みなさん、2011年うさぎ年のスタートダッシュは順調ですか?
新年もはや一ヶ月が過ぎようとしています。早いですねぇ〜!
さて、今回は東京アメ横で40年以上という老舗のナッツ類卸店さんの亀井商店さん。「ダメ出し!道場」第7回目 スタートです!(^-^)
まず気になったのは、トップページの「おしらせ」です。
恐らく、このメルマガが配信される時点では更新されていると思いますが…この原稿を書いている1/22現在ではまだ年末年始の営業についての告知がされています。スピード、リアルタイム性が売りのネットショップにおいて、年が明けて、既に3週間たっている今も、まだトップページが年末年始のお知らせから更新されていないのは問題です。
ホームページは、ただ商品を陳列し価格表示をしていれば良いという自販機では決してありません。
同じ商売人同士なら、「ああ、本業が忙しくてネットになかなか手が回らないんだろうな…」と想像も同情もしてくれるかも知れませんが、
お客様から見れば、 「このお店、本当にちゃんと営業してるのかな?」
「本気で商売やってるのかな?」と不安になってしまいます。
営業のためのホームページのはずが、世界中に恥をさらすためのホームページになってしまいます。適宜、迅速な情報更新を心がけましょう。
トップページ右の「殻付きマカダイア」 → 「殻付きマカデミア」やこの「ダメ出し!道場」申し込みでも「スケークゴート」→「スケープゴート」など誤表記が多いのも気になります。書いた文章を読み直しチェックする 習慣を心がけましょう!
そう言う私も誤字していたらゴメンナサイ!
編集長! チェックヨロシクです!(笑)
次に、全体的な印象として、店舗内のバナー画像に見られる書体(フォント)の装飾が気になります。イタリック(斜体)の文字が多用され、やたらと色をつけたり、グラデーションまでかかっているモノも多く見られますが、本当にその文字装飾は必要でしょうか?
単に、パソコンソフトであれこれ文字装飾加工できるのが嬉しくて自己満足だけで、文字色や斜体を多用していませんか?これは典型的な素人デザイン発想です。かえってダサダサでカッコ悪さを強調してしまっています。…本当に辛口でスミマセン(>_<)
もう一度、基本に立ち返りましょう!
なぜ文字を大きくしたり、太くしたり、色をつけたりするのでしょうか?
最大の理由は、
「見出しやキャッチコピーを優先的にお客様の目に飛び込ませるように目立たせたいから!」
のはずですね。
例えば…
「白い用紙に3箇所だけ赤い太字で見出しがある」
場合と
「色とりどりのカラフルな用紙の上に、赤、緑、オレンジで見出しが書いてある」
場合では、どちらの見出しが目立つでしょうか?
当然、前者の白地に赤単色ですね!
また、当然、すっきりとして、洗練されて見えるのも前者ですね。
これは、デザインやファッションでもそうですが、欲張って多くの色を多用するよりも、同系色でコーディネートしつつ、目立たせたいワンポイントだけを目立つ色で強調するのが、比較的初心者にも上手に簡単にコーディネートするコツです。
多くの色、形を使いながらも洗練させて目立たせるのは、プロのスタイリストさんや相当の上級者でやっとできるような高等テクニックです。
まずはすっきり白を基調に同系色でまとめ、必要最低限、目立たせたい見出しやキャッチコピーのみ太字で色をつけてみられると良いでしょう。
繰り返しますが、本来の目的
「目立たせるべきところを目立たせるための修飾」 を忘れずに!
写真やデザインについては、まだまだダメ出しもあるのですが…毎度の繰り返しになるので今回は割愛します。過去のバックナンバーを良くお読みいただければ概ねあてはまると思います。
それよりも、今回は、ちょっと商売の中身に踏み込んで【お店の強み】について診断してみます。
おちゃのこのシステムを使ったオンラインショップさんには、費用が安いこともあって、個人事業や小企業の、まだ歴史の浅いベンチャーショップが多いです。
しかしながら亀井商店さんは東京上野のアメ横商店街で40年以上の歴史のある老舗と言っても差し支えのないナッツ類の卸専門店!
しかしながら、大変残念なことに、現状の「ネット亀井商店」には、そのプロフェッショナルならではのウンチクやコンテンツ、そしてプロならではの企画商品がほとんど見受けられません。
あえて言えば、業務用だなぁと思うような数Kg〜数十Kg単位の大入り袋がある程度です。
例えば…
国産(千葉産)の落花生は何がどう良いのか?
