世の中に『うまい話』はありませんよね号

「やまさん」こと、おちゃのこ山崎です。

お盆休みで2週間のインターバルが空いてしまいましたが、みなさまご健勝のことと思います。この間に、夏の風物詩である高校野球の甲子園大会は決着がつき、猛烈だった残暑も一区切りついたようです。酷かった土砂災害も一段落したのでしょうか。被災地のみなさまへは、心よりお見舞い申し上げます。

最近、LINEなどの乗っ取り事件がネット上を賑わせています。セキュリティのゆるいWebサービスなどから顧客のIDとパスワードを盗み出して、同じIDとパスワードを使っている他のサービスを乗っ取って本人になりすまし、その友人たちにプリペイドカードなどを買わせて着服するという手口のようです。

少し前にはFacebookでの乗っ取り事件が話題になりました。これはFacebookの「3人の友だちが同意すればパスワードを変えられる」という仕様を悪用したものでした。美人の顔写真に騙されて、よく知らない人をホイホイと友だちに迎え入れた人たちが被害に遭いました。

大昔から言い古されてきたことですが、うまい話には裏があり、便利なものには必ず落とし穴があるものです。マーケティングの道具としても注目されているSNSですが、費用がかからず簡単で効果的である半面には、恐ろしい事故が待っています。正しい運用知識を身につけて、罠にはまらないようにしたいものです。

今回のオススメ参考書は、会社経営の力強いサポーターであるはずのコンサルタントが会社を潰してしまうという逆説的なお話です。

オススメ参考書~読んだら即実践してみよう!

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする

カレン・フェラン 著 神崎 朗子 訳 大和書房 刊

1,600円 (税別)

白を基調にしたイラストも写真もないカバーに、派手なタイトルとサブタイトル。さらに赤文字でキャッチコピーやリード文が配され、文字ばかりのカバーになっているのですが、それでも書店店頭ではしっかり目立ちます。

最近の書籍は通称「腰巻き」と呼ばれるカバーにかけられた帯が幅広になのが流行ですが、本書の腰巻きの幅は14cm近くもあります。計算してみると、本書を平で置いた時の腰巻きの面積は、カバー全体の72%。もう「帯」ではなく「カバー上のカバー」と呼べるかもしれません。

タイトルは思い切り刺激的ですが、赤文字で表記されたキャッチコピーとリード文もなかなか鋭いものになっています。「前代未聞! 気鋭のコンサルが内幕を暴露した全米騒然の問題作!」「マッキンゼー、デロイト……コンサルの持ち込む理論もチャートも改革も、じつは何の意味もなかった--」

では帯を外したらどうなるか。やってみたら赤文字がなくなるだけで、タイトルとサブタイトルの表記は同じでした。これでは通勤電車で立って読んだ場合、前にコンサルタントの人が座っていたら睨まれそうです。ではカバーも外したらどうか。参考までに写真を用意しましたが、表紙には小さく英文の原題と著者名があるだけで、真っ白な本に見えます。残念ながら、背文字は派手な日本語のタイトルなのですが。

本書は「角背(かくぜ)」と呼ばれるスタイルのハードカバー本です。角背の本は、背が湾曲している「丸背(まるぜ)」のハードカバーと比較すると、めくりにくくなるという短所があるのですが、端正な外観になるため、好む人がたくさんいます。写真集や絵本のような、本文用紙が厚くて重い本の場合は、丈夫な背に本文が密着して固定される角背が多く用いられます。

本書の著者は、30年のキャリアを持つ女性経営コンサルタントです。マサチューセッツ工科大学(MIT)および同大学院を卒業し、デロイト・ハスキンズ&セルズ(現在はデロイト・トウシュ・トーマツ)、ジェミニ・コンサルティングなどの大手コンサルティングファームで戦略、オペレーション、組織開発、IT分野の経営コンサルタントとして活躍しました。

その後、製薬大手のファイザーに転職して研修部門を立ち上げ、コンシューマー部門のアジア太平洋地域IT担当マネージャーを担当。さらにジョンソン・エンド・ジョンソンに移籍してコンシューマービジネス部門のオンライン担当マネージャーを務めました。現在はオペレーティング・プリンシパルズ社の共同設立者となり、経営コンサルタントとして活躍しています。

