後回しにしない技術って何?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

マスクのない日常がだんだん当たり前になってきました。ようやく「戻ってきた」という感じでしょうか。

それでも首都圏の朝の通勤電車は、まだマスクが大多数を占めています。コロナが根絶されたわけではない現状では、3密の場所では当分の間マスクが必要という肌感覚なのでしょう。

コロナが始まって3年以上経っているので、「コロナ以前」のことが思い出しにくくなっています。観光地などの混雑を見ると、「前はこんなに混んでいたのか」と驚いてしまいます。

「すぐに忘れる」「後回しにする」というのが私たち人間の残念な部分ですが、忘れてしまうのはともかく、後回しにするのは心構え次第で改善が可能です。でもそれがなかなかむずかしい…。

今回の「オススメ参考書」では、後回しをしなくなり、「すぐやる人」になるための本を紹介します。

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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

「後回し」にしない技術
「すぐやる人」になる20の方法

イ・ミンギュ・著/吉川南・訳/文響社・刊

1,505円(キンドル版・税込)/1,520円(紙版・税込)

もう年配の人しか記憶していないと思いますが、「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズが一世を風靡した時代がありました。良くないことは知っているのに、ついやってしまう。そんな人間の性をみごとに言い表した言葉です。

本書のタイトルである「後回し」も、やってはいけないと思っているのに、ついやってしまうことのひとつでしょう。なぜ人は、今やったほうがいいことを後回しにしてしまうのでしょうか。

早速、ChatGPTに質問してみました。
【質問】なぜ人は今やらなければならないことを後回しにしてしまうのか?

【回答】人が今やらなければならないことを後回しにする理由はいくつかあります。以下によく見られる要因をいくつか挙げます。
1 モチベーションの欠如: 人々は時に、やる気や情熱が十分にわかないためにタスクを後回しにすることがあります。特に興味のない仕事や難しい課題に対しては、先延ばしにする傾向が強くなります。
2 要件の不明確さ: タスクが曖昧であったり、具体的な目標や手順が定まっていない場合、人々は取り組むことを後回しにしやすくなります。明確な指示や目標がないと、取り掛かりにくくなる傾向があります。
3 時間管理の困難さ: 時間管理のスキルが不足している場合、人々は優先順位の高いタスクに集中できず、後回しにすることがあります。時間の使い方を計画し、適切に割り当てることができないと、取り組むべき仕事が後回しになることがあります。
4 刺激への誘惑: 現代のテクノロジーの発展により、人々はスマートフォンやソーシャルメディアなどの刺激に引き寄せられやすくなりました。そのため、本来やるべきことを後回しにし、時間を浪費してしまうことがあります。
5 恐れや不安: 一部の人々は、失敗や批判を恐れてタスクを後回しにすることがあります。挑戦的な仕事に取り組むことや新しいスキルを習得することへの不安から、積極的に行動しない場合があります。
これらは一般的な理由の一部であり、人々がタスクを後回しにする要因は個人によって異なります。自己認識や時間管理スキルの向上、モチベーションの維持など、取り組むことを後回しにする傾向を軽減するための対策を取ることが重要です。

はい、よくできました。要するに、後回しにしないためには、人によって異なる後回しにしてしまう要因を排除するような対策が有効であるということですね。でも、どうすれば?

それに応えているのが本書です。本書はお隣の韓国でベストセラーを連発している心理学の専門家が出版した本の日本語訳です。本書も韓国では22万部を記録しています。

その著者について、最初にご紹介しておきます。
著者のイ・ミンギュさんは、心理学博士で臨床心理専門家です。槽國大学校特殊教育学科を卒業し、ソウル大学校大学院心理学科で臨床心理学の修士・博士の学位を取得しました。

ソウル大学校学生生活研究所にカウンセラーとして勤めた後、朝鮮大学校医科大学精神科教授を経て、現在は亜洲大学校心理学科教授として研究を続けています。

2001年には第1回亜洲大学校講義優秀教授賞を受賞しました。「幸せな人生を手に入れるためには1%だけ変えればいい」という哲学を主張して数多くの人に影響を与え、「1%行動心理学者」と呼ばれています。

