人工知能は人類のパートナー?号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

本日は9月11日。2001年にあの忌まわしい同時多発テロが起きた日です。アメリカはテロへの対抗措置としてアフガン侵攻、そしてテロとの因果関係がなかったイラクとの戦争へと突き進みました。それからドミノ倒しのようにいろいろなことが起こり、13年後の現在、またアメリカは中東で空爆を始めています。

平和な地域、平和な時代から眺めてみると、戦争は人類社会を冒す熱病のように見えます。今からふり返れば、サダム・フセインは大量破壊兵器など隠し持っておらず、フセイン政権とアルカイダの関係を裏付ける証拠も見つからなかったのですから、イラクは濡れ衣で国をめちゃくちゃにされたわけです。テロ直後のアメリカ議会で、対テロ戦争に反対を表明した議員は、たったの1名でした。

2005年3月の世論調査で、アメリカ人の60%が「イラクはアルカイダを支援していたと思う」と答えています。大量破壊兵器がないことがわかった後の調査なのにも関わらず、です。同時多発テロのちょうど60年前には、日本人の多くが「アメリカと戦争をすれば勝てる」と思い込んでいました。それと同じ状況です。人々がみな冷静さを失ってしまうと、国レベルでの暴走が起きてしまうということです。

議会や社会がまとまって熱狂するのを防ぐには、どうしたらいいでしょうか。たとえば進化した人工知能の力を借りるというのも一案かもしれません。みんなのスマホに進化した人工知能が搭載されるようになり、人々の相談相手として役に立つアドバイスをしてくれるようになったら…。もしかすると社会全体の熱狂を冷ますことができるかもしれません。

今回のオススメ参考書は、人工知能が今どこまで進化しているかを探るお話です。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

ロボットは東大に入れるか

新井紀子 著 イースト・プレス 刊

1,400円 (税別)

タイトルだけを見ると、それは何かの比喩であって、中身はロボット技術の現在を紹介する本なのだろうと想像してしまいますが、さにあらず。このタイトルはまったく大まじめにつけられたもので、本当に「人工知能は東大入試に合格できるか?」を論じた本なのです。

その前に、本書のシリーズ名である「よりみちパン!セ」のことにちょっとふれておきましょう。このシリーズは、「学校でも家庭でも学べない『いま』を生きていくためのたいせつな知恵のかずかずについて、刺激的な書き手たちが中学生以上のすべての人に向けて、読みやすくコンパクトなかたちで書き下ろした」というものです。全巻の挿画を人気イラストレーターの及川賢治が描き下ろしたことも話題になりました。

創刊は2004年。重松清『みんなのなやみ』、みうらじゅん『正しい保健体育』、養老孟司『バカなおとなにならない脳』など56点が刊行され、累計で180万部という大ヒットシリーズになりました。しかし出版元の理論社が2010年に倒産し、このシリーズは企画を立案した編集者ごとイースト・プレスに移籍しました。雑誌の移籍というのは時々ありますが、書籍シリーズの移籍というのは珍しい例です。そして、本書はイースト・プレスから刊行された新作になります。

著者の新井紀子氏は、イリノイ大学で博士号をとった理学博士です。国立情報学研究所の教授で、2011年から人工知能分野のグランドチャレンジ「ロボットは東大に入れるか」のプロジェクトディレクターを務めています。著書は『数学にときめく』(講談社ブルーバックス)、『ほんとうにいいの?デジタル教科書』(岩波書店)、『コンピュータが仕事を奪う』(日本経済新聞社)、『ハッピーになれる算数』『生き抜くための数学入門』(ともにイースト・プレス「よりみちパン!セ」)など。

本書のタイトルであり、著者が主宰しているプロジェクトでもある「ロボットは東大に入れるか」ですが、その由来が本書の「終わりに」に書かれています。それによると、著者がこれを思いついたのは2010年12月のことだったそうです。その日、考え事をしながら職場のエレベーターを待っていた著者は、ドアが開いて降りてきた同僚のロボット研究者の肩をつかんでこう言います。「ねえ、ロボットは東大に合格するかしら?」

その質問に、相手が「何をバカなことを言っているんだ」と反応したら、その後の展開はなかったでしょう。でも彼はこう答えたのです。「うーん、合格できないとは言えないんじゃないでしょうか」