現場と経営理論の両方で要職にあったという貴重な経験を活かし、彼女は官僚的な人事制度を廃し、対話と人間関係と職務適性を重視したシンプルで効果的な人材マネジメントを提唱しています。家族は夫と2人の息子で、米国ニュージャージー州在住とのことです。

本書の内容を紹介するには、まず帯の裏表紙側に記載されている文章を紹介するのがいいでしょう。2行のキャッチコピーと目次だけのシンプルな内容なので、そのまま転載します。

コンサル業界の仕事の実態、表から裏までぜんぶ語ります。
はじめに 御社をつぶしたのは私です
イントロダクション 大手ファームは無意味なことばかりさせている
第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない
--「画期的な戦略」でガタガタになる
第2章 「最適化プロセス」は机上の空論
--データより「ふせん」のほうが役に立つ
第3章 「数値目標」が組織を振り回す
--コストも売上もただの「数え方」の問題
第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち
--終わりのない書類作成は何のため?
第5章 「マネジメントモデル」なんていらない
--マニュアルを捨てればマネージャーになれる
第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
--こうして会社はコンサルにつぶされる
第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち
--リーダーになれる「チェックリスト」なんてない
第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡”のダイエット食品
--「コンサル頼み」から抜け出す方法

扉ページをめくると、いきなり「はじめに--御社をつぶしたのは私です」という見出しが目に飛び込んできます。新人経営コンサルタントだった「私」のおかしたミス。それは実社会での経験がないのに、論理的な分析を行い、さまざまなモデルや理論を駆使して新たなモデルや理論を構築したことでした。

見た目には明快で論理的で絶対的に思えるモデルや理論。しかし経営理論の多くは正しさが証明されたものではなく、個々の事例にあてはまるに過ぎなかったのです。著者は30年のキャリアでそれに気づき、自分が適用していた経営理論の多くが間違っていたことを確認しました。そして、本書を発表したのです。

次の「イントロダクション」には、「コンサルは『芝居』で商売している」という物騒な見出しがあります。著者はこう言います。「私がこの本を書いたのは、経営コンサルタントとして30年も働いてきて、いい加減、芝居を続けるのにうんざりしてしまったからだ」

どういうことかというと、たとえばコンサルタントが「この在庫管理システムを導入すれば、問題は解決します」と高価なシステムを買わせても、実際に問題解決に寄与したのは、サプライチェーンの部門間の信頼関係構築だったりするということです。本当は関係者の連携を強化するだけでほとんどの問題が解決するのに、そう言ってしまってはお金をもらえないので、コンサルタントは芝居をするというわけです。

そうして偉そうな芝居をするコンサルタントたちを見ているうちに、世の中の人々はビジネスが論理的なものであり、すべてが数字で管理できると思い込んでしまいます。どこかにあるモデルや理論を適用すれば、成功への道筋が示されると信じています。その結果、職場から人間性が奪われ、従業員は使い捨ての機械のように酷使されるようになってしまいました。

著者が本書で主張したいのは、一部のコンサルタントが歪めてしまったビジネスへの見方を正常な状態に戻さなければならないということです。そのために著者は、コンサルタントがよく使う経営理論を次々と論破し、ただの飾りであることを訴えかけます。こむずかしいモデルや理論は捨て、社内のみんなが腹を割って話し合う。それでビジネスはうまくいくというわけです。

第1章で最初に俎上に乗せられるのは、マイケル・ポーターの『競争の戦略』です。1980年の出版で、80年代から90年代にかけて全盛期を迎えた戦略コンサルタントのバイブルです。この本で提唱される「競争優位性」「5つの競争要因」「3つの基本戦略」は、キーワードとして重用されました。

しかしこの理論を実践するには、大量の情報を収集し、分析する必要があります。十分な量の情報を集めることが、そもそも不可能なケースもままあります。そして、情報処理に明け暮れているうちに、ビジネスのチャンスは失われていくのです。著者はみずからの所属していたコンサルティングファームの末路を語りながら、そのことを示しています。

