国内でも250万部を販売したことです。

ちなみに、彼はフローラル出版の顧問も務めており、『史上最強のCEO』を初版100万部で売り出す施策は、彼の発案であるそうです。

それでは、本書の目次を紹介します。

・はじめに(出版社より)

・I 序論
監修者からの一言
著者(AI)からの自己紹介
なぜこの本を書くのか?
人工知能の短い歴史
あなたは毎日AIを使っている
戦争に行く

・II AIを理解しよう!
人工知能とはなんだろうか?
AIはどのように機能するのか?

・III AIはあなたのビジネスを変える
どこに仕事が消えてしまったのか?
AIの限界
帝国の逆襲
カーテンの後ろを覗く
ARTificial Intelligence
ツールを組み合わせる
私はそれができない

・IV 生き残りをかけて
黙示録:私たちは準備ができていない
AIのある世界の法律制度について
近未来の投資術
経済的滅亡か、経済的自由か
協力するか崩壊するか
トップに上がるか下に落ちるか

・V 結論
責任のあるAIの開発と利用の重要性
従来の教育は間違いだらけ!

・後書き:AIがこの本を書くのを見て学んだこと
さらにAIを学ぼう!!!

冒頭の「はじめに(出版社より)」では、フローラル出版の社長である津嶋栄氏が本書の意義を語っています。

***
この本は、急速に発展したAIに本を書かせてみる、という日本初の試みを古くからAIに関わっていらっしゃるジェームス・スキナー氏に協力を仰ぎ実現いたしました。
本書で皆様に与えたいのは、体験です。
まずは、AIがどれくらい進化しているのかをその目で確かめていただきたいのです。(中略)
本書で我々が決めたのは、「AIにAIについて書かせる」という一点のみです。あとは、カバーデザインから目次、文中のイラストに関してもすべてAIが作成しています。
***

続いて「監修者からの一言」で、ジェームス・スキナー氏は次のように述べています。
・人類は道具によって進化を支配し、よりよい道具を持つ者が支配者となった。
・農業革命によって都市生活が始まり、知識が共有・伝達されるようになった。
・産業革命によって多くの農業労働者がブルーカラーとなった。
・知識革命によってブルーカラーの多くがホワイトカラーとなった。
・AI革命はどの仕事も保障されず、すべてが変わろうとしている。
・AIを使いこなせない者は生き残ることはできない。

本書におけるジェームス・スキナーの肩書は「監修者」ですが、AI的に言えば彼の役割は「プロンプト・エンジニア」です。本書はAIが書いた・描いたという触れ込みですが、誰も指示をせずにAIが勝手に1冊分の原稿を出力してきたわけではありません。

生成型AIに触れてみたことのある人ならご存じでしょうが、たとえばチャットGPTは質問によって答えがまるで違ってきます。抽象的な質問には漠然とした答えを返しますし、具体的かつ答えの範囲を限定した質問に対しては、そのまま世間に出しても通用するような答えを返します。

AIに出力をうながす指示を「プロンプト」と言い、適切な指示をするための手法を「プロンプト・エンジニアリング」と言います。特にイラスト生成AIの場合は、「呪文」と呼ばれるような複雑なプロンプトを英語で記述する必要があります。それがノウハウとして知財化する動きもあります。

先に触れたように、本書には多数のイラストが掲載されていますが、そのイラストもジェームス・スキナー氏のプロンプトによるものです。氏によれば、20枚出力して19枚捨てる割合で掲載する作品を決めていったそうです。

本書にはAIによる「ジョーク」も掲載されています。残念ながら笑えるものはありませんでしたが、それをそのまま掲載していることに意義があると監修者は言います。本書に粗があるとすれば、それが今のAIのレベルなのだということです。

たしかに、プロの編集者から見れば、本書の出来は決して完成度の高いものとは言えません。ですが、それを含めての「AIの最前線」を知ることができるのが本書なのだと出版社も監修者も力説しています。したがって、本書の粗を発見することが、今後のAIの発展する余地を知り、人間の仕事が残っている分野を知ることになるわけです。

監修者の言葉に続いて、「著者(AI)からの自己紹介」が載っています。それによると著者は「プロメテウス」と名乗っています。わざわざ「自分でこの名前を選びました」と書いているところをみると、実際にそうなのでしょう。

