ついに平成最後の『おちゃのこ通信』となりました号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

いま、日本国内のいたるところで「平成最後の」という言葉が飛び交っています。へそ曲がりな私としては安易に流行に乗るのは抵抗があるのですが、まあしかしこの号が平成最後の配信であることは紛れもない事実なので、ここはおとなしく「平成最後の!」としておきましょう。

元号はご存じのとおり中国が発祥です。前漢時代の紀元前115年に「建元」が最初の元号として使われました。そして清王朝まで元号は続きましたが、辛亥革命で廃止されました。最後の元号はラストエンペラー・溥儀の時代の「宣統」です。

中国と日本以外でも元号を使っていた国はあり、越南(ベトナム)、柔然、高昌、南詔、大理、渤海などが知られています。朝鮮は大体において中国と同じ元号を使っていましたが、歴史の中の一部で独自の元号が見られます。台湾では民国紀元が使われていますが、これは元号ではなく西暦や皇紀と同じエンドレスの「紀元」です。西暦2019年は、中華民国108年(民国108年)にあたります。

今回の「令和」では「令」が初めて元号に使われた漢字だとして話題になりましたが、じつは「平成」の「成」も初めて元号に使用された漢字です。これまでの元号で最も多く使われた文字は「永」で29回、2番目は「天」と「元」で27回、以下「治」の21回、「応」の20回が続きます。

「令和」が発表されるまではいろいろな「私案」がマスコミやネット上を賑わせましたが、その際に元号制定のさまざまなルールも紹介されました。ただしこれは「元号法」の規定にはなく、元号法の制定とともに時の内閣であった大平内閣が定めたものです。ちなみに元号法は日本の法律で2番目に短い31文字の法律です。

そのベースとなったのは、「昭和」の元号制定時に定められた選定条件でしたが、そこには「他国でかつて使われた元号等と同じものを用いてはならない」という項目がありました。これが現在はなくなっているのですが、その理由は「建武」「元和」「明治」「大正」がかつて他国で使われたものであったからです。

いずれにせよ、第126代天皇の時代呼称となる「令和」が、外務省の説明するように「beautiful harmony(美しい調和)」の時代であることを祈りたいと思います。

お知らせ セミナー開催のお知らせ

今回は大阪にてワークショップを開催いたします。

グループワークを通じて、自社サービスの強みを再発見し、ビジネスモデルに落とし込む作業を行います。ビジネスモデルというと難しく聞こえるかもしれませんが、一言で言うと「お金の流れ」です。魅力的なビジネスモデルとは、魅力的なお金の流れを意味しています。定期的な強みの見直しをしてこそ、魅力的なビジネスモデルにつながります。

本ワークショップでは、他社サービスの事例紹介を通して、強みを見つけるためのいくつかのフレームのご紹介、またグループ内の意見交換時間を多く設定しており、順調に売上拡大しているショップ様にも役立つ機会になると考えております。

●セミナー詳細ページ
https://www.ocnk.net/seminar/official.php?date=20190522

開催日時 2019522日(水) 13:30~
開催場所 大阪(TKPガーデンシティPREMIUM大阪駅前4階 シクラメン)
〒530-0002
大阪府大阪市北区曽根崎新地2-3-21 axビル 4F(事務所:4F)
Google Map
タイムスケジュール

13:00
開場、受付開始
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13:30
ご挨拶、セミナー内容ご紹介
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13:40
ワークショップ第一部 約50分
ビジネスモデル(お金の流れ)を絵に書いてみよう。 グループ内で積極的な意見交換していただきます。

14:40
ワークショップ第二部 約50分
自社の強みを見つけて、ビジネスモデル(お金の流れ)の魅力度をアップします。
グループ内で積極的な意見交換していただきます。

ワークショップ講師:馬頭(おちゃのこネット)
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16:00
懇親会 ※参加自由
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17:00 終了予定

参加費用 3,000円
参加資格 お申込みにはおちゃのこネットのアカウントIDが必要です。
※自社の強みを再発見したい意欲のあるショップ様限定のグループワークとなります。
定員 30
締切 2019年5月10日(金) ※先着ではありません。
ネットショップあるある4コマ漫画
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オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

 

ひとり社長の稼ぎ方・仕事のやり方

一圓克彦・著 明日香出版社・刊

1,500円 (税別)