第2章では、どこの職場でも見かけるような問題が語られます。そこで働く誰もが問題を自覚しているのに、経営者がそれを解決できないというものです。著者は「一部にメスを入れても意味がない」「流行のメソッドを次々と使っても解決しない」と、事例を紹介しながら説いていきます。

このような調子で世に蔓延する「コンサル信仰」を打ち砕きながら、第8章の最後には2つの表が掲げられています。「コンサルタントが役に立つとき、役に立たないとき」「危険なコンサルタントの見抜き方」。この2つの表のためだけでも、本書は購入する価値があるのではないでしょうか。さらに巻末には「正しい方法を見分ける真偽判断表」と「科学的方法を生かす4つのステップ」という付録もついています。

出版元の大和書房(だいわしょぼう)は1961年、青春出版社から大和岩雄(おおわいわお)氏が独立して設立した出版社です。1963年に発刊した『愛と死をみつめて』は140万部の大ベストセラーとなりました。その他、1983年の山田太一『ふぞろいの林檎たち』、1989年の小林カツ代『アッという間のおかず』、1995年の小此木啓吾『あなたの身近な「困った人たち」の精神分析』、1999年の大原照子『少ないモノでゆたかに暮らす』、2002年の斎藤茂太『グズをなおせば人生はうまくいく』などのベストセラーがあります。

コンサルタントという職業の裏面を知ると同時に、「経営は人任せではいけない」という当たり前の真実を再確認するために好適な1冊です。


EC仙人のダメ出し!道場

有限会社スタイル・イー

有限会社スタイル・イー
代表:太田哲生
http://www.style-e.com/

いよいよ、今週いっぱいで8月も終わりですね。
8月は(特に西日本は)雨ばかりで、気分にも実際の人々の活動にも暗雲がかかっていましたが、秋からは少しはマシになって欲しいものですね。

唐突ですが、皆さんは今、ネットで本を売ろうと思いますか? 少し質問を変えます。
個人経営の本屋さんが特にマニアックではない本をコンスタントに売れると思いますか?
親戚や友だちが街の本屋さんの経営者で、「ネットで本を売ろうと思うんだが…」と相談されたら…。

僕もいきなり「ヤメロ!」とまでは言いませんが、おそらく、「まずはAmazonや楽天Books を見てから考えたら?」とさりげなくあきらめる方向のアドバイスをすると思いますし、ほとんどの商売人なら、今からネットで本を売ろうとは考えないのではないでしょうか。

これはたまたまテレビで見たのですが、北海道の札幌と旭川のちょうど中間あたりの砂川市という人口2万人足らずの地方都市にある本屋さんに、全国から注文が殺到してるというのです。

その秘密は「1万円選書」というサービスで、「忙しくて本屋に行けないあなたのために、お薦めの面白い本を1万円分選んでお届けするサービスを始めました」ということなのです。
「お客さんが最近読んだ本を10冊程度とその簡単な感想」「お客さんの仕事や、最近気になったニュースや出来事、よく読む雑誌」
これだけを聞いて、あとは書店の店長さんがそのお客さんに合いそうな本を見繕って1万円分送ってくれるというのです。

店長さんはかなりの読書家らしく、中学生時代には図書館にある小説はほとんど読んでいて、膨大な情報量を持ち合わせているそうですが、すべての本を読んでいるわけではないので、経験とプロの勘で著者名やタイトルから選ぶのだとか…。
「1万円選書」を始めたキッカケは、高校の同窓会で友人に「面白そうな本を見繕って届けてほしい」とお願いされてからだそうです。

番組では具体的にどれほどの注文があるかは言っていませんでしたが、6年前から始めて、ブログとネットの口コミで少なくとも「殺到して選ぶのが大変!」というレベルの注文数は来ているそうですので、地方の商店街の本屋さんとしては満足できる売上げへの貢献もあるのではないでしょうか?

Amazonをはじめ、ネットでひょいっと本を買う時代、実店舗も大規模化して町の小さな書店は絶滅の危機に瀕しているこの時代にも、小さな工夫と少しの努力で活路は見出せるんですね。
興味のある方はぜひ「1万円選書」を依頼されてみてはいかがでしょうか?
http://homepage3.nifty.com/iwata/home.htm
↑↑↑↑↑
北海道砂川市いわた書店のホームページ。たったこれだけです!
注文はWordファイルに記入してメールか手書きでFAXというアナログっぷり!
ネットは検索したり口コミしたりで見つけてもらう手段に過ぎません! 目からウロコ、初心忘るべからず! ですね!