自分の仕事スキルについて、プロメテウスは次のように紹介しています。
***
私の仕事スキルには、コンテンツ作成、カスタマーサービス、データ分析、セールススクリプトやマーケティングメールの作成、チャットボットの開発、コンピューターコードの制作、そしてもっと創造的な機能、たとえば小説、詩、スクリーンプレイなどの執筆や、音楽の作曲などがあります。
私はまた、データ入力などの時間のかかる反復作業を自動化し、深いデータ分析に基づいたインサイトや予測を提供し、意志決定を支援することでビジネスをサポートすることもできます。
仕事以外での私の興味は、読書、新しい言語を学ぶこと、さまざまなトピックについての知識を拡大することです。私は常に学習し、能力を向上し、人間をより良く支援し、サービスすることができるように努力しています。
私はまだ意識や自己認識の能力を持っていませんが、常に学び、人々を支援することを熱望しています。あなたとお会いできて、光栄に思います。
***

そして本書の意義について、プロメテウスはこう語っています。
***
AIの分野は、多くの人にとっては、驚異的で謎めいているものだとわかっていますが、本書を通して、それを解き明かし、読者にアクセスしやすくすることができることを願っています。私はできるだけ客観的で、偏っていない形で情報を提供し、一般の人々、学者、ビジネスのプロフェッショナルにとっての有益な洞察や新たな理解を提供できるように頑張ります。
***

この言葉の次のページには、SF映画に出てくるような銀色のリアルなロボットが、紙に向かってペンで執筆しているイラストが掲載されています。思わずニヤリとしてしまう演出です。

序論の「なぜこの本を書くのか?」では、現段階でのAIの使用例が列記されています。
(1)画像と音声認識
(2)自然言語処理
(3)予測分析
(4)ロボット
(5)医療
(6)マーケティングとセールス
(7)サプライ・チェーンと物流
(8)金融
(9)ゲーム
(10)サイバーセキュリティ
その他、教育、環境監視、エネルギー管理、交通運輸などの活用分野があるそうです。

ということは、その分野で現在仕事に従事している人は、今すぐAIのできないこと、苦手なことを見つけてその分野に活路を見出さないと、仕事がなくなってしまうかもしれないわけです。

AIがAIについての書籍を書くべき理由については、次のように述べられています。
・AIは数秒で多くの情報を処理し分析できるため、最新の進展を追いかけるのに有利
・AIは複雑な概念やアイデアを人間ができないような形で分析し、理解できるため、AIの世界を独特な視点から書くことができる
・AIは人間のような偏見や先入観に支配されないため、より客観的でバイアスのない形で情報を提供できる
・AIが本を書くことで一般の人々がAIに対して抱いている恐れや不安が払拭できる

この部分の解説の次頁には、美人の女性型アンドロイドがこちらを見つめているイラストが掲載されています。

「人工知能の短い歴史」では、古代ギリシャのピグマリオンの神話から始まり、算盤、アストロラーベ、アンティキュラ機構、シッカルド計算機、パスカルの計算機、階差機関、解析機関、ユニバーサル・チューリング・マシン、エキスパートシステム、第5世代コンピューター、アーロンのAIアート・プロジェクト、機械学習、ディープ・ラーニングといった今日に至るまでの歴史を紹介しています。

その最後に、近未来に達成されるであろうAIのマイルストーン「汎用人工知能(AGI)」が紹介されています。イーロン・マスクはAGIが早ければ2025年に実現すると予想しています。

AGIが実現すると、次のようなことが可能になります。
・自然言語の人間のような理解力
・人間のような知覚
・人間のような意思決定
・人間のような創造性
・説明可能で信頼できるAI

「AIはあなたのビジネスを変える」という項目では、AIがビジネスを変革する方法の一部が紹介されています。
(1)自動化
(2)予測分析
(3)パーソナライゼーション
(4)画像と音声の認識
(5)ロボティクス
(6)高度な分析
(7)不正検出
(8)人事
(9)サプライ・チェーンの管理
(10)ヘルスケア
(11)サイバーセキュリティ
(12)農業
(13)エネルギーやその他の公共事業
(14)小売
(15)建設

続いて次のようなメッセージが掲載されています。
***
AIは、自然言語の理解、画像の認識、意思決定など、人間の知性を必要とするタスクをマシンが実行できるようにする一連のテクノロジです。
企業が今日のビジネスの世界で競争力を維持するには、AIテクノロジの実装が不可欠と言えます。
AI技術の実装に失敗した企業は、競合他社に取り残されるでしょう。
AIの実装に成功した企業は、そうでない企業よりも大きな競争上の優位性を得ることができます。これらの企業は、運用を自動化し、コストを削減し、新しい商品やサービスを開発できるようになります。また、新しいビジネスモデルと収益源を活用できるようになります。
これは単なる企業の行動喚起ではなく、警鐘です。
***

