ギリシャアクセサリーと雑貨の店Luludia(ルルーディア)

カテゴリ:音楽

ギリシャアクセサリーと雑貨の店Luludia(ルルーディア)

初めまして、ルルーディア店主の渡辺と申します。
いつも興味深く拝読させて頂いております。
おちゃのこネットさんには、2007年よりお世話になっております。
店主の私が小学2年生から中学1年生までの5年間をギリシャで過ごしたこともあり、ギリシャ製品を扱っております。
「ギリシャのアクセサリーや雑貨を通して、ギリシャに興味を持って頂き、ゆくゆくはギリシャファンになって頂きたい!」
と願いながら運営しておりますが、2015年11月から、受注件数・売上ともに激減しております。
PC版・スマホ版ともにアクセス人数は増えておりますが、ページビューが伸びません。
ショップ内のイベント(クリスマスプレゼント・新春福袋・バレンタインセール・ホワイトデーセール)を実施したり、メルマガの配信頻度、ブログ・フェイスブック・ツイッターの更新頻度を上げたりもしておりますが、結果が出ません。
また夫婦で運営しておりますが、二人ともアクセサリーや雑貨業界での販売経験がありません。
ショップを客観的に見ることができず、改善すべき方向を見失っておりますので、厳しい外部評価をよろしくお願い致します。
ルルーディア

早いものでもう2月。皆さんの2017年のスタートはいかがでしたでしょうか?
遅ればせながら本年1回目の「ダメ出し!道場」です。

トランプ大統領の誕生で世界は大騒ぎ。日本も含めて世界中の国々もこれからいろいろな影響を受けていくことになるのでしょうね。私のように地方都市のはずれで田舎暮らしをしていると、時に東京中心、アメリカ中心の都会の価値観に偏った情報や報道にはまるで別世界の出来事で「関係ないわ〜」と感じることも多いのですが…。

さすがに世界最大国のリーダーが代わってこれほど方針を変えたとなると…、遠く離れた国の地方都市の人々にも巡り巡っていろいろな影響が出てきそうですかね…。

海外のニュースもオリンピックや各種スポーツの国際大会の明るいニュースは大歓迎ですが、テロや戦争、難民や飢餓などのニュースは心を痛めます。

自然災害こそ多い我が国ですが、少なくとも現在、テロや戦争や難民問題などの災いが起きていないのは、神仏のご加護か?(^^;)ありがたいことですね。

今年はこうした暗い話題よりも、明るいニュースの多い年になりますように…。

さて…そう言えば、2004年にはアテネオリンピックが開かれたのにその数年後には財政問題でユーロ離脱か!? と騒ぎになったギリシャの経済危機は、その後どうなったんでしょうか。

ちょっと無理やりですが(^^;)…、日本と同じように数多くの神様のいる神話の国として親しみのある国ギリシャ。今回はそのギリシャのアクセサリーや雑貨の専門店さんの登場です!

遅くなりましたが今年最初のダメ出し!道場 始まりです!

ではダメ出し!道場」第128弾 スタートです!(^-^)

第一印象はそのままギリシャ雑貨専門店


EC仙人 太田

トップページにアクセスすると同時に目に飛び込んでくるエーゲ海の景色やギリシャ、アテネ、ギリシャ雑貨の文字で、一目でギリシャ雑貨の専門店であることはわかります。

日本人の持つ一般的でステレオタイプなギリシャの印象は、やはりギリシャ神話と風光明媚なエーゲ海の島々や世界有数の世界遺産の数々を目玉にした観光大国のイメージでしょうか…。

2004年のアテネ五輪の影響で、日本でもその前後にはプチギリシャブームがあったかもしれませんが、それから13年を経て、ギリシャに興味を持つ日本人もすっかり減ってしまっているかと思います。

正直、私は今から40年位前、中学時代に倫理社会の授業で習ったギリシャの哲学者や神話に興味を持って何冊か本を読みんで上っ面の知識を得た事があり、当時飼い始めた愛犬に「アポロン」というギリシャ神話の神様の名前を付けたことがあるのですが(^^;)