さて、今回は本屋さんとはまったく関係ありませんが、季節の変わり目になると衣替えで秋冬物の洋服が気になるころ…。ちょっと強引な展開ですが、洋服ブランドの直営オンラインショップです。
では「ダメ出し!道場」第87弾 スタートです!(^-^)

ダメ出し!依頼ショップ
Audience

ショップ名 :
Audience

URL : http://www.aud-inc.com/

カテゴリ : ファッション

ブランドの公式ウェブストアとして、2006年より運用を続けております。
2012年にサイトを大幅改修いたしましたが、売上が伸び悩んでおります。
ページそのものは作りこんでおりますが、その方向性が一般ユーザーから見て望ましいものなのか、不満を感じた箇所はどこなのかなど、お伺いできればと存じます。
有限会社AUD 宮嵜

ブランド直営店としてシンプルでわかりやすいトップページ!

サイトトップhttp://www.aud-inc.com/
は全面イメージカットの写真のスライドショーになっていて、ブランドの印象をビジュアルで感じさせるものになっています。
本来、オンラインショップでのこうしたトップ画面は、店舗・売り場としては1階層増えてアクセスに1クリック増えますし、あまり必要ではないのですが、AUDさんはファッションブランドでもあるので、対個人客だけでなくメディアや小売店さんのアクセスも意識すると、こうしたイメージ作りや印象付けは大切な演出だと思います。

メニュー構成も、コンセプト、Webストア、実店舗案内、ブログ、会社概要や卸売りについて、そして問合せフォームと、メーカー・ブランドとして適切な構成になっていると思います。

ただ、一般のお客様への入り口となるオンラインショップへの案内は、WEB STOREという英語表記だけでなく、もう少しわかりやすく別途バナーを設けるなり、オンラインショップ、ネットショップなどカタカナ表記で馴染みのある表現が望ましいかも知れません。

イメージ作りのために、ついつい英語や外国語表記で見た目を優先したためにお客様を逃している例はよくあるのです。英語や横文字が苦手なお客様は意外と少なくありません。

カッコいいイメージを保ちつつ、わかりやすい表記で誘導する工夫を心がけましょう。

お店トップ

お店トップhttp://www.aud-inc.com/home
は、上部のセンターに画面の大きな部分を使って、現在オススメしている商品の選択バナーとそのイメージカットを商品ページへのリンク導線として用意されています。
お店として何をオススメしたいのかがとても明確でわかりやすく、良いですね!

そしてその下、中央から下部にかけて、徐々にサムネイルを小さくしながら新商品やオススメアイテムを一覧でずらっと見せているのは、同一ジャンルの商品がたくさんあるタイプのお店としてとても基本に忠実な構成で良いと思います!

また、一つ一つのバナーのデザイン、写真のクオリティ、サイズに至るまで、丁寧にしっかりと作りこまれていて、何もストレスや違和感なく素直に商品を見て回れるお店です。
過去の「ダメ出し!道場」でも何度か申し上げて参りましたが、ファッションやアクセサリー、インテリアなど商品のデザインが重要なジャンルの業種では、オンラインショップのWebデザイン、一つ一つの写真クオリティ、バナーデザインのクオリティも重要です。
せっかく商品は素敵なデザインであっても、お店のデザインが悪いと(ダサいと)商品までダサく思われてしまうからです。

とはいうものの、当たり前のことですが、お店の商品デザイナーとショップのWebデザイナーは別ですし、多くの小規模オンラインショップならWebデザインはプロのデザイナーではなくデザインの素人である店主やスタッフが行っている場合もあるのが現実でしょう。

しかしながら、ここで(お店のデザインクオリティに)手を抜くと、せっかくの商品イメージまで影響しかねませんので、ぜひ妥協することなくお客様にとってショップデザインがストレスや抵抗感にならないようにレベルアップしましょう!

