人形のウエダ

カテゴリ:おもちゃ、ゲーム

人形のウエダ

ショップはひな人形、五月人形、盆提灯と大きく分けて3つの季節ごとにがらっと変更しています。
タイミング的には11月から2月いっぱいまでのひな人形シーズンがメインになります。
ぜひ、思いっきり駄目出ししてください。

人形のウエダ 上田直樹

七夕も終わってもう2週が過ぎようという今週、ようやくの梅雨明けとか。
やっと暑さが増して夏到来! もう既に暑さにウンザリ! 夏バテ〜! という方も出始めているかと思います。

いまさらながらですが、七夕(たなばた)って節句の一つだってご存知でしたか? もともと「節句」とは、宮中において伝統的な年中行事を行う季節の節目という意味だそうです。

その中でも
人日の節句(1月7日 七草の節句)
上巳の節句(3月3日 桃の節句)
端午の節句(5月5日 )
七夕の節句(7月7日 )
重陽の節句(9月9日 菊の節句)
の五節句については、江戸時代に幕府が公的な祝日として定めたため民衆の間にも広まり、今でもさまざまな行事が行われるようになったようです。

特に3月3日のひな祭りと5月5日の子供の日は、核家族化した現代の日本の家庭においてもまだまだ 子どもたちと子どもを持つ家族にとっておめでたいイベントですね!

今日のお店はそんな日に欠かせないひな人形や五月人形を初めとする人形の専門店さんです!

では「ダメ出し!道場」第85弾 スタートです!(^-^)

とても丁寧な作りの美しいサイト


EC仙人 太田

「ダメ出し!道場」お申し込み文にも書かれているように、7月現在はひな人形も、五月人形もシーズンではありませんから、お盆に向けての「盆提灯」をメインにした構成になっているようです。

シーズン毎、年間イベントに合わせてタイムリーにページ(売り場)を変えて行くことは、オンラインショップに限らず小売店、商店なら当たり前のことではありますが、看板画像を含めてここまでキチンとお店の顔を夏仕様に作りこんで、主力商品である「盆提灯」をアピールされているのは素晴らしいと思います。

120種におよぶ提灯の商品撮影や商品登録はなかなか大変だったと思いますが、一度やっておけばこういった伝統的な商品の場合はモデルチェンジや新作投入もそれほど頻繁にはないと思われますので、毎年使えます。

また、左メニューのジャンルによる色分けなどは他のお店でも参考になりそうな、わかりやすいユーザーインターフェースですね。

お孫さんのためにと年齢層の高いお客様がアクセスされる頻度が高いことも想定されるお店ですから、大きな文字や大きなサムネイル画像、適度な余白で見やすく読みやすく! というのはこれからのオンラインショップの高齢化対応のお手本になりそうですね。

しかしながら…いざ買おうと本気で見ていくと…


EC仙人 太田

こうした伝統的な商品は、通常ではまったくこの商品を知らなかった人が当店を通じて初めて商品を知り、興味を引かれ、徐々に商品のことを調べて段々と欲しくなり、ついには買ってしまった! なんてことはまず起こりにくいものです。

つまり、最初から盆提灯を知っていて、必要性があって検索し、当店にたどり着いたお客様がニーズ・条件に合った商品をうまく見つけることができれば買ってくださる。という流れが通常だと思われます。

では、それを前提に盆提灯やその他提灯類を本当に買おうかという心つもりで見ていくと…
いろいろと気になるところが出てきました…
言い換えるなら、不明な点や疑問点が気になって購入に踏み切れない! 他の店で見てみよう! となってしまう可能性が強い! ともいえます。

例えば…私ごとで恐縮ですが…
田舎の実家の仏壇前に提灯を…と思ったときに…
高齢の母がそれを扱うことを考えると…

・組み立て、分解は容易だろうか?
・掃除や移動を考えると重くはないだろうか?
・持ち運びやすい作り、構造になっているだろうか?
・掃除しやすい作りだろうか? 細かな飾りや装飾など…
・そもそも、ロウソクに火をつけてセットするタイプなのか? それとも電気(コンセント)式なのか? 電池式なのか?
→加熱や発火の危険性、安全性はどうなのか?
→電気ならコードの長さやスイッチ、W数などは?
→電池式でも発熱や電池の寿命などは? 交換は容易か?
・回転灯タイプもあるようだが、どんな構造? 壊れにくいか? 回転を止めたりできるのか?
・ロウソクタイプの場合、ロウソクは付属しているのか? 何本?
・交換用のロウソク、電球、電池などは販売していないのか?
・流行のLEDロウソクもあるようだが、どの提灯にも、既存のロウソクや電球と差し替えて使えるものなのか?
・電気部分の保証や修理についてはどうなるのか?

