皆さんは、スリッパ履いてますか?
私は外では靴、家やオフィスに戻ると靴を脱いで室内履きのウレタン製のスリッパ(サンダル?)に履き替えています。あえてウレタン製なのは、お風呂に入るときさっと洗えるからです。
スリッパは外の土や泥汚れを室内に入れないためでもありますし、室内のホコリや犬や猫の毛で靴下や足裏を汚さないためにも履いています。
日本では、畳の部屋やソファやベッドや布団に入る際にはスリッパを脱いで裸足か靴下でというのが一般的な感覚かと思います。
欧米人は家にもベッドにも平気で土足で入る、そんなイメージがありますが、アメリカ以外のヨーロッパではルームシューズやスリッパに履き替える家も多いようですし、アメリカでも履き替える家が増えているようです。
スリッパについて少し調べてみると、スリッパ発祥はなんと日本だとか(日本はきもの博物館資料より)
幕末から明治にかけて多くの外国人が来日し、日本の家屋に土足で上がろうとする外国人に靴を脱がせるのに一苦労したとか。人前で靴を脱ぐ習慣のない外国人には抵抗があったのも頷けますが。
そこで靴の上から履けるオーバーシューズ的な物としてスリッパが発明されたとのことです。最初はあくまで室内を汚さず、畳や床を傷めないための物だったようです。
ただスリッパは英語のslippersからきている言葉で、リラックスするためだったり、舞踏用だったりの種類はあれど、「屋内履き」という意味合いの履物としてはそれ以前から欧米にもあったようです。
現代では、訪日外国人の日本での体験(日本の航空機や旅館・ホテル・一般家庭でのスリッパ体験)などを通じて、その衛生面や床やカーペットを保護する機能面も評価され、外履きと屋内履きを分けてスリッパやルームシューズを使う人も世界的に増えているとか。
我が家では日本的なスリッパやサンダルに加え、ちょっとオシャレにおもてなししたいお客様の際には、バブーシュというモロッコの伝統的な革製の履物をスリッパ代わりにお出ししています。
実は数年前に娘がモロッコに旅行に行った際のお土産なのですが(^^;)、カラフルで刺繍も施されてキレイなのでお客さまにも好評です。
モロッコでは底の柔らかい内履き用と底の厚い外履き用、それぞれのバブーシュがあるようですが、日本ではもっぱらルームシューズ、スリッパとして人気があるようです。
さてさて、今回のお店は東京都内でそのバブーシュを中心にモロッコのラグや食器などを販売するモロッコ雑貨の専門店さんです!
それでは、「ダメ出し!道場」始まりです!
過去にも何度か「ダメ出し!道場」で申し上げてきましたが、どこかの国をテーマにしたセレクトショップは山のようにありますが、その国に関してどの程度の縁や知識や経験や繋がりがあるのか? 言い換えれば、その国や文化、商品に関してどれほど信頼できるだけの詳しさを持っているプロショップ(専門店)なのか? それを感じさせるプロフィールやコンテンツがないと、「ただ好きな人が趣味でやっている程度のお店」としてしか見てもらえません。
店名のMeziyan Moroccoの意味や、店主のモロッコとの縁、お店を始めるに至ったきっかけ、経緯、物語、モロッコやモロッコ雑貨に惚れこんだ理由やエピソード、そして熱い思い。
それらがほとんど感じられず、単にモロッコ商品が並んでいる「自動販売機」のようなお店という印象でもったいない。インタビューで伺ったようなお話をぜひ盛り込んで自店紹介していただきたいものです。
今回も店長の並木真弓さんにお電話でインタビューさせていただきました。
2013年に少し長めの休暇を取って海外へ旅に出ようと思い、若いころに聞いていた松田聖子さんの楽曲「Marrakech 〜マラケッシュ〜」で憧れていたエキゾチックなイメージの国モロッコへ。
現地ガイドさんを雇ってモロッコを旅する中で、ガイドさんが薦めてくれた絨毯・ラグ(敷物)のお店に行きました。当時の並木さんはラグには興味もなく、ただガイドさんが熱心に薦めてくれるので仕方なく見に行った程度だったそうですが、何件か回るうちに、並木さんの好みに合うデザインの商品に出会い、衝動買い。