「ひとり社長」という少し刺激的なタイトルが冠せられていますが、要は中小零細企業の経営者に向けた経営心得の指導書です。「ひとり社長」とは、究極の中小零細企業という意味です。

冒頭で、著者がなぜこの本を書いたのか、その動機と背景が詳しく説明されています。それによると、著者はこれまでに飲食業、福祉事業、IT事業、製造業、小売業などの業種において、年商数千万円から150億円超まで、大小さまざまな企業経営を行ってきました。

しかしその経験の中で、著者は「自分には組織を率いるための適性がない」という事実に気づきます。多くの失敗がそこに起因することを発見し、家族と事業を失ってからの再出発において、著者は「ひとり社長」として生きていくことを決意します。

著者が「自分には向いてない」と思ったこととは、具体的には「組織の長としてのふるまい」「組織の力学をコントロールする力」「社内外への根回しや政治」などでした。その適性が欠けていたために、拡大した組織をコントロールすることができず、社内で横領事件が立て続けに発生したり、派閥争いが起きたり、退職者が相次いだり、労働基準監督署の査察が入ったりという出来事が頻発しました。そして会社を売却しましたが、妻とは離婚…。

そして現在、著者は誰からも雇われない、誰も雇わない「ひとり社長」を満喫しながら、2社の株式会社を経営。順風満帆の事業成長を経験する一方で、後に続く「ひとり社長」の起業支援や経営支援を積極的に行っています。他の著書としては『0円で8割をリピーターにする集客術』(あさ出版)などがあります。

最初に著者が強調しているのは、「ひとり社長とフリーランスは違う」ということです。「フリーランス」は、みずからの技能を用いて自分の能力を売上に変える個人事業主のことです。いわゆる職人などがこれに当たります。それに対して「ひとり社長」は、みずからの技能を商品化し、ビジネスモデルを構築して売上を立てる法人経営者を指します。簡単に言うと、フリーランスはプレーヤー、ひとり社長はプロデューサーです。

ここで著者は「法人経営者」という言葉をさらりと使っていますが、著者は「ひとり社長は法人の経営者であるべき」と考えています。よく「法人にすべきか個人事業主のままでいいか」という判断に「年商2,000万円」といった物差しが使われますが、著者は「社会保険のメリットを享受するために、法人化するべき」と言います。

本書にはさまざまな「ひとり社長のメリット」が語られているのですが、その最大のものは「経営者の精神状態を最良のままで維持できること」であると著者は主張しています。もともと著者は苦手な部下との付き合いにおいて精神的に疲労困憊し、酒に逃げ、事業判断にマイナスの影響をおよぼしてしまったわけですが、「ひとり社長」なら「苦手な相手、いやな相手とは付き合わない」という選択ができます。

「そんなことを言っても、好き勝手な経営をしていたら、すぐに行き詰まるだろう」と考える人は多いと思いますが、この本は好き勝手な経営をしても行き詰まらないための方法を伝授してくれます。
そのひとつが、「一定数のお客様を獲得したら、あとはそのお客様の困りごとすべてに対応できるように業務を柔軟に拡張する」という考え方です。

著者は最初に、リピーター創出の専門家としてコンサルティング活動を始めました。最初の数年はそれを専業にしていましたが、あるクライアントから社員研修の相談を受け、研修のカリキュラムを初めて作り、提供しました。

また別のクライアントからは、リピーターを増やすために会社のストーリー作りをしようというプロジェクトを提案していたところ、パンフレットやホームページの刷新もしたいので、お願いできないかと言われてしまいました。
もちろん直接対応することは不可能なため、パートナーを募ってディレクションしながら請け負うことになりました。

さらに、セミナーや講演の機会をもらう中で、「講師になりたい」という人の相談を受けるようになり、そちらのサービスを別会社として経営するようになりました。こうして、コンサルタントから出発してセミナーや研修の講師、制作業者という多面的な事業内容を持つにいたるわけです。そして現在は、本書の著者として「作家」という肩書も加わりました。

このように「ひとり社長」は自由自在にビジネスの形を変えていくことができます。それは同時に、「うまくいかない」と思った瞬間にその方面から撤退する自由もあるということです。著者は大阪生まれ大阪育ちですが、2013年からは札幌市に住んでいます。本社は大阪のままで自分は札幌に引っ越し。そして札幌に本社を持つ会社も1社設立しました。このフットワークの軽さが、「ひとり社長」の特徴であり、自由です。組織が大きく重くなるほど、この自由は失われていきます。

