ようやく日本もコロナ禍から明けて全国各地でいろいろなイベントが開催され、多くの人出も戻ってきました。
屋内イベントも結構ですが、これからGW〜初夏に向けては絶好の行楽シーズン! 太陽の光も感じられる屋外イベントも良いですね!
食道楽の私は、日本各地の物産展での屋台やキッチンカーでの旨いモノ食べ歩きが楽しみですが(^^;)
ステージでの歌やミュージカル、演劇やヒーローショーなどもイベントの楽しみの一つですね〜。ダンスや舞踊も必ずあります!
踊りといえば日本各地の地元のお祭りや神事をルーツにした神楽や踊りもモチロン多いのですが、意外と全国各地で必ず目にするのは…
Hula、そうハワイのフラダンス! 海外の民族舞踊なのに、日本各地の市町村にフラの教室やサークルは必ずと言って良いほどあって、子供や若い子たちだけでなく、かなりのシニア層にも大人気!
ハワイアン音楽の太陽サンサンと輝く陽気で明るいサウンドや、フラの華やかで色鮮やかな衣装のリゾートイメージが初夏のイベントにマッチしているのもあってか!? 全国各地でのイベントにフラダンスチームの出演は多いですし、ハワイアンそのものをテーマにしたイベントも数多く開催されています。
Instagram や twitter で「#ハワイアンイベント」「#ハワイアン」等で検索してみてください! たくさんヒットします!
地域をあげてハワイアンイベントを毎年開催したり、フラダンスを町おこしに活用したりしている市町村もいくつもあるようですね!
先日たまたまハワイの特集番組で見たのですが、フラダンスも現代の女性のたおやかなダンスの「フラ・アウアナ」に対し、古典フラと呼ばれる「フラ・カヒコ」というダンスがあるそうです。
「カヒコ」はハワイ独特の打楽器のリズムと男性の力強い詠唱に合わせて踊るもので、神々に捧げる舞踏です。
日本の神社に奉納する神楽や能・狂言の謡いにも通じるものを感じました。
私が子供の頃から、ハワイは海外旅行の代名詞でしたし、今でも憧れのリゾート=ハワイ! という地名ブランド力もあるのでしょうが、そうした「ミーハー!?」なイメージからくるハワイだけではなく、もともと自然を大切にし、万物に宿る神々への信仰やそれを伝え表現するフラダンスは、八百万の神々を信仰し多様性を受け入れる私たち日本人の心とは相性が良いのかも知れませんね。
そんなことに思いをはせつつも、優雅で麗しい女性フラチームのカラフルで華やかな衣装とダンスに見とれるためにイベントに出かけたい! ところですが…(^^;)
さてさて、今回のお店はそんなハワイの魅力にどっぷりハマったオーナーさんの経営するハワイの生地を用いた衣類や人形、バッグ類や服飾雑貨など、ハンドメイド作品の直販店さんです!
ではでは今回も「ダメ出し!道場」始まりです!
PCサイト https://rhs18221.ocnk.net
は「E komo mai!」とか「Aloha Mai Kakou!!」とかハワイ語? の挨拶やハワイの花、植物の写真や商品の色合いで、かろうじてハワイアンショップらしさは感じられますが…
スマホサイト https://rhs18221.ocnk.net/phone/
は商品写真も少なく、壁紙や看板画像もまったくハワイらしさのない写真で、ハワイイメージが強くない、いや、弱いという第一印象です。
PCサイトのセンターもほぼ、リアルイベントへの出展情報掲示板で、ショップというより、ほぼファン向けの掲示板サイトのようです(^^;)
全国各地のイベントに出店しまくってる店主のアクティブなイメージが感じられ、「リアル重視のお店なんだなぁ〜!」というのは強く感じられるのですが…
サイトがゴチャついていたり、スマホ対応が不十分だったりと、通販ショップとしてのこのお店(おちゃのこ店)は「十分に手が回ってないのかなぁ」という印象です。
humuhumuさんは岡山県の岡山市と倉敷市の間にある早島町というところにあります。今回も店主の篠岡里栄さんにお電話にてインタビューさせていただきました。夕方のそろそろ閉店時間かな〜というころにお電話をさせていただくと、明るくお元気な声で、ちょうど東京でのイベントから岡山に帰ってこられたところで、これから教室でレッスンが、と正にアクティブにあちらこちらと飛び回っているご様子が思い浮かぶお元気な方でした!