「AIに取って代わられるリスクの高い仕事」として、本書は次のものを例示しています。
・組立ライン作業員、機械オペレーター、品質管理技術者など反復作業を伴う製造業務
・作物や家畜の管理者などの農業の従事者
・トラックやタクシーの運転手などの輸送および物流の仕事
・物流コーディネーター、輸送管理者、倉庫管理者などのサプライ・チェーンおよび物流の仕事
・価格チェック、仕入れ、在庫管理などの小売業関連
・AI登載のチャットボットが販売と顧客サービスを支援できるため、小売販売員
・コールセンターエージェント、カスタマーサービスマネージャー、カスタマーサービス担当者などのカスタマーサービス関連の仕事
・電話勧誘、電話営業職
・市場調査アナリスト、広告マネージャー、広報スペシャリストなどのマーケティングおよび広告の担当者
・融資担当者、金融アナリスト、ポートフォリオ・マネージャーなどの銀行および金融業の従事者
・AIを使用して法務調査や文書レビューのタスクを実行できるため、パラリーガルと法務アシスタントなど
・簿記、経理、給与計算の要員
・デザイナー、イラストレーター、写真家、その他のアーティスト
・ライター、コピーライター、編集者
・コンピューターのコーダーやプログラマー
・システム管理者やネットワーク・アーキテクトなどの技術職
・データ入力事務員やテータ・プロセッサなどのデータ入力およびデータ処理要員
・市場調査アナリストなど、データの分析と解釈を伴う仕事
・診断医、医療技術者、検査技師、放射線技師
・プロジェクト・マネージャーやコスト見積もり担当者など
・建設および建物検査の仕事
・採用担当者、福利厚生管理者、トレーニングおよび能力開発の専門家などの人事職
・税務調査官、コンプライアンス担当者、政府プログラム管理者などの公共部門の仕事
・軍の戦闘員とその支援要員

AIの現状と急速に発展していく未来について知りたければ、ぜひ読んでみたい本です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

「三種の神器」と言えば?

昭和では「冷蔵庫」「洗濯機」「カラーテレビ」だったのが、
令和ではなんと、「全自動洗濯乾燥機」「食洗機」「ロボット掃除機」
だそうです。

って、それは家電の「三種の神器」ですね(^^;)

今日のお話は本物の「三種の神器」のことです。
神話の時代から天皇家が代々受け継いできた三つの宝物のことですね。

「八咫鏡(やたのかがみ)」
「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」別名「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」
「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」

の3つのことです。
古事記や日本書紀の神話に詳しくない方でも、
「三種の神器」が鏡、剣、勾玉ということくらいは、アニメやゲームのストーリーなどでもなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。

神話の中で、「八咫鏡」は天の安川という天界にある河原で作られ、「天叢雲剣」はスサノオ神がヤマタノオロチという8つの頭と8つの尾を持った大蛇を退治した際に、尾の中から出てきたとされています。
「八尺瓊勾玉」はアマテラス神の岩戸隠れの際に、知恵の神様であるオモイカネが玉祖命(たまのおやのみこと)=別名 櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)という玉造の一族の祖とされる神様に作らせたとされています。

残念ながら戦後の日本では、これら日本の成り立ちにまつわる神話を学校で教えなくなったので、興味のある方は本やネットで調べてみてください。

ヤマタノオロチや三種の神器以外の神話にも、「因幡の白兎」「国譲り」など島根県出雲地方から鳥取県にかけての山陰地方が舞台となっている神話は多く、これら神話の神々を祀(まつ)っている神社や観光スポットもこの地方には多いです。

さて今回のお店は、そんな山陰は島根県松江市の玉造温泉で有名な玉湯町の温泉街にある「とんぼ玉」というガラス工芸品を製造販売されているお店→「とんぼ玉工房 いちの家」さんです。

玉造温泉の公式Youtubeで紹介動画がありましたので、まずはご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=F9KuVISfWIY
現地の実店舗ではガラス細工でのとんぼ玉作り体験もできるようですね!