では具体的に「ひとり社長」がどんな事業を行うべきかですが、著者は「売りたい商品ではなく売れる商品を売れ」と言います。ニーズの見えない「売りたい商品」ではなく、ニーズの顕在化している「売れる商品」を売る。仕事が軌道に乗らない多くの理由がここにあると著者は指摘しています。

著者は最初に「コンサルティング」を商品として掲げて事業をスタートさせましたが、期待に反して申し込みはありません。理由は簡単で、世の中に「コンサルティングを受けたい」と思っている経営者は多くはないからです。

そこで「販促物の診断サービス」という名のサービスを掲げるようにしたら、申し込みが入るようになりました。つまり「コンサルティングを受けたい」と思っている人よりも「自社の販促物を見直したい」と思っている人のほうが多かったわけです。売れる商品を売るコツがここにあります。

さらに著者は、「ひとり社長のスタートアップでは、モノ+サービスの商品を売れ」と言います。モノだけを販売すると必ず仕入れが発生するため、利幅が大きくできません。在庫が必要になりますし、同様の商品を販売するライバルと価格競争になる可能性もあるでしょう。

一方で無形のサービスを販売する場合は、仕入れ原価がかからず在庫が必要ないため、利幅を大きくすることができます。ただし、無形のためにお客様にアピールすることがむずかしく、販売のハードルが上がります。そこで「売りやすいが利益率の低いモノ」と「売りにくいが利益率の高いサービス」を組み合わせてパッケージ商品にして販売すればいいというわけです。

著者の仕事の例でいうと、無形のコンサルティングというサービスに、テキスト教材やさまざまなツールなどのモノを付加して「テキスト、ワークブック、ツール一式、管理シート類と半年間のコンサルティングで○○万円」という売り方をしています。そして手に入るモノをずらりと見せた上で商談を進めるわけです。するとお客様は「あれだけのモノが手に入るのなら、安い」というように考えてくれます。

そのような商品を開発するにあたり、著者は「差別化よりも個別化」という言葉を使っています。競合他社との違いを意識するのではなく、特定の顧客をイメージして、その人にピタリとあてはまる商品を開発するべきであるというのです。これが「ひとり社長」に必須の考え方であると著者は言います。

以下、「ひとり社長が最初に持ってはいけない3つのモノ=事務所、在庫、しがらみ」「営業を変動費化する(代行サービス、アウトソーシングの活用)」「営業戦略よりもビジネスモデルが大事」「薄利多売は禁物」「ビジネスは上流を押さえろ」「開拓よりも深掘り」「一石多鳥を目指せ」「在庫なしと前入金にこだわれ」などの金言が続きます。興味が湧いたら、ぜひ本書を手に取ってください。

最後に、目次を掲載しておきます。
・はじめに
・第1章 さぁ、ひとり社長になろう
・第2章 ひとり社長のスタートアップ
・第3章 ひとり社長のビジネスモデル
・第4章 ひとり社長の営業戦略
・第5章 ひとり社長の時間管理術&セルフコントロール術
・第6章 ひとり社長の情報発信術
・第7章 実録「ひとり社長」ができあがるまで


EC仙人のダメ出し!道場
EC仙人
太田哲生

今回は平成最後の 「ダメ出し!道場」ですね。
平成ってどんな時代だったかなぁ~
そんな番組や企画をたくさんあちらこちらで目にしていますが…

おちゃのこネットの「ダメ出し!道場」ですので、商売の平成についてちょっとだけふり返ってみると…

ありきたりな言い方をすれば、多くの店が「デフレ」の中での商売だったなぁ。
とにかく「安くて良い物を便利に買える」を皆が求め追求してきた時代。

バブル~バブル末期、そしてバブル崩壊から平成は始まって、消費者(買う側)は物と物欲に浸り慣らされたバブル時代から、一気に不景気に突き落とされたので…

「物は欲しいが、お金はできるだけ使いたくない」というムードが国中に広がりました。

そんな中でサプライヤー(売る側)は「安くて良い物を便利に!」をお題目のように、価格競争に明け暮れ、物の値段はどんどん安く。

途中で何度か「デフレ脱却したか!?」と報道されることはありましたが、消費者の実感としては、結局平成最後まで、ずーーーーーーーーっと「デフレ」だったなぁ。

最近でこそ、野菜・果物など食品の価格は上がってきていますが、これは需要が増えてのインフレではなく、燃料や電気代、コストが上がってのインフレなので、危険な兆候ですよねぇ(汗)