帰国してからもある展示会でモロッコのラグに出会い、当時何かネットショップをやってみたいと考えていたので、モロッコのラグを調べていく中でモロッコ在住の輸入代行をしている方と知り合い、仕入れを始め、独学でオンラインショップを立ち上げて販売開始されたそうです。
その後、商品の幅も増え、モロッコの代表的な産品である履物・バブーシュや他の雑貨類も扱うようになり、当初の代行業者さんの廃業などもあって、他の輸入業者など仕入れ先も複数できて商品も増えていったそうです。
2018年には知り合いのカフェからお店の2階のスペースが空いているからどうか? と声をかけられ、比較的安価な賃料で実店舗をオープンし現在に至ります。実店舗は住居からやや遠いこともあって、現在は週3日の営業でオンラインショップと併用での経営だそうです。
モロッコでのショッピングやお土産で最もメジャーで人気のあるのがバブーシュという革の履物で、当店でも主力商品。ただ、現地では安価で粗悪なものから高品質だけど高額なものまでピンキリ。
安い物は革を鞣(なめ)す過程での加工や洗浄不足のため、かなり臭い匂いや、染色ムラ、縫製の雑さ、汚れ、シワ、型崩れなど日本の消費者には受け入れがたい低品質の物もあるそうで、Meziyan Moroccoさんではその辺りにこだわった上質なものを厳選して仕入れておられるので、価格もそれなりに高くなってしまい、品質の違いに知識のない初見のお客様に高いお店と見られてしまう点が悩ましいようです。
「ダメ出し!道場」申込文にもありましたが、最近は円安もあって輸入価格(仕入れ値)が上がり、売価も値上げせざるを得ず、その影響か売れ行きもよろしくないとのこと。一方で質の悪い安価なバブーシュを売る安売り店も増えて苦戦中だそうです。
いろいろと課題や悩みが増え、これからどういう方向に進むか迷っておられるご様子です。
トップページにこれといってコンセプトも店名の意味や由来も見当たりません。
Meziyan とは状況、状態、気分などが良いGoodやFineと同じような意味で、
「お客様の生活に“Meziyan”があるといいな」という思いで名付けた店名だということですが、ぜひトップページ看板付近にそのことをアピールされると良いと思います。
第一印象でも申し上げましたが、初見のお客様からの「第一印象」として、どこのどんな方がどんなきっかけや経緯、どんな思いでやっているお店なのかがまったく感じられません。
実店舗ならお店全体の雰囲気や接客・会話の中で店主の人となりや専門知識・専門性も感じられますが、オンラインショップではしっかりと自己紹介をしないと単なる「モロッコ雑貨自販機」になってしまいます。
「Meziyan Morocco とはどんなお店?」というお店紹介ページを設けるか、特商法表示ページを充実させるなどして、1ページでお店の名前の由来からオープン経緯、店主の自己紹介やモロッコとのご縁、繋がり、専門性など、お客様にひと目で信頼される「モロッコ雑貨専門店」だと感じられるようなコンテンツをぜひ用意しましょう。
SNSや外部ショップ紹介サイトなどからのリンクもこのページにしておくと、お店の入口として機能し始めます。
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モロッコ雑貨店に来るお客様が皆、モロッコという国や文化に詳しいわけではありません!
→モロッコという国やマラケシュやフェズ、カサブランカなど都市や文化、風習や習慣などの紹介など、モロッコのウンチクと絡めて店舗や商品の説明をして欲しいですね。
逆に、「そういうモロッコモロッコした印象では売りたくない!」のであれば、日本でのライフスタイルの中にどんな風に取り入れて使えばいいのか? インテリアとしてのディスプレイの例やコーディネートの事例写真などをもっと増やすと「モロッコ」そのものに興味のないインテリアや雑貨好きな客層には受け入れられやすくなると思います。
「モロッコという国に詳しい専門店」としての一面と、「エキゾチックな雑貨・ファッション・インテリアに長けた専門店」としての一面との両面での提案力(コーディネート力)を出して、ライバル店との差別化を図っていきましょう!