そこで著者はこの研究者を引き連れて、自然言語処理の研究者の部屋を訪ねます。「今2人で『ロボットは東大に入れるか』について考えているの。あなたはどう思う?」と尋ねたところ、相手は「入れるんじゃないですか?」と答えました。それから、この3人を中心に「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトがスタートしたわけです。今では100人以上の研究者が関わっている、大規模なプロジェクトに成長しました。

そのプロジェクトの現在進行形の成果を一般向けに書き下ろしたのが本書というわけですが、もちろん「ロボット」といっても「鉄腕アトムやC3POが机に向かって試験問題を解く」わけではありません。あくまでも「知能を持ったコンピュータである人工知能は東大入試問題を解けるか」という話です。

本書は3つの章から構成されています。第1章は著者が全国各地の学校で行っている「ロボットは東大に入れるか」と題した講演の様子、第2章は2003年に「東ロボくん」と名付けられた人工知能が代々木ゼミナールの「全国センター模試」を受けた時の結果と分析、第3章はこのプロジェクトに関する学生からの質問と、それに対する著者の答えです。

「東大入試に合格する」ということについて、著者は次のように定義しています。ロボットは問題用紙を受け取るわけではなく、試験問題からテキストや画像が抽出されたデジタルデータとして問題を受け取ります。そして受験生と同じ制限時間内で問題を解きます。問題がマークシートの場合は、答えが何であるかを出力することで、鉛筆でマークすることの代わりとします。

また、受験生と同様に、ロボットは試験中にインターネットにつなぐことはできませんが、試験前に入力したネット上のデータ、たとえばウィキペディアやYahoo!知恵袋の過去ログなどは利用できるものとします。

東大入試はセンター試験と東京大学の個別学力試験、いわゆる2次試験です。文系志望の場合はセンター試験で国語、外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目)、数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B、社会(日本史B、世界史B、地理B、倫理+政治・経済から2科目)、理科(物理Ⅰ、化学Ⅰ、生物Ⅰ、地学Ⅰから1科目)の合計7科目(900点満点)を受験する必要があります(2014年度の場合)。理系志望の場合は、社会科が1科目になる代わりに、理科を2科目受験しなければなりません。ロボットが東大を目指す場合、まずセンター試験で900点中700点以上が必要になります。

果たして人工知能がその点を取ることができるか。第2章に掲載されている2003年の「東ロボくん」は、「全国センター模試」で世界史Bが100点満点中58点、日本史Bが同じく56点、政治・経済が33点、国語が150点満点中62点、英語が200点満点中52点、物理Ⅰが100点満点中39点、数学Ⅰ・数学Aが100点満点中57点、数学Ⅱ・数学Bが同じく41点という結果でした。代々木ゼミナールの判定では、東大は足切りで2次試験に進めないという不合格です。その代わり、全国の大学で合格可能な学校を探したところ、403校に入学できると判定されました。

著者たちは「2021年までに東ロボくんを完成させたい」という目標を持っています。つまり、2021年までに「全国センター模試」で「東大合格!」の判定がもらえるレベルまで、東ロボくんをブラッシュアップしていこうというわけです。そのためには、現在の東ロボくんが「できない」とされている「イラスト理解」や「民主主義の良さを理解する」といった課題をクリアする必要があります。

本書には、ロボットや人工知能にまつわる雑学も山のように出てきます。たとえば「チューリングテスト」。これは機械が人と同じような知性を持っているかを調べるテストのことで、最近ロシアで開発された人工知能が、これにパスしたというニュースがありました。一定時間、チャットで会話してみて、3割以上の審査員が「相手は人間だ」と判断したら、チューリングテストにパスしたことになるそうです。

現在の人工知能は、たとえばチェスや将棋なら、人間を負かすことができるまでになっています。しかし、「今週号の少年ジャンプを読んで、『ワンピース』のあらすじをまとめなさい」などといった問題を解くことができる人工知能はまだありません。著者は、「どうすればそんな人工知能が作れるかもわからない」と言っています。

とはいえ、人工知能は日々進化しています。アマゾンのレコメンドがどんどん正確になっているのは衆目の一致するところでしょうし、アメリカの株取引の7割が、すでに人工知能に占められているそうです。iPhoneを持っている人なら、「Siri」のウイットに富んだ受け答えに舌を巻いた経験があるでしょう。

人工知能が発達してくると、人間の仕事が脅かされると考える人もいます。著者はこんなふうに言っています。「ドラえもんがいる世の中になったら、のび太くんは何をして働いていくんだろう。ドラえもんは宿題もしてくれるし、困ったことはみんな解決してくれる。そのときのび太くんは何をして暮らしていくんだろう。ドラえもんと一緒に、のび太くんもジャイアンも幸せになるには、どんな社会の仕組みをつくっていけばいいんだろう」

著者は最後に、「学校の勉強のうちの大半が、本当は機械に置き換えることができるのではないか」という疑問を投げかけています。もしもそれが現実になったら、学校はどうなるのか。また、人工知能が兵器に搭載されて「無人戦闘機」や「ロボット兵士」が作られたら、大国は戦争をどんどんやりたがるのではないか、という疑問も。 近未来の人間社会が、コンピュータによってどう変わっていくかを考えるための良質な参考書です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

唐突ですが「コスパ」ってわかりますか?