基本的には、今も安くしないと売れない傾向は根強く残っているので、まだまだデフレ継続中ではないかと思います。
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さて、このメルマガの読者さんは、ほとんどがおちゃのこネットのユーザーさんです。(バックナンバーを読む一般読者さんもいらっしゃいますが)

またほとんどのユーザーさんは「営利目的」のショップで、何かを売ってお金を儲けるのが目的だという共通点があると思います。

ではそれぞれのショップのお客様は何にお金を払うのでしょうか?

こんな言い方をすると「人は何にお金を払うのか?」という哲学的な問答のようになってしまいますが、そうではなくシンプルに考えてみましょう。

税金や年金、保険料など、仕方なく払わざるを得ないお金もありますが、少なくともおちゃのこネットのお店でお金を払う方々は、なんらかの商品の対価としてお金を払っていますね。

「商品」や「サービス」、「価値」にお金を払う。

そして、その理由は!?

「欲しい」「食べたい」「着たい」「使いたい」「見たい」「聞きたい」「快適にしたい」「知りたい」「美しくなりたい」「カッコよく見られたい」「楽しみたい」「喜ばせたい」「健康でいたい」「楽したい」「安心したい」「助けたい」…

などなどさまざまですが…

「○○したい」という「欲」がその源になっているのではないでしょうか?(たとえ自分ではなく人のためであっても)

つまり「○○したい!」と思わせなければお客様はお金を使わないし、「○○したい!」を自店の商品、サービスに上手に結びつけると、買って、お金を払ってくれるようになるのです。

でも、お客様も日々の生活の中で、いろいろな場面、シチュエーションにおいて「○○したい!」は発生しており、日々、どこかでお金を払ってしまっているのです。あなたの店にたどり着く前に。

残念ながらお財布や通帳の中身は有限です。
限られた中でお客様は多くの「〇〇したい」の優先度を常に入れ替えながらお金を払い続けている(消費行動している)のです。

だったら、何でも安いほうがいいんじゃない?
じゃあ「安くて良い物を便利に!」

あらら、また「デフレ」思考になっちゃいました。

でも、先日ある消費者調査を目にしたのですが…
「こだわりのあるジャンルには高くてもお金をかける」と答えた消費者が75%を超えていました。

多くの読者さん、店長さんたちも、「そりゃそうでしょ!」と納得されるのではないでしょうか?

「景気が良い!」「自分は余裕がある!」と思う方が75%もいるとはまだまだ思えませんが、それでも、好きな物、こだわっていることならちょっとくらいの贅沢はしたい! できる! という人はかなり多いということが言えそうですね。

売る側の視点から見れば、こだわらない部分で「安くて良い物を便利に!」を追求して消耗戦を続けるか、「高くてもお金をかける」こだわりのある客層を狙って儲けるか。

資本力のある会社は規模を大きくして前者の戦略も良いですが、多くのおちゃのこショップさんは小規模ですから、後者の戦略で勝てるところで勝つのが定石だと思います。(高くても買う層に向けた戦略)

このお客様の「こだわりのある点」の最たるものが「ブランド」です。
好きなブランドの商品なら、ノーブランドの物よりかなり高くても買う!

ブランドといっても「ヴィトン」や「シャネル」のような高級ブランドのことだけを言っているわけではありません。カップヌードルやPlayStation、おーいお茶、CocaCola、SK-II、ビオレ、NIKE…などなど安価な競合品やノーブランドもたくさんありながら、それぞれのジャンルではブランド名を目にするだけで品質、デザイン、サービス、印象、コンセプト、有名、信頼、流行、希少性、安心感…などなど、いちいち説明せずとも感じてもらえる。それこそが「ブランド」というものですね。

さて、今回のお店は、長崎のいわゆるファッションのセレクトショップのお店ですが、取り扱う「ブランド」でデフレの平成の時代の中で2001年から18年間、一定の業績、成果を上げ、経営を続けてきたお店のようです。令和を前に「ダメ出し!道場」で新しいステップに踏み出せるでしょうか?

