京都市内にあるマンションの1室に事務所を構える、手作りキット専門店の「te-tte」さん。
入園・入学準備の手作りキット販売で大忙しの、新村店長さまにお話を伺いました。
te-tte(テッテ)は、手の幼児語「おてて」が由来です。
可愛らしいイメージと、短いショップ名にすることで、1回で覚えてもらえるかなと思って名付けました。
検索エンジンで検索したときに、ショップ名が短いとサブタイトルも表示される量が多くなるので、そこもポイントに考えました。
元々は、ウェブのディレクターをしていました。
副業で何かできないかなと考えていたところ、保育園のママ友との会話をきっかけにニーズに気がつき、得意の手芸とディレクターで培った知識を使ってECもできるかなと思い、始めてみました。
しかし数年後に、勤めていた会社が倒産。それからは、こちらを本業にして頑張っています。
今は、子どもが二人いまして、子育てしながらネットショップを運営しています。
ウェブディレクターという仕事柄、選ぶときはいろいろなサービスを比較しました。
おちゃのこネットのどこよりも良かった点が、受注管理や商品登録画面の直感的な使い勝手です。
他のスタッフにもサービスを使ってもらわないといけないので、初めての人でも直感で使えるシンプルな使い勝手が気に入って、おちゃのこネットを選びました。
主には、入園・入学準備のためのレッスンバッグ・シューズバッグ・お弁当袋などのキットを販売しています。
本体用の生地、持ち手の部分、作り方のマニュアルがセットになったキットです。
生地は裁断していますので、キットを購入していただいて、ミシンを使って縫い合わせて仕上げてもらう内容になっています。
お母さんの中には、バッグひとつ作るのもハードルが高い人が多いです。
慣れている人は、自分で生地を買って裁断して作れるのですが、そうではない人も多いので、裁断されているキットは、最も失敗しやすい生地のカット作業がなくなるので安心感があるようです。
製作代行も受け付けていますので、作るのがどうしても無理という人に好評です。
最近は共働きの家庭も多いので、子どもと接する時間が少なくなっています。
「せめて子どもが接する物は、手作りで持たせてあげたい」と思われる方や、一点ものの特別感を求める方が多くなっているので、需要が増えているのだと思っています。
常時事務所にいるのは2〜3人です。主に発送用のスタッフです。
ページの更新や作り方のマニュアル作成など、外注できる部分は積極的に外部にお願いしています。
製作代行も外部にお願いしています。
外注先も主婦など、外に出て働きにくい人たちが多いので、このような形態が働きやすいようです。
1〜3月の繁忙期がとても忙しくて、年間の6〜7割くらいの売上げになります。
猫の手も借りたい忙しさです。
イラスト等を取り入れ、親子で見やすいページ作りを心がけています。
購入時のストーリーも考えて、どの切り口からも見てもらいやすいページ構成を考えています。
あとは、お客様のご要望をできるだけ断らないことでしょうか。製作代行もその一つですね。
それから、入園する園によって、細かいサイズ指定があるんです。
そういった要望にも応えて、今期からはサイズ変更にも対応してお送りしています。
最近、問い合わせ用にLINE@を導入しました。
スマホ版のヘッダには、「LINEで質問する」のボタンを付けています。
LINEだと気軽に問い合わせることができるので、相談のような問い合わせが多くなっています。
おかげで、ついつい夜中までLINEに反応してしまいます。
といっても、Q&Aを設けたり工夫をしているので、問い合わせ件数は、日に数件くらいです。
繁忙期の2月から3月にかけては、駆け込み寺のような問い合わせが多くなります。
「入園までに間に合わせたい」というお客様の焦りもあるので、いただくご要望にはなるべく応えられるように心がけています。
バリエーションやオプションごとに、価格が設定できるところです。
意外と他のサービスではこれができなくて困るのです。別商品として登録しないといけないので、バリエーション分商品数が増えることになります。
同じような商品が多くなると、ショップの見た目、使い勝手も悪くなるので、できれば避けたいですね。
その点、おちゃのこネットでは、一つの商品として登録できるので、便利だなと思っています。
まだインスタグラムには挑戦していないので、興味を持って見ているところです。
今年中には始めたいなと思案中です。
あと、事務所にスペースがあるので、ミシンを扱ったことない人向けに、ミシンの使い方のワークショップを開催したいと考えています。
きっかけがないと、ミシンを扱ったり手作りの物を作ったりする機会はないものです。
そういう方々に、「手作りで物を作るのは、そんなに難しいものじゃないですよ」と、わかっていただくきっかけを提供できればと考えています。