その夜インタビューをさせていただいたところ、若いころからのご経歴もその第一印象を裏切らないものでした!(^-^)
篠岡さんは岡山出身ですが、大阪の美術系の大学を卒業後、大阪の服飾メーカーにパタンナーとして就職し、当時はまだ先進的だったコンピュータCADによる洋服の製図を手掛け、バリバリと服のパターンデザインを生み出しておられたそうです。
お仕事だけでなく、プライベートでも次々と自分のデザインした服を自ら作り上げて「インディーズ」のブランドとしてファッションショーを企画実行したりもされていたそうです。
そんなころ、たまたま会社での社員旅行でハワイに行くことになったそうですが、当時の篠岡さんはハワイにミーハーなイメージしかなく、なんと「ハワイなんて行きたくな〜い!」と思ったそうです!
しかしながら、行ってみて派手なリゾートやショッピングの陰に感じた現地ハワイの文化的、精神的な面に惹かれ、帰国後しばらくしてなんと会社を辞めてプライベートで1人でハワイに向かったそうです! それも1か月も滞在し、ハワイ中をあちこち巡って観光旅行では感じられない現地の人や物や文化に触れ、すっかりハワイにハマったそうです。
お仕事ではパターンCADのスキルを活かして独立し、全国各地の服飾メーカーにDMを送り、TELをかけ、営業をかけて仕事をゲット! しつつ、プライベートではフラを習って、ハワイの生地を買い付けて人形やぬいぐるみ、服や小物などをハンドメイドしていたり趣味としてどっぷりハワイに浸っていたところ、フラ仲間などからの反響や薦めもあって、作品をヤフオクなどで売ってみたり。
どうせやるなら、拠点となるネットショップを構えよう! と2007年におちゃのこネットに「Hawaiian shop humuhumu」を出店されたそうです。(humuhumu とはハワイ語で「縫う」と言う意味の単語だそうですが、神話に出てくる Humuhumu nukunuku apuaa=フムフム ヌクヌク アプアア というカラフルなカワハギの仲間の魚の名前で知られているそうで、縫うように泳ぐというニュアンスもあるようです)
しかしながら、根っからのポジティブ、アクティブ、行動派な篠岡さんですので(^^;)、全国のリアルなハワイ関連イベントに出店して直接お客様と出会い、会話して販売する楽しさに開眼し、コロナ前まではリアルイベント重視で活動されていたそうです。
しかし、コロナ禍で全国のイベントが一気に消え、出店がなくなり…でも空いた時間をモノづくりに振り向け、新たな作品を作ってはおちゃのこにアップ、SNSで告知! で全国のイベントで今まで出会ったお客様がネットで注文してくれる数も増え、売り上げはむしろ順調に伸びたそうです!
ただ、1年もすると家にじっとはしていられない篠岡さん(笑)。コロナ禍にもかかわらず自らリアルハワイアンイベントを企画して全国の出展仲間にも声をかけてイベントも実行されたそうです!
とにかくアクティブで行動力あふれる篠岡さん。リアルのイベント出店でお客様や他のハワイ関連事業者と直接コミュニケーションしながら、ご自身で商品企画〜デザイン、製作、撮影〜出品、ページ制作、受注、梱包出荷までこなすスーパー店長さん。
現在、縫製スタッフの外注さんは数名いらっしゃるようですが、主要業務はほとんどお一人でこなしておられる点は自分の限界=お店の限界 にもなっているので今後の課題です。
まずは、最優先事項はスマホ対応を!