ダメ出し!依頼ショップ
FreeStrain

ショップ名 :
FreeStrain / フリーストレインさん

サイトURL:
http://freestrain.ocnk.net/

カテゴリ :ファッション

初めまして。診断よろしくお願い致します。
2007年からおちゃのこネットを始めて、3年ほど前からようやく理想の売上を達成できるようになってきました。
常に進化しているネット通販についていくため、できる範囲で手直し等やってきましたが、専門的な知識がなく、これ以上どこを修正すればさらに良くなるか、わからなくなってきていましたので、一度診断していただきたいと思っております。
店舗も構えておりますが、こちらは年々来店数が減少しているように思います。
今後の理想としては、サイトを観て実店舗にも興味を持ってもらい、来店につながればと思っております。
その半面、実店舗とサイトを結びつけず、レスポンスの速いサイトをさらに強化するべきか悩んでおります。

第一印象 スッキリしたブランド依存の典型的セレクトショップ

白基調でスッキリ・シンプルなお店のデザイン、取り扱いブランドが整理され、店頭(トップページ)では常に新入荷の商品が陳列されており、取り扱いブランドのブランド力とその品揃えによって成り立っているであろうお店、という印象です。

店長さんの「ダメ出し!道場」申し込みコメントから、3年前から目標、理想の売り上げを達成できているとのことは素晴らしいことです!

しかしながら、取り扱いブランドをまったく知らない私の目線でネットショップの一般的なノウハウ論から見てみると…

商品説明における細部を十分に説明するだけの写真点数も少なくて、数万円する商品単価を見ると、
「お客様はよくこれだけの情報でこの価格の物が買えるなぁ!?」
というのが率直な印象です。

それだけに、客層も良く、取り扱いブランドの人気度や魅力、ブランド力と店長の商品の目利き、品揃えなどが優れているお店なんだろうな! ということが想像できますね。

インタビュー&ディスカッション…

アパレルのお店、特にブランド依存のセレクトショップに関しては、ブランドを知らない人にとってはデザインや機能と価格のバランスだけで衝動買いというのは実店舗ならともかく、ネットショップではなかなか起きないのが実情です。

にもかかわらず、一定の成果を上げているFreeStrainさんなので、まずはお電話でお話を聞いてみることにしました。

店長の村上さんは、現在41歳で、若いころ5年ほど古着屋さんで働いている間にいろいろとアパレルやブランドについて学び、18年前、20代前半の若さで長崎で独立開業! 少しずつ取り扱いブランドや商品を増やしながら試行錯誤しつつ2007年におちゃのこネットでネット販売も開始。

実店舗、ネットとも少しずつ増えて来たリピーターさんと、取り扱いブランドのファン、中間層のセール狙いの方々などバランスを取りながらなんとか上手く経営を続けているが、自身も客層も年齢を重ねてきて、今は次に何をするべきかを考えている時期だとのことです。

幸いに、取り扱いのブランド力と、その2万円~の価格帯、利益率、値崩れ価格競争しないメーカーの統制などで、激しい価格競争には巻き込まれずにきていますが、ZOZOTOWN、Amazonの隆盛やフリマアプリの普及など、逆風が強くなっている面もあるので、少し先を見据えて打てる手はないかと悩んでおられるようです。

取り扱いブランドは20以上もあるようですが、主力は3ブランドほどで、その中の1つはブランド名検索でもGoogleトップ表示。

同じブランドを取り扱うネット上のライバル店も多いものの、心がけておられるのは、とにかく入荷から商品UPまでのスピード感。
アパレルではシーズン毎に半年の前倒しでメーカーさんに発注し、新商品が出てくるので、半年前の発注の時点で売れ筋と販売数の予測(目標)を立てますが、そこを見極めておかなければ、入荷してから追加注文をしてもほぼ品切れで、再入荷の可能性はないとのこと。
1日でも早くアップして正価で売り切ることで利益を確保しつつ、シーズン終わりには大手流通の動きを見ながら、普段は許されないセール(値引き販売)がスタートし、売り残さぬように現金化するルーチンは業界の暗黙の了解とか。
でも最初から値引販売すると、取引停止などのペナルティもあり得る業界だそうです。