著書には、韓国で100万部売れたベストセラー『好かれる人は1%が違う』(東洋経済新報社)をはじめ、『1%だけ変えても人生が変わる』『肯定の心理学』(ともに未邦訳)などがあります。

出版社による本書の紹介文はこのようになっています。
***
憧れの「すぐやる人」になるにはどうしたらいいのか? 韓国で22万部のベストセラーに学ぶ「後回し」にしない技術!
◆掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう
◆スケジュールは逆から立てなさい
◆「ひそかな誓い」はかなわない
◆大事な仕事の前に雑用をやりたくなる理由
◆最初の1%の行動に全力を注げ…etc
嫌なことを先延ばしにせず、「やらなければいけないことを、今すぐやる」ために必要なのは「意志」ではなく「技術」だった。「たった1%の変化を加えるだけで、人生は大きく変わる」という哲学を主張し、韓国で100万人以上の人々に影響を与えてきた心理学者が、「実行力」を身につける秘訣を伝える。実行力を発揮するプロセスを「決心」「実行」「継続」の3つのフェーズに分け、心理学に基づくノウハウや考え方を解説する。
***

どうでしょうか。「ちょっと読みたくなってきたな」と思ったのではありませんか? それでは本書の目次を紹介します。

・prologue すぐに行動に移す人 先延ばしにする人

・第1章 決心する Decision Making
01 「成功のイメージ」に逃げ込んではならない
02 かゆくない方の足をかいていないか
03 スケジュールは逆から立てなさい
04 「プランB」があなたを救う
05 「ひそかな誓い」はかなわない
06 変われないのは望んでいないからだ

・第2章 実行する Taking Action
07 ベストタイミングは常に「いま」だ
08 最初の1%の行動に全力を注げ
09 「ふたつの締め切り」をつくりなさい
10 人生は「実験」の連続だ
11 頼んだ人だけが助けてもらえる
12 見られていないと人は動かない
13 大事な仕事の前に雑用をやりたくなる理由

・第3章 維持する Maintaining Habit
14 人はセルフイメージ通りの人間になる
15 人の頼みを断れないのはなぜか
16 掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう
17 「効率」と「効果」の違いを知る
18 いかなるときも目標から目をそらさない
19 雨が降るまで雨ごいをしよう
20 教えることは学ぶこと

まえがきに相当する「プロローグ」では、いきなりこういう言葉が太字で出てきます。
成果は「力量×実行力」で決まる
「力量」は才能や経験によって異なりますが、「実行力」は実行しない限りゼロです。つまり頭でいくら素晴らしいことを考えていても、実行に移さない限り成果は得られないということです。

そして著者はこう言っています。
***
実行力は資質ではなく技術だ
***
三日坊主に終わってしまったり、いつまでたっても行動に移せなかったりするのは、意志の問題ではなく、まだ効果的な方法を学んでいないからだというのが著者の主張です。

***
実行力は「決心―実行―維持」という3段階からなる。(中略)本書は決心、実行、維持の3つの章からなっており、各段階別に実行力を高める方法を紹介している。(中略)実行力こそが真の競争力なのだ。
***

そして著者は、読者に積極的な姿勢で本書を読んでほしいと「お願い」しています。それは、次のような質問を自分に投げかけながら本書を読んでほしいというものです。
「わたしはなぜこの本を読まねばならないのか?」
「この本を通じて得ようとしているものは何か?」
「それを人間関係やビジネスにどう活用するのか?」

***
実行は自己の才能に対する自信を育ててくれるもっとも効果的な方法であり、望むものを手に入れる唯一の手段だ。読者のみなさんが本書を通じて「いまいる場所」から「望みの場所」へと渡る橋を架けられることを、心から願っている。
***

それでは第1章から拾い読みしていきましょう。
まず著者は、よく言われる「成功した姿をイメージすればそこに近づける」というメソッドについて「それではうまくいかない」と批判しています。

よく自己啓発セミナーなどで、高級外車の前でポーズを取って写真を撮り、それを自分の部屋に飾っておけば、やがてそれが実現するなどと教えられます。それは違うと著者は言います。