誰ですか? コスプレ パーティーなんて言う人はっ! (^^;)
実際に一部ではそんな意味にも使われるようですが(笑)、今回は違います!

そう、コスパとはコストパフォーマンス(cost performance)、いわゆる「費用対効果」のことですね。
元々はビジネス用語ですが、最近では若い人たちの間では「このお店、コスパがいいよね!」とか「この商品はコスパが悪いなぁ!」といった使われ方をしているようです。

素直に、お買い得感がある! とか、割高だ! と言えば良いのでしょうが、英語カタカナ混じりにするとなんだか「カッコ良く」「プロっぽく」聞こえたり、印象にも残るためか? 一般の方も使うようになったと思われます。

しかし、そもそもこの「コストパフォーマンス」は一般的な英語ではないようです。あえて言うなら cost effectiveもしくは cost effectiveness=費用有効性が正しいようです。

元々cost performanceはコンピュータ業界で純粋に価格と性能の比を表わす意味で使われていたのが、特に日本でそれを費用対効果と訳す人が出て、コンピュータ以外のビジネスでも使われるようになり、今のように一般化したと思われます。

今では海外でも、ビジネスの世界ではcost performanceで通じるようになったようです。
まぁ、由来や歴史はどうでも良いのですが…
本来の「投資した費用に対して見返りとしての効果、有効性が高いか低いか?」という意味よりも、単に競合品や競合店に対して高い、安いという意味で使われてしまっているケースが多いように思います。

それも問題なのですが、今回私がこの言葉を取り上げたのは、下記のような使い方についてです!

企業の会議において、チャレンジ精神旺盛な人が何か新しいことを提案すると、なにごとにも消極的な上司や先輩に限って
「それコスパが悪いんじゃない?」
「その費用対効果は?」
と、まるで伝家の宝刀のようにこの言葉を使って横槍を入れてきます。
そしてこの言葉を使う人に限ってかなり保守的でマイナス思考(笑)
発言すればできない理由、やれない言い訳、マイナス発言のオンパレード!

確かに動き始めて軌道に乗った事業や商売においてや、管理部門や間接部門では「費用対効果」の考え方も大切ですし、効率よく無駄なコストを削減しつつ最大限の効果(利益)を出すのは当たり前です。
しかし、これから新しいことを始めよう! チャレンジしよう! という段階での「コストパフォーマンス」という考え方では、なかなか成功できません。

これは例えるなら…
飛行機でいえば燃費を気にし過ぎるあまり、エンジンを十分に吹かさずに速度に乗れないとなかなか離陸できないのと同様です。

それでも徐々に加速すればいつかは飛び立てるかもしれませんが、現実には燃料も滑走路の距離も有限なのです。ビジネスでは資金や期限が来ればプロジェクトも打ち切られ、飛び立てないまま失敗に終わるのです。

滑走路でどんなに燃費良く走っても、飛べない飛行機では誰にも褒められませんし、何にも役に立たず収益も得られません。

つまり、申し上げたいことは…
新規事業やチャレンジの際にはコスパ(費用対効果)ではなく、
ROI(Return On Investment)=【投資対効果】という発想が必要だということです。
まずコストありき、ではなく、必要な効果なり収益なりを得るためにどれだけの投資をするのか? 費用を消極的にコスト(経費)と考えるのではなく、積極的に投資と考えて、それに対するリターン(収益)を得る方法を考え出すのです!

十分にエンジンを吹かし、短時間にはかなりの燃料(資金)を使っても、短い滑走路(期間)で十分に加速し高く飛び立てば、人や荷物を運んで好きな所へ飛んで行け、収益を生み出すことができるのです。

皆さんもついつい、コストパフォーマンスという知識が商売の邪魔をしていませんか?
そんな方は今日からはぜひROIのほうを使って1日でも早く、高く飛び立ってください(^-^)

さて今回はまだ滑走路を徐々に加速して走っておられるお店のようです(^^;)
ぜひ加速度が増す「ダメ出し」ができるように頑張ります!