そんな私でも、それ以来ギリシャに興味を持って、行ってみたいとか何かを調べてみたとか、まして何かを買いたいと思ったことはありませんでした。

果たして今の日本にギリシャの雑貨やアクセサリーを自ら検索して買いたい! と思う客層がどれほどいるのか? は正直まったく見当もつきません。
事業として成り立つほどの規模があるのか否か? 純粋にわかりませんが、いずれにせよ非常にニッチで小さな市場、少ない見込客数だということは想像に難くありません。

実は当社では過去にも店主が特定の国に強い縁があり(その国で生まれた、住んでいた、配偶者や親戚がいるなど)、それがきっかけでその国のアイテムの販売を始めたという、いわば「特定国の専門店」のようなカテゴリーのお店を何度かお手伝いしてきました

アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなど比較的、日本でも馴染みの深い一部の国を除けば、そのほとんどはあまり深く知られておらず、知らないがゆえに興味を持つ人も少なく、つまりは見込み客数、市場も少なく、黙ってその国の産品を買い求める人も少なく、商売するお店としてはいずれも難易度の高いものでした。

ではどんな客層をターゲットにすれば良いのでしょうか?


EC仙人 太田

誰もが思いつく上っ面のステレオタイプなその国のイメーだけでは、「欲しい」「買いたい」という需要はそれほど大きなものではないかもしれません。

逆に考えてみましょう。ギリシャに住むギリシャ人が日本グッズ専門店を立ち上げようとイメージしたとき…

日本と言えば?「Fujiyama(富士山)」「Geisha(芸者)」「Samurai(侍)」はちと古いか!?(笑)でも日本刀、着物、扇子、掛け軸など伝統工芸品? それとも「TOYOTA」「HONDA」「SONY」「Panasonic」など多くの外国人が思いつくハイテク製品? これらだけでは大手商社やメーカー直営店があればとうていかないませんし…伝統工芸品だけでは欲しい客層はかなり少なそうですよね。

でも日本に何年か住んで今の日本のカルチャーを知り尽くしていたら? アニメ、ゲーム、カラオケ、原宿ファッション、JPOP、アイドル文化、Kawaii、ラーメン、回転寿司、食玩(オマケ付きお菓子)、などなど現代日本ならではのサブカルチャーに関連する商売、商品が山ほどあることに気づき、それを言葉の壁を乗り越えて上手に紹介すれば、ビジネスチャンスは大きく広がりそうですよね!

ではあらためて、ルルーディアさんがターゲットにできそうな客層を見ていきましょう。

1)ヘビーなギリシャ好き
→この層は自らギリシャに旅行に何度も行ったり現地に友人、知人や取引する業者やお店を持っているかもしれませんので、彼らのニーズにマッチする商材を持っていなければ役に立てないかもしれませんね。

2)そこそこのギリシャ好き
→この層はギリシャに観光やオリンピック観戦などで旅行に行って好きになった、そうそうはギリシャまでは行けないが、行った際に知った食品・物などをまた欲しいと思う可能性のある客層です。ギリシャに好意、関心が強そうなので、リピーターに最もなりやすい客層といえますね。

3)潜在的にギリシャ好きになる可能性を持った客層
→物品や観光などではそれほど今はギリシャに興味はないが、潜在的にギリシャの文化や生活習慣などに潜んでいる事柄には興味を持つ可能性を秘めている客層。お店の売上・収益向上の成否のカギを握る重要な客層です。提案や話題づくりが重要となります。

例)いろいろな国の料理に興味がある層 →ギリシャ料理関連品(書籍、食材・調味料、道具、食器類)
例)世界の神話、童話に興味がある層→絵本、書籍、お守りやモチーフ、守護グッ
ズなどに興味を持つ可能性は大
例)世界の民族品アクセサリーなどに興味のある層→民芸品、アクセサリー

4)ニュートラルな海外品、輸入雑貨好き
→特にギリシャという国には強い興味はないけれど、海外文化や輸入雑貨などにはもともと広い興味があり、好奇心が強い属性を持つ客層。何かをきっかけに興味、関心を持たせればハマってくれるポテンシャルを持った客層です。お店の売上・収益向上の成否のカギを握る重要な客層。提案や話題づくりが重要となります。