この正価販売とセール販売のさじ加減を上手く回していかないと、アパレル店は在庫の山で経営難に陥ってしまいます。

FreeStrain さんが18年間も人口の少ない地方で経営を続けてこられたのは、村上店長の目利きと商才(さじ加減)の証しだと思います。

ただ、先にも述べましたが、ZOZOTOWNやAmazon、フリマサイトなど、直接のライバルではないかもしれませんが、新たな勢力が逆風となる状況も出現しているということも不安要素です。

従来のアパレル店の発想だけで、 新商品正価販売→シーズン終わりにセール→売れ残りを最終処分だけを繰り返していると、上客とセール目当ての客層とが混在し、本来お店にとって最も重要で多くの利益を落としてくれる客層に悪い印象や、不満足を与えてしまいかねません。

正価販売とシーズン終わりの節度ある範囲でのセールまでは良いですが、最終処分のような叩き売りや、難あり、ワケアリ商品などは、このお店ではなく、別ルートでフリマなどを使って現金化し、あくまで当店はセレクトショップとしてブランド価値やステイタスを維持する戦略が良さそうですね!

と店長にインタビューしながらディスカッションし、一定の方向性が見えてきました。(インタビューから気付きを得て、新たな方針や戦略が浮かび上がることはよくあります)

すぐ改善出来る ダメ出し

たとえば下記、販売価格: 51,840円のジャケット
http://freestrain.ocnk.net/product/4820
はすでにSOLD OUTですが、商品ページを見ても、正直、たったこれだけの写真と簡易な説明で5万超えのジャケットがよく売れたな!?というレベル。

しかし、それだけ当店がこのブランドに強く、ヘビーな顧客層を持っているからこそ、入荷してアップさえすれば売れるという表れだと思います。

一方で、入荷即アップしてもなかなか売れて行かない商品もきっとあるでしょう。

そういう商品は、たとえばアップ後、1週間なり一定期間が経過したら、商品ページを見直して、店長のオススメトーク(実店舗での接客トークのような生の言葉)を足していくというようなテコ入れをすれば、セール(値引き)を待たずに、正価の間に売れるものも増えるかと思います。

放っておいても売れる人気品は今のように商品ページアップに手間をかけず、一方で売れなかった商品はすかさずテコ入れし、スポットライトを浴びせたり、伝えきれていない魅力を伝える努力をすることは、ぜひやっていただきたいですね。

SNS活用度が低い…

おちゃのこネット以外のSNSは Instagram、twitter、Facebookと一応やってはいらっしゃるのですが…

Instagram https://www.instagram.com/freestrain_official/
twitter https://twitter.com/freestrain
Facebook https://www.facebook.com/freestrain

いずれもブランド名の英語表記のハッシュタグと商品名がある程度で、これではメーカーのカタログと変わりません。また拡散性の乏しいInstagramとFacebookの弱点を、拡散性のあるtwitterでカバーしたいところですが、肝心のtwitterがフォロワー数も少なく、リツイートしたくなるような気の利いたツイートもなく、活かされていません。

SNSをとりあえずやっていれば良いというお茶濁し程度ではなく、それぞれのSNSの特性に合った内容で活用していかないと効果は得られず、もったいないと思います。

地方とはいえ、実店舗があるので、店頭にPOP看板、ポスターなど用意し、「店内撮影&SNS投稿歓迎!(お店の独自のハッシュタグを付けて)抽選でプレゼントが当たる!」などの企画で促せば、お客様が情報発信してくれるようにできます。

SNSの活用はお店からだけの情報発信ではなく、お客様を上手く促すことがポイントです。(中には多数のフォロワーや影響力のあるインフルエンサーと呼ばれる人がいます)

twitter は待ち受けてフォローしてもらうだけでなく、取り扱いブランド名でツイートしている人を見つけて、お店からフォローしていくプッシュ型の活用も可能です。

またいずれのSNSでも、最近は文字や静止画だけでなく、動画投稿もできますので、ちょっとしたプチ動画で注目度や情報量を増やし、よりバズる(拡散する)ようしかけていきましょう。

英語表記だけでカッコ良さを優先するよりも、商売ですのでお客様にわかりやすく、見つけてもらいやすくするのも大事です。
ブランド名のカタカナ読みなどもハッシュタグやテキストに入れる努力はしておきましょう。