***
バラ色の未来を「イメージ」してばかりいる人たちは、成功を手にする前に簡単に挫折してしまい、イメージの中に逃げ込む可能性が高い。(中略)夢があっても実現させる方法を知らない人たち、方法は知っていても努力をすることが嫌な人たちに、「イメージすればかなう」という言葉ほど甘いものはない。
***

著者は「目標を達成した姿をイメージするだけでは駄目だ」と強く言います。イメージを実現するためには必ず満たしておくべき前提条件があるからです。その前提条件とは「成功への道を探し出すこと」です。

つまり、成功するためにはゴールを視覚化するよりも目標までのルートを正しくとらえる「プロセスの視覚化」のほうがずっと重要だということです。

著者は目標を達成するためには「スタート・モチベーション」と「持続モチベーション」のふたつの動機付けが必要だとしていますが、ゴールの視覚化はスタート・モチベーションをつくるだけです。もうひとつの持続モチベーションはプロセスの視覚化によってのみつくられます。

出版社の宣伝コピーにもあった「スケジュールを逆から立てる」ですが、本書にはこんな例が載っています。いつか自分のクリニックを開業したいと思っている20代の大学院生数名に「いつ開業するつもりか」と聞いたときの1人の学生の答えです。

***
わたしは15年後に自分のクリニックをオープンするつもりです。そのためには開業の2年前までに最低限、自分の専門分野の論文3本を書き上げて本を1冊出版し、博士の学位をとらなくてはなりません。そうするためには、7年以内に博士課程に入学しなくてはならず、さらにそのためには、これから5年以内に臨床研修を終え、専門家の資格試験に合格しなくてはなりません。そのために、わたしは必ず2年以内に大学院を卒業します。だから今日、これまでにまとめた論文のテーマについて先生とご相談したいのです。
***

スケジューリングには順行スケジューリングと逆算スケジューリングのふたつがあるそうです。順行スケジューリングの習慣しか持っていない学生は、こんなふうにする可能性があります。

***
いざ勉強を始めようとしたら、友人から、落第点をくらってガッカリしているから酒でも飲もうという電話がかかってきた。1杯だけ飲んで帰ろうと思ったが、酔っぱらって二次会、三次会まで行ったあげく、朝方に帰宅した。アラームが鳴っても、酒のせいで目が覚めなかった。ようやくベッドから出て鏡を見ると、髪がボサボサだ。あわてて顔を洗い、母親の小言を聞きながら、朝食もろくにとらずに家を出た。息を切らして走ったが、今日もやっぱり遅刻してしまった。
***

ここに「後回しにしてしまう習慣」の要素が出ています。そして著者は「もしも」と前置きしたうえで、この学生に逆算スケジューリングの習慣が身についていたら、という場合を書いています。

***
明日は絶対に遅刻できない。9時までに教室に入るには、8時40分までに校門に着かないといけない。それには7時10分には地下鉄に乗る必要がある。そうするには家を7時に出なければ。7時に家を出るなら、6時40分までには朝食をとっておかねばならない。そのためには6時に起きることが条件だ。だとすれば、今夜は12時前にはベッドに入るようにしよう。だから申し訳ないけれども、友人と会うのは後日にして、9時前に帰宅しよう。
***

さまざまな誘惑に簡単に負けてしまう人は、逆算スケジューリングの習慣よりも順行スケジューリングの習慣が体に染みついています。そのために、すべてのことが重要に感じられてしまい、重要なことより急ぎの用を選ぶ可能性が高くなります。

しかし、目標の達成を基準にして逆方向から現在の状況を見れば、選択の幅はずっと狭まるはずです。それにより、誘惑を振り切るのも簡単になり、目標と関係のないことを退けるのも容易になります。さらに、ストレスも減ります。

ということで、後回しにしない人になる第一歩として、逆算スケジューリングの習慣を身につけるということが、著者からの最初の提案です。

次に著者が提案しているのは「プランB」、すなわち「代案」の重要性です。著者は「どんなときも『代案』を用意すること」を勧めています。

「想定外」という言葉が、責任を逃れたい人たちの口からよく出てきますが、どんなに準備しても突発的事態はやってくるものです。彼らは「すみません、代案を用意していませんでした」と言っているようなものです。