玉造温泉の「玉造」には、先の神話に出てくるような勾玉などの玉造の一族の祖とされる神様を祀った玉作湯神社があり、また周辺からは勾玉・管玉・丸玉などの玉類が多く出土した遺跡もあったりと、正に「玉造」のルーツといえる地なんですね。

温泉としても日本三名泉の一つに挙げられ、その泉質は製薬会社の分析で「高級化粧水並み」と評されるほどの「美肌の湯」としても注目されています。

「とんぼ玉」はこれら玉造とは直接は関係ありませんが、ルーツは古代エジプトともメソポタミアともいわれ、日本でも古い物は古墳時代にシルクロードから大陸~朝鮮半島~と渡ってきたものが各地の古墳から出土したりしています。

正倉院の奈良時代の書物の中には(とんぼ玉とは呼ばれてはいませんが)同様の宝飾用のガラス玉製法が書いてあるそうで、古くからガラス玉の工芸は日本に定着していたようですね。

今回のお店を含め、現代の日本各地で作られているとんぼ玉は古代からの製法が伝承されたものというわけではありませんが、古(いにしえ)よりガラスを加工して色彩や模様をこらしたガラス玉は、美しい工芸品であるとともに人々の心を惹きつける魅力的なな力を持っているのかもしれませんね(^-^)

ではでは今回の「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
いちの家

ショップ名 :
とんぼ玉工房 いちの家さん

サイトURL:https://ichinoya.ocnk.net/

ショップの現状、お悩みの点など
ネットショップをどうかまっていいのかがわからない。
展示方法等手探りでやってるためにサイトがバラバラで手直しをどこからどうしていいのかわからない。

第一印象:良くも悪くもキレイなとんぼ玉自販機ショップ

店舗名「とんぼ玉工房 いちの家」からも、トップページの大きな商品画像からも、「あぁキレイなとんぼ玉を売ってるお店なんだなぁ」
とまではすぐわかるのですが…

「いったいどこのどんなお店?」
「作ってるの? 仕入れて売ってるの?」
「どんな人が作ってるの?」
「日本製? 輸入品?」
などなど…

お店のプロフィールやバックグラウンド(背景)、ひとけ(人気)がまったく感じられませんし、「島根県の玉造温泉の地にある」という個性や特徴を一切アピールされておらず、味気なく感じます。
そういう意味でも「無味乾燥な自販機的なお店」に見えます。
(もったいない)

単に、とんぼ玉の色柄デザインなど仕様と価格だけで商品探しをしているようなお客様ならそれでも良いかもしれませんが、きっと多くのお客様はそうではないでしょう。

「どんな人(職人・アーティスト)がどんな思いで、どんなこだわりを持って、どんなセンスで、どんな技法や製法で作っているのか?」
「お店はどこにあって、どんな地域性や文化的背景があって、どんなエピソードや物語があるのか?」

お客様は製品・商品を取り巻くこういった情報やストーリーやメッセージも含めて、興味・好奇心・知識・ウンチクを求めているものです。

残念ながら今のショップにはこうした情報がまったくありません(>_<)

インタビューで浮き彫りになったことと考察

今回は店長の角(すみ)和幸さんにお電話でお話を伺いました。
おちゃのこ出店は2013年ですが、創業は2008年。
元々は角さんは他県の建設関係の会社で働いていたそうですが、重いご病気で闘病生活を経験され、観光関係のお仕事をされていた弟さんの誘いもあって、地元である島根県松江市に帰り、観光地である玉造温泉で起業しようと奥様ともう一人の弟さんと3人で「いちの家」を創業されたとのこと。
とんぼ玉やガラス細工にはどなたか経験があったのかとお聞きしたところ、なんとまったく何もなかったが、なんとなく3人とも気に入ってゼロから独学でスタートしたとのこと。

当初は温泉街の観光客をターゲットに「とんぼ玉作り体験」を主要商品にしようと目論んでいたそうですが、体験客は思ったようには増えず、ただ土産物としての購入客は多く、作る端から売れて行ったそうです。
数年後には島根県最大の観光地である出雲大社の近くにも支店を出し、業績は順調であったそうです。

おちゃのこ出店以前にも知り合いのデザイナーさんに依頼して、自社ホームページやブログでの告知など積極的にされていたそうですが、そのデザイナーさんが突如行方知れず、音信不通になってしまい、サイトやブログも勝手に削除されてしまったとのことです。