いずれにせよSNS活用のポテンシャルはまだまだ大きいと感じました。

60点
総評

業歴も長く、知識や経験、業界での人脈も積み重ねてこられている店長さんですので、それぞれのメーカーやデザイナーさんとも、他店よりも深く強いところもあるようです。

ただ、通常商品を右から左に仕入れて売るだけではなく、個々のブランドやデザイナーさんとのつながりの中で、レアな情報を得たり、プレミアムな販促品をゲットする、ひいては、限定品を共同企画してもらうなどもできる相手がいるかもしれません。

またお店のオリジナルとして、服飾雑貨やアクセサリー類など個々のブランドと競合せず、むしろテイストや方向性がマッチしたアイテムを自店のセレクトショップブランドとして持つなども、利益率向上、客単価向上のアイデアの一つではないでしょうか?

これは何度もメルマガで書いてきましたが、生き残るネットショップは必ずと言って良いほど、オリジナル商品を企画し持っています。
工場を持たなくても、さまざまなアウトソーシングでオリジナル商品が小ロットで作れる時代です。村上店長の長年の経験とセンスで、大きなリスクを負わずともヒットする商品が生み出せるのではないでしょうか。

FreeStrainさんは取扱店から本物のプロセレクトショップへのステップアップが可能ですし、これからの飛躍のキーになると感じました。

以上、FreeStrain さんの「ダメ出し!道場」でした。



EC仙人太田のプチコンサル始めます!
ここで、商品企画へのアイデアとヒントです!

毎回「ダメ出し!道場」登場のお店に電話でインタビューをさせていただいていますが、軽くインタビューと言いながら、実際には事前にお店のサイトを1~2時間かけてじっくり拝見し、お客様目線、プロ目線の両方から疑問点、気づいた点を洗い出してからお電話させていただいています。

最初はこちらからいろいろとご質問をさせていただき(インタビュー)ますが、後半はお店からのご質問、ご相談を受け、回答やアドバイス、アイデア、事例紹介など(プチコンサルティング)させていただいています。過去平均すると1店舗様に1時間半~2時間程度はかけています。

そのためか、インタビューさせていただいたお店の方々からは、下記のような感謝や喜びのお言葉を多くいただいています!

◆「目からウロコが落ちた! たくさん気づきがあった!」

◆「自身が気づいていなかった強みや特徴を見つけてもらった!」

◆「ただのインタビューかと思ったら、こんなにヒントやアドバイスを貰えるなんて思わなかった! ありがとうございました!」

◆「新商品のアイデアまで出してもらえるとは! ワクワクしました!」

◆「課題がハッキリと浮き彫りになり、やるべきことが整理できた!」

◆「問題はホームページだけじゃないってことが、嫌というほどわかった!」

そこで、「ダメ出し!道場」に登場するのはちょっと勇気がないけれど、太田の電話インタビュー&プチコンサル は受けてみたい! というお店のために、有償でお受けしたいと思います!

通常 個別相談会:2万5000円のところ、メルマガ購読者限定で

1時間 1万円 ポッキリ!
(延長可、10分 1500円)


にて電話インタビュー&プチコンサルをさせていただきたいと思います!
サブスクリプションではない1回価格ですので、ご安心ください(笑)

先着順にて受付させていただきます。(週に2店舗程度・状況に応じて)
待ちが多い場合はご連絡させていただきます。

下記内容をご記入の上で太田まで直接メールください。
───────────────────────────
宛先 jackandjon@gmail.com
メールの件名】:「ダメ出し!道場」見ました。プチコンサル希望。
↑↑↑↑↑
(件名で自動振り分けしていますので確実にコピペしてください)

内容:
【店舗名】:
【店舗URL】:
【ご氏名】:
【電話番号】:営業時間外でも連絡のつく携帯電話
【メールやLINE、Messengerなど気づきやすい連絡手段】:
【自店の特徴・強み・弱み】:
【相談したい点、見てほしい点、悩んでいる点など】:
───────────────────────────
以上、皆さまからのご相談・お申込みお待ちしております!