著者が言うには、成功した人たちはうまくいかない場合に備えてプランBを用意しているが、失敗する人たちはうまくいかない場合を予測しないか、想像したくないことが多いそうです。

***
目標達成のプロセスの途中であきらめる習慣を持っているなら、それに対する強力な代案をつくっておかねばならない。たとえば、次のような3段階を考えればよい。
(1)目標達成のための具体的な実践計画(プランA)を考える
(2)実践のプロセスで実践を妨害する突発事態を予想し、箇条書きにする
(3)それぞれの事態に対する代案(プランB)を考える。可能なら代案の代案(プランC)も考える
***

プランBを常に考えるクセをつけることで、不確実性への不安感が和らぎ、状況や自分自身をコントロールする力が増強されます。また、後悔と損失を味わう機会が減ることで、成果と満足感を味わう機会が増えます。

いまやらなければならないことを、つい後回しにしてしまう人の行動には、共通点があります。それは、着手しなければならないときに、他のことをしてしまうことです。

本書には「大事な仕事の前に雑用をやりたくなる理由」として、次のように書かれています。
「やりたくない仕事から逃れるためのいちばん簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけることだ」

人間には、本当に重要だけれどもやりたくない仕事(頭を使わなくてはならない仕事)があるとき、単純な仕事(頭をあまり使わなくてもいい仕事)をすることで、ストレスから逃れようとする傾向があるそうです。そのため、後回しにしがちな人ほど準備時間が長いという結果になります。

***
失敗する者は常に、将来は苦痛の種になるかも知れないが当面は楽しい仕事に一生懸命になり、成功する者は、将来的に大きな満足を与えてくれるが現在は苦痛な仕事――つまり、失敗する者が嫌う仕事を先にする。
***

まずは手に取ってみてください。ときどき読み返すことで、自分の行動が変わってくる本です。


 

EC仙人のダメ出し!道場

 

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

国・地域・地名ブランドについて

ネットショップには特定の国や地域に由来する産品や商品に特化して販売しているお店がよくあります。

フランス産、イタリア産の、ハワイの、北海道の、仙台の、紀州の、東京銀座の、横浜の、京都の。
あげればキリがありませんが、地名、地域名そのものがブランドになっていて、消費者も
「ああ、そこの産地のアレなら間違いない!」
と地域ブランドに一定の信頼を寄せていますよね。

これは日本のお店だけでなく、海外においても、例えばニューヨークやパリの日本人料理人が経営する日本料理店・すし店で食べる SUSHI や SAKE は きっと美味しいに違いない! と信頼されやすいでしょう。

でも、たまにアメリカなどで見かける中国人が経営する日本食屋や韓国人経営のSUSHI RESTAURANT はどうでしょう? メニューには SUSHI もあれば 中華も焼肉やキムチもあったり…。

あまり東アジアを知らない欧米人から見れば、どれもアジアの料理で、一緒にメニューに並んでいても違和感はないのかもしれませんし、一定のニーズはあって繁盛しているのかもしれませんが、それぞれ本場の日本人、中国人、韓国人から見れば、あまり信頼性はなく美味しそうには思えませんよね。少なくともちゃんと和食の修業をした料理人が作っていそうには思えませんよね。

これと同じようなことが昭和の頃から日本でもよく見受けられます。
「フレンチ洋食」とかフレンチビストロと名乗っていながら、コースのシメはパスタかリゾット(イタリアン)。

イタリアンと言いながら「たらこスパ」が今日のオススメ。

「アジアンレストラン」と名乗り、メニューにはトムヤムクン(タイ料理)もベトナム生春巻きもナシゴレン(インドネシア料理)もある。シェフは何料理の専門家?