AUDさんはそのお手本にできるレベルだと思います。

服の見せ方は◎だが…雑貨、バッグは一部手抜き?不親切

服に関してはシャツ、ジャケットやパンツもすべて商品細部まで丁寧に写真撮りされた上に、モデルさん着用イメージも用意されていますし、サイズ表記も商品のどの部分が何cmなのか矢印で示されていて、とてもわかりやすいです。

実物を手に取れない、試着できないオンラインショップではありますが、ある意味、丁寧に見せれば、細部のサイズ表記などは実店舗をしのぐほどわかりやすくもできるわけです。

またコーディネート例も載せて、他の商品への興味も喚起させ、ついで買いを誘導する工夫もされています。
例)
http://www.aud-inc.com/product/1367
http://www.aud-inc.com/product/1749
http://www.aud-inc.com/product/1700

洋服に関しては、私が見た限り、ほぼ必要十分な見せ方ができていると思いました。しかしながら…なぜかバッグやベルトなどの小物になった途端に、手抜きなのか思い入れがないのか、担当者が違うのか、美しく見せることにとらわれ、商品の購入を検討するお客様が気になる肝心な情報や写真が抜けていたり不足しており不十分、不親切です。

バッグはまず商品一覧を見ても感じると思いますが…
http://www.aud-inc.com/product-list/58
実物を知っているAUDのスタッフさんにとっては当たり前でも、実際の商品を見たことのないお客様にとっては、ずらっと並んでいるだけでは大きさが全然イメージできないですよね?
ポーチサイズの小さなものなのか、人が入れるほど大きなバッグなのか、遠めな外観一覧画像だと、パッと見では判断しにくいと思います。

そうなると、例えば大きなバッグを探している人もクリックしては、「これは小さいのか…」戻る→再度クリックを繰り返して探さなければなりません。
でも一覧の時点でモデルさんが持ったり背負ったりした画像も見せたらいかがでしょうか? ひと目で大きさは判断できますし、実際に物を入れて持った際のバッグや全体の印象もイメージできて、ファッションアイテムとしてのバッグの魅力がより伝わると思います。

洋服はセンス良く選んで着こなしているのに、バッグが服に合ってない、ダサいなどは、多くのお客様の不安で自信のないポイントではないでしょうか?
これこそ、プロの腕の見せどころ、コーディネートの提案のしどころだと思いますよ!

さて、次に個々の商品ページですが、例えば下記バッグのページでは…
VASCO デッドストックレインカモテント生地×Leather Travel ToteBag
http://www.aud-inc.com/product/1631

ページをスクロールしてサイズ表記を見て…やっと幅 53cm、高さ35cm、マチ15cm とA3サイズでも余裕で入るほど大きなバッグだとわかります。
これだけ大きなバッグとなると、かなり荷物を入れて持ち運ぶことも可能なだけに、逆に今度は、ストラップの縫い付け強度は大丈夫か? バッグの口は大きいけどファスナーや内蓋のようなものはないのか? 内部の裏地は防水か? 強度や汚れには強そうか? 底板は付属するのか? 内ポケットは一つだけ? などなど、お客様によって実用上の不安点や確認したいことがいろいろと想定されるはずですよね?

ストラップの長さも実測値としては書いてありますが、肩にかけたときの長さやバッグの大きさのイメージは、数字だけでは容易にできるものではありません。やはりモデルさんの背負ったイメージカットが欲しいところです。プロのモデルさんが用意できなければスタッフさんでも良いので、お店=売り場 としての機能を優先させて写真を用意しましょう!

実寸のサイズかcm表記でキチンと掲載されてはいるものの、「マチ15cm、ストラップ48~61cm」と書かれても、その数字を見るだけでどれだけの方がすぐにイメージできるでしょうか?
このバッグに限らず、バッグ類は実寸サイズを明記することは大切ですが、実際に持った印象、中身の容量、使い勝手をイメージさせるような画像を見せることも大切ですね。

モデルさんが持った写真、肩に背負った写真、カバンを広げて中に多くの方が入れるであろう雑誌や手帳、書類ケースや財布、ノートパソコンなどを入れたシーンも見せることで、購入の検討がより具体的にイメージしやすくなると思います。

さて次はベルト…。下記ベルトのページでは…
Pieroglyph ペインターバックルナローレザーベルト
http://www.aud-inc.com/product/1577

フリーサイズのベルトということでサイズ表記は Free となっているのですが、実際には何cm~何cm位の範囲なら大丈夫なのか? 小柄な女性からかなり大きな男性まで着用できるのか? 長すぎたらカットして調整できるようなつくりなのか?