では「ダメ出し!道場」第88弾 スタートです!(^-^)

ダメ出し!依頼ショップ
CAN'S ARTICLES

ショップ名 :
CAN'S ARTICLES

URL : http://canz-articles.ocnk.net/

カテゴリ : ホビー、カルチャー

メールマガジンを初めて拝見し、ダメ出し道場を見ました。
私のお店こそダメ出しが必要かとメール致します。
お陰様で見て下さってるお客様はたくさん増えてきていますのに、なかなか売り上げに繋がらず、まだまだできることはあるはずと、原因を探したいと思いご連絡させていただきました。
とにかくパソコン操作もままならない状況からスタートしまして、アタフタとやっておます。
商品に関しましては、近くに見つけにくいもの、変わったもの、こんなのあったらいいなぁと思うもの…そんな感じで探しております。
生活を楽しむこと、いい気持ちで毎日がスタートできる身の回りの環境、そんなことを考えております…。
宜しくお願い致します。佐原幸子
CAN’S ARTICLES
http://canz-articles.ocnk.net/

自由で素直な思いの溢れるお店だけど…ウーンの連続(^^;)

まずはトップページを拝見すると、おちゃのこネットの新しいテンプレートを上手に使った、左右スライド型のオススメ商品イメージを配置した作りになっています。
店長の今押したい商品が、ドーンと大画面で目に飛び込んでくる構成です。

来店されたお客様に与えるインパクトは大きいのですが、ただここまで画像を大きく見せるなら、それなりのクオリティの商品画像にしないと、お店のイメージ自体が台なしになってしまいます。

後からいろいろな商品ページを拝見して行くと、これでもお店の中ではかなり良いほうの商品写真を選んでトップに表示させていることがわかってはくるのですが…(^^;)

実店舗の店頭での手書きポップや雑多な背景が写っていたり、ピントがボケてしまっていたり、アクセサリーの背景の敷物のホコリが目立ってしまったり、狙いは良いけれど質がイマイチ、「惜しい!」というところです。

さてそこからすぐ下に「いらっしゃいませ」のご挨拶とともに、お店の思い「日常の何気ない瞬間に立ち会う身の回りの小物たちを集めてみました」とさりげなく語られているのは好感が持てるのですが…
これも文字も小さく細く、メッセージとしては控え目過ぎて伝わりにくいですね。

貴店のFacebookページにある
https://www.facebook.com/canz.articles
「何気ない瞬間を楽しむ、生活を楽しむをテーマに」という言葉は、貴店のコンセプトを端的に表わしていると思います!
これを使ってもっと大きなキャッチコピーとして表記し、また、店名の「CAN'S ARTICLES」の由来など、お店のコンセプトや開店の思いを明確にメッセージとしてトップページ上部や会社概要のページなどに明示されてはいかがでしょうか?

そして、下部にスクロールしていくと
「What's New」
「店長日記」
と続きますが、What's Newの最新情報が7/24と1カ月以上前なのはまだなんとか許せるとしても…店長日記に至っては最新日記が2013/11/03と1年近く前になっています。

ブログや日記を更新して行くのはなかなか大変な仕事ですが、それにしてもここまで情報が古く、更新がないと逆効果です。いかにも活気のない、来客のない、寂れて廃れたお店に感じてしまいます。

店長日記やブログはないといけないものという暗示にかかってはいけません。
更新情報がない、更新できないのであれば、勇気をもって日記は外すことも検討してよいと思います。
それでも出す! と思うならば、なんとか月に何度かは更新していきましょう。
マイナスのアピールになってしまっては本末転倒です。

さて、もう少しスクロールしてやっと
「New Items」
「Item Ranking」
と商品が目に入ってきます。このレイアウト構成もお客様の立場で見ると…来店してお店の玄関を入っても…ずーーーーっと奥まで歩いてやっと商品が陳列されているようなイメージです。奥ゆかしさにも程がありますね(^^;)

また、おちゃのこスタンダードの左メニューを使われていないので、商品分類間を移動するには上部メニューで商品カテゴリー一覧からアクセスするしかないので、そのたびに上下に何度もスクロールさせるのはお客様の立場では不便で面倒くさいことです。実際には多くの商品があることに気付かないまま、お店を立ち去るお客様も多いかと思います。