アメ車専門店の看板を掲げているのに、一番売れているのはドイツ車(いつの間にか需要の高いBMWやメルセデスが並んでる)という中古車店。

などなど、国や商品の組み合わせがおかしいお店も少なくありません(^^;)
日本人を相手にする市場ならではなんですかねー?
なんとなく雰囲気があれば気にしないのか、それぞれの国のことを知らない、知ろうとしない人が多いのか。

商売は生き物ですから、市場の需要に応じて変化していくのは仕方のないことではありますし、実際にそれに気づかない初心者客層や、気にしない客層のニーズはあって、売れるのは悪いことではないですが、一方でその国ブランドの「専門性」を求めているコアなファンや客層からは、当然そのいい加減さはすぐに見透かされますし、初見でもある程度詳しい客層からは、中途半端で専門性の低い店だと思われかねません。

昭和の頃の、消費者がまだそんなに詳しい情報を持たない、調べられなかった時代ならそれでも許されたのでしょうが、検索一つでかなり詳しい情報を得られ、SNSでそういう間違いも簡単に指摘・炎上する現代では、国や地域ブランドを取り扱うお店は客に負けないだけの理論、情報、知識、経験を持った専門店である必要があると思います。

場合によっては「産地偽装だ!」「詐欺だ!」なんてすぐに炎上させたがる輩もいますので、気を付けたいところです。

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さて、今回のお店は、特にハワイとフラダンス衣装や練習着などのウェアを中心にした専門店さんです。

ではでは今回も「ダメ出し!道場」始まりです!

ダメ出し!依頼ショップ
MuuMuuMama

ショップ名 :
MuuMuuMama

サイトURL:https://www.muumuumama.com/

ショップの現状、お悩みの点など
いつもお世話になっております。
より買い物しやすいサイト、商品ページを目指して売上UPできればと思っております。社内のスタッフのみで運営しているため、どのように改善していけばいいか社外から見た視点でお話聞かせていただきたいと思い、応募させていただきました。よろしくお願いいたします

第一印象:フラ?タヒチアン?リゾートウェア?何が専門?

トップページのタイトルが「フラやタヒチアンダンス、リゾートウェアの専門店ムームーママ」で、大きな目で見れば南の島や南国リゾートの服の専門小売店かな? というのが第一印象です。

つっこんで言えば、ハワイアンなのかタヒチアンなのか?
トップページの商品やバナーも、つけまつげやマスク、コスメなどもあって品数豊富そうなのは良いのですが、その分トップページだけの印象からはお店の強みや専門性もあいまいで、手広く売れ筋を並べている小売店に見えます。

(後のインタビューでまったく違うお店の顔が見えてきてビックリ)

インタビューで浮き彫りになったことと考察

今回はオンラインショップの担当の今井ケンジさんにお電話でお話を伺いました。

MuuMuuMama さんはおちゃのこ出店が2008年というかなりのベテランショップですが、ルーツはもっと古く2000年に遡ります。ケンジさんのお母様が趣味で習ったハワイアンフラダンスがきっかけでハワイに行きたくなり、英語の得意だったお兄様を通訳代わりに連れて行ったハワイ旅行でフラの衣装やハワイのさまざまなグッズを買ってきたところ、フラ仲間たちからの反響も良く、これは商売になるかも!?と発想。

スケボーなどを別で輸入しネット販売されていたお兄様と相談のうえ、フラの衣装や練習用ウェアをハワイから直接買い付けして販売する専門店として2004年に開店、2008年におちゃのこネットに拠点を移したそうです。その過程でケンジさん、お姉さまも加わって現在はご家族4名とスタッフ2名にて運営されているそうです。

法人はお父様が生前に元々経営していらした機械系の会社の新規事業としており、現在はお母さまが社長としてこの事業を中心に継続なさっているそうです。

会社は千葉県の市川市で、実店舗は小さいながらショールームも兼ねておられます。
https://www.muumuumama.com/page/1

ここに書いてあるように、当初は社長やお兄様でハワイに仕入れにも行ってハワイのブランドドレスなども直接買い付けをされていたようです。

その後、徐々に軌道に乗って仕入先とのコネクションも多く、強くなり、今ではハワイからの仕入れだけでなく、自社でデザインした生地やウェア類、アクセサリー類、雑貨なども企画デザインし、ハワイだけでなく東南アジア各国のさまざまな協力工場で自社オリジナル品も数多く製造して販売されているアパレルブランドメーカーになっておられます。