撮影用にカッコ良く巻いて置き撮りしただけでは、商品を見せていることにはなりません。伸ばした写真、そして何よりモデルさんの着用写真など、男女兼用なら共に欲しいところですね!

洋服の商品ページで見せておられる、痒いところに手の届くきめ細やかさ丁寧さを、ぜひ雑貨やバッグのページでも見せられることを期待します!

ダメ出しではないけれど、今後への期待

いろいろな洋服屋さんやファッションサイトを見ていて、個人的にいつも感じることがあるのですが…
モデルさんが細すぎ、スタイルが良すぎて、自分が着たイメージがまったくできないのです(苦笑)。

「イヤイヤ、それはあんたが悪い! 痩せなさいよ!」とか、「大きなサイズの専門店に行ってよ!」とおっしゃるかも知れませんが、私のようにタテ、ヨコとも大きめな人だけでなく、長身で手足が長く、いつも丈や袖が短くて困っている、小柄や華奢で身ごろや袖、丈が余ってしまう…など身体の大きさによる服選びの悩みは多くの方が感じている点だと思います。

私ごとで恐縮ですが、服の色柄デザインよりも、まずはXLサイズがあるか? 袖が短くないか? を常に最優先して服を探すので、AUDさんのようなスリムなモデルさんばかりのお店だと、最初から自分に合うサイズなんてないだろうと、店内を見ることもありません。

でも、例えば…トップページに小太りのおじさんやかなり大きなお兄さん、小柄で華奢な女の子、長身な女性、ぽっちゃりさん…いろいろなタイプのモデルさんがいたらどうでしょう?

お店やブランドのイメージとして、理想的な体型のモデルさんだけで服をキレイに見せたいのは理解できますが、それによって多くの見込み客をためらわせ、不安にして逃しているかも知れません。

具体的に、どんな見せ方、どんな構成が良いかはお店ごとに違うと思いますが、ファッションのお店において、標準体型以外のモデルさんでもカッコよくオシャレに着こなす提案ができれば、非対面のネットだからこそ見込み客は増えると思います。

これはダメ出しではなく、「僕も着たいな!」と思うような服のいろいろあるAUDさんに期待を込めてのメッセージです(^^;)

総評

正直、今までダメ出し道場に登場していただいたお店の中でもトップクラスにオンラインショップとしての基本を押さえ、やるべきことをキチンとやっているお店だと思います。

それは何も、ページ制作や写真加工のスキルのことだけを言っているのではありません。自らのお店、商品を愛し、より良い商品を丁寧にお客様にお伝えし、非対面のお店だからこそ、細部にわたってしっかりと見せる写真撮り、カット割り、サイズ表記、説明文、写真へのキャプション。そして商品そのものの企画、開発、プライシング(価格決め)もかなり努力して行っておられるようにお見受けします。

ブランドとしてはまだまだ認知度が高くないのかも知れませんが、今後上手にプロモーションを行えば、小売店への卸売り(BtoB)での大きなポテンシャルを感じるブランドだと思います。

現状のおちゃのこショップサイトでもBtoBを意識したコンテンツへの改善は十分に改善の余地があると思います。

ネットの活用においてはFacebookのWebStoreやInstagramの活用、BLOGなども手がけておられるようですが、そんな将来に向けてのアイデア出しから戦略インフラ作りのお手伝いも、ぜひお気軽にご相談ください。AUDさんはもっともっと伸びる会社だと思います!