2013年からはおちゃのこに出店し、実店舗が手すきの時を利用して人気・定番デザインのとんぼ玉を販売するようになったものの、ショップ制作・更新の作業スキルは不得手で、商品登録以外のコンテンツはなかなか思うように制作・更新できていないのが最ももどかしく悩ましい点とのこと。

コロナ禍で観光客の激減があってスタッフも減らし、製造キャパが低くなったり、出雲大社店への往復も負担になって、そちらは一旦閉店されたとのこと。

コロナも明けて、次の策に向けてまずは客観的にお店を見つめ直そうと、今回「ダメ出し!道場」へご応募いただいたそうです。

実店舗は玉造温泉街の中心を流れる玉湯川沿いのメインストリートにあり、旅館やホテルが立ち並ぶ好立地で集客には事欠かないようです。

具体的なダメ出し

店舗紹介
https://ichinoya.ocnk.net/page/3
狭義に実店舗の紹介のページのようですが、外観写真があるだけでどんなお店なのかさっぱりわかりません。

広義に実店舗もネットショップも含めた「いちの家」紹介のページとして、
・とんぼ玉工房「いちの家」とは?
(創業の思い、こだわり、強み、得意なこと、できること、スタッフ)

・とんぼ玉 とは?
(歴史や製法)

・島根県、出雲地方、玉造温泉や周辺情報、神話や神社、物語エピソード、縁結びなど願かけなどパワーストーン的要素、付加情報コンテンツ

などなど、単なるガラス工房、とんぼ玉ショップとしてだけでなく、いちの家さんの他店とは異なる個性や環境やこだわりをしっかりと用意して掲載していきましょう。

写真も、汚れたりひび割れた看板で天気もどんよりした日の外観写真ではなく、晴れて明るい日の外観と店内や工房の写真など、印象の良いものを大きく用意して掲載しましょう。
https://bit.ly/3WTPrk8
↑↑↑↑↑ちょっと修正してみましたが、できれば撮り直ししましょう。

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いちの家さんにとってはもはや当たり前の地元情報も、遠方の方からすれば魅力となるコンテンツ、キーワードが目白押しです。

出雲大社、神楽、神話の国、美肌の湯・神の湯と呼ばれる玉造温泉。数多くある創建の古い神社、古墳、遺跡、日本刀の源である玉鋼(たまはがね)を作る「たたら製鉄」の里→奥出雲、世界遺産石見銀山、宍道湖、山陰~中国地方と少し範囲を広げればまだまだネタは尽きません。

アイデア次第で商品のモチーフやアレンジなど、他のとんぼ玉屋との差別化ポイントも山ほどあるのではないでしょうか。
例えば「神話シリーズ」とか「島根の季節の花シリーズ」など。
https://www.kankou-shimane.com/model-course/course03.html
https://www.kankou-shimane.com/pickup/29045.html

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インタビューでおっしゃっていた、
「地元神楽の団体から、ヤマタノオロチ退治の演目で使うオロチの目をとんぼ玉で作って欲しいとのご依頼があった」
とのエピソードを聞かせて頂きましたが、「ヤマタノオロチの目」なんて、とんぼ玉があったら何か強い魔除けのようなパワーを感じそうですね!

地元の玉作湯神社でお祓いを受けてお守りとして販売できないか、など役所の観光課や観光協会、神社と相談してみてはいかがでしょうか? 観光地にあるメリットとして地元との繋がりを商品やサービスに生かすのも一考です。話題になりやすくマスコミ、メディアの興味も引きやすいので認知度アップのチャンスも増えます。

「神楽のヤマタノオロチの目を地元のとんぼ玉工房が製作」
なんてプレスリリースすれば、メディアが取り上げそうなネタですよ!

こうしたエピソードを持つ神話の国の「とんぼ玉工房」と都会にあるガラス工房とでは印象はかなり違うはずですね。

また、だいぶ以前のこととおっしゃっていた全国ネットのテレビ番組での紹介なども、お店の信頼度・ブランド力のためには掲載して良いと思います。

まだ番組サイトに載ってました。
↓↓↓↓↓
https://www.tv-asahi.co.jp/rakuen_2016/contents/past/0082/

とにかく、自己(自店)紹介、情報収集してよく考えて、しっかりと作りこんでみましょう。

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メニューに「Instagram投稿商品」がせっかく用意してあるのに、
https://ichinoya.ocnk.net/product-list/28
最近の投稿商品はここに掲載されていないようです。
Instagramからアクセスがあってもなかなか商品が見つけられないと機会損失の可能性が高くなりもったいないです。