ハワイのフラという軸から始まったものの、日本国内でのタヒチアンダンスの衣装としてのパレオ(腰に巻く大きな布)の需要に目を付け、オリジナルデザインのパレオも豊富に品ぞろえし、現在ではハワイアンとタヒチアンの売り上げは同じくらいになっているそうです。

お店は実店舗とおちゃのこ店(本店)と楽天、Amazon、Yahooと多店舗展開されています。各店の売上比率はお聞きしたところ、詳しいことは守秘義務で書けませんが、おちゃのこ本店の売上は決して低くはないです。

その秘密は客層が単に個人客だけではなく、フラダンスの教室を運営されている先生たちが多くリピーターとして繋がっていることで、発表会やイベント出演時の衣装オーダーが少なくないことにもあるようです。

また、会社・お店として日本のフラダンス業界の振興にも一役買っておられ、地元千葉の他のハワイ関連ショップさん2社と共同で「千葉ハワイイクラブ(CHIBA HAWAII CLUB)」という組織を立ち上げ、主催者としてリアルなハワイアンイベントを開催したり、フライベントや発表会などのバンドの手配、舞台周りの装飾、音響、照明の他、当日配布プログラムの制作など受託プロデュースもされているそうです。

日本のフラブームは2000年頃から始まったといわれていますので、正にMuuMuuMamaさんは日本のフラダンス文化の成長に貢献しながら共に歩んでこられたお店(会社)なのではないかと思います。

また全国の百貨店でのハワイ関連の催事や、各地でのハワイアンイベントなどへの出展(出店)は、コロナ禍でも年間100日を数え、コロナ前には160日なんて年もあったそうです。
今後はまた増えていきそうですね。

こうした積極的な営業活動もさることながら、商品企画開発でも生地の染め方、技法など日本ではまだ珍しい機械設備と技法を導入されて(内容は企業秘密)、クオリティが高く、多様なニーズに迅速に対応できるようになってきたそうです。

具体的なダメ出し

冒頭コラムでも書いたように、国名、地域名ブランドをウリにしたオンラインショップの場合、1つに特化すればその専門性や信頼性は高まるのですが、つい欲張って複数の地域ブランドに広げると、「ハワイとタヒチどっちが専門?」となってしまいます。

タヒチアンパレオのニーズは高く、実際によく売れているようですが、ハワイアン専門、フラ専門の観点からはマイナスです。

面積や棚の限られている実店舗なら両方陳列はいたしかたないですが、せっかくのネットショップなのですから、いっそハワイアン専門店の MuuMuuMamaさんとは別に、タヒチアン専門店の新店舗を立ち上げ、それぞれを特化させて専門店化・ブランド化していくのが良いと思います。

これはSEO的にも両方を扱って専門性が薄まれば不利になりますし、初見のお客様にとってもハワイアンならハワイアン専門店、タヒチアンならタヒチアン専門店のほうがブランド力がアップします。

これはお店の商品戦略に関わることなので、一概にはこうしろとは言えませんが…。

パレオについては、元々はタヒチのものかもしれませんが、今のハワイではハワイアンパレオというものも作られ売られているようですので、その辺りのリアルな情報を調べて提案するのも一考かもしれませんね。

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あと、気になったのは…店舗名がMuuMuuMama なのに、商品カテゴリーにMuumuu(ムームー=ハワイでの正装といわれるドレス)はなく、ムームーで検索してもムームーがわずかしかないのはちょっと残念に感じました。実際のお客様のニーズはあまりないのでしょうか?

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商品ページは全般に、見せ方、情報量、写真点数など充実しており、レベルは高いと思いますが、1点気になった商品ページがありました。

https://www.muumuumama.com/product/7123
防水キャンバス生地 キャラメルポーチ [mo-cp003]

せっかく写真では①~⑲(マル1からマル19)まで番号を振ってわかりやすいのに、実際のバリエーション選択の項目では番号ではなく日本語の柄名で表記されており、画像との結びつけがわかりにくいので、番号を振って、表記も英語か日本語に統一しましょう。

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https://www.muumuumama.com/page/9

メリーモナークフェスティバル(フラダンス最高峰の舞台)動画集ですが、リンク先Youtubeが再生できないものがいくつもあるようです。特に著作権申し立てがあって再生できない旨のメッセージがあるようなものは、お店の信頼を損ねますので早めに削除など対処しましょう。