いずれにせよ、今は「提案」不足です。
オンラインショップは、街中の雑貨店やインテリアショップよりも店員の専門性や知識、提案力が圧倒的に勝っている可能性が高い、もしくは勝っていれば、お客様がファンになって支持してくれる。それがなければただの自販機で実店舗には勝てないのです。
逆に言えば、勝てる自信があるならば、その専門知識や提案力をどんどんアピールすべきだし、お客様と積極的に会話コミュニケーションをするべきなのです。コミュニケーションすれば、「この店はそこらの実店舗よりよほど詳しいぞ! 信頼できるぞ!」と思ってもらえるからです。
資本や人員の少ないスモールショップは、このオンラインショップの専門性による提案力と相談しやすさという原点を忘れてはいけません。
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商品の大きさ
ほとんどの商品が比較物のない単品撮り写真ですが、日本の消費者にとっては馴染みのない商品が多いので「大きさ」についてまったくイメージが湧きません。店長にとっては毎日見ている当たり前のアイテムも、写真で初めて見るお客様にとっては見当もつかない物もあります。
例)ビンテージケトル(やかん)
https://www.meziyan.com/product/286
手のひらサイズなのか? バレーボールくらい大きいのか? まったくわかりません。商品説明文の中を探して初めてサイズ:口径:直径7cm / 底部分:直径15cm /
高さ約19cm / 横幅 取手から注ぎ口まで 約23cm /とわかりますが、例えば手で持った写真をメインにすれば、ひと目で大きさがイメージできます。
例)ベルベルバスケット モロッコのかご小物入れ
https://www.meziyan.com/product/189
手のひらサイズなのか? 猫が入れるような大きさなのか? メイン写真ではまったくわかりません。商品説明文の中を探して初めてサイズ 直径15センチ(一番太い部分)高さ(ふた込み)26センチ / 高さ(ふた無し)15センチと書いてありますが、直感的にわかりにくい。
誰しもがわかるような物、例えば雑誌とか色鉛筆とかスプレーボトルとかを入れた使用シーンの写真を用意するなど、ひと目で大きさをイメージさせる工夫をしましょう。
その他、カゴ類、クッション、ラグなども、ひと目で大きさをイメージできる比較物を上手に写して見せていきましょう。
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バブーシュやアクセサリー、ファッションアイテムの装着例
モデルさんを雇っての撮影はコスト的に難しいかもしれませんが、ぜひ装着イメージ写真は用意して、コーディネート提案しながらお客様に使用シーンをイメージさせて購入意欲を高めましょう。
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よく申し上げていますが、写真や動画を駆使して画質、見せ方に妥協せずに見せていきましょう!
日本人になじみのない商品ほど、使用例、ディスプレイ例、装着例は必要ですし、布物、革物などは質感、素材感を見せるのに動画で曲げたり、ひねったり、揺らしたりすると静止画より遥かに固さ・柔らかさや表面の凹凸感、光沢感を感じさせやすくなります。
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素材についての説明
→モロッコ雑貨では革や繊維は天然の物が多いと思います。
バブーシュの革だけとっても、羊、山羊、牛、ラクダなどさまざまあるようですが、それらの違いやこだわりなどの説明も欲しいです。
また動物の革を使うことに抵抗感を持つ方や批判的な方もおられますが、革を採るために狩猟殺生する野生動物と、あくまで食肉の副産物として革を無駄なく利用する家畜とは意図も事情も大きく違います。そうした側面もキチンと説明することで、お店の姿勢や倫理観も理解して信頼していただけます。
SDGs、エコ、エシカル、ロハスなど世界的な潮流も意識していきましょう。
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SNSに関しては Instagram をメインに発信していくのが良いと思いますが、リール動画投稿をメインに新規フォロワーを増やしていきましょう。
その際、ハッシュタグや説明文に手を抜いた投稿は無意味です。できるだけ多くの関連しそうなハッシュタグを付けて投稿しましょう。
ネットショップとしての基本的な撮影や作り込みスキルは合格点だと思いますが、商品の魅力度の演出力、提案力に関しては平凡なので、ライバル店との価格競争に沈んで抜け出せていないと思います。
ショップのおちゃのこネットへの引っ越しでSEO順位が下がった件。
→おちゃのこネットにしたから検索順位が下がったわけではなく、長年認識されていたサイトドメインが別のIPアドレスのサーバーに引越ししたのは人間から見ればリニューアルですが、検索エンジン側から見れば、旧サイトが消え、まったく新しいサイトができた→該当キーワードで検索するユーザーにとってマッチしているサイトなのか? コンテンツやユーザーの反応、リンクなどあらためてチェックされるため「順位が下がった」というよりゼロのからスタートということです。
じきに上がってくることも考えられますが、競合も多い中での後発サイトでもあるので、以前のようにはいかない可能性も高いです。