何度か過去の「ダメ出し!道場」でも述べてきましたが、「客導線」をイメージしたページ構成、メニュー構成を考えて買い回りしやすいお店作りを目指しましょう! どこを起点にお客様に店内を見て回って欲しいのか? それをイメージして誘導することが「客導線」です。

以上が、まず最初のトップページの印象です。

商品がアイキャッチになっているのに、見れば見るほど…

商品カテゴリー一覧から全商品を見ると…
↓↓↓↓↓
http://goo.gl/TaWssb
220もの、店長の思い入れのある個性的で魅力溢れる商品の数々があることがわかります。

買い物好き、通販慣れしているお客様なら、ひと目でインポートのセレクトショップだとわかるでしょうし、これらの商品がお客様の目を止めさせ、興味を引き付けるアイキャッチになっています。どんな物があるのか? 見て回るのがワクワクしてくるような品揃えだと思います。

しかーーーーーし!
もう、これを言わざるを得ません!
とにかく写真が酷い! ひど過ぎます!
オンラインショップの商品写真としてはあまりに下手過ぎです。

イマドキでは、素人さんがスマホのカメラで普通に撮っても、もう少しキレイでオシャレに撮れると思います。
商品を見ていけば行くほど、見れば見るほど写真の酷さが目に付いて、お店全体の印象が粗雑でいいかげんに感じてしまいます。(店長さんは決してそんなつもりはないでしょうに! もったいない!)

陳列、構図、照明、手ブレ、といった
・「カメラの基本的な撮影技術」
もダメですが、画像解像度(目の細かさ粗さ)、ホワイトバランス、シャッター速度といった
・「カメラの設定の問題」
そしてパソコンに取り込んでからの画像の切り出し、リサイズ、明るさ、コントラスト、色合いなどの
・「画像加工技術の問題」
いわゆるオンラインショップの商品写真に必要なこれらの基礎的な知識やスキルがほとんどなく、自己流で改善せぬままに撮り続けていらっしゃる結果が現状なのでしょう。(泣)

本当に、厳しい言葉、辛辣にダメ出ししてゴメンナサイ!(>_<)
ですが…実物商品を手にとって見られない通販において、最も重要と言っても過言ではない商品写真がこのように酷い状態であるのは、オンラインショップにとって致命的なのです!

http://canz-articles.ocnk.net/product/588
http://canz-articles.ocnk.net/product/514
http://canz-articles.ocnk.net/product/177
http://canz-articles.ocnk.net/product/47
↑↑↑↑↑
上げればキリがないですが、パッと見て特に酷いものをいくつか上げました。

ピントが合わず、商品がハッキリ見えない、ボタンが二重に見える、絵柄や文字が見えない、立体物の構造がよくわからない…など、店長さんご自身がお客様だったなら、この写真で購入の意思決定ができますか?

いや、実は実物が手元にはなくて、メーカーさんのカタログの小さな画像をスキャンしたからなのよ! とか、デジカメの設定がどうしてもわからず、小さな物の接写がうまくできないからなのよ! とか何らかの理由はあるのかもしれませんが…

言い訳はともかく、現状ではなかなか注文される勇気あるお客様も少ないでしょうし、これらの酷すぎる写真がお店全体のイメージ、クオリティの印象を著しく下げてしまっています。

ハッキリ申し上げます、早急に最優先で商品撮影の基本スキルUPをしましょう! 貴店最大・最優先の課題だと思います!
逆に言えば、これを克服するだけでも劇的にお店の印象をUPすることができると思います。

どんなカメラを使っているのか? どんな環境で撮影しているのか? など、詳細な状況はわかりませんので詳しくは別途ご相談いただければと思います。
商品撮影研修に来ていただければ、たった1日で劇的に改善できるはずです。

そしてこれは貴店だけでなく、おちゃのこ初心者ショップさんには意外と
「商品写真さえ良ければ…」

そんな残念なお店が多いのです。

具体的な商品ページのダメ出し例(一部)…多すぎるので(^^;)

それでは、もう少し具体的に商品ページのダメ出しを見て行きましょう。

・スパンコール刺繍ストール [白] 15000円
http://canz-articles.ocnk.net/product/472
商品説明文にはせっかく「両端はビーズのフリンジ仕上げです」とあるのに、肝心のその部分の細部拡大写真がなく、確認できない。サブの画像でもスパンコールが輝いてますよネとあるのですが、ピントがボケていて良く見えない…
伝えるべき魅力をわかっていながら、スキル不足で伝えられていない。もったいない限りです。