2007年出店ということもあり、古いテンプレートで作られたhumuhumuさんですのでレスポンシブ対応のテンプレートでお店をリニューアルし、今のお客様たちが見やすいオンラインショップに改善しましょう。
その上で、ハワイらしさをより感じられるようなイメージ画像や壁紙、色合いでお店を演出しましょう。
humuhumuさんでは youtube も最近チャレンジされ始めたようなので
すが…
https://www.youtube.com/@hawaiianshophumuhumuchanne3893/videos
いくつか動画を拝見しましたが、最も残念なのはハワイアンショップなのにBGM がまったくハワイアンじゃない!(泣)
世間の新規のお客様が期待されるステレオタイプのハワイアンショップになれ! とは言いませんが、Hawaiian music、Hawaiian soundsはやはり必要ではないでしょうか。著作権問題もありますので気を付けながら、Freeの Hawaiian BGMを上手く探してみてください。
BGM や壁紙、イメージ画像なども専門店のイメージ作りには大切な要素です。ハワイが当たり前になり過ぎている篠岡さんでしょうが、初心に返って見直してみてください。
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初心に返る という意味では、「Hawaiian shop」と名乗っているのですが、初来店のお客様にとっては、ハワイの食品は? 家具は? 楽器や工芸品は? とどこまで取り扱っているのかが不明です。
まずは「Hawaiian shop humuhumu」とはどんなお店なのか?
店主 篠岡里栄とはどんな経歴でハワイとどんな関りや知識や経験を持っているのか?
などハワイのプロとしての期待を持って来店されるはずです。
特商法取引の表示だけでなく、お店と店主の自己紹介となるページを1ページ作って、そこを見てもらえばウチの店がひと目でわかる! をしっかりと伝えましょう。
実イベントで初めてのお客様に最初の30秒〜1分で自己紹介するトークを思い出してみると良いと思います。長年のご経験でどんなトークやキーワードが初めてのお客様の心を掴むのか? はご本人が一番わかっているはずですが、それを整理して写真や見出しバナーを添えてA4用紙1〜2枚程度にまとめたチラシを作るイメージでページを作っておくと、後々、イベント時に配布するチラシにも応用できます。
この機会にぜひ、「Hawaiian shop humuhumu」とは? を作ってみてください。
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トップページの情報について…
トップページをリアルイベントの告知優先掲示板にしたいのか?
それとも、ちゃんと売れるネットショップにしたいのか?
この優先順位を決めるのは経営者の決断ですが…
一般的には、イベント出店情報はひとつのバナーを用意してそちらのページに一覧を載せていき、トップページにはWhat's New程度にしておき、上部中心には今オススメの商品一覧をずらっと陳列して、とにかく多くの商品を目にしてもらうことが大事だと思います。
スマホページもテンプレートを変えて、トップページにはとにかく商品を多く見せること、カテゴリーや特集への誘導も画像付きのバナーで視覚に訴えることが重要です。
文字列だけのメニューはスマホユーザーには敬遠されてしまいます。
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トップページ New Item で押している「ホヌ」(カメの縫いぐるみ)シリーズですが、背景の柄物の生地と縫いぐるみ本体が溶け込んで、遠目に見ると肝心のホヌが見えづらいです。
サムネイル画像には 白背景で 商品の色柄をしっかり見せて、各商品ページで別画像で演出画像を見せるほうが良いと思います。
また縫いぐるみの大きさのイメージは人それぞれなので、ひと目で大きさが伝わるような写真(手で持ったり、誰でもわかるような、それでいてダサくない比較物を置いたり)も添えておきましょう。
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また、手作りで1点物が多いお店のようなので…
商品名やサムネイルに文字載せで「手作り・1点物」と掲載してアピールと注意を伝えましょう!(お店の当たり前はすべてのお客様にとって当たり前ではない)
または写真はサンプルで柄の位置や出方は変わることを伝えつつ、事前確認も可能なのであればメールやDMなどで写真確認できる旨をアピールしたほうが、お任せよりも注文確率は高まると思います。(柄はお任せだと不安だから注文止めようと黙って去る客は少なくない→気軽に メールやLINEやSNSのDMでどうぞ! とアピール)
1点物(柄違い)の多いお店は接客対応が重要です。
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「オーダー」(オーダーメイド)はhumuhumuさんの強みの一つだと思うのですが…
まず、*オーダー* のページ
https://rhs18221.ocnk.net/page/2
背景画像と文字が同系色で読みにくい!