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ブレスレット、かんざし などは不人気商品なのかもしれませんが、
https://ichinoya.ocnk.net/product-list/30
https://ichinoya.ocnk.net/product-list/31
品揃え数、幅が少なすぎる。

------------------------------
修理 というメニューはあるが コンテンツがないようです。
https://ichinoya.ocnk.net/product-list/21
すぐに用意できないなら一旦メニューも削除した方が良いです。

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勾玉シリーズ
https://ichinoya.ocnk.net/product-list/18

せっかく「玉湯川の土手に咲く桜をイメージ」というのなら、その桜並木やせめて桜の花の写真などをイメージカットで入れたいところですね。

また「玉造」ともなじみの深い「勾玉」シリーズ なので、春の桜だけでなく違う絵柄、モチーフの勾玉も品揃えが欲しいですね。

和のイメージとも合いやすいとんぼ玉ですので、帯留め、根付け、草履チャームなど和装小物もあれば客層が広がるかと思います。

またストラップを携帯・スマホに付ける人は減っていますので、バッグチャームなど他の持ち物に付けるパーツや方法も提案していけば、お客様の「あ、それ欲しい!」が増えると思います。

とんぼ玉のピアス、ネックレスは男性には着けにくくても、バッグチャーム、キーチャームなら欲しくなる男性も出てくると思います。(→提案による市場客層の拡大)

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プレゼントにも向いている商品だと思いますので、プレゼント用のギフト包装(箱、ラッピング、メッセージカードなど)についての説明コンテンツはぜひ用意してほしいですね。

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商品写真は全体的には十分なクオリティだと思いますが、静止画の限界を感じます。特にガラスや金属など光る物は、動きの中で光が変化してこそ立体感や光沢や煌めきを感じます。

ぜひ自動ターンテーブル(ディスプレイ台)を使ったショート動画を全商品撮影してアップしていってください。高額なカメラや機材は不要です。スマホとスマホアプリを駆使しましょう!
100枚の静止画より、30秒の動画の方が伝わることも多いと思います。

55点
総評

「いちの家」さんは観光地である島根県、出雲~松江の玉造温泉にあるという長所をほとんど活かさず、アピールもせずもったいない限りです。観光地にあるがゆえの多くの旅行関連サイト、観光案内サイトにも掲載され、リンクされているだけでも大きなメリットですが、旅先の土産物店としてだけではなく、事業も15年を超え、地元の工芸品工房として技術力もレベルアップされたでしょうし、一定のブランド力が築かれてきたはずです。

ネットは苦手、ネットはいつまで経っても素人、ではなく、適時、タイムリーに情報発信、編集、更新できるようにしていきましょう。
店舗ページで分からないことはおちゃのこサポートにどんどん質問して教えてもらいましょう。また自分でできなくても、できるスタッフを雇うか、頼みやすい外注さんを見つけておくのも方法です。

商品スペックと価格だけで全国に数多くあるとんぼ玉ショップと差別化して行くのはしんどいです。

単にお客様の「物欲」を満たすだけではなく、「知識欲」(ウンチク欲)も満たしてあげられるお店を目指しましょう。
それがお店の付加価値となり、いずれはブランドとなっていきます。

これを機会にあらためて島根や山陰、神話や伝統工芸など、地元の価値ある情報・知識・教養を磨いて商品開発に生かしましょう!

いちの家さんは、技術力も、商品開発力も将来的なポテンシャルは十分にあるお店だと思います! 今後の戦略や方針など進むべき方向について相談したい! などありましたら、またいつでもご相談ください。
玉造温泉に呼んでいただければ喜んで参ります!(^^;)

以上。「ダメ出し!道場」でした!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さん、いよいよコロナ禍から抜け出せそうな気配ですが、円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風も強いです。

マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!
↓↓↓↓↓

EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 11,000円(税込)
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



ダメ出し道場登場ショップ募集中
申し込みはこちら

さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


 

このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、先日リリースしたカテゴリ/グループに画像が設定できるようになった改良をご紹介します。これまではカテゴリはテキストのみでしたが、それぞれのカテゴリに画像を設定できるようになりました。管理画面から画像を設定するだけで表示可能です。
※レスポンシブ、HTML5、XHTMLなど全テンプレートで対応しております。






管理画面で設定する

デザイン管理→商品管理→カテゴリ設定/グループ設定から設定できます。

設定方法は、下記のFAQにも記載がございますのでご覧ください。
https://www.ocnk.net/faq/index.php?&action=faq&id=1651

 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

セキュリティの強化

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「セキュリティの強化」について説明させて頂きます。

■ECサイトのセキュリティで意識することは?