・ヘアクリップ花 [Gr/ Pk / Pr]
http://canz-articles.ocnk.net/product/590
これも画質の悪さで商品の魅力が伝わっていませんね。またヘアクリップですから、できればモデルさんやマネキンでの着用イメージ写真も欲しいところです。

・ブレスレット [エスニックGR]
http://canz-articles.ocnk.net/product/588
先ほど写真の酷い例でも上げましたが、商品細部がまるで見えていませんね。
そしてブレスですので、できればモデルさん着用イメージ、服とのコーディネート例などが欲しいところです。

・タイニールー [chek/pink/迷彩]
http://canz-articles.ocnk.net/product/177
一見、バッグかと思いましたが、説明文から想像するとIC定期券などを入れるサイズの小さなバッグ型ケースのようですね。でも残念ながらサイズ表記もなく、写真も裏面がないなど、購入の決定をためらわせる情報不足の例です。

・ペンポーチ [Rバラ/PARIS]
http://canz-articles.ocnk.net/product/585
・レターパッド [BRVSPローズ/BRVベタール]
http://canz-articles.ocnk.net/product/578
・PENホルダ(ミシン)
http://canz-articles.ocnk.net/product/566
↑↑↑↑↑
上記3点は商品名について。
ペンポーチという言い方はオシャレなイメージですが、せめて説明文には一般的な「ペンケース」「筆入れ」という名称もうまく埋め込んで、いわゆるSEO対策、検索対策もしておきましょう。

レターパッドも同様に「便箋」、「一筆箋」、ローズ、ぺタールという名称も、バラの絵柄、花柄、花びら模様などの検索されやすいキーワードも埋め込んでおきましょう。バラモチーフ、花モチーフなどは絵柄、デザインから検索してコレクションするお客様は少なくありませんので。

同様にPENホルダという商品名ですが、一般的な「ペン立て」という呼び方も説明文に入れておきましょう!
このように、お客様の目線、感覚で個性的な商品名のモノでも一般的な呼び方、検索の仕方を想定したキーワードを説明文に上手に入れておく。これがオンラインショップの常識的なテクニックの一つです。

・ピックset [フルーツ]
http://canz-articles.ocnk.net/product/157
写真の粗さは言うまでもありませんが、ピックは何本で何のデザインですか? その程度は最初の商品説明文に明記したり、いっそ商品名に「フルーツピック●本セット」としたほうがわかりやすいと思います。

・ショーツガードル1分丈 [BL GR PK VR]
http://canz-articles.ocnk.net/product/616
色とサイズを選んで注文するようですが…BL=Blue青、PK=Pinkピンク…でしょうか?
どの記号がどの色なのか? どこにも書かれていませんね。お店の常識=お客様にも常識 では決してありません。誰にもわかりやすく明記しましょう。痒いところに手の届く、当たり前のことが当たり前に、心配りのキチンとできるお店を目指しましょう。

まだまだ上げればキリがないので、この辺で。

ギフトの重要性とそれに則ったサービスを!

貴店の商品群から見ると、多くはギフトにも向いている商品だと思います。実店舗ではギフト利用は少なくないのではないでしょうか?
一部には商品そのものにギフトBOXがセットになったものもある様ですが…
どうせなら基本的には全商品がギフト包装、ギフト対応可能である旨をアピールして、それに則ったサービスを用意し明記されることをオススメします。

例)ギフト包装紙や箱、リボンなど セレクトできる手書きメッセージカード、熨斗の代筆、同梱等
実店舗では、接客の中で、ギフト包装もできますよとひと言伝えれば良いのですが、オンラインショップでのギフト対応は、写真付きで明示しておく必要があります。

ギフトショップとしての当たり前サービスの用意や充実は、購入確率の向上だけでなく、法人の大口注文を獲得するチャンスも増やします。

小さなオンラインショップでも上場企業の法人ギフトを受注したなんて話は枚挙に暇がありません。貴店でもぜひ検討してみてください。

総評

かなり厳しく辛めの点数になってしまいましたが、大部分は前述の通り通販の基本中の基本である商品写真の酷さゆえです。
商品の品揃えや魅力は十分にあるので、その良さをキチンと伝えられる写真スキルと、その上で演出力、見せ方のスキルが身に付けば、劇的に良くなるポテンシャルをお持ちのお店だと思います。

但し、冒頭のコラムでも書きましたが、コストパフォーマンスではなく、お店を加速して離陸させる時期ですから、ある程度の勇気と決断をもって、弱点強化のための先行投資、投資対効果「ROI」の発想で取り組んでいただきたいと思います。

佐原店長の気持ちだけが空回りして、やりたいことはたくさん! でも全然手が回っていない、あれも! これも! やりたい! でもだからこそ、何もかもが中途半端な状態で…
そんな現状ではないでしょうか?