さて…
オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。
実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。
この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。

今回のデザイン道場は、フッターナビゲーションのアイコン色を変更する方法をご紹介します。





管理画面から設定する

デザイン管理→スタイルシートの編集から下記の指定をコピーして貼り付けてください。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。


.inner_footer_nav .menu_nav_icon {
color: #FF0000;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

「リピーターを大事にすべき理由」

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、EC通販サイトを運営する前に知っておくべき「リピーターを大事にすべき理由」について説明させて頂きます。

■リピーターを育て上げる重要性

世の中には様々なビジネスがありますが、自分で商売をした事が無い人からすると、お店を立ち上げた後はとにかく新規顧客を集める事が大事だと思うかもしれません。

確かに新規顧客は利益をもたらすのにかなり重要ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上にリピーターの存在は大切だといえます。

それも、ECサイトの世界ではリピーターは運営者を支える貴重な存在と言っても間違いではないでしょう。

業界用語で「ロイヤルカスタマー」という言葉があります。

様々な解釈がありますが、要は自社の製品を愛してくれている顧客の事で、ざっくり言い換えるならば自分にとってのファンです。

ロイヤルカスタマーはECサイトにおいて、長期的に支えてくれる、運営者にとって欠かせない存在でしょう。

一定期間内に自社の商品、あるいはサービスを利用や購入した金額の合計をLTVという指数で表現されるのですが、ロイヤルカスタマーはこのLTVに直結するともいえます。

ロイヤルカスタマーは新規顧客を増やすよりも重要といわれます。

単純に見ると新規顧客が多い方が良いようにも思えるかもしれませんが、そこには「継続利用」の有無が大きく関わってくるのです。

どれだけ新規顧客が定期的に利用や購入してくれていたとしても、その一回で終わってしまうと、長期的に利益をもたらしてくれる顧客とはいえません。

それよりも、長く自社の商品やサービスを愛して、継続的に利用してくれる顧客の方が、利益に大きく貢献してくれているでしょう。

新規顧客というとすごく良い響きがあるような気もしますが、実はそれ以上に、一般的に言う「リピーター」の方が経営サイドにとって重要な存在なのです。

そのため、どのようにしてロイヤルカスタマーを増やしていくかを考えなければならないのが、ECサイトの重要な要素の一つといえます。

■ロイヤルカスタマーをどうやって増やす?

ECサイトの収益を支える重要な存在となる「ロイヤルカスタマー」を増やすには、運営者のアプローチがいくらか必要です。

一般的な手法としましては、メルマガで有益な情報を提供したり、ユーザーが購入してくれた後にフォローメールを送ったりするほか、利用者各々にレビューしてもらうというのも良いでしょう。

また、実際にECサイトで商品を購入してくれた方には、関連商品を紹介するといったアプローチも有効です。

一般的にいうリピーターを増やすには、顧客をほったらかしにしていては自然に生まれづらいです。

それよりも、利用する意味を作ったり次も利用したいと思わせたりする事は欠かせません。

そして勘違いしてはいけない事として、「リピーターを作ってそこで満足」という事ではないという事です。

いくら継続的に利用してくれるようになったからといって、そのファンに対する配慮が何もなければ、いずれ離れていってしまいます。

つまりロイヤルカスタマーとなってくれた方には次に、その方に対するフォローが必要となります。

例えばですが、サイトの工夫として購入している商品の関連商品を探しやすくする機能をつけたり、レイアウトを変えたりするのも良いです。

特にリピーターのような存在は、どちらかというとサイト内でキーワード検索をしてくれる傾向にありますので、サイトを回遊しやすくなるよう、一工夫加えるのは大切でしょう。

その他にも、ロイヤルカスタマー向けにランキングを作ってみたり、何かしらの還元サービスを用意してみたりするのも有効です。

新規顧客をつかんでいくのは当然大切ではありますが、いかに自分のサイトを愛してくれるか、ファンになってくれるかは収益に大きく関係します。

運営に余裕が出てきましたら、ロイヤルカスタマーを増やし、簡単に手放してしまわないような施策をしていきましょう。

★POINT

・継続的に利用してくれる顧客を掴む
・リピーターを増やすだけで満足してはいけない

スウェルキャッチでは、アクセス数・売り上げの向上に繋げることを第一に
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編集後記

新元号の話題で日本中が盛り上がっていますが、お隣の中国も多大な関心を持って見守っているようです。5月1日にはたくさんの中国人観光客が来日しそうで、またアウトバウンド商戦が活気を帯びるかもしれません。こういう文化的な交流には、ほのぼのとしたものを感じますね。
(おちゃのこ山崎)

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