5)ギリシャにも雑貨にも海外文化にも特に興味なし
→客層としては狙いにくいが…、でも例えばアニメ好きでギリシャで流行っているアニメがあったら? 猫好きで、ギリシャの島々の猫の写真集や猫グッズがあったら? 子供がいて、ギリシャの楽しそうなおもちゃを知ったら? などなど、今のギリシャのフレッシュな情報の中には新たな客層を惹きつけるものが潜んでいるかもしれません。

6)絶対に通販は利用しない層→ここはほとんど無理(^^;)
でも催事などリアルでお会いする機会があれば顧客になる可能性もゼロではないかも!? ブログやSNSの読者としては、つかまえておいても損はないですね。

ざっと大まかにですが客層を想定してみました。これが絶対に正しいとは言えませんが、このように分けて、それぞれの客層にどうアプローチすれば良さそうかを考えるきっかけにしてみてください。

お客様(見込み客も含め)が渡辺店長&ルルーディアさんに期待すること


EC仙人 太田

お店やブログなどいたるところに書いてある
「ギリシャ・アテネに5年間滞在していた店主」
はお店のウリで、最大の強みであるはずで、お客様はそこに期待を寄せてルルーディアさんに来店していると思います。

でもお客様の期待をもう少し突っ込んで噛み砕いてみるとどうでしょうか?

5年間も住んでいたならきっとギリシャのことに詳しいだろう。
5年間も住んでいたなら友人・知人・人脈も多いだろう。
5年間も住んでいたなら今でも繋がりがあるのだろう。
5年間も住んでいたなら今も頻繁に行き来しているのだろう。
5年間も住んでいたなら今のギリシャの情報にも精通しているのだろう。
5年間も住んでいたならギリシャのことをなんでも教えて欲しい…。

いかがですか?(^^;)
ちょっと意地悪になったかもしれませんが…でも半分くらいは本当にお客様が渡辺店長に期待してもおかしくないことだと思いますよ。

ショップやブログの情報だけでは正確な事実はわかりませんが…
最近はギリシャに行かれることも、今のギリシャの状況を知ることも少なくなっておられるのではないでしょうか? 少なくとも提携店の日本在住のギリシャ人アナスタシアさん以外のギリシャ情報源を感じられるコンテンツがないように見えます。

ギリシャ専門店である以上、お客様は渡辺店長には今も「ギリシャの事情通」であることを期待して来店されると思います。「毎月ギリシャを訪れて最新情報を持って来い!」とまでは申しませんが(^^;)、常に新たなギリシャ情報を紹介するなど、「さすがギリシャ専門店!」と思わせるような演出は必要かと思います。

できれば多くの海外品専門店さんがやっているように
「今年も現地買い付けに行ってきました!」などは欲しいところです(^^;)

それが無理ならせめて現地の知り合い、スタッフなどから最新情報を取り寄せて、紹介するなどして行きましょう。

また、商品に関連するギリシャの神話や宗教に関連する情報、知識に関しても、実際に多くの日本人よりはるかに詳しいと思いますが、それを整理して噛み砕き、わかりやすく伝えるコンテンツなどをもっと充実させてはいかがでしょうか?

例えば「ギリシャ神話」はギリシャで最大のコンテンツだと思いますが、ルルーディアさんのページ内ではあまり詳しいことは語られていないように思います。

日本の一般の人の常識レベルでもアテネ、ゼウス、アポロン、アフロディーテ(ビーナス)など有名な十二神やオリオン、ペガサス、ペルセウスなど星座名、その他もガイア、エロス、タイタン、ヘラクレス、アキレス、トリトンなど星の名前や艦船名、ミサイルの名前からアニメのキャラクターまで名前くらいは聞いたことのある有名な神々がたくさんいますよね。

トロイの木馬やスパルタ教育のスパルタなどギリシャ神話を基にした地名、名称などもたくさんありますよね。現代の日本人でも、その元の話は知らなくともゲームやアニメ、映画のキャラや宇宙船の名前などで知っているものも少なくありませんよね。

これってコンテンツの宝庫! だと思うんです。

でも現実は「ギリシャ神話」のコーナーにわずか商品は13件。かなりウェイト(比率)の高いモチーフ、コンテンツであるはずの商品がたったこれだけでは、仮に神話に興味を持って来てくれたお客様もガッカリだと思います。

またその神話エピソードも、商品ページ内にテキストで数行書かれているだけで…。専門店、ギリシャ通を期待するとガッカリ感は否めません。

神話などはあらためて渡辺さんが書き直し、イラストもプロに頼んで絵本を書き起こすくらいの意気込みで、別途コンテンツを用意しても良いのではないでしょうか?