まずは、商品撮影、写真からですが…
一つ一つをスキルUP、レベルUP、クオリティUPして行きましょう。

オンラインショップ運営のための基本スキルを理解しておくことは、経営者としては重要ですが、一人では手が回らないのであれば、すべてをコスト優先の発想で自分でやるのではなく、利益を産むための投資として、Webデザインや撮影、画像加工などのデザインワークは外注するなり人材を確保育成するなり、ROIの発想も必要だと思います。

売れていないうちからなかなかそれをする勇気、決断は難しいとは思いますが…
短期間に軌道に乗るお店の多くは、経営者のやりたいこと、表現したいことを瞬時にWebにUPできる体制なり仕組みなりスキルなりを持ったお店です。

なにしろオンラインショップですから、それができて当たり前、そこからが本当のスタートラインなのです。その上で商品力、サービス力、企画力でファンを増やし、収益力を上げて行くのです。

今回の「ダメ出し!道場」がきっかけとなって、滑走路で十分に加速し、1日も早く、高く飛び立てるよう祈って相談会(撮影研修も!)に…。遠方ですがぜひとも来られることをお待ちしております!
必ず大きなROIが見込めると思います。(^^;)
それほど、現状の貴店の商品写真は酷くもったいない!です。

ダメ出し!道場 登場希望者募集中

皆さん、こんにちは。
いつもお世話になっております。 おちゃのこネットの刑部です。

本メルマガの人気No.1コンテンツ、「ダメ出し!道場」。これを楽しみにご覧頂いている方も多いことと想像致します。
太田仙人の診断を無料で受けられる貴重な機会ですので、是非手を上げるお店さんはご連絡下さい。

太田仙人からのメッセージもご覧ください。
http://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm185.html#check

皆さんの前でダメ出しされるのは勇気が要りますけど、客観的なアドバイスを貰える機会は貴重なはず。そして、お店の現状に満足されている方はいらっしゃらないはず。
商売人さんには、こういう機会を貪欲に活かして頂きたいです。
実際、ダメ出し道場後にご自身でショップを改善し成果を出されているショップさまも多数ございます!

診断ご希望者は「info@ocnk.net」まで、「『ダメ出し!道場』登場希望」とメールをください。

過去のダメ出し道場は、バックナンバーよりご確認下さい。
>メルマガバックナンバー

さて…

オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。

実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。

この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を洗い出したい! 解決したい! 強みを作りたい! という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、

診断が待ちきれない方は!「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて
メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。

info@style-e.com 太田まで。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。
今回のデザイン道場は、商品名の色を変更する方法をご紹介します。
基本的には、貼り付けるだけですが、共通設定、個別設定が可能です。





スタイルシートを編集する

[デザイン管理]→[スタイルシートの編集]から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

共通設定と個別設定があります。
基本的には、/* 共通 */の指定をご利用いただければ、トップ、商品一覧、商品詳細を変更できます。
個別に設定したい場合は、/* 共通 */は利用せず、必要な指定のみをご利用ください。

/* 共通 */
.item_name,
#product_name {
color: #FF0000;
}


/* トップページ共通 */
.top_page_body .item_name {
color: #FF0000;
}


/* 新商品 */
.newitem .item_name {
color: #FF0000;
}


/* おすすめ商品 */
.recommend .item_name {
color: #FF0000;
}


/* ランキング */
.ranking .item_name {
color: #FF0000;
}


/* 最近チェックしたアイテム */
.recently .item_name {
color: #FF0000;
}


/* 商品一覧共通(カテゴリ一覧、グループ一覧、検索結果) */
.itemlist .item_name {
color: #FF0000;
}


/* カテゴリ一覧 */
.categorylist_page_body .item_name {
color: #FF0000;
}


/* グループ一覧 */
.pickuplist_page_body .item_name {
color: #FF0000;
}


/* 検索結果 */
.result_page_body .item_name {
color: #FF0000;
}


/* 商品詳細 */
.detail_item_data .item_name,
.detail_item_data #product_name {
color: #FF0000;
}


/* 関連商品 */
.related_item .item_name {
color: #FF0000;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