また、例えば「バブーシュ」で上位表示されたくても、それ以外のモロッコ雑貨が増えていけば、検索エンジンから見れば「バブーシュ」で検索する人にとっての「ふさわしさ」は下がるわけですから、表示順位は上がりにくくなるわけです。
一方で「モロッコ雑貨」での検索順位が上がっていく可能性は高まるはずですが、このあたりがSEOのもどかしいところです。
単に、SEO、SEOと言っても、「何のキーワードで上位表示されたいのか?」と、それを最優先して「何のお店としてお客様に認知・認識されたいのか?」が食い違ってくることも考えなくてはなりません。
私は、30年近いネットショップコンサルの経験で、SEO(検索エンジンからの見た目)を過度に意識するお店よりも、お客様にとってわかりやすく使い勝手がよく買い回りがしやすいお店が、結果的に支持され繁盛すると感じています。
SEOはオンラインショップにとってはほんの一面に過ぎません。
リアル店にとって「立地が良い」が一面に過ぎないのと同じことです。都会の一等地の人通りの多い場所に店を開ける方が有利ですが、それには高いコスト・賃料もかかります。安いコストで裏通りや田舎に店を開いても、専門性や独自の商品・サービス・特長でこだわりのある上客が来てくれて、多少高くても買ってくれて利益率が高い、知る人ぞ知る優良店もたくさんあります。
大資本の企業経営ショップなら都会の一等地で高コスト、多集客、薄利多売の経営ができるかもしれませんが、小資本、個人経営のスモールショップでは大量集客、大量仕入れ、大量販売はできないのですから、適量(適切)集客、適量(適切)仕入れ、適量(適切)販売で良いお客様に良い商品・サービスを提供して良い(適切)な利益をいただく経営を目指した方が適切です。
とかくネットでは(運よく?)バズったお店が目立ちますが、短期で一過性のことがほとんどです。それよりも、ネットであれリアルであれ物品販売・通信販売であれば、良い商品・サービスで顧客満足の高い経営をし続けることが長く愛されて生き残るお店になるのです。
インターネットとその上の各種技術やサービスによって「始めるのは簡単」になってきたショップ運営ですが、「続けていく」のは簡単ではありません。
さまざまな外部環境の変化(コロナ、災害、景気、物価、技術進歩、老化、世代交代、人口減少、流行変化、政治や法律の変化など)に対応していくためには、自らも変化させていかねばなりません。
生物と同じで、環境変化に対応できない、間に合わない場合は淘汰されて生き残れなくなっていきます。滅びたくなければ、住む場所を変えるか、自らを変えるしかありません。
環境変化に嘆いているヒマはありません。
できることから、自らを変え、生き残って行きましょう!
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そこでアイデア、ご提案
主力のバブーシュでは競合が多く、仕入れ価格も高騰して苦戦されているとのことですが、バブーシュ市場はその取扱店の多さからも認知度が高まり、それなりに人気があり成長しているだろうことは想像できます。
一方でMeziyanさんがおっしゃっている安価だけど粗悪なバブーシュを扱うお店で買って不満を感じ、その結果バブーシュそのものに失望されたお客様が出ているようですので、まずは、バブーシュ目当ての見込み客に安売り店の選択肢を消させ
る啓蒙活動をしていきましょう。
・SNSやショップトップページ上でひと目で伝わるキャッチコピーで粗悪バブーシュの警告を!
「安かろうは 臭かろう!」
「臭いバブーシュに気を付けろ!」
「足の臭くなるバブーシュを履きたいですか?」
など、ややインパクトの強い キャッチで興味を引き付けて、安いバブーシュに釣られて買うと後悔する確率が高いことを印象づけ、まずはお客様の選択肢から安売りバブーシュ店を除外させる。ただし、価格差にちゃんと納得のいく説明を用意しておくこと。(革の種類やなめし方の違い、加工の違いなど)
その上で、当店のバブーシュの強みや特長をプッシュしていく。一般的な先の丸い室内履きタイプだけでなく、先の尖ったタイプや外履きタイプ、寒い日本の冬を意識したふわもこのファータイプなど、他店があまり力を入れていないタイプにスポットライトを浴びせてプッシュしてみる。
次の段階として、仕入先と交渉・相談してオリジナルタイプの開発。
例)香るバブーシュ モロッコ名産のダマスクローズの香りや、好みのアロマオイルで香りづけできるような「歩くと良い香りがするバブーシュ」を開発するなど
臭い→におわない で止まらず、「良い香り」まで進化させたバブーシュで話題性や差別化を狙ってみるなど。
日本の気候に合わせてモロッコのバブーシュに+αする。夏はサラサラ洗える中敷きとか、冬はふわふわもこもこあったかい中敷きとか。あるいはかかとの痛くならないクッション性の良い中敷きとか。
いっそもっと進めて、モロッコのバブーシュではなく、日本のスリッパメーカーとコラボして、Made in Japan の綿や麻や和紙、イ草などの和の素材でのバブーシュライクなルームシューズとか。
以上はあくまで思い付きのアイデアレベルですが、可能性はまだまだあると思います。
バブーシュはモロッコの特産工芸品ですが、海外でも日本でも雑貨としてルームシューズとして認知度が高まっていますので、潜在需要も商品としての伸びしろもまだまだありそうですよね。
一モロッコ雑貨店として価格競争の中に居続けるのか、独自の商品開発や差別化で突破口を見つけて抜け出すのか? これからの方向性について具体策でお悩みの場合はまたお気軽にご相談ください。
以上、「ダメ出し!道場」でした!
初めまして。
よろしくお願いいたします。
2013年にモロッコ雑貨のオンラインショップを立ち上げ、2018年に知り合いのカフェ634の空きスペースを借りて店舗兼ショールームをオープンしました。
お店は一人でやれる範囲内で大きく広げるつもりはありません。
無理なくアルバイトのお給料くらい稼げれば良いと思っています。
コツコツとやれる事を積み上げて来て、ネット、店舗ともリピーターさん、新規顧客とも増えて来たのですが、もう少し売り上げを上げたいと思っています。
そんな中、今年2024年の7月にこれまで使っていたASPカートからおちゃのこネットに乗り換えました。
予想はしていましたが、SEOの順位が落ちてしまい、顧客の流入が減ってしまいました。
幸い独自ドメインでやっていたのでトップページの順位はそれほど下がらなかったのですが、主力商品であるバブーシュ(革スリッパ)関連のワードがことごとく落ちてしまって、どうしたものかと頭を悩ませています。
「バブーシュ」のワードは競合が多く、そんな中でもこれまではお役立ちページのコンテンツ『バブーシュって何? バブーシュの基本情報』が1ページ目に上がっていたのですが、今回のカート引越しを機に圏外になってしまいました。
また上がってくるかもしれませんが、それまでの時間どのように集客すれば良いかアドバイスいただければと思います。
(Googleのショッピング広告は出していますが、これも競合に埋もれているようです。あと、既存客にはメルマガを出し、インスタとFBはやっています)
また、昨今の円安や輸入コストの値上がりにより、仕入れ業者さんが卸価格を値上げした事により、当店での販売価格も上げざるを得ず、先日値上げいたしました。
それも売り上げ低下に拍車をかけている気がします。
業者さんから訳あり品を譲り受け少しだけ安価で提供するなどして、お客さんに来てもらえるようにはしていますが…。
この仕入れ業者さんは付き合いが5年以上あり、お互い情報交換や悩み(愚痴)を言い合ったり親しくさせていただいており、また品質の良いものを作っているので他の仕入れ業者に変えたくない気持ちもあります。
今より安価なものは品質が落ち、高額なものはそれなりに上質ではありますが、一般ウケしない。
今の業者さんが品質と価格のバランスが良いと思っています。
バブーシュは値段もピンキリですが、品質も価格に比例してピンキリであり、当店では安価で粗悪なものは扱わず、品質の良いものを販売したいと考えています。
しかし品質の良いものとなると価格は上がり、消費者はどうしても安いものに飛びついてしまいます。
相場は2,000円〜6,000円といった感じです。
当店は高いもので4,900円くらいで出しています。
バブーシュの品質の悪いものの特徴の一つに革素材の匂いがかなり臭いというのがあるのですが、そういったものは主に安いショップに出回っており、ネットだと匂いはわからず写真の見た目だけで買ってしまうようです。
(見た目も写真よりも実物の方が悪いものが多いようですが…)
安いバブーシュの口コミを見ていると案の定「買って失敗した」というコメントも散見されます。
これまで何度かバブーシュを買った事のある人は品質の良し悪しと価格の高低は理解されている方が多いですが、よくわかっていない人は「なんでこんなに価格に差があるのか? 安いので良いじゃないか」と思われる方も少なくないです。
(それで失敗したりしているようですが…)
バブーシュの品質について(『失敗しないバブーシュの選び方』)のお役立ちページも作っていますが、もっとアピールできる方法などありましたらご教授いただければと思います。
その他お気付きの点がございましたら、ご指摘・ご指導よろしくお願いいたします。