などなど、安全面や保守性など家電製品や照明器具的な面であまりに情報不足で、購入の決断にためらってしまいます。

実店舗であれば実物の中や構造を見たり、ひと言聞けば解決することですが、通販という業態においては、これらの細かな仕様や条件をすべての商品においてキチンと説明し切らないと、転換率、購入決定率を下げることになるばかりか、他の店で見てみよう! と客を逃がすことにもつながります。

いつも申し上げていることですが、痒いところに手の届く説明やサービス。商品の仕様、機能だけを説明すれば良いのではなく、お客様が気にするであろうこと、心配するかも知れない不安点をいかに事前に想定して、どこを突かれても即座にその不安や疑問を解消してあげることでお店への信頼感・安心感も生まれ、買い物カゴへ入れてくれる確率が上がるのです。

面倒くさいかもしれませんが、一つ一つの提灯にすべて上記の疑問に答えられる説明や写真を用意することをオススメします!

また、ここ数年急激に一般化してきたLED照明、LED電球を使ったものは、貴店でもチャンスととらえてブログ等で紹介されているようですが、どうせなら、LED対応できる商品にはひと目でわかるマーク(インジケーター)を付けるなり、下記の交換用LED灯などが交換可能なのか?
↓↓↓↓↓
http://www.uedaningyou.net/product/1640
http://www.uedaningyou.net/product/1580
http://www.uedaningyou.net/product/1582

またセット組みでお値引きされるなどの特典を用意して客単価を上げるような提案も可能なのではないでしょうか?

オリジナル商品のアピールは組み合わせて相乗効果を狙え!


EC仙人 太田

トップページの下部を見ていくとこんなコンテンツが!
http://www.uedaningyou.net/page/22
皇室ご用達! とまではさすがに言えませんが(^^;)それに匹敵するような信頼あるお店だというアピールにもなりますし、購入したお客様もこのエピソード(明治神宮内の明治記念館に飾ってある毛氈と同じもの)を語ることができるのは大きな付加価値になりますね!

名入れのオリジナル毛氈(もうせん)
http://www.uedaningyou.net/product-list/101
http://www.uedaningyou.net/product/1648
↑↑↑↑↑
これは盆提灯用ですが

↓↓↓↓↓五月人形用やひな人形用も!
http://www.uedaningyou.net/product/1549
http://www.uedaningyou.net/product/1425

↓↓↓↓↓名入れも出来るんですね!
http://www.uedaningyou.net/product/1429
http://www.uedaningyou.net/product/1650

このオリジナル開発された商品をアピールされているまではとても良いのですが…
これらも、主体となる人形や提灯をご購入時と同時にオススメや特典購入提案すれば、追加購入の確率はより高くると思います。

各人形や提灯の方のページ内にもこれらのオリジナル毛氈も追加購入をオススメするようなバナーリンクなり特典提案なりをされるのが良いでしょう。

総評

今回もなかなかの高評価店舗さんでした。でも皆さん、誤解なさらないでください! ホームページのデザインクオリティや画像などの質が高いから高い点数が付いているわけではありません。

もちろんそういったオンラインショップとしてのスキルも高いのですが、それよりもむしろお店として売り場として、基本となる商品の品揃えや商品説明、季節ごとの売り場の構成替え、他店との差別化を図るオリジナル商品の開発、成功事例のアピールなどWebサイトである前に「商売を行うお店」としての基本をキチンとやろうとしているからです。

とはいえ、指摘しましたように、まだまだ商品詳細の説明不足でお客様に不安や疑問点を抱かせてしまっていたり、もっと改善できそうな点も多く見受けられます。

例えば、回転灯の提灯などはその明かりの動きなどを動画で見せるとか、布や紙の質感などはもっと大きな画像を用意して目の前10cmの質感を伝えるなど今後に期待したいですね。

また、これはウエダさんだけでなく業界全体の課題なのでしょうが…
少子化や核家族化して絶対的な需要が減る中で、今まで関心のなかった客層の掘り起こしや、他ジャンルの客層を取り込めるような商品企画など創意工夫も必要だと思われます。

オリジナル毛氈というチャレンジで小さな可能性の扉を開けられたウエダさんですから、今後また新たな市場を開拓、獲得されることと期待します!

貴社のある米子市は鳥取県ですが、島根県出雲市から続く山陰エリアと広い目で見ると、正に日本の神話の里。神話や神楽など、神社や名跡は人形や節句とも、飾り物や縁起物への商品展開なども十分に考えられるはずです。

また昨今の歴史ブーム、武将ブームなども人形(フィギュア)や家紋など追い風になる要素は多々あるのではないでしょうか?

古きを守り伝えつつも、新しきをも創る…大昔から商売人たちが行ってきたことです。
柔軟な発想とコツコツとした積み重ねで、貴店のような伝統的なジャンルの事業もまだまだ大きなポテンシャルを秘めていると考えます。

商品アイデア、新市場獲得アイデアなども私どもの得意とするところですので、またお気軽にご相談にお越しください(^^;)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。