中国産ピーナッツと味や品質がどう違うのか?
などの情報はプロだからこそ、聞きたいお客様も多いはずです。
商売ですから、千葉産だけにこだわって売る必要は無いですが中国産と千葉産を両方販売するなら、プロの目から見て、何がどう違うのか? どんな方には千葉産を、どんな方には中国産をオススメするのかなどの提案は欲しいですね。
また…一部に殻つきのクルミやマカデミアナッツなどの無加工のナッツも販売されていますが…
例えば製菓材料や、健康のため、小動物などペットの餌にしたいから、等の理由で、無加工、無調味の生ナッツを探し求めているお客様もいらっしゃると思います。
(私自身もペットのための生ナッツを探した事もありますし、ローフード食をされている方はお米代わりに生ナッツ類を常食されると聞いています。)
一般のスーパーではなかなか売っていない加工、調味前の素材が手に入るのも専門問屋の強みでは無いでしょうか? 既にお持ちの商品でもターゲット(対象者)を絞った提案をすることで、検索に引っかかりやすく、また口コミで有名店になれる可能性を秘めているものです。
小動物オーナー御用達! 生ナッツ、豆類専門店!
ローフーディスト御用達! 生ナッツお徳用袋!
など、色々企画できそうでしょ!?(^-^)
プロならではの提案型販売! それこそが専門店の【強み】ですね。
例えば…カシューナッツ
http://kameisyouten.ocnk.net/product-list/10
250g、500g入りとあって、その上はいきなり22.68kg入り!
というのはちょっと間が飛びすぎではないでしょうか?
専門店で大量に在庫があるからこそ、「量り売り」が出来るはずですね。
亀井さんとしては、2Kg 欲しい人は500g×4個を、
…お客とすれば、
・せめて100g単位で量り売りして欲しい。
・それなりに多く買ったら徐々に値引き(得するように)設定して欲しい
・段階的にお得パックの設定が欲しい(1Kg、3Kg、5Kg、10Kg)
この程度は一般的なニーズではないでしょうか?
40年も問屋商売をされていると、個人客の細かい対応なんか面倒くさくてなかなかできないよ! というお気持ちも想像できますが、個人客を相手に商売をしたい! という意図でオンラインショップを開設されたのであれば、量に関するお客様の要望にはできるだけ対応した方が、対象となるお客様の数は増え、市場は大きくなるものです。
また、細かなテクニック論ですが、SEO的に見ても、カシューナッツで3商品よりも、100g、200g、300g、400g、500g、600g、700g、800g、900g、1Kg、2Kg、3Kg、5Kg、10Kgと14種類のパッケージ(商品ページ買い物カゴ)があるだけで、4倍以上、検索にヒットする確率は高くなるのです。
お店の運営・管理効率を優先するか、お客様に少しでも見つけてもらいやすくするかは、お店の判断次第で、一概にどちらが良いといえるものではありませんが、量が多すぎて、買うかあきらめるかの2択よりも、商品バリエーションを増やして、自分に必要な量が必ずみつかる方が少しでもお客様に買ってもらいやすくなりますね。
要するに、商品の分量・パッケージだけでも重要な商品企画の一つだということです。とことん考えてみましょう!
まだまだ、ナッツ専門店として商品企画の可能性は山ほどあると思います。(私の頭の中にも色々なアイデアが沸いています(^^;))
お店、会社の中にあたりまえのようにあふれている情報やノウハウが、当たり前になり過ぎて、老舗専門店ならではの【強み】が十分に表現、生かされておらず、大変にもったいない印象を受けます。
ネットショップの売り上げは、ほんの少しだけ本業の足しになればいいや、というならば良いですが本格的にネットでも事業と呼べるくらいの規模にしていきたいと思われるなら一度自らの強みを洗い出し、商品やビジネスモデル自体を見直されると良いでしょう。
いつでもご相談会にいらしてください!(^^;)
キツ〜イ辛口批評大歓迎です。(誹謗中傷は勘弁して下さいm(__)m) 改善点等、前向きな助言頂きたく宜しくお願い申し上げます。商品構成・ 商品写真・レイアウト・販売方法・SEO対策色々教えて欲しいです。
まな板の上の鯉・人柱・スケークゴート?…了承します。
宜しくお願いします。
亀井商店 ネット担当 亀井 正