メタタグ個別設定

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、先日アップロードしたメタタグ個別設定の範囲指定タグをご紹介します。
XHTMLテンプレートからHTML5テンプレートへの移行モード利用時に、XHTMLテンプレートで利用しているメタタグ個別設定→キャッチフレーズ欄の内容が、HTML5テンプレートにも共通で表示されます。

移行モードを利用してHTML5テンプレートのデザインカスタマイズをする際、レイアウト崩れ等の可能性があるため、今回キャッチフレーズ欄の出し分けを可能にしました。

範囲指定タグを利用して、XHTMLテンプレートで表示する箇所とHTML5テンプレートで表示する箇所をそれぞれ指定することができます。

詳細は、下記のFAQをご覧ください。
http://www.ocnk.net/faq/index.php?action=artikel&cat=281594&id=1008&artlang=ja


FAQ(サポートくらぶ)

http://www.ocnk.net/faq/

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

SEOの意味

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は、新規の問合せでよく質問される中から初心に戻って「SEOの意味」について説明させて頂きます。

■SEOの意味
SEOを導入しようとする新規のお客様から、よく問合せで「SEOを行うと順位が上がるんですか?」という質問を受けます。
質問の答えの前にまず、SEOについて簡単に説明をさせていただきます。

SEOを略さず正式に英語表記すると「Search Engine Optimization」となり、直訳すると「検索エンジン最適化」となります。
文字通り検索エンジンに対して最適化を行うのがSEOであり、「どんなキーワードでも上位表示する」という意味ではありません。

では、最適化とはどのようなことなのか説明をさせていただきたいと思います。
インターネット上には様々なサイトがあり、その内容や種類も様々です。
無数に存在するサイトから求めている情報を探すのに1サイトずつ見ていては目的の情報を見つけることは不可能に近くなります。
そのため、目的の情報をキーワードという形で種類分けをして探せるようにしたものが検索エンジンとなります。
検索エンジンはサイト内の構造や外部からのリンク状況など様々な要因でサイトの種類分け、順位付けを行っております。

最適化とは検索エンジンの種類分け・順位付けを正しい方向へ誘導することになります。
そのため、服の通販サイトを「靴 通販」で上げることは不可能となり、同じ商品を扱っているショップと比べ、商品の説明が少なかったり、有用な情報発信がないと高い評価が付かなくなります。

以上のようにSEOは、あくまでサイトが検索エンジンに対して正しく評価を付けられるようにアシストするものであり、その結果、正しいキーワードで順位が上昇してくるものとなります。
検索者に向けて有用なサイト作りを心がけることがSEOには不可欠となるのです。

★POINT
・SEO=上位表示させるではない。
・検索者に向けたサイト作りが大事

スウェルキャッチでは、ショップ状況を基にコンテンツ改善などのアドバイスも
行っております。お気軽にご相談下さい。

【提供】web creation株式会社 SEOサービス「スウェルキャッチ」担当

スウェルキャッチ

激安SEOサービスのスウェルキャッチ
初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

発表されたばかりのiPhone 6とApple Watchの話題がネット上で飛び交っています。1企業の新製品でこれだけ話題を独占できるというのは、すごいことです。ぼくは、半年後くらいに6 plusを購入するかなと思っています。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、おちゃのこサポートくらぶも参照ください。(http://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しておりますのでダウンロードしてご覧ください。(http://www.ocnk.net/pdf/manual.pdf

■おちゃのこネット公式ブログ
http://blog.ocnk.net/blog/

■おちゃのこネットFacebook
http://www.facebook.com/ocnk.net
■mixi
【おちゃのこネットコミュニティ】
http://mixi.jp/view_community.pl?id=934055

■おちゃのこネット公式twitter
http://twitter.com/ocnknet

■ネットショップにお役立ち。弊社は下記のサービスも提供しています。
【garitto】http://www.garitto.com/
【おちゃのこ8】http://www.ocnk8.net/
【オートステップメール】http://www.autostepmail.com/

■お問い合わせ
ご質問・ご意見・ご感想等のある方は下記フォームからお願い致します。(https://www.ocnk.net/contact/index.php

■個人情報の取り扱いについてはプライバシーポリシーをご覧ください。(http://www.ocnk.net/company/privacy.php

発行:おちゃのこネット株式会社

〒651-0096 神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸14F

mail:info@ocnk.net

Copyright (C) 2004-2014 OCHANOKO-NET All Rights Reserved.