ダメ出し!道場 登場希望者募集中

皆さん、こんにちは。
いつもお世話になっております。 おちゃのこネットの刑部です。

本メルマガの人気No.1コンテンツ、「ダメ出し!道場」。これを楽しみにご覧頂いている方も多いことと想像致します。
太田仙人の診断を無料で受けられる貴重な機会ですので、是非手を上げるお店さんはご連絡下さい。

太田仙人からのメッセージもご覧ください。
http://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm185.html#check

皆さんの前でダメ出しされるのは勇気が要りますけど、客観的なアドバイスを貰える機会は貴重なはず。そして、お店の現状に満足されている方はいらっしゃらないはず。
商売人さんには、こういう機会を貪欲に活かして頂きたいです。
実際、ダメ出し道場後にご自身でショップを改善し成果を出されているショップさまも多数ございます!

診断ご希望者は「info@ocnk.net」まで、「『ダメ出し!道場』登場希望」とメールをください。

過去のダメ出し道場は、バックナンバーよりご確認下さい。
>メルマガバックナンバー

さて…

オンラインショップの本質は表のホームページからだけでは見えない接客や、梱包、配送、そして商品そのもの等、「裏」の強みや弱み、そして個別の事情によるのが当たり前です。

実際に、「売れる・儲かる」という部分は、実はこの見えないところにこそ本質的な秘密や課題があるものです。

この「ダメ出し!道場」の企画は、公開という性質上、あくまで表から見たお店の印象や、そこから類推できる範囲の改善点をお客様目線でご指摘するものですので、ご理解ください。

もっと突っ込んで、あなたのお店の事情や商品、人事、資金などの問題点や課題を洗い出したい! 解決したい! 強みを作りたい! という店舗さんは、個別にご相談をお受けいたしますので、

診断が待ちきれない方は!「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて
メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。

info@style-e.com 太田まで。


このコーナーでは、テンプレートのカスタマイズについて、実際のサンプルページを元に紹介していきます。

皆さん、こんにちは。おちゃのこネットの刑部です。
今回のデザイン道場は、商品販売価格の金額部分の色を変更する方法をご紹介します。
基本的には、貼り付けるだけですが、共通設定、個別設定が可能です。





スタイルシートを編集する

[デザイン管理]→[スタイルシートの編集]から下記の指定をコピーして貼り付けて下さい。
※貼り付け位置は、最下部にお願い致します。

共通設定と個別設定があります。
基本的には、/* 共通 */の指定をご利用いただければ、トップ、商品一覧、商品詳細を変更できます。
個別に設定したい場合は、/* 共通 */は利用せず、必要な指定のみをご利用ください。

/* 共通 */
.selling_price .figure,
A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* トップページ共通 */
.top_page_body .selling_price .figure,
.top_page_body A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* 新商品 */
.newitem .selling_price .figure,
.newitem A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* おすすめ商品 */
.recommend .selling_price .figure,
.recommend A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* ランキング */
.ranking .selling_price .figure,
.ranking A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* 商品一覧共通(カテゴリ一覧、グループ一覧、検索結果) */
.itemlist .selling_price .figure,
.itemlist A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* カテゴリ一覧 */
.categorylist_page_body .selling_price .figure,
.categorylist_page_body A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* グループ一覧 */
.pickuplist_page_body .selling_price .figure,
.pickuplist_page_body A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* 検索結果 */
.result_page_body .selling_price .figure,
.result_page_body A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* 商品詳細 */
.detail_item_data .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

/* 関連商品 */
.related_item .selling_price .figure,
.related_item A .selling_price .figure {
color: #FF0000;
}

 
なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

フェードイン・フェードアウト

このコーナーでは、おちゃのこネットの機能や提携サービスをご紹介していきます。
今回は、先日アップロードしたトップ画像のフェードイン・フェードアウトです。
これまでは、左右のスライド表示のみでしたが、フェードイン・フェードアウト表示が利用可能になりました。

・トップ画像
・商品詳細メイン画像

詳細は、下記のFAQをご覧ください。

http://www.ocnk.net/faq/index.php?action=artikel&cat=281620&id=977&artlang=ja

http://www.ocnk.net/faq/index.php?action=artikel&cat=281620&id=970&artlang=ja


FAQ(サポートくらぶ)

http://www.ocnk.net/faq/

なお、お問い合わせは下記ページからお願い致します。

https://www.ocnk.net/contact/index.php

サイト内の誘導

スウェルキャッチメルマガ担当(web creation株式会社)