「日本といえば京都、神社仏閣、侍」と同じくらい「ギリシャといえばアテネ、神話、神殿」というキラーコンテンツなのですから、日本で一番詳しいギリシャ神話解説サイト!  くらいを目指しても悪くないと思いますよ(^^;)

ふくろうグッズもバナーを設置しコーナーもありますが、トップページからバナー看板の時点でアテナ女神の聖獣としてのフクロウであることをアピールし、中身にもアテナ神とふくろうの関係についてもっともっと詳しく語って欲しいと思いました。

その他、イーブルアイ、渦巻き模様、メアンドロス模様などテーマを決めて、コーナーを設けそれにちなんだ商品を売っていく姿勢はGood! だとは思うのですが、そのコンテンツ・解説情報の薄っぺらさと、いかんせん商品数の少なさは「専門店」としては寂し過ぎます。

全商品は1174件もあったので「おっ!」と思ったのですが、よく見るとそのうち1106件は過去のSOLD OUT品の残骸で、実際の販売中の商品はわずかに70件弱…。いろいろな事情はおありだと思いますが…専門店としてはちょっと少な過ぎる品揃えだと思います。

SOLD OUT 品に関しては商品を多く見せる効果はありますが、実際に再入荷が可能な物を残すのは良いですが、もう二度と入荷できない物はかえってお客様をガッカリさせることになるので、消すか、残すなら関連品や類似品を紹介するなど販売につながる工夫をしていきましょう。でもまずは商品を増やすことが先決です。

事業としても月商数百万、数千万円と目指していくには、もっともっと品揃えは必要だと思います。在庫負担という観点からあまり増やしたくないのはわかりますので、回転率の高い商品や在庫リスクの少ない商品をいかに増やしていくかが重要ですね。

その辺りは現状をもっと詳しく教えていただければ、今後の商品戦略についてご助言、お手伝いできると思いますのであらためてご相談ください。

総評

昨日今日始めた副業レベルの趣味のお店なら今の内容でもOKですが、本業、事業としてプロとしてやって行くにはまだまだ情報もノウハウも商品も内容不足と言わざるを得ません。

見せ方うんぬん、セールうんぬんという以前のギリシャ専門店としての基本的な魅力の問題です。

漠然とした「ギリシャ」ではなく、ひとつひとつ具体的に「ギリシャ神話」「ギリシャ料理」「ギリシャアクセサリー」「ギリシャライフ」「エーゲ海の島々」「世界遺産」などなど日本の人々がいずれかに興味を持ちそうな切り口をできるだけたくさん用意できるかどうか? が今後の成長のカギになると思います。

逆から見れば分かりやすいと思います。日本好きな外国の方も、ただ漠然と「日本が好き」になったのではなく、日本のアニメが、日本のバイクが、忍者が着物が、寿司が、ラーメンが、ゲームが…何かをきっかけに興味を持って日本を知り、いずれ他の事も好きになっていったのではないでしょうか。

ギリシャ好きの入り口は神話モチーフのアクセやギリシャ正教のグッズだけではないと思いますし、アテネだけがギリシャでもないはずですよね。島が変われば文化も変わるといわれるギリシャには、まだまだ魅力的なモノがいっぱい潜んでいるのではないですか?

例)島々にいる猫をテーマにした写真集、グッズとか現地の神話の絵本や雑誌、小学校のテキストや教材、子供のおもちゃ、現地料理のレシピ集や調理器具などなど。

それを探し出し、見つけ出し、日本の人々に日本語で紹介するのがルルーディアさん、渡辺さんの一番の役目だと思います!

ギリシャ観光大使、物産大使になったつもりでどんな情報提供、提案ができそうか考えて取り組んで行きましょう! 一人で考えるのがしんどくなったら、いつでもご相談にいらしてください!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。