60点
総評

品数豊富、オリジナル商品も多く独自性あり差別化もあるが、演出不足、ハワイ情報不足、タヒチアンとの混在で専門性が×。「メーカーでありオリジナル商品を企画・デザイン・製造できることをアピールすべし!」です。

第一印象でも述べたように、商品幅が広いだけに、パッと見はあれこれ売ってる小売店に見えています。でも実は、自社での企画、デザイン、製造までできる「メーカー」だということはとても大きな強みのはずです。

今は下部メニューの「MuuMuuMama店舗紹介」にひっそりとパターンオーダーできるとかオリジナル製作も可能という程度のアピールですが、
「私たちMuuMuuMamaにできること」
とか、
「MuuMuuMamaはハワイアンアパレルに特化したメーカーブランドです」
のような自己アピールページを新たに作り直して、トップページ センター上部にバナーを貼り、新規来店者にはまず自社を知ってもらうような導線を作ると良いと思います。

ハワイアンイベントの支援活動や全国への出展活動なども、もっとアピールして真の「ハワイ愛」や「フラ愛」を持ったお店であることを知っていただければ、ファンはもっともっと増えると思います。

また、ハワイ専門店としてのハワイ経験、現地企業やお店やハワイアンの人々とのコネクションなどネットワークもかなりお持ちだと思いますので、リアルタイムのハワイ情報は店長日記やSNSを通じて、もっともっと掲載・発信して「この店に来るといつでもハワイを感じられるな~!」という臨場感が欲しいところです。

現状は残念ながら、ハワイのライブ感が感じられない日本の小売店です。強みを活かせておられずもったいない!

また、そうしたハワイやフラの情報をお店からもSNSで発信していくことと同時に、お客さまにもどんどんSNSで投稿していただくことが重要です。どのSNSでももっともっと「#muumuumama」を付けて投稿してもらえるように、リアルのショップカードや店頭POPなどで案内したり、ハッシュタグでの抽選イベントを毎月開催するなど、リアル活動をもっと生かして新規のお客様をファンにしていくチャンスを逃さないことが重要です。

リアルのハワイアンイベントで店舗ブースの目の前に見込み客がわんさか来てくださっているのは、出会いに繋がる絶好のチャンスです! ブースに来てなくても会場にいるすべての人にチラシやショップカードを持って帰ってアクセスしてもらえるような企画も考えてみましょう! 無駄クリックで効率の悪いネット広告をかけるより、年間100日以上、数百人~数千人に出会えるところに費用をかけたほうがよほど新規客獲得の効率が高いと思います。

そして見栄えするフラダンスのイベントなどは動画での情報が有効です。TikTok、Youtube、Instagram、twitter などのショート動画での発信も期待したいところです。

現状の実力も、将来的なポテンシャルも大きなお店だと思います! 今後の戦略や方針など進むべき方向について相談したい! などありましたら、またいつでもご相談ください。

以上。「ダメ出し!道場」でした!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さん、いよいよコロナ禍から抜け出せそうな気配ですが、円安物価高、資源高、エネルギーコスト高などで逆風も強いです。

マイナスムードに負けず、「ピンチはチャンス!」と思い、新しいアイデアと新商品、新サービスを開発して乗り越えましょう!

差別化するアイデア出し、商品企画、ジリ貧回避、マンネリ化打破などアイデアに行き詰まった際はぜひお気軽にご相談ください!
きっとヒントを見つけられます!
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ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

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さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を「洗い出したい!」「解決したい!」「強みを作りたい!」という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、「ダメ出し!道場見ました!」の件名にてメールにて直接お気軽にご連絡くださいませ( info@style-e.com 太田まで)。


 

このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、商品詳細ページの画像にタイトルを付ける方法をご紹介します。
アパレルなどで、着用画像モデルの情報などを記載するのにもご利用いただけます。






管理画面で設定する

デザイン管理→商品管理→商品登録画面の画像欄でアイコンをクリックしてタイトルを設定できます



設定方法は、下記のFAQにも記載がございますのでご覧ください。
https://www.ocnk.net/faq/?action=faq&cat=281576&id=663&artlang=ja
 

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

導入すべき便利機能

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「導入すべき便利機能」について説明させて頂きます。

■あると便利な機能とは?