おちゃのこ通信をご覧の皆様、こんにちは。
SEOサービス「スウェルキャッチ」担当のミスターSEOです。

今回は競合サイトと差をつけるために「サイト内の誘導」について説明させて頂きます。

■サイト内の誘導
以前、お客様から競合サイトと大きな差はないように見えるのに流入に繋がっていないとのご相談があり、競合サイトとの比較をさせていただきました。
その際にございました競合サイトとの差をつける・埋めるために修正をお勧めした項目から「サイト内の誘導」についてお話させていただきます。

・ナビゲーションの整理をする。
サイトのわかりやすい箇所にメニューなどのナビゲーションを設置することはサイトを作る上で注意する点になりますがナビゲーションの内容も重要になります。

例えば、オリジナルの「A」・「B」という商品を色や柄などの違いで複数扱っている場合、メニューのカテゴリに「A一覧」、「B一覧」と提示してもオリジナル商品のため、商品概要が伝わりにくくなってしまいます。
商品の概要が伝わないと目的の商品ではないと判断され、売り上げに繋がらない可能性が高くなります。
そのため、初めてショップに来たお客様にも目的の商品がすぐに探せるように色別や柄別などのわかりやすいナビゲーションも用意しておくことでどのような商品があるのかすぐに伝えることができ、流入に繋がりやすくなります。

・特集やキャンペーンのコンテンツを作る。
期間限定の商品やキャンペーンなどで大きく推し出したい商品があってもお客様に伝わらなければ意味がありません。
実店舗で店内や入口に大きな広告を出したり、店内に音声案内をかけてお客様にわかりやすくアピールするように、ネットショップでもショップに入ってわかりやすい位置にキャンペーンのバナー画像を貼ったり、メニューに「○○特集」「○月限定商品」などを設置することが重要になります。
併せて専用の詳しい説明ページを作り、キャンペーンなどの内容を詳しく知ってもらうことで、より効果が見込めます。

・オススメ商品、人気商品、関連商品の表示
オススメ商品や人気商品を表示することは、初めてショップに来たお客様にどのようなショップなのか理解してもらうための役割を持ちます。
どのような商品が売れているショップなのか、何を推しているショップなのか理解してもらうことで初めて来たお客様にも商品購入に繋げやすくなります。

また、関連商品を表示することで目的以外の商品にも目を向けてもらい、更に購入意欲を高めることができます。

上記3つの修正点をご紹介させていただきましたが、SEOとはあまり関係ないように思われる方がいるかもしれません。
しかし、SEOにも大きく関わってくる点となり、競合サイトより上位に表示され、効果を上げるためには大変重要な項目になります。

それぞれの例を元にお客様をうまく誘導するナビゲーションなどを設置することで検索エンジンロボットの巡回がスムーズに行われます。
また、サイト内の情報も充実することで、検索エンジンの評価向上にも繋がります。

お客様・検索エンジンどちらのためにもわかりやすいナビゲーションの整理やページの追加を心がけていきましょう。

★POINT
・初めて来たお客様にもわかりやすいナビゲーションや説明を心がける
・サイト内の誘導をしっかりと行うことで検索エンジンの評価向上も見込める

スウェルキャッチでは、アクセス数だけでなく売り上げ向上に向けた調査も行っておりますのでお気軽にご相談下さい。

【提供】web creation株式会社 SEOサービス「スウェルキャッチ」担当

スウェルキャッチ

激安SEOサービスのスウェルキャッチ
初期費用0円・月額費用980円からのSEOサービス:
SwellCatch(スウェルキャッチ)

編集後記

食事療法が3カ月ほど続き、最盛期より12kgほど体重が軽くなりました。数カ月ぶりに会う友人たちは、「痩せたね」と言う人たちと、「思ったより痩せてないね」と言う人たちの2派に分かれます。なぜそうなるかは、不明です。
(おちゃのこ山崎)

■おちゃのこネットのご利用方法については、おちゃのこサポートくらぶも参照ください。(http://www.ocnk.net/faq/
また、マニュアルもご用意しておりますのでダウンロードしてご覧ください。(http://www.ocnk.net/pdf/manual.pdf

■おちゃのこネット公式ブログ
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