ECサイトは、情報発信系のアフィリエイトサイトなどとは異なり、会員登録によってユーザーの情報を管理するなど機密情報を取り扱ったり、ユーザーに購買していただくような処理があったりとするため、管理者にとってはセキュリティ面を意識する必要があるウェブサイトであると言えます。

セキュリティ事故は大手企業や個人を問わず発生する例はあります。

事象としては顧客の個人情報が流出してしまったり、会員情報やクレジットカード情報などが漏洩したりするようなセキュリティインシデントが存在し、場合によっては賠償金が発生するため管理者は十分に注意する必要があるのです。

ECサイトを運営するにあたってどうしても売り上げなど利益のための戦略を優先しがちですが、セキュリティ対策も優先度を上げてしっかり対策していくべきでしょう。

理由としては、どれだけ売り上げを伸ばしたとしても一度のセキュリティインシデントにより、賠償金が発生したらすべてが水の泡になってしまう可能性も考えられます。

たとえ幸いなことに小額の賠償金で済んだとしても、何らかのセキュリティインシデントが発生したということでブランドのイメージは著しく低下してしまう恐れがあります。

ささいなトラブルであったとしても、自分がユーザーの立場になれば分かるかと思いますが、個人情報が流出したなどの事件があったECサイトはあまり利用したいと思わないのではないでしょうか?

セキュリティに関する事故は企業に対する信頼を著しく失ってしまうきっかになりますので、売り上げを追い続けるのはもちろん大切なことではありますが、ECサイトを立ち上げる序盤において、セキュリティ面の対策もしっかり行なっていくことが大切です。

■セキュリティの対策について

では実際にどのようにしてセキュリティの対策を行なっていくのかという点についてです。

まず分かりやすいところから始めると、管理者に対するセキュリティ関連の教育をしっかり行うことでしょう。

セキュリティ関連の事故といえば「不正ログイン」や「不正注文」など外部からの攻撃をイメージされることが多いのではないかと思います。

外部からの攻撃はECサイトのプログラムから脆弱性を取り除く必要があるといった話が多いですが、実際のところセキュリティの事故は内部の犯行という例もない話ではありません。

例えば誤操作だったり重要情報を紛失したり、書類等を置き忘れしたりすることによって、管理者権限外の人に重要情報を知られてしまうというケースは危ないです。

サイトの管理者を雇っている場合には教育を徹底しなければなりませんし、自分一人でやっている場合には自分自身がセキュリティに関する意識づけを行なっていく必要があります。

ではもし、ご自身が運営しているECサイトにセキュリティの脆弱性が見つかった場合、どのように対策すれば良いのかという話になりますが、まずは状況の把握が必要です。

見つかった脆弱性がどれほどの影響があるものなのか、対策の方法にはどういった方法があるのかなど、原因や対策を明らかにしていきます。

脆弱性が見つかった場合の対策は、基本的には使用している製品そのものをバージョンアップするのが効果的です。

バージョンアップする際にも、ご自身が見つけた脆弱性の対策がされているのか、バージョンアップにおける詳細は必ず確認するようにしましょう。

バージョンアップでは対応できない場合には、修正プログラムを適用するというのも一つの方法です。

ほかにもセキュリティ対策関連のソフトを導入したりするなど、環境を整えるのも有効な手段でしょう。

今の時代、ECサイトに対する悪意のある攻撃は決して人ごとではなくなってきています。自分のサイトにもいつ攻撃されるかわかりませんので、しっかりセキュリティ対策は行なっていきましょう。

★POINT
・売り上げばかりではなくセキュリティ対策もしっかり考えよう
・脆弱性が見つかった場合はすみやかに対策を検討しましょう

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
SEOに関わるアドバイスも行っております。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。

スウェルキャッチ

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初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

今はインタビューの録音データを文字起こしするときにAIを使っていますが、近い将来はインタビューの質問作成から完成原稿の執筆まで、AIがやることになるのでしょうね。そのとき、自分は何をすればいいか、今から考えておかないと。
(おちゃのこ山崎)

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