ECサイトは、ユーザーにとっては便利に使えるサイトの方が購入する気になりますし、リピーターにもなりやすいものです。

サイトの構成はシンプルに作るのも決して悪いことではありませんが、せっかくなら便利機能を導入してみるのも面白いのではないでしょうか。

ECサイトにあったら便利な機能をいくつか紹介していきます。

■最低限あったら便利な機能は?

ECサイトであったら便利な機能は様々ですが、最低限導入すべき機能をいくつか紹介していきます。

多くの商品を取り扱うECサイトでは導入していないと致命的ともいえるのが「検索機能」です。

検索機能がないと、一覧から順に商品を追っていく必要がありますので、ユーザーとしては不便この上ありません。

しかし、商品数がそもそも多くなかったり、特定の商品しか販売していないサイトの場合は、商品検索機能はなくてもそれほど影響はないとも言えます。

もし、今後商品数を増やしていったり、そもそも商品の種類が多かったりする場合には、検索機能は最低限導入しておくべき機能と言えるでしょう。

次にマイページ機能もあったら便利です。

これはこれまでの閲覧や購入の履歴を残すことができたりする機能で、大手のサイトであればだいたい導入されているのではないでしょうか。

それら履歴を参照できるのも便利なポイントですが、例えば配送先を複数登録できたり、お気に入り商品の保存機能であったりするといった便利機能も、マイページがあるからこそ実現できたりします。

会員登録してもらうためのハードルは多少あるかもしれませんが、登録してくれた場合はリピーターになってもらえる可能性が非常に高いので、導入する価値はそれなりに高い機能ではないでしょうか。会員登録を必須とすると購入に対する面倒さを感じてしまうため、ゲストでの購入も可能にするといった対応をしておくと良いでしょう。

他には、レコメンド機能もおすすめです。

機能の名称自体はあんまり聞き慣れないかもしれませんが、実際にはほどんどの人が利用したことのある機能でしょう。

レコメンド機能とは、「あなたにおすすめの商品」といったような形で、商品ページのどこかにリンクが表示されるものです。

例えば化粧品を買っている場合、そのユーザーに対しては化粧品のおすすめ商品リンクを提供するといったようなイメージです。

売り上げの向上につながる可能性がありますし、欲しい商品をピンポイントで紹介してもらうことができれば、それなりに満足度を得られるような機能になっています。

■運営者にあったら便利機能

ECサイトに導入したら便利な機能は、何もユーザーのためだけのものではなく、運営者自身が便利になるものもあります。

具体的な例として、ECサイトで扱っている商品の在庫を管理する機能です。通常、運営者は販売に合わせてこまめに在庫をチェックしていく必要がありますが、在庫管理は想像以上に手間のかかるものです。

しかし現在の在庫数はもちろんのこと、前回の入荷日や次回の入荷予定が手軽にわかったり正確な在庫数を把握することで発注しすぎによるロストを防いだりするなど、便利機能には多くのメリットがあります。

在庫管理のほか、顧客管理機能もあると便利です。会員登録してくれたユーザーの個人情報であったり、会員ランクや購入頻度などの細かい情報を把握できたりすると、キャンペーン情報などの配信に役立ったりします。

ほかにも売り上げ管理やコンテンツ管理、お問い合わせの管理など様々な管理機能がありますが、これらは全て運営者にとってあったら便利で、日常的な業務の利便性を高めてくれます。

導入には多少なりともコストがかかってしまうものではありますが、ユーザーにとってはユーザビリティが向上し、運営者にとっては日々の生産性が上がりますので、どこかのタイミングで導入を検討してみてはいかがでしょう。

★POINT
・ユーザーにとって便利な検索、マイページ機能を導入しよう
・運営者向けの便利機能導入で生産性を向上させる

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編集後記

お詫びの手紙を書くのに、ChatGPTを使っている人を目にしました。たしかに、気の進まない、でもちゃんと書かなければならない文章を書くときには役に立ちそうです。
(おちゃのこ山崎)

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