スマホサイトにはこのページへのメニューがない。
各ウェアのページ中にも「オーダーも承ります」とありますが…
例) https://rhs18221.ocnk.net/product/1776 など
ページ中の4人で色違いを着ていらっしゃる画像
https://bit.ly/3NclJ7a
のようにグループで色違いのフラ衣装としてのオーダーは、アクセスしてくる客層がまったく違ってきます。チームウェアとしてフラ教室の先生や幹事さんから「衣装」目的でのアクセスですし、注文単価も数枚〜数十枚となれば大きくなります。
特別に「フラ衣装・チームウェア」というカテゴリーや特集ページを作って、オーダーメイドについて事例や生地とパターンの選び方、採寸の仕方などわかりやすいガイドを用意すれば、オーダーメイドの見込み客が増える可能性が高まると思います。
店主篠岡さんは商品を生み出す力、企画力、営業力、行動力、そしてハワイ愛がとても高い方だと思います。ただ、Webの制作・編集や最近のSNSや動画の活用力などは追いついてない感じです。
ハワイを特長にしているショップなのに、ハワイ情報やコンテンツが少ない、ハワイとの繋がり、音楽やフラや文化、思想などの情報や最近の現地情報などもっと欲しいところです。
また、イベント出店はhumuhumuさんのエネルギーの源であるような気もしますが、同時に、高い出店費用、交通費・宿泊費などの経費なども懸念事項ですよね。
ネットショップでの収益を伸ばし、徐々にバランスをシフトしていくことは、今後の経営課題だと思います。
お一人で無理をなさらず、スタッフを雇ったり、外注や協力者を探すなど「できるスキルを持っている人」を見つけて篠岡さんでなくともできる仕事は任せていくことが今後の成長のために必要な投資だと思います。
また、長年のご経験、知識などご自身の中での「当たり前」が多く積み重なり過ぎて、説明不足や言葉足らずになってしまっているコンテンツが多いように思います。
新規の客層を増やしていくためには、初心者に優しい店づくりが必須です。ご自身で気付きにくい点は第三者にアドバイスやレビューをもらうと早く気付けますので、いつでもお気軽にご相談ください。
上でも述べた、オーダーメイドなど服や物をゼロから作り出せることはhumuhumu 篠岡さんの最大の強みです。外注での量産できる商品が増えれば、売上も底上げされ経営的にもより安定するでしょう。
日常のお忙しさに埋没されることも多いと思いますが、今後の戦略や方針など進むべき方向についてブレストしたい! などありましたら、またいつでもご相談ください。関西に来られる機会があれば対面でのご相談も歓迎です。
以上。「ダメ出し!道場」でした!
岡山にてハワイの生地を100%使ったオリジナルの作品をハワイアンラバーの方にお届けしています。販売の中心は各土地へハワイアンイベント(リアルなイベント)での出店しています。
その中で在庫や新商品などをおちゃのこネットさんにあげさせていただいています。なのでほぼ(リアルの)顧客ばかりですが、遠方からでも見ていただけるようにと思い始めています。
できるだけお客様との細かいやりたりをしたいこともあり、楽天や、目に届かない接客はしたくないのです。
そんな中でもっとハワイアンフラをしてる人へのアピールや新規でのお客様に来ていただけるようにもう少し工夫がしていきたいです。
カテゴリーなどの作り方や整理・写真が雑で今のところ見た目はプロっぽくなくてお恥ずかしいです。
でも心のこもった接客をしながら私の商品を手に取っていただけたらなと思い今回思い切って他の方に見ていただこうとおもいました。